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November 08, 25
スライド概要
2025年を「AIエージェント元年」と位置付け、これまでの関連アップデートを振り返ります。AIエージェントは、タスクを独立して達成するシステムとして多くの分野で関心を集めており、ビッグテックの幹部もその重要性を強調しています。今年の主なアップデートには、AgentCoreの一般提供開始、Claude 4.5の登場、国内クロスリージョン推論の実現、安価なRAG実装パターンの追加、AI駆動の開発支援ツール「Amazon Q Developer」と「Kiro」の提供があります。これにより、誰でも生成AIを安全かつ実用的に利用できる環境が整います。
「AIエージェント元年」もあと2ヶ月 今年の関連アップデートを復習しよう! 2025/11/08 JAWS-UG Shimane vol.14
S U EM I T SU Ka z uk i a . k. a はしもと (仮 名) @s3kzk KDDIアジャイル開発センター ‘22~ AWS All Certs. 2
2025年 = 「AIエージェント元年」
AIエージェントとは 広義のAIエージェント コンタクトセンター 問い合わせ応対エージェント パワーポイント生成エージェント あなたに代わってタスクを独立して達成するシステム ・・・ https://aws.amazon.com/jp/what-is/ai-agents/ AIコーディングエージェント (ソフトウェア開発やコード生成に特化) (Agents are systems that independently accomplish tasks on your behalf.) https://cdn.openai.com/business-guides-and-resources/a-practical-guide-to-building-agents.pdf Kiro Q developer Claude Code GitHub Copilot 4
AIエージェント元年…? 24年末から25年初頭にかけ、ビッグテック幹部が相次いでAIエージェントに言及 その後、徐々に言葉が広がり 広告代理店やメディア業界でも 取り上げられ始めた Nvidia CEO OpenAI Chief Product Officer 「AIエージェントの第一波は2025年に到来する。 タスクを理解・計画・行動する能力を持つ デジタルワーカーが台頭する」(24年11月) 「AIエージェンティクスの時代が来た」 (25年1月) 「2025年は、ChatGPTがどんな質問にも答えられ る超スマートなものから、現実世界であなたに代 わって物事を行うChatGPTへと進化する年に なるだろう」(25年1月) https://fortune.com/2025/01/07/nvidias-jensen-huangsays-ai-agents-are-a-multi-trillion-dollar-opportunity/ https://www.axios.com/2025/01/23/davos-2025-ai-agents 5
もちろんAWSも超積極的 AWS Summit (NYC) にて (Swami Sivasubramanian氏) 12月に開催のAWS re:Invent では 約1/4がAgentic AI関連セッション(ホント…?) どでかいアップデートばかりで翌朝混乱したのを覚えています フィルタなしだとこう 6
目玉アップデートのおさらい
5つ絞ってお話します 1 Amazon Bedrock AgentCore 一般提供 2 Claude 4.5 on Bedrock 3 国内クロスリージョン推論の実現 4 S3 Vectors 登場 RAG実装パターンの拡充 5 Amazon Q Developer 日本語サポートと Kiro リリース 8
1. AgentCore 一般提供開始 3ヶ月のプレビューを経てでめでたくGA。エンプラレベルのAIエージェント構築/運用基盤が容易に セッション管理された サーバレス実行環境 APIやLambda 関数をMCP対応の ツールに変換 エージェント用 OAuth対応認証 基盤 短期・長期の 記憶を管理 実行ステップ可視化 内部挙動のデバッグ 9
2. Claude 4.5 on Bedrock モデルのベース性能向上により、最上位モデルでなくとも正確かつ安価にエージェント実装 Sonnet 4.5 (≒監督者) Haiku 4.5 (≒実働部隊) 高知能・高コスト(といっても安い) 複雑なタスク、長時間ワークロード、マルチステップの計画 (Planning)に最適。エージェントの「頭脳」として機能。 超高速・低コスト リアルタイム応答、UI操作、サブエージェントとしての並列実行 に最適。Sonnetの指示を実行する「手足」に。 ちなみに8/6公開の最高級モデル「Opus 4.1」の 同ベンチスコアは 74.5 % Sonnet 4.5は9/30, Haiku 4.5は10/16公開なので モデルプロバイダの競争の激しさが伺えます Opus 4.1 (Amazon のモデルじゃなくてすみません…ずっと期待はしてます… ) 10
3. 国内クロスリージョン推論の実現 いままで 10月〜 クロスリージョン推論必須のモデルは、 複数のリージョンからなる セクション 間で 動的ルーティング リクエストのルーティング先が 東京リージョンと大阪リージョン間 の 新しい推論プロファイルがリリース APACセクションの場合、東京以外にも 韓国、シンガポール、シドニーなどへの ルーティング可能性も要考慮 前述した Anthropic の最新モデル Claude 4.5 Sonnet/Haiku も対応済み! 11
4. RAG実装パターンの拡充 費用問題があったRAG実装に S3 Vectors を使用する安価な実装パターンが追加 KB + OpenSearch Serverless KB※ + Aurora PostgreSQL / MongoDB Atlas KB※ + S3 Vectors KB対応の全リージョン Aurora: ほぼ全リージョン MongoDB: 米国東部/西部 米国東部など5リージョン 東京/大阪未対応 ※ 対応リージョン Aurora: 約 7 千円(45USD) ※常時稼働の場合 最小コスト 対応している 検索手法 選定基準 約 3 万円 (180USD) 放置してても課金… Aurora Serverless v2 なら 0 ACU スケーリング対応のため、 停止時はストレージコストのみ! ハイブリッド ハイブリッド (キーワード+セマンティック) (キーワード+セマンティック) エンタープライズ環境での 大規模、高品質/高可用性要件 データ結合やトランザクション対応 既存DBへの相乗り ストレージ費+クエリ重量課金 セマンティック検索のみ RAG実装のPoC コスト最適化 ※KB=Amazon Bedrock Knowledge Bases 12
5. Q Developer と Kiro AI駆動開発を支えるツールの公開、アップデートも Amazon Q Developer Kiro AI統合の開発支援ツール 仕様駆動開発に強いAIエージェントIDE Vibe Coding ・コーディングから開始 ・再現性低く、出力が指示に左右 仕様駆動開発 ・仕様書作成から開始 ・明確な仕様からのコード生成で 意図した出力かつ再現性を持つ ⚫ ファイルやフォルダ、クラス、関数レベルでの コンテキスト追加機能 AI時代の開発フローについて、原則スクラムだった弊社でも いくつかの実験が始まっています ⚫ 内部で動作するエージェントの性能向上 ⚫ CLI/IDE両方でのMCP対応 リモートMCPサーバ対応済 https://speakerdeck.com/yuukiyo/beyond-scrum-ai-driven-team-transformation 13
まとめ この一年で、生成AI(エージェント)を 安全に|簡単に|気軽に|実用的に 使う/作る ための環境整備が大きく進歩しました! 人工知能や機械学習のバックグラウンドがない人も、 最先端のモデルが API 経由で使えます! 気になる言語やフレームワークを触ってみる感覚で試してみましょう!!! 14
AIエージェント作ってみたくなりました?じゃあ・・・ 10/1 15
ありがとうございました!