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September 17, 26
スライド概要
境界性パーソナリティ症の臨床治療における原則や関わり方について解説しています。見捨てられ不安に基づく境界侵犯的行動や、相手を過度に善悪で二分化するスプリッティング、感情の投影性同一視といった特徴的な対人関係パターンを整理し、支援者が巻き込まれず適切に対処するための考え方を説明しています。治療においては、万能的な要求を受け入れるのではなく明確な限界設定や時間・ルールの枠組みを設けること、治療契約を結んで本人の責任範囲を保つこと、医療者チーム間で密に情報を共有することが重要となります。また、感情に対するバリデーションを行いながら、患者自身が感情や状態を把握し衝動制御能力を高めていけるよう支援するアプローチに触れています。さらに、薬物療法や入院治療に万能的な期待を持たせない姿勢の重要性や、長期的な経過観察における改善傾向についても示しています。
精神科医、大学教員かつYouTuberです。資料は講義での使用OKです。 私がYouTubeで使用している資料につき公開をご希望の方がいたら、該当する動画のコメント欄でお知らせください。
境界性パーソナリティ障害 どう治す
見捨てられ不安から 境界侵犯的行動
「いつでも話を聞く」や 「要求をすべて受け入れる」 といった対応は 依存や混乱 を深める
限界設定
自分側の限界 を伝える
枠組みを設ける 「〇分間、話しましょう」など 具体的・現実的な 時間やルールの 枠組みを設ける
本人に関わる限界
危険行動や ルール違反に対しては 患者自身が 自分の行為の 責任を引き受ける という 境界線を保つ
巻き込まれず 突き放さず 寄り添う
KADOKAWA 教養としての 精神医学
通常の対象関係
境界性パーソナリティ障害の スプリッティング=分裂
特定の人を 「良い人」として強く依存したり 「冷たい人」などと非難したり スタッフへのスプリッティングが 生じやすい
相手によって言うことが違いがち
患者の操作的な言動に巻き込まれ、チーム間のコミュニ ケーションや方針が乱されないようにする スタッフで情報を共有
良い面も悪い面あり 最高でも最低でもない 受け止め方をはぐくむ
KADOKAWA 教養としての 精神医学
気持ちをかかえて いられず…
自分の 気持ちに 振り回さ れがち
衝動行為に及びがち
気持ちをかかえて いられず…
投影性同一視が生じがち
自分の気持ち・状態を 把握する力を高める
バリデーション Validation その感情や考え 背景にある理由を 「その人の立場に立てば そう感じ、そう行動するのは もっともだ」 と認める
衝動制御能力を高める
対処行動の選択肢を 整理して示す
KADOKAWA 教養としての 精神医学
入院が危機介入で 必要になることも 入院するとしても 万能的期待を 抱かせない 説明が必要
薬で治そうとしない 薬を使うとしても 万能的期待を 抱かない
自殺率は10%弱 生きていれば 長期的に改善傾向