ITコミュニティと情報発信に共通する成長と貢献の要素(2023年版)

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May 19, 23

スライド概要

2023/05/19(金) 開催のサイボウズ開運研修「ITコミュニティと情報発信に共通する成長と貢献の要素」の資料.
動画はこちら >> https://www.youtube.com/watch?v=QSLWLh6N6A8

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関連スライド

各ページのテキスト
1.

ITコミュニティと情報発信に共通する 成⻑と貢献の要素 (2023 年版) サイボウズ株式会社 開発本部 People Experience チーム ⻄原 翔太(@tomio2480) [開発運⽤研修 2023] 5/19(⾦) 14:00-15:00

2.

この研修で⽬指すところ ▌⻄原が⽀援する IT コミュニティについての概要を理解できる ▌IT コミュニティへの参加や情報発信による成⻑の要素を理解できる n ここでの成⻑は⾃⾝と周りの 2 つの観点 ▌IT コミュニティへの参加や情報発信による貢献の要素を理解できる n ここでの貢献は会社への貢献と社会貢献の 2 つの観点 ▌(サイボウズの) IT エンジニアが誰にとってもより⾝近な存在に なることが,社会,会社双⽅にとって⼤事であることが理解できる

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この研修で⽬指すところ とにかく外のコミュニティに出てほしい とにかくコンテンツを発信してほしい ということを⼤⼈⾵に⾔っただけです ▌⻄原が⽀援する IT コミュニティについての概要を理解できる ▌IT コミュニティへの参加や情報発信による成⻑の要素を理解できる n ここでの成⻑は⾃⾝と周りの 2 つの観点 ▌IT コミュニティへの参加や情報発信による貢献の要素を理解できる n ここでの貢献は会社への貢献と社会貢献の 2 つの観点 ▌(サイボウズの) IT エンジニアが誰にとってもより⾝近な存在に なることが,社会,会社双⽅にとって⼤事であることが理解できる

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⻄原解釈まとめ(喋りすぎて最後おさまらないと困るので) ▌IT コミュニティ = 技術に真摯に向き合っている利害の⼀致する集団 ▌情報発信 = 必ず⾃⾝が持つ情報の整理と整頓を通過した結果 ▌成⻑ = あらゆる情報に向き合い⾃⾝の在り⽅を⾒直すこと ▌貢献 = モノを作らない技術貢献がある ▌IT コミュニティと情報発信を通じて成⻑しながら 社会や会社に貢献していくことができます︕という話をします

5.

ここからは「まとめスライドに⾄った経緯(むかしばなし)」 前のスライドだけでは意味不明と思われるので補⾜します ︖

6.

ここからは「まとめスライドに⾄った経緯(むかしばなし)」 前のスライドだけでは意味不明と思われるので補⾜します ︖ ︖ ︖

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ここからは「まとめスライドに⾄った経緯(むかしばなし)」 前のスライドだけでは意味不明と思われるので補⾜します ︖ ︖ ︖ この愛くるしいキャラクターは 「さぼてっく」センパイです ︖ Cybozu + Tech = さぼてっく ︖ ︖

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説明の流れ ▌この思想に⾄った背景 - ⾃⼰紹介,発⾒ ▌IT コミュニティ – ⾔葉と実態,DevRel/広報っぽくない関わり⽅ ▌情報発信 – 発信に⾄る経緯,情報の受信 ▌共通する要素 – 成⻑,貢献

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説明の流れ ▌この思想に⾄った背景 - ⾃⼰紹介,発⾒ ▌IT コミュニティ – ⾔葉と実態,DevRel/広報っぽくない関わり⽅ ▌情報発信 – 発信に⾄る経緯,情報の受信 ▌共通する要素 – 成⻑,貢献

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この思想に⾄った背景 エンジニアになるかならないかでならなかった⼈⽣

