解法を図解する技術

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November 14, 25

スライド概要

2025/11/14の関西Kaggler会で発表したスライドです。

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解法を図解する技術 2025/11/14 関西Kaggler会 kuto © 2025 Kyohei Uto Photo by José Campos on Unsplash 1 / 31

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自己紹介 名前: 宇都 恭平 (きょうへい / kuto) Kaggle Competition Master(金3) モビリティ企業でデータサイエンスしてます 関西Kaggler会は初参加! 福岡在住 強化学習が好きです 去年からPaPa Kaggler keyball44使ってます!!(アピール) @kuto_bopro kuto0633 © 2025 Kyohei Uto 2 / 31

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今日のテーマ 私は解法をdiscussionに投稿する際に、 このようなサマリー図を作成しています 今日はこの図解の方法について整理してみたので紹介 します © 2025 Kyohei Uto 3 / 31

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これまで作成したサマリー図 しっかり取り組んだコンペはできるだけ書くようにしてます https://speakerdeck.com/kuto5046 © 2025 Kyohei Uto 4 / 31

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なんで書くの? せっかく解法を提出するならかっこよくまとめたい!(自己満) discussionやXに投稿した時に反応を貰えるのも嬉しい © 2025 Kyohei Uto 5 / 31

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まずやること 図解の前にまずは以下を実施する 1. テキストで解法を書き出す 2. 構成を決める © 2025 Kyohei Uto 6 / 31

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1.テキストで解法を書き出す まずはいくつかの要素に分割して解法を書き出す。これはwriteupを書くのと同じ感じ。 データセット CV 前処理 モデリング 学習方法 推論方法 後処理 etc © 2025 Kyohei Uto 7 / 31

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2. 構成を決める 前段で列挙した解法を元におおよその配置やボリュームを決める スライドを作り出す前に事前に以下のようなガイド枠を用意するとやりやすい 人の注意は左上から右下に流れるのでそれに合わせて配置位置を決める パイプラインを説明する場合左から順に書く、重要な情報は上側に寄せる など © 2025 Kyohei Uto 8 / 31

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図解のテクニック11選 図解の際に個人的に意識してることを11個紹介する 部品作り 情報の調整 デザイン ブロック図 詳細化 近接 図形 簡略化 整列 アイコン 反復 画像 コントラスト カラー © 2025 Kyohei Uto 9 / 31

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部品作り ブロック図, 図形, アイコン, 画像 © 2025 Kyohei Uto 10 / 31

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1. ブロック図 ブロックと矢印で表現する 細かい図解は後回しにして、まずはブロック図で解法を表現する © 2025 Kyohei Uto 11 / 31

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2. 図形 シンプルな形状の図形を組み合わせて図解する 長方形を組み合わせてデータの形状やモデルのネットワークを図解する © 2025 Kyohei Uto 12 / 31

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2. 図形 シンプルな形状の図形を組み合わせて図解する 長方形を組み合わせてデータの比率を表現しCV戦略を図解する © 2025 Kyohei Uto 13 / 31

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3. アイコン ブロックや文字をアイコン化する 単純なブロックや文字で表現するより視覚的に情報が伝わりやすい icooon monoをよく使ってます © 2025 Kyohei Uto 14 / 31

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4. 画像 分析結果を画像化する 例では特徴量エンジニアリング結果の特徴量マップを載せている こういったデータは図形やアイコンよりも分析画像をそのまま載せた方が伝わりやすい © 2025 Kyohei Uto 15 / 31

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情報の調整 詳細化, 簡略化 © 2025 Kyohei Uto 16 / 31

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5. 詳細化 重要な情報を図とテキストで詳細に記載する 自身が工夫した点、スコアに寄与した点、公開情報ではない点を詳細化する この例ではモデル構造や入出力データの形状に工夫があるため図解と文字を組み合わせて詳細化している © 2025 Kyohei Uto 17 / 31

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6. 簡略化 全てを詳細にすると情報が多く伝わりにくいので適当に簡略化する モデル構造ではなく、多様なモデルの利用とその性能を強調するためブロック図で簡略化している © 2025 Kyohei Uto 18 / 31

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デザインを整える 近接, 整列, 反復, コントラスト, カラー © 2025 Kyohei Uto 19 / 31

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7. 近接 関連する情報は近づけたりブロックでまとめたりしてグループ化する 背景ブロックで囲むことで意味のあるまとまりごとに整理できる © 2025 Kyohei Uto 20 / 31

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8. 整列 並びを揃えることで見た目を整える ブロックの高さや端の位置、スペースの間隔を揃える ガイド機能を使うと便利 © 2025 Kyohei Uto 21 / 31

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9. 反復 繰り返すことで認知負荷を減らす Query,Misconception,LoRAというキーワードごとに同じ色を反復することで同じものと認識しやすくなる © 2025 Kyohei Uto 22 / 31

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10. コントラスト 違うものは色、形状、大きさを変えて違いを表現する QueryとMisconceptionは異なるデータのため色を大きく変えている(コントラスト強) 正例・負例という違いはあるが同じMisconceptionデータであるため同系色にしている(コントラスト弱) © 2025 Kyohei Uto 23 / 31

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11. カラー テーマカラーをコンペのアイコンや背景画像から決める © 2025 Kyohei Uto 24 / 31

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デザインのおすすめ書籍 上記で挙げたデザインの基本は学ぶには ノンデザイナーズ・デザインブックがおすすめ! 学生時代に読みましたが、スライド作成や図解の際に 役立っています © 2025 Kyohei Uto 25 / 31

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まとめ 普段図解をする際に意識していることを整理してみました 図解の前にテキストで解法を書き出し、構成を決める ブロック図、図形、アイコン、画像を部品として活用する 重要な部分は詳細化、それ以外は簡略化して情報を調整する デザインの基本原則(近接・整列・反復・コントラスト・カラー)を意識する © 2025 Kyohei Uto 26 / 31

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これであなたも図解マスターです!! © 2025 Kyohei Uto 27 / 31

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END © 2025 Kyohei Uto 28 / 31

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補足 © 2025 Kyohei Uto 29 / 31

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使用しているツール・サイト Kaggle コンペのアイコンや背景画像を取得してます Google Slide 特にこだわりはないです。パワポでもok スライドの解像度を大きくしておくと画像化したときに滲まず鮮明になる(1920x1080) フォントはArial icooon mono シンプルな無料アイコンを利用可能 ChatGPT 背景画像の透明化やぼかしをやってもらってる © 2025 Kyohei Uto 30 / 31

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Kaggleでの画像の取得方法 Macの場合は画像上で右クリックして画像を取得可能。アイコンも同様。 © 2025 Kyohei Uto 31 / 31