うつ病の症状 うつ状態とは?うつ病とは?

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January 18, 22

スライド概要

気分障害の基本である抑うつ状態(うつ状態)について講義やYouTubeで解説するのに使用した資料です。講義などでの使用OKです。

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精神科医、大学教員かつYouTuberです。資料は講義での使用OKです。 私がYouTubeで使用している資料につき公開をご希望の方がいたら、該当する動画のコメント欄でお知らせください。

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関連スライド

各ページのテキスト
2.

うつ 状態 過去に 躁状態 あり 双極性 障害 過去の 躁状態 なし うつ病

3.

精神診療 プラチナ マニュアル

4.

うつ病

5.

うつ病 ざっくり 生涯有病率 女:10-25% 男:5-12% 時点有病率 女:5-9% 男:2-3% 15% くらい DSM-5 女性は 男性の2倍

6.

抑うつ状態だけ が出るのが うつ病 大うつ病性障害

7.

精神診療 プラチナ マニュアル

8.

抑うつ気分

9.

興味・関心 の喪失

10.

意欲減退 億劫感

11.

精神運動制止 精神運動焦燥

12.

全身倦怠感 易疲労感 い

13.

不眠

14.

食欲減退

15.

判断力低下 集中力低下

16.

罪責感

17.

希死念慮

18.

希死念慮 自殺念慮 自殺既遂 自殺企図

19.

抑うつエピソード Major Depressive Episode 1か2を含む5つが2週間 • 抑うつ気分 • 興味・喜び • 体重・食欲 / • 睡眠の / • 精神運動性の焦燥/制止 • 易疲労性/気力 • 無価値観か罪責感 • 思考力・集中力 か決断困難 • 死の思考や自殺念慮

20.

精神診療 プラチナ マニュアル

21.

うつ病の60%が 不安症を伴う Kessler et al., JAMA. 2003 PMID: 12813115 うつ病の85%が 不安を伴う Gorman, Depress Anxiety. 1996 PMID: 9166648

22.

抑うつとは何かを 失ったこと 不安とは何かを 失うかもしれないこと への反応と解釈できる

23.

朝の増悪の傾向

24.

早朝覚醒

25.

精神病性の特徴を伴う うつ病 貧困妄想 財産が無いと確信する妄想 微小 妄想 罪業妄想/罪責妄想 重い罪があると思い込む妄想 心気妄想/疾病妄想 健康を害した/重い病気だ

26.

精神診療 プラチナ マニュアル

27.

内因性 心因性 外因性

28.

つらい出来事や 思考などの偏りで 落ち込むのは 心因性

29.

脳の病気、身体疾患 薬などの物質で 不調が生じる 外因性

30.

薬や身体疾患による抑うつ状態 内分泌 甲状腺機能低下や亢進、Cushing症候群、副 甲状腺機能亢進、アジソン病、無月経・乳汁分泌症候群など 脳器質 アルツハイマー病、脳血管障害、パーキ ンソン病、脳腫瘍、多発性硬化症、脳外傷、てんかんなど その他 糖尿病、癌、血液透析、高血圧、心筋梗塞、S LE、腎移植、AIDS、インフルエンザなど ホルモン、生理 活性物質 副腎皮質ステロイド、インターフェロ ン、黄体ホルモン 消炎鎮痛薬 アスピリン、インドメタシン、イブプロフェン、スリンダク、ペ ンタゾシン 循環器作用薬 β遮断薬、α遮断薬、α-メチルドパ、ヒドラジン、レセ ルピン、 その他 消化性潰瘍治療薬、抗結核薬、真菌治療薬、抗がん剤、 抗ウイルス薬、HIVプロテアーゼ阻害薬、嫌酒薬

31.

脳のレベルで 不調が生じるのが 内因性

32.

緊張 焦燥 意欲の低下 興味の消失 不安 食欲・性欲 の低下 気分 情動 思考 認知 活動性の 低下 楽しみの喪失 Leonard, B.E. et al: Differential Effect of Antidepressants, 1999, pp.81-90, Martin Dunitz Ltd, London 改編 監修 東京女子医科大学医学部精神医学教室 主任教授: 石郷岡純

33.

なぜうつ病? • 視床下部-下垂体-副腎系: HPA系の亢進でコルチゾル過 剰が持続 • モノアミン神経系の機能不全 • BDNF 脳由来神経栄養因子が減少し て海馬が萎縮

34.

モノアミン 神経系 視床下部 下垂体 副腎系 海馬

35.

内因性 心因性 外因性