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⾃⼰紹介 – 概要 ▌⻄原翔太(@tomio2480) 北海道旭川市出⾝ n 過去資料とかは tomio2480 で検索したら出る ▌開発本部 People Experience チーム 所属 n 主に「地⽅ IT コミュニティ」「IT エンジニアの教育環境関係」を担当 ▌今までの仕事は教育,⼈材育成系の仕事ばかりの⾮エンジニア ▌北海道 29+ 年(旭川→北⾒→富良野),東京 2+ 年(⼩平市) n IT コミュニティに関わりはじめて 10 年ちょっとくらい経った

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⾃⼰紹介 – 概要 愛すべき bozuman に⻄原の 個⼈スペース(⻄原発覚中)が あります(⾒ることを強制せず) ▌⻄原翔太(@tomio2480) 北海道旭川市出⾝ n 過去資料とかは tomio2480 で検索したら出る ▌開発本部 People Experience チーム 所属 n 主に「地⽅ IT コミュニティ」「IT エンジニアの教育環境関係」を担当 ▌今までの仕事は教育,⼈材育成系の仕事ばかりの⾮エンジニア ▌北海道 29+ 年(旭川→北⾒→富良野),東京 2+ 年(⼩平市) n IT コミュニティに関わりはじめて 10 年ちょっとくらい経った

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⾃⼰紹介 – 今関わりのあるコミュニティ(サイボウズ以前から) ▌最近 Co-KoNPILe(2019-:⼩平市),FuraIT(2014-:富良野市), ゆるい勉強会@あさひかわ(2012-) ▌⼀昔前 LOCAL(2011-:北海道) オープンソースカンファレンス(主に北海道)(運営は 2011-) U-16 プログラミングコンテスト,HAISL などなど 基本は北海道中⼼,U-16 は松⼭/甲府/豊⽥(愛知)など視察済

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⾃⼰紹介 – 今関わりのあるコミュニティ(サイボウズ以前から) ▌最近 Co-KoNPILe(2019-:⼩平市),FuraIT(2014-:富良野市), ゆるい勉強会@あさひかわ(2012-) いわゆる都会と呼ばれないところでも 勉強会や IT コミュニティが ▌⼀昔前 ある状況を作りたいんだね🌵🌵🌵 LOCAL(2011-:北海道) オープンソースカンファレンス(主に北海道)(運営は 2011-) U-16 プログラミングコンテスト,HAISL などなど 基本は北海道中⼼,U-16 は松⼭/甲府/豊⽥(愛知)など視察済

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⾃⼰紹介 – 今関わりのあるコミュニティ(サイボウズ以前から) 補⾜ : IT をやっている⼈たちが 集まって技術の発表をしたり もくもくと作業をしたりする場があるのです ▌最近 Co-KoNPILe(2019-:⼩平市),FuraIT(2014-:富良野市), ゆるい勉強会@あさひかわ(2012-) いわゆる都会と呼ばれないところでも 勉強会や IT コミュニティが ▌⼀昔前 ある状況を作りたいんだね🌵🌵🌵 LOCAL(2011-:北海道) オープンソースカンファレンス(主に北海道)(運営は 2011-) U-16 プログラミングコンテスト,HAISL などなど 基本は北海道中⼼,U-16 は松⼭/甲府/豊⽥(愛知)など視察済

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⾃⼰紹介 – 今までのお仕事(1) ▌北海道富良野緑峰⾼等学校 電気システム科(教諭) – 道⽴⾼校 n 5 年間,強電+弱電,部活電⼦系,進路/総務/担任やって終 n 明るくなる直前帰宅とかもあったけど魂と若さで乗り切った(つもり) ▌国⽴研究開発法⼈ 情報通信研究機構 オープンイノベーション推進 本部 ソーシャルイノベーションユニット ナショナルサイバートレーニングセ ンターサイバートレーニング研究室 研究技術員 – みなし公務員 n 1 年間,⾃治体セキュリティの現状調査,演習や教材の確認など

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⾃⼰紹介 – 今までのお仕事(2) ▌サイボウズ株式会社 開発本部 コネクト⽀援チーム → PX へ n 現職,今趣味でやってるコミュニティ活動をそのままやってという話 n 公益性の観点から公務員に拘っていたが⾵⽳さんに説得されて⼊社 ▌⽇本⼯学院⼋王⼦専⾨学校 ITカレッジ AIシステム科 講師(私⽴) n 1 年間,サイボウズと複業,Python 基礎の講義/演習 n 新規⽴ち上げ学科の⼀期⽣を⾒る挑戦だった(今はやってない)

