WACATE2023冬_QMファンネルを使って自分の立ち位置/やりたいことを可視化しよう

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December 29, 23

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WACATE2023冬2日目のQMファンネルのセッション資料です。

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QMファンネルを使って 自分の立ち位置/やりたいことを 可視化しよう 2023/12/24 WACATE2023冬

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QAエンジニア、テストエンジニアの 役割や業務内容って幅広いですよね。 開発エンジニアもQAやテストに 無縁ということはないはずです。 皆さんは普段自分が どのような立ち位置で仕事をしていて、 今後どのような方向に進みたいのか 考えてみたことはありますか? 2023/12/24 WACATE2023冬 2

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自己紹介 • 角玄 涼(かくげん りょう) • 2022夏からWACATE実行委員 • 組込みソフト開発者 ⇒ テストエンジニア • 自動車のエンジン制御、建設機械の車体制御 • 犬派(一度猫を飼ってみたい) 2023/12/24 WACATE2023冬 3

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目次 • 本セッションの目的 • 自分の立ち位置を可視化しよう • • QMファンネルとは QMファンネル詳細 • 個人ワーク • 今後やりたいことを可視化しよう • • 個人ワーク グループワーク • まとめ 2023/12/24 WACATE2023冬 4

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目次 • 本セッションの目的 • 自分の立ち位置を可視化しよう • • QMファンネルとは QMファンネル詳細 • 個人ワーク • 今後やりたいことを可視化しよう • • 個人ワーク グループワーク • まとめ 2023/12/24 WACATE2023冬 5

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本セッションの目的 1. QAに関わるエンジニアのスペシャリティ(得意技) とロール(実業務への近さ)を理解する 2. 自分の現在の立ち位置、今後やりたいことを可視 化し、説明できるようになる QMファンネルというツールを使って ワークしながら進めていきます 2023/12/24 WACATE2023冬 6

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目次 • 本セッションの目的 • 自分の立ち位置を可視化しよう • • QMファンネルとは QMファンネル詳細 • 個人ワーク • 今後やりたいことを可視化しよう • • 個人ワーク グループワーク • まとめ 2023/12/24 WACATE2023冬 7

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自分の立ち位置を可視化しよう ※ • QMファンネル とは? • SigSQA(ソフトウェア品質保証分科会)が考えた、 QAエンジニアやテストエンジニアの役割を以下の2軸で整理したもの スペシャリティ(得意技) ロール(実業務への近さ) ※「品質を加速させるために、テスターを増やす前から考えるべきQMファンネルの話(3D版)」 2023/12/24 WACATE2023冬 8

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自分の立ち位置を可視化しよう • スペシャリティ(得意技) • TE:テストエンジニア • • PE:パイプラインエンジニア • • テストやレビュー、メトリクスの測定など 製品やサービスの評価を行う 様々な自動化を行う QA:QAエンジニア • 組織能力を高める 3つ合わせてQM(品質マネジメント)と呼ぶ 2023/12/24 WACATE2023冬 9

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自分の立ち位置を可視化しよう • スペシャリティ(得意技) • TE:テストエンジニア • 主にやること • テスト分析、テスト設計、テスト実装、 テスト実行 • 品質分析&改善施策 • テストマネジメント など つまり・・・TEはテストする人 2023/12/24 WACATE2023冬 10

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自分の立ち位置を可視化しよう • スペシャリティ(得意技) • PE:パイプラインエンジニア • 主にやること • テスト自動化ソリューションの構築 • テスト自動化フレームワークを使った オペレーション • テスト自動化戦略検討 • CI/CD環境改善 など つまり・・・PEは自動化する人 2023/12/24 WACATE2023冬 11

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自分の立ち位置を可視化しよう • スペシャリティ(得意技) • QA:QAエンジニア • 主にやること • 開発プロセス改善 • ファシリテート(チーム内、プロジェクト 全体、等) • リスク管理&FB • 品質マネジメント教育 など つまり・・・QAはみんなを良くする人 2023/12/24 WACATE2023冬 12

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自分の立ち位置を可視化しよう • 個人ワーク【1】(2分) 自分のスペシャリティ(得意技)をTE/PE/QAから 選んでみよう • 具体的な業務内容も挙げてみよう 注) TE or PE or QA スペシャリティが複数ある方は 付箋を分けてください ・業務内容 また、各スペシャリティの割合も ・ 考えてみてください • ・ 2023/12/24 WACATE2023冬 13

