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関連スライド

各ページのテキスト
1.

サビ始まりのエンジニアリング ~サビだけを聴いて、プロダクト全体を判断してはいけない~ preencoded.png

2.

サブスクは音楽の構造を変えた 音楽分野では、価値を提示する順序が変わった サブスクの普及により、リスナーは数秒で次の曲へ移動できるようになり ました。 その結果、最初に価値を提示することが楽曲の成否を左右するようになり、 「サビ始まり」の楽曲が増えました。 しかし、変わったのは価値を提示する順序だけです。 曲全体を成立させる構造は、今も変わっていません。 preencoded.png

3.

AIによりソフトウェアの「サビ」を より高速に作れるようになった AI時代の「サビ始まり」 AIによって、以下のアウトプットを短時間で作れ るようになりました。 UI API MVP(Minimum Viable Product) / PoC 価値を素早く提示できることは、大きな進歩です。 しかし、その「動くもの」は、本当に 完成品なのでしょうか? preencoded.png

4.

サビだけでは曲は完成しない --MVPは完成品ではない MVPは完成品を小さくしたものではありません。検証の ために、意図的に作っていないものがある状態です。 動くことは必要条件です。しかし、それだけでは十分条件 ではありません。 preencoded.png

5.

人はサビだけで全体を判断してしまう 動くものは強い説得力を持つ 動く画面がある 操作できる。デモできる。すると自然に、 「もう使えるのでは?」「これで十分では?」という認識が生まれます。 問題の所在 問題はAIではありません。 サビだけを見て、曲全体を理解したと思ってしまう人間の認知です。 エンジニアリングとの決定的な違い 音楽なら、それでもいいかもしれません。 しかし、エンジニアリングでは許されません。 preencoded.png

6.

その誤認識は、開発文化を変える --評価軸は、開発プロセスを変える MVPが「完成品」として認識された瞬間、評価軸が変わります。 本来、設計や運用は追加コストではなく、プロダクトを成立させるために必要な工程です。 この誤認識が開発文化そのものを蝕みます。 完成品と誤認識 MVPが完成品と見なされる誤解。 MVPを作る 最小限の機能でプロトタイプ を作成する。 設計・運用が軽視 設計や運用、検証が後回しに される。 開発文化の劣化 品質意識とプロセスが徐々に 損なわれる。 preencoded.png

7.

AI時代に変わるエンジニアの責務 「作る」だけでは終わらない AIによって「作ること」の価値は下がります。 その代わり重要になるのは、完成をマネジメン トすることです。 何を作ったか 何を作っていないか なぜ今は作っていないのか 完成には何が必要か これらを説明できることが、AI時代のエンジニア の価値です。 preencoded.png

8.

エンジニアリングの説明実践 AI時代のエンジニアリングとは、コードを書くことだけではありません。成果物に対する認識を設計することです。 「これはMVPです」 「まだ完成品ではありません」 「ここから運用設計に入ります」 「本番化にはこの工程が必要です」 MVPを作ることではなく、MVPをMVPとして扱わせること。そこに、エンジニアの価値が残ります。 preencoded.png

9.

サビ始まりのエンジニアリング AIはサビを作る速度を劇的に向上させました。 しかし、サビを見せることと、曲を完成させることは違います。 サビであることを伝える 不足を可視化する 「これはまだサビである」と関係 者に認識させる。 何がまだ作られていないのかを明 示する。 完成の定義を共有する 完成には何が必要かをステークホルダーと合わせる。 サビだけを見て、曲全体を判断させない。 つまり、完成に対する認識を設計すること。 それが、サビ始まりのエンジニアリングです。 preencoded.png