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⾃⼰紹介 – 今までのお仕事(3) ▌⼀般社団法⼈ 情報処理学会 会誌編集委員(委嘱を受ける形) n 2022 年からスタートして 2 年⽬(継続中) n 学会誌「情報処理」の編集を担当する委員 n みなさんに情報処理学会の活動を知ってもらう n みなさんにさまざまな学術的成果を知ってもらう

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発⾒ - 地⽅ITコミュニティ運営 ▌(旭川,富良野,北⾒,⼩平 ほか) n 公⺠館等の施設設備の課題 n 技術分野を絞ると⼈が来ない n 2018 年になっても家に光が来ていない n ⼤学が存在しない,⼯業系最⾼学府が⼯業⾼校 n 育てば必ず外に出ていってしまう n 草野球はあるが草プログラミングはない問題

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発⾒ - 学校現場 ▌(旭川,富良野,北⾒,⼋王⼦ ほか) n 制限の強いインターネット回線 n ⼀般における娯楽の「テレビ→スマホ」ワープによるパソコンの印象 n 将来の夢の充実度と⽂化圏の充実度の関係 n 学⽣が情報や場所にアクセスするためのコストとお財布と時間事情 n ⽣徒/学⽣の⽂化背景の進化に追いつく余裕がない⼤⼈達の環境 n 地域や専⾨職の協⼒を得られる教科/科⽬であり続ける重要性

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体感したことまとめ ▌進化に追いつけない⽂化圏,設備,教育する側の環境の過酷さ ▌⺠間企業が⾼校⽣あたりまでのエンジニア教育を背負うことはほぼない ▌「プログラミング教育」と「エンジニア教育」の区別を広めていく必要アリ ▌草の根的に取り組む⼈が集まる場を整えやすい環境を作るべきでは n 草野球,ママさんバレー等どれくらいの時間をかけてここまできたのか ▌「IT⼈材不⾜」は学校や地域が解決すべき課題だとして現実的なのか

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体感したことまとめ ▌進化に追いつけない⽂化圏,設備,教育する側の環境の過酷さ ▌⺠間企業が⾼校⽣あたりまでのエンジニア教育を背負うことはほぼない ▌「プログラミング教育」と「エンジニア教育」の区別を広めていく必要アリ ▌草の根的に取り組む⼈が集まる場を整えやすい環境を作るべきでは n 草野球,ママさんバレー等どれくらいの時間をかけてここまできたのか ▌「IT⼈材不⾜」は学校や地域が解決すべき課題だとして現実的なのか 我々がいい IT エンジニアと出会うために必要なことは いい IT エンジニアが育つ環境を整えて⺟数を増やすことではないか︖

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雑な図にすると…… こういうこと.ベースをあげて⼈⼝を増やす ハッカーこわい パソコンさわる 技術好き 俺は IT エンジニア

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雑な図にすると…… こういうこと.ベースをあげて⼈⼝を増やす ハッカーこわい パソコンさわる ハッカーこわい パソコンさわる 技術好き 技術好き こうする 俺は IT 俺は IT エンジニア エンジニア

25.

これがどうチームワークを⾼めるのか ▌IT エンジニアに限らず技術についての理解が促進される n とにかく技術にふれる⼈数が増える = 技術話の通じる⼈⼝が増える n IT エンジニアに就職しなくても技術の話に理解を⽰せる⼈材も⼤事 n 育った状態の⼈が就職すると技術研修等の理解が深まりやすい ▌IT エンジニアが魅⼒的と感じる職場環境の⼀要素を⾼められる n ⾼みを⽬指したくなる環境は切磋琢磨する他者の存在で魅⼒増