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自分の立ち位置を可視化しよう • 個人ワーク【1】の例 スペシャリティ(得意技) 2023/12/24 TE (テストエンジニア) PE (パイプラインエンジニア) QA (QAエンジニア) テストをする人 自動化をする人 みんなを良くする人 TE PE QA システム テストの テスト実行 単体テストの 自動化及び テスト実行 テスト組織 のお悩み相談 にのる WACATE2023冬 14

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自分の立ち位置を可視化しよう • ロール(実業務への近さ) スプリット インプロセス コーチ コンサルタント プロモーター 2023/12/24 WACATE2023冬 15

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自分の立ち位置を可視化しよう • ロール(実業務への近さ) • 開発組織との距離や業務内容によってロールは異なる • 以下のテスト組織の図をベースに次ページ以降で説明 ASTERセミナー標準テキストVer3.1.2 P154のテスト組織より抜粋 2023/12/24 WACATE2023冬 16

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自分の立ち位置を可視化しよう • ロール(実業務への近さ) • 2023/12/24 スプリット • 開発とは別組織で実業務 WACATE2023冬 17

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自分の立ち位置を可視化しよう • ロール(実業務への近さ) • 2023/12/24 インプロセス • 開発現場に常駐して実業務 WACATE2023冬 18

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自分の立ち位置を可視化しよう • ロール(実業務への近さ) • コーチ • 時々現場に来て技術移転や文化を浸透 時々現場に常駐して コーチング 2023/12/24 WACATE2023冬 19

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自分の立ち位置を可視化しよう • ロール(実業務への近さ) • コンサルタント • 組織横串で連携、技術向上を横展開 現場に常駐せず、 横串活動が中心 2023/12/24 WACATE2023冬 20

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自分の立ち位置を可視化しよう • ロール(実業務への近さ) • プロモーター • 技術の方向性・ビジョンを示し、組織全体に推進 3つのスペシャリティの バランスを考えながら 組織全体に推進 2023/12/24 WACATE2023冬 21

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自分の立ち位置を可視化しよう • 個人ワーク【2】(2分) • 自分のロール(実業務への近さ)を選んでみよう • 開発現場との関わり方を考えてみよう ロール 実施内容 スプリット 開発とは別組織で実業務 インプロセス 開発現場に常駐して実業務 コーチ 時々現場に来て技術移転や文化を浸透 コンサルタント 組織横串で連携、技術向上を横展開 プロモーター 技術の方向性・ビジョンを示し、組織全体に推進 注)ロールは複数に跨っても構いません スペシャリティが複数ある方は各々のロールを考えてみてください 2023/12/24 WACATE2023冬 22

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自分の立ち位置を可視化しよう • スペシャリティ × ロール QMファンネルはTE、PE、QAの 各側面のロールを表現するもの 2023/12/24 WACATE2023冬 23

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自分の立ち位置を可視化しよう • 各スペシャリティ毎のロール(マトリクスで表現) スペシャリティ TE ロ | ル 2023/12/24 PE QA スプリット 開発とは別組織で 検証の実業務を行う 開発とは別組織で 自動化して効率的な業務を行う 開発とは別組織で プロセス・メトリクスの定義や 監査を担う インプロセス 開発現場に常駐しながら 検証の実業務を行う 開発現場に常駐しながら 自動化して効率的な業務を行う 開発現場に常駐しながら QAの実業務と組織能力向上を担う コーチ 時々現場に来て 検証の技術移転や 価値重視文化を浸透 時々現場に来て 自動化の技術移転や エンジニアリング文化を浸透 時々現場に来て QAの技術移転や 組織能力向上文化を浸透 コンサルタント 開発現場に常駐せずに 組織横串で連携、 検証技術向上を横展開 開発現場に常駐せずに 組織横串で連携、 自動化技術向上を横展開 開発現場に常駐せずに 組織横串で連携、 QA技術向上を横展開 プロモーター 検証技術の方向性・ ビジョンを示し、組織全体に推進 自動化技術の方向性・ ビジョンを示し、組織全体に推進 組織能力重視やQAの方向性・ ビジョンを示し、組織全体に推進 WACATE2023冬 24

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自分の立ち位置を可視化しよう • 個人ワーク【3】(1分) • 自分の立ち位置をマッピングしてみよう • 個人ワーク【1】で作成した付箋をマトリクス上に貼って ください スペシャリティ ロ | ル 2023/12/24 TE PE QA ・・・ ・・・ インプロセス ・・・ TE ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ コーチ ・・・ ・・・ ・・・ コンサルタント ・・・ ・・・ ・・・ プロモーター ・・・ ・・・ ・・・ スプリット WACATE2023冬 25

