202010 のの会@関数Talk 25th | Talks around @Functions in Notes and Domino

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January 26, 21

スライド概要

Notes/Dominoの@関数を取り上げながら、調べたこと、経験したことを雑談してゆきます。
第25回は @Abstract について。

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Notes/Domino worker - Formula language ♡er, #IBMChampion '15 & #HCLAmbassador '20 - '23, Nature Game (Sharing Nature) leader

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各ページのテキスト
1.

@ -notes knows community- 2020/10/08 @関数Talk 第25回 公開版 @ 阿部 覚 (tw:) @abesat

2.

@ 今回は、すこし前に 「のの会」会長(かどうかは諸説あり)・Oさんから いただいたご提案により あらかじめ予告していた、この関数を扱うんですが @

3.

@ @Abstract で放談 @

4.

@ @Abstract で放談 @ のの会の告知では 「あう゛さんが語る@Abstract」なんて うたい文句もつけていただきました♡ でも、じ・つ・は…

5.

@ 私は正直、 @Abstract キライです! @ (注) Oさんのことではありません💛

6.

@ ただ、正確には @Abstract 食わずギライです @ (注) Oさんのことではありません💛

7.

@Abstractって… @ 逆に申せば、Oさんからのご提案がなければ おそらく自分からこの関数を取り上げることは なかっただろうと ゆえに、いちど確認してみようと @Abstractは フィールドの内容を 省略した値を 戻す関数です 👆ご参考 @

8.

@ 食わずギライの要因 なぜキライなのか挙げてみました • ヘルプを見ると、やたらとキーワードが多くて 使い方が複雑そう • ヘルプの例では何のために略すのかぴんと来ない • ヘルプによれば 「この関数は、シングルバイト文字セットでのみ 使えます。」 …そもそも日本では使うメリットが薄い… @ • ついでにヘルプに頻出する「チャンク」ってなんなの? せめて訳した日本語で書いてほしい …たぶん「断片」とか

9.

@ 構文 ともかく使ってみましょう 構文はざっと紹介するとこんな感じ @Abstract ( [ keywords ] ; size ; beginText ; bodyFields ) ← "この方法・手順で行って" ← "この文字数未満で戻して" (文字数-1まで) ← "先頭にこのMAX10文字を入れて" ← "省略するのはこのフィールド達" @

10.

@ かんたんな実例 Bodyフィールドにこう入っているとして こんな式 ←「母音を抜く」という「省略」をして ←計21文字未満(つまり20文字)で ←先頭に「START:」と入れて ←Bodyフィールドを省略して そして戻り値はこうなります 合計20文字 @

11.

@ キーワード部分を概観 一番わかりづらいのが、多数の「キーワード」類です 理解できた範囲で、3つに分類して考えたほうがよさそう [ABBREV] [TEXTONLY] [USEDICT] [COUNTWORDS] [NODICT] [SAVE] [KEEPVOWELS] [RESTORE] [DROPVOWELS] [TRYFIT] [DROPFIRSTVOWEL] [KEEPFIRSTVOWEL] [SORTCHUNKS] [RULE1] [TRIMWHITE] [RULE2] [NOTRIMWHITE] [RULE3] [TRIMPUNCT] [NOTRIMPUNCT] [NOSTOPLIST] [NOSIGLIST] @

12.

@ キーワード部分を概観 その1 略する系? [ABBREV] [TEXTONLY] [USEDICT] [COUNTWORDS] [NODICT] [SAVE] [KEEPVOWELS] [RESTORE] [DROPVOWELS] [TRYFIT] [DROPFIRSTVOWEL] [KEEPFIRSTVOWEL] [SORTCHUNKS] [RULE1] [TRIMWHITE] [RULE2] [NOTRIMWHITE] [RULE3] [TRIMPUNCT] [NOTRIMPUNCT] [NOSTOPLIST] [NOSIGLIST] @

13.

@ キーワード部分を概観 略するという作業を実施するのが こちらのキーワード類 親分である[ABBREV]を後ろにつけた「:」でつなぎます [ABBREV] 略して [USEDICT] 辞書のファイルを使って [NODICT] 辞書を使わずに [KEEPVOWELS] 母音を残して [DROPVOWELS] 母音は消して [DROPFIRSTVOWEL] 先頭の母音も消して [KEEPFIRSTVOWEL] 先頭の母音は残して @ [TRIMWHITE] 余分な空白を消して [NOTRIMWHITE] 余分な空白を残して [TRIMPUNCT] 分離記号を囲む余分な空白を消して [NOTRIMPUNCT] 分離記号を囲む余分な空白を残して [NOSTOPLIST] 非重要語リストのファイルを使わないで [NOSIGLIST] 重要語リストのファイルを使わないで

14.