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これがどうチームワークを⾼めるのか ▌IT エンジニアに限らず技術についての理解が促進される n とにかく技術にふれる⼈数が増える = 技術話の通じる⼈⼝が増える n IT エンジニアに就職しなくても技術の話に理解を⽰せる⼈材も⼤事 n 育った状態の⼈が就職すると技術研修等の理解が深まりやすい ▌IT エンジニアが魅⼒的と感じる職場環境の⼀要素を⾼められる n ⾼みを⽬指したくなる環境は切磋琢磨する他者の存在で魅⼒増 ⻄原はこれらをひっくるめて「IT エンジニア⽂化に寄り添う」活動と呼んで展開 外で活動することでサイボウズはこれに理解のある会社なんだと知ってもらう

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これがどうチームワークを⾼めるのか こうした活動を通じて意欲の⾼い IT エンジニア(とたまご)の 成⻑に貢献できるつながりもできる︕ ▌IT エンジニアに限らず技術についての理解が促進される n とにかく技術にふれる⼈数が増える = 技術話の通じる⼈⼝が増える n IT エンジニアに就職しなくても技術の話に理解を⽰せる⼈材も⼤事 n 育った状態の⼈が就職すると技術研修等の理解が深まりやすい ▌IT エンジニアが魅⼒的と感じる職場環境の⼀要素を⾼められる n ⾼みを⽬指したくなる環境は切磋琢磨する他者の存在で魅⼒増 ⻄原はこれらをひっくるめて「IT エンジニア⽂化に寄り添う」活動と呼んで展開 外で活動することでサイボウズはこれに理解のある会社なんだと知ってもらう

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この思想に⾄った背景まとめ ▌IT エンジニアになるまでの教育/成⻑環境が充実していない体感 ▌ずっと IT ⼈材不⾜について⾃分にできることは何か考えて活動していた ▌公務員の枠組みでできることに取り組んできたが⺠間でも考えてみた ▌サイボウズで率先してやっていくことでこの活動の⼤切さを広く伝えたい ▌ぼくがこれをやることでサイボウズ的にもよさがありそう n IT エンジニアになるかもしれない⼈や⽀援する⼈たちとつながれる n IT エンジニアの育成環境を整える活動への理解を背中で⽰せる

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じゃあ何をやるのか

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誰もが IT エンジニアを ⾝近だと感じる状況を つくらねばなるまい

31.

IT コミュニティ と 情報発信 これしかないのでは

32.

サイボウズから ⼈と コンテンツを

33.

いや,

34.

社会のためって IT エンジニア勢は何か得なんですか︖

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みなさん⾃⾝の成⻑と貢献は両⽴可能であると考えています

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説明します

37.

IT コミュニティ そもそもこれは何という座学的な話 よく現れる⼈になって⾝近な存在になる

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サイボウズの IT エンジニアを ⾝近に感じてもらえる状況を作って 説明の流れ 誰もが成⻑できる環境を…… そもそも参加してほしいなら ▌この思想に⾄った背景 - ⾃⼰紹介,発⾒ IT コミュニティの話をしなきゃね ▌IT コミュニティ – ⾔葉と実態,DevRel/広報っぽくない関わり⽅ ▌情報発信 – 発信に⾄る経緯,情報の受信 ▌共通する要素– 成⻑,貢献

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IT コミュニティ – ⾔葉と実態(⻄原の強めの解釈)(1) ▌今となっては指すものがなかなか⼀意に定まらずしんどい⾔葉 n 草の根で集まっては利害関係はほとんどない関係性が旧来的︖ n コミュニティを使ったマーケティングなども出てきて難しい状況に n この研修(というか⻄原)は草の根的 IT コミュニティが対象です n だから製品を持たないコネクト⽀援チームなら働けると思った ▌(意味の例)ある技術等の対象について興味の近い⼈たちが集まる場 n その⼊り込みレベルには差があり,それぞれのよさがある

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IT コミュニティ – ⾔葉と実態(⻄原の強めの解釈)(2) ▌IT コミュニティに参加すると何が嬉しいのか n 発表を聞くだけでも,もちろん発表しても勉強になる n ⾃分以外の⼈の考え⽅や取り組みを知ることができる n 懇親会/交流会も出れば発表者以外からも話が聞けるかも n 意欲のある⼈たちとつながりをつくることができる ▌とはいえどんな⼈がいるかわからない不安もある n 最近はハラスメント等の対策に CoC 等の約束事を記載する例も

41.