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目次 • 本セッションの目的 • 自分の立ち位置を可視化しよう • • QMファンネルとは QMファンネル詳細 • 個人ワーク • 今後やりたいことを可視化しよう • • 個人ワーク グループワーク • まとめ 2023/12/24 WACATE2023冬 26

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今後やりたいことを可視化しよう • ワーク概要 • QMファンネルで可視化した現在の立ち位置を踏まえて、 今後やりたいことを考える (個人ワーク) 2023/12/24 WACATE2023冬 グループメンバーに説明する (グループワーク) 27

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今後やりたいことを可視化しよう • 個人ワーク(5分) • 今後やりたいことを考える • やりたいことと、その理由を明確にする • 今後のアクションを決める(余裕があれば) TE or PE or QA ・今後やりたいことと その理由 ・今後のアクション 2023/12/24 スペシャリティ TE 今後目指す 立ち位置に 付箋を貼る WACATE2023冬 ロ | ル PE QA スプリット インプロセス TE QA ・・・ ・・・ コーチ コンサルタント プロモーター 28

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今後やりたいことを可視化しよう • 個人ワークの例 • TEとして、できることを増やしたい スペシャリティ TE テスト実行だけでは なく、テスト分析/設計も できるようになりたい TE ロ | ル PE QA スプリット インプロセス コーチ TE TE ・・ ・・ コンサルタント プロモーター • QAとして、開発プロセス改善もできるようになりたい スペシャリティ QA TEの経験を活かして、 開発プロセスの 改善提案をしたい TE ロ | ル PE QA スプリット インプロセス コーチ TE QA ・・ ・・ コンサルタント プロモーター 2023/12/24 WACATE2023冬 29

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今後やりたいことを可視化しよう • グループワーク(25分) グループメンバーに発表する • 発表後に質疑応答 • 1人あたり発表2分、質疑応答2分 • 質疑応答で意識してほしいこと • 質問者 • 発表者の今後やりたいことを理解する • 発表者 • 質問に答えることで自分の考えをブラッシュアップする • 2023/12/24 WACATE2023冬 30

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目次 • 本セッションの目的 • 自分の立ち位置を可視化しよう • • QMファンネルとは QMファンネル詳細 • 個人ワーク • 今後やりたいことを可視化しよう • • 個人ワーク グループワーク • まとめ 2023/12/24 WACATE2023冬 31

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まとめ(QMファンネルの補足説明) • スペシャリティのバランスについて • スペシャリティのバランスはとても大事 • • TE: 価値重視 文化 PE: エンジニア リング文化 TE/PE/QAはクルマの両前輪と後輪のようなもの TE/PE/QAのバランスが悪いとうまく進まない • • • ※ 両前輪(TE・PE)のバランスが悪いと蛇行する 後輪(QA)が弱いと前に進まない 両前輪・後輪のバランスを取るには3つの スペシャリティを全て分かっているプロモーターが必要 QA: 組織能力 向上文化 ※「品質を加速させるために、テスターを増やす前から考えるべきQMファンネルの話(3D版)」 2023/12/24 WACATE2023冬 32

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まとめ(QMファンネルの補足説明) • スペシャリティとキャリアの方向性について • ※ 各スペシャリティに習熟すると以下のようなキャリアも考えられる • TE:価値を検証する技術を修得することができる ⇒プロダクトマネージャー • PE:自動化・デジタル化の技術を修得することができる ⇒開発者、エンジニアリングマネージャー • QA:個人や組織の力を高める技術を修得することができる ⇒スクラムマスター ※「品質を加速させるために、テスターを増やす前から考えるべきQMファンネルの話(3D版)」 2023/12/24 WACATE2023冬 33

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参考文献 西 康晴.「品質を加速させるために、テスターを増やす前から 考えるべきQMファンネルの話(3D版)」 • • • https://www.slideshare.net/YasuharuNishi/quality-management-funnel-3d-how-to-orga nize-qarelated-roles-and-specialties ASTER.「ASTERセミナー標準テキスト」 • 2023/12/24 https://www.aster.or.jp/business/seminar_text/doc/ASTER_Seminar_Text_V3.1.2_202 30303.zip WACATE2023冬 34

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以上