@ キーワード部分を概観 その2 中間作業系? [ABBREV] [TEXTONLY] [USEDICT] [COUNTWORDS] [NODICT] [SAVE] [KEEPVOWELS] [RESTORE] [DROPVOWELS] [TRYFIT] [DROPFIRSTVOWEL] [KEEPFIRSTVOWEL] [TRIMWHITE] [NOTRIMWHITE] [TRIMPUNCT] [NOTRIMPUNCT] [NOSTOPLIST] [NOSIGLIST] [SORTCHUNKS] [RULE1] [RULE2] [RULE3] @

15.

@ キーワード部分を概観 [ABBREV]とセットで使わなくてもよいのが こちらのキーワード群 省略するのとは別の 中間工程を請け負っているものが主体なのかな? [TEXTONLY] メールヘッダーと分離記号の断片を消して [COUNTWORDS] 単語の重要度を計算して [SAVE] 現在の状態で保存して [RESTORE] 現在の状態を破棄して[SAVE]していたもので復元して [TRYFIT] 指定サイズ未満まで短くなったらこれでおしまい [SORTCHUNKS] 文字列を重要度で並べ替ええして @

16.

@ キーワード部分を概観 その3 おすすめセット? [ABBREV] [TEXTONLY] [USEDICT] [COUNTWORDS] [NODICT] [SAVE] [KEEPVOWELS] [RESTORE] [DROPVOWELS] [TRYFIT] [DROPFIRSTVOWEL] [KEEPFIRSTVOWEL] [TRIMWHITE] [NOTRIMWHITE] [TRIMPUNCT] [NOTRIMPUNCT] [NOSTOPLIST] [NOSIGLIST] [SORTCHUNKS] [RULE1] [RULE2] [RULE3] @

17.

@ キーワード部分を概観 最後に、 ヘルプでは「キーワード」と呼ばずに 「規則」と呼んでいるこちらの3つ 複数のキーワードを組み合わせたものに名前をつけた おすすめの「セットメニュー」ないし「コース料理」が 3通り用意されていると考えればよさそうです [RULE1] [TEXTONLY]:[TRYFIT]: [TRIMPUNCT]:[SAVE]:[ABBREV]:[TRYFIT]: [RESTORE]:[SAVE]:[DROPVOWELS]:[ABBREV]:[TRYFIT]: [RESTORE]:[COUNTWORDS]:[SORTCHUNKS]:[ABBREV] の順で実行して [RULE2] [TRIMPUNCT]:[ABBREV] を実行して [RULE3] [TEXTONLY]:[TRYFIT]: [TRIMPUNCT]:[SAVE]:[ABBREV]:[TRYFIT]: [RESTORE]:[DROPVOWELS]:[SAVE]:[ABBREV]:[TRYFIT]: [RESTORE]:[COUNTWORDS]:[SORTCHUNKS]:[ABBREV] の順で実行して @

18.

@ こんな実例 以前ノーツコンソーシアムからもらったメールを Bodyに入れて[RULE1]を試してみました 元のメールはこんなです(途中まで) 事務局Kさんの掲載許可は得ていませんが💦 @

19.

@ こんな実例 使用した式はこちら 実行した結果はこんなです @ 含まれている[SORTCHUNKS]というキーワードにより、 重要と判定されたセンテンスで 並べ替えられているようです

20.

@ こんな実例 関数のサポート対象ではない全角文字も 「略す」ことはないけど、 結果の重要度判定してソートはしてくれるみたい ただし指定の字数に収まらないと、 最後が■になる場合があります @

21.

@ すこし消化不良・時間切れなのですが 今回は、わからないところも残したまま ざっと@Abstractの概観を イメージしてもらえればとかんがえることにしました。 各キーワードの動きや、触れなかった「辞書ファイル」など もし、ニーズがあればもうすこし深掘りをします 「のの会」としては この複雑なわりには利用が多いとは考えにくい関数の 組み立てが理解できればオーケーではないかとも思います @ 個人的にはUNDOCUMENTED(非公開)でもよい関数を 何故かヘルプに載せてしまったものでは という気さえします 会場内のエキスパートの方、 私の気づいていない補足はありますか?

22.

@ 今回もお付き合い ありがとうございました 😀 @