DevRel っぽくもない,広報っぽくもない関わり⽅ ▌「つながり」を意識するが,ビジネスや採⽤は持ち込まない n IT コミュニティによるがビジネスや採⽤を嫌がる場もある n 2012 年頃(?)から採⽤活動を IT コミュニティ内で⾏う⼈が登場 n 所属会社に転職活動をしていると誤解された⼈の⾜が遠のく事案も n ハラスメントのみならず「懇親会シャリ残し謎⼈類」も現れ混沌の世 n それに伴い CoC 的な約束事を定めて参加者を守る動きが出てくる n ぼくは過去そういった⼈が現れて学⽣とギクシャクする事案に遭遇しました

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DevRel とはいえつながることで将来 就職/転職のときにサイボウズを っぽくもない,広報っぽくもない関わり⽅ 思い出してもらえるかも(それでいい ▌「つながり」を意識するが,ビジネスや採⽤は持ち込まない n IT コミュニティによるがビジネスや採⽤を嫌がる場もある n 2012 年頃(?)から採⽤活動を IT コミュニティ内で⾏う⼈が登場 n 所属会社に転職活動をしていると誤解された⼈の⾜が遠のく事案も n ハラスメントのみならず「懇親会シャリ残し謎⼈類」も現れ混沌の世 n それに伴い CoC 的な約束事を定めて参加者を守る動きが出てくる n ぼくは過去そういった⼈が現れて学⽣とギクシャクする事案に遭遇しました

43.

DevRel とはいえつながることで将来 就職/転職のときにサイボウズを っぽくもない,広報っぽくもない関わり⽅ 思い出してもらえるかも(それでいい ▌「つながり」を意識するが,ビジネスや採⽤は持ち込まない n IT コミュニティによるがビジネスや採⽤を嫌がる場もある n 2012 年頃(?)から採⽤活動を IT コミュニティ内で⾏う⼈が登場 n 所属会社に転職活動をしていると誤解された⼈の⾜が遠のく事案も n ハラスメントのみならず「懇親会シャリ残し謎⼈類」も現れ混沌の世 n それに伴い CoC 的な約束事を定めて参加者を守る動きが出てくる n ぼくは過去そういった⼈が現れて学⽣とギクシャクする事案に遭遇しました 純粋に⽀援するだけで⼗分. 「IT エンジニア⽂化に寄り添う」活動で⼗分.

44.

具体例 – IT コミュニティで何する︖ ▌参加する時点で温度感に関わらず⼩さな⽀援は始まっており⼤変尊い n ⾒るだけ – 参加者がいることで場が続いていくので⼤変尊い n 発表する – 場に合わせたコンテンツを提供するのは⼤変尊い n 運営する – 場の維持活動は他者のチャンスを作るので⼤変尊い ▌要求ばかりだとコミュニティらしくない(ちょっと説明雑でよくないな) n 「コミュニティ = 利害の⼀致する共同体」なのでお客様はいない n 発表してよ︕ってのはよくある(でも場を作ってる⼈からの声掛けが多いと思う n つまりは持ちつ持たれつの関係でないと負荷分散が歪になって場が崩れる

45.

具体例 – IT コミュニティで何する︖ サイボウズの IT エンジニアが いろんな勉強会やコミュニティにいると とても⾝近な存在に感じられるはず︕ ▌参加する時点で温度感に関わらず⼩さな⽀援は始まっており⼤変尊い n ⾒るだけ – 参加者がいることで場が続いていくので⼤変尊い n 発表する – 場に合わせたコンテンツを提供するのは⼤変尊い n 運営する – 場の維持活動は他者のチャンスを作るので⼤変尊い ▌要求ばかりだとコミュニティらしくない(ちょっと説明雑でよくないな) n 「コミュニティ = 利害の⼀致する共同体」なのでお客様はいない n 発表してよ︕ってのはよくある(でも場を作ってる⼈からの声掛けが多いと思う n つまりは持ちつ持たれつの関係でないと負荷分散が歪になって場が崩れる

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具体例 – IT コミュニティで何する︖ サイボウズの IT エンジニアが いろんな勉強会やコミュニティにいると とても⾝近な存在に感じられるはず︕ ▌参加する時点で温度感に関わらず⼩さな⽀援は始まっており⼤変尊い n ⾒るだけ – 参加者がいることで場が続いていくので⼤変尊い n 発表する – 場に合わせたコンテンツを提供するのは⼤変尊い n 運営する – 場の維持活動は他者のチャンスを作るので⼤変尊い ▌要求ばかりだとコミュニティらしくない(ちょっと説明雑でよくないな) People Experience チームの活動では - イベント主催(Cybozu Tech Meetup 等) n 「コミュニティ = 利害の⼀致する共同体」なのでお客様はいない - イベントへの協賛(登壇枠確保 等) n 発表してよ︕ってのはよくある(でも場を作ってる⼈からの声掛けが多いと思う - 勉強会情報を tech広場 に投稿 を⾏っています︕ ご相談ください︕ n つまりは持ちつ持たれつの関係でないと負荷分散が歪になって場が崩れる

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IT コミュニティまとめ ▌「コミュニティ」という⾔葉が指すものは⼀意に定まらず難しい状況 ▌勉強のために参加するだけでも IT コミュニティに貢献できている n サイボウズの IT エンジニアを⾝近に感じてくれる⼈が増える効果も ▌PX チームの⻄原は特に草の根的な場を対象としている ▌場によってビジネスや採⽤を嫌がる場もあるので約束事を⾒よう ▌IT コミュニティへの貢献は持ちつ持たれつの関係が丁度いい n でも,関わりの深さはまちまちで OK(できることをやる姿勢

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情報発信 IT コミュニティに参加しなくともというまた座学的な話 コンテンツを増やして⾝近な存在になる

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説明の流れ サイボウズの IT エンジニアのみなさんが 勉強がてら IT コミュニティに関わってくれたら IT エンジニアを⾝近に感じる世界が近づく…… ▌この思想に⾄った背景 - ⾃⼰紹介,発⾒ 勉強のためとはいえ時間も制限があるし そんなに本当にみんな参加してくれるんか︖ ▌IT コミュニティ – ⾔葉と実態,DevRel/広報っぽくない関わり⽅ ▌情報発信 – 発信に⾄る経緯,情報の受信 ▌共通する要素 – 成⻑,貢献

50.

発信に⾄る経緯 ▌発信する情報は何らかの出⼒を経て世に放たれる n 発信は記憶を記録に近づける作業(記録にならないこともある n 録⾳すれば⾳の記録に,書いて残せば⽂字の記録となって残る n 出⼒に⾄るまでに無判断で脳内の情報が出るわけではない n 何を表現するべきか,何を削るべきかなどなど各種処理を経る n 持っている情報の整理整頓を通じて何らかが表現される n 最悪,発信に⾄らなくてもこの部分で「頭の整理」がなされる n ぼんやり持っていた情報を表現できる状態にできた時点で成⻑している

51.

情報の受信 – どう飲み込むか ▌「これを⾒た/聞いた⼈はどう思うだろうか」 n 思い返すとこの想像は⾜枷になっていることが多いのではないか n 受け⼿がいないと情報発信は成り⽴たないのか n ⼀体その受け⼿は誰なのか(全⼈類を想像→本当に︖みたいな ▌受け⼿も⾃分と発信者の関係性から情報を咀嚼する n 信頼する⼤⼈から,友達のこどもから,電⾞の中で隣の⼈が喋ってた n この全てから同じことを聞いたとしてどれくらい信じるか n 発信するときもこれを利⽤して,発信しやすいところから始めるといい

52.

情報の受信 – 多種多様な受け⼿ ▌技術ネタで⾔えば⼊⾨者からベテランまで多種多様 ▌どの層に届けたいかを定めないと情報がふわっとする(鋭いブーメラン ▌この⼈たちに聞いてほしいな,⾒てほしいなと思えばそこにいけばいい n IT コミュニティという形でわかりやすくなっている可能性もある n どの層にも全く受けないコンテンツは存在しない(はず) n どこかの誰かには響くので基本的に発信してナンボ n コンテンツが増えることでたくさんの⼈が学びを得られる

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情報発信まとめ ▌発信まで到達しなくとも発信に⾄ろうとする過程に成⻑の種がある ▌同じ情報についてでも受け⼿との関係性で書き改めることも学びになる ▌発信したものは必ず誰かの学びになるので発信してナンボ ▌いきなり世間に公開するハードルが⾼ければ⾝近な⼈に公開すべし n ⾃分しか⾒ないメモ,⾃分しか聞かない録⾳を録るのでもいい n ぼんやり持っている情報を整理整頓して表現することが成⻑の種 ▌おまけ : Cybozu Inside Out 等での発信にも挑戦してみてください

54.

共通する要素 全然違うことをやっているのに得られる効果は似通っている

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説明の流れ サイボウズの IT エンジニアのみなさんが 勉強会に現れたり,情報発信をしてくれたら みんなが IT エンジニアを⾝近に感じられる︕ ▌この思想に⾄った背景 - ⾃⼰紹介,発⾒ ……結局何がお得で どんな貢献になるんですか︖ ▌IT コミュニティ – ⾔葉と実態,DevRel/広報っぽくない関わり⽅ ▌情報発信 – 発信に⾄る経緯,情報の受信 ▌共通する要素 – 成⻑,貢献

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成⻑(1) ▌たくさんの情報と向き合うことができる n 発表を聞くだけでもどんどん頭に⼊れ込んでいく状況が作られる n 発信でも過去聞いたことを整理整頓するときに思い出す必要がある ▌受け⼿を意識して表現を練ることができる n 交流のようなラフな場でも⼝頭で何をどう伝えるか鍛えられる n 発表資料や記事などじっくり表現に向き合って⾒直す中で鍛えられる

57.

成⻑(2) ▌関わった⼈をトリガーに普段とは違うものの⾒⽅ができるようになる n 今まで気づかなかった新しい価値や問題に気づけるようになる n ⽇頃からサイボウズの⼈と関わっているとサイボウズ情報が⽬に⼊る……!? ▌背景の異なる⼈と時間やコンテンツを共有すると隠れた前提に気づく n 交流や発信を社内に閉じるとわかっている前提が同じことも多い n 社外の⼈の⽬や⽿に⼊ることで現環境の特殊性に気づくなど

58.

貢献(1) ▌(場)場の維持だけでも情報流通を⽀えられる n 勉強会に参加するだけでいい,コンテンツが増えるだけでもいい n 場がなくなると情報に到達できる経路が減る ▌(社会)発信/発表する⼈が違えば情報の解像度を上げられる n ⾒る⼈が確からしさを判断するための⼀要素としても役⽴つ n 同じ情報がどれくらい出ているか,再現されているかも⼤事な要素 n 「あの⼈の発表を別の環境でなぞってみても同じでした」も⼤事

59.

貢献(2) ▌(場)たくさんの⼈が⾏き交う場になると,場⾃体の価値が⾼まる n 毎回いろんな⼈が現れる場は新しい情報が流れて刺激ある場に n こんな⼈がいる︕と引き寄せられてくる⼈もまた⾯⽩い⼈だったり n 記事なら同業者からの感想等が投稿されて周りも学びになる n ⼈やコンテンツ⾃体が場としての機能を果たすようになってくる ▌(社会,会社)⼈やコンテンツが増えると IT エンジニアがより⾝近に n 数が増えることで出会う確率も上がり⾝近に感じやすい状況ができる

60.

共通する要素まとめ – IT コミュニティと情報発信 ▌成⻑ n 情報に向き合って⾃⾝の在り⽅を⾒直すきっかけを得られる n 観察と表現の 2 つの観点から新しい考え⽅に挑戦する機会になる ▌貢献 n (場)場に⼊ることで維持を助けたり,発展を促すことができる n (場)⼈と情報の流通が活発な場にすることで魅⼒ある場になっていく n (会社)サイボウズを思い出してもらうきっかけとしての⼈, コンテンツを世に放つことが⼤事.純粋に技術に向き合うのがいい.

61.

説明の流れ ▌この思想に⾄った背景 - ⾃⼰紹介,発⾒ ▌IT コミュニティ – ⾔葉と実態,DevRel/広報っぽくない関わり⽅ ▌情報発信 – 発信に⾄る経緯,情報の受信 ▌共通する要素 – 成⻑,貢献

62.

⻄原解釈まとめ(再掲) ▌IT コミュニティ = 技術に真摯に向き合っている利害の⼀致する集団 ▌情報発信 = 必ず⾃⾝が持つ情報の整理と整頓を通過した結果 ▌成⻑ = あらゆる情報に向き合い⾃⾝の在り⽅を⾒直すこと ▌貢献 = モノを作らない技術貢献がある ▌IT コミュニティと情報発信を通じて成⻑しながら 社会や会社に貢献していくことができます︕という話をします

63.

新しい発⾒とつながりのある IT コミュニティは楽しいです 情報発信に向き合い頭をスッキリさせるのもいい気分 ⻄原解釈まとめ(再掲)チームによっては研修として勉強会にも出られるはず︕ この難解な研修が何らかお役に⽴つことを祈ります︕ ▌IT コミュニティ = 技術に真摯に向き合っている単なるなかよし ▌情報発信 = 必ず⾃⾝が持つ情報の整理と整頓を通過した結果 ▌成⻑ = あらゆる情報に向き合い⾃⾝の在り⽅を⾒直すこと ▌貢献 = モノを作らない技術貢献がある ▌IT コミュニティと情報発信を通じて成⻑しながら 社会や会社に貢献していくことができます︕という話をします

64.

参考資料 (1) ▌アプレンティスシップ・パターン―徒弟制度に学ぶ熟練技術者の技と⼼得 https://www.amazon.co.jp/dp/4873114608 ▌アート・オブ・コミュニティ ―「貢献したい気持ち」を繋げて成果を導くには https://www.amazon.co.jp/dp/4873114950 ▌関係⼈⼝をつくるー定住でも交流でもないローカルイノベーション https://www.amazon.co.jp/dp/4863241186 ▌コミュニティ・オブ・プラクティス―ナレッジ社会の新たな知識形態の実践 https://www.amazon.co.jp/dp/4798103438

65.

参考資料 (2) ▌コミュニティにおける「場」ー「場」概念の再考と実践研究への応⽤に関す る考察ー(河野,2019) https://mejiro.repo.nii.ac.jp/?action=pages_view_main& active_action=repository_view_main_item_detail&item_i d=1525&item_no=1&page_id=13&block_id=21 ▌知が動く場づくりー物理的環境と仮想的環境の相互作⽤ー(妹尾, 2004) https://www.jstage.jst.go.jp/article/jkg/54/10/54_KJ00 003195103/_article/-char/ja/

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参考資料 (3) ▌NPO 法⼈「ミラツク」の超域型場づくりフレームワークによる地域活性化 の特徴分析 ―場づくりの⽐較分析や共同⾏為における⾃⼰実現の段 階モデル分析を通じて―(坂倉ら,2015) https://ci.nii.ac.jp/naid/40020406033 ▌ナレッジ・イノベーション―持続的な知識創造を⽀える組織と情報―(野 村,2004) https://www.jstage.jst.go.jp/article/jkg/54/10/54_KJ00 003195100/_article/-char/ja/

67.

参考資料 (4) ▌コネクト⽀援チームの活動をインフラに例えた話を聞いたら、とてもしっくり 来たという話|Yasuharu Sakai https://note.com/sakay_y/n/nd45b81847e2c?magazine _key=mc0c086e78c4f ▌Commons, Community, Communication | ドクセル https://www.docswell.com/s/tomio2480/5W1W14hokkaidoLT-20230415