突然スクラムマスターになったあなたへ 〜若手が最初にぶつかる不安と、その乗り越え方〜

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May 26, 26

スライド概要

2026年5月26日に開催されたAgile Studioさんのウェビナーの登壇資料です
https://agile-studio.connpass.com/event/391928/

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井手 拓夢(Takumu Ide) スクラムマスター / 神奈川

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A G I L E S T U D I O W E B I N A R 突然スクラムマスターになったあなたへ 〜若手が最初にぶつかる不安と、その乗り越え方〜 井手 拓夢

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自己紹介 名前 井手 拓夢 所属 株式会社リコー 入社4年目 略歴 2023年に株式会社リコーに新卒入社。ソフトウェアエンジニアとしてキャリアをスタートし 、スクラムマスターも経験。 2026年にグロース/セールス等のビジネス系職種に転向し、ビジネスチームのスクラムマ スターも兼任。 2

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プロダクト紹介 RICOHビジネスクラウド:アポ取り 問い合わせフォームから、その場で商談予約と担当者アサインまで完了する SaaSプロダクト フォームからそのまま商談予約を完了 確度の高いリードを自動判別 営業から「日程調整」をなくす https://businesscloud.ricoh.com/form 3

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今回話す経験 開発チームのスクラムマスターになった「最初の90日 × 2」の話をします。 4月〜6月:スクラムマスター兼開発者のなりたて 7月〜10月:専任スクラムマスターになったあと 4

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スクラムマスターになる前 スクラムとの出会い

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スクラムマスターになるまで 1年目 2年目 2年目 12月 ソフトウェアエンジニアとして アジャイル開発チームへ スクラム導入 「はたらくに歓びを。」に共感してリコーへ。 新規事業の開発チームに参加。 異動してきた社内の人が「スクラムでやりま 仕事を楽しめる世の中をつくるため、まずは 2週間サイクルだが「なんか楽しくない」。 しょう」。 ITの地盤を固めるところから。 機能分業/進捗報告化レビュー/改善 書籍/YouTube/ググりで毎日学習。 につながらないレトロ。 やり方を変えるだけで スタート アウトプットと関わり方が変わる感動を体 験。 6

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スクラムマスター兼開発者の90日 4月〜6月 / 「自分が引っ張らなきゃ」と思っていた

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スクラムマスターになるきっかけ 3年目になるタイミング、人数が増えてチームを分割することに 当時のスクラムマスターから「やってみる?」と打診される スクラムマスターに興味があり、いつでもなれるように準備していたので、快諾 こうして、スクラムマスター兼開発者としてのスタートを切る 8

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早々にやらかした、2つの失敗 失敗 ① タイムボックスを軽視した発言 失敗 ② やり方を変えすぎた ・「朝会、30分にすればいいのでは?」と口にしてしまった ・スプリントを2週間 → 1週間に変更 ・デイリースクラムの 15分のタイムボックス を知らなかった ・タスクの着手の仕方も変えようとした ・いろいろ一気に取り入れて、メンバーを困惑させてしまった 9

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スクラムのインプット/アウトプットを毎日するように。 INPUT ・Slack の RSSフィード でスクラム/アジャイルの技術ブログ を購読 ・ryuzeeさん のスライド/ブログ/アジャイルFAQ ・SCRUM BOOT CAMP THE BOOK と スクラムガイド を すぐ見れるように OUTPUT ・インプットした感想を Slack の times に投稿 10

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兼任当時はとにかく忙しかった 場をまわす 引っ張る 外部と調整 ・スクラムイベントのファシリ ・開発チームのリードと意思決定 ・監査・特許の調整 ・PO と PBI議論 ・デザインチームとのやりとり ・外部委託会社とのやりとり 「チームを引っ張らなきゃ」と思っていた。 11

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転機:アジャイルコーチとの対話 アジャイルコーチに、自分たちのスクラムイベントを見てもらった。 スクラムマスターと PO の会話になっているね。 井手さんがいないと、このチームはどうなるのかな? 自分がいないとチームが動けない状態になっている スクラムマスターは何に責任を持つのか、考え直す必要があると思った 専門家に客観的なフィードバックをもらうことは、とても大事。 12

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スクラムガイド読み合わせ会をやってみた やり方 ・Miro にスクラムガイドを貼る ・頭から順番に 区切って読む ・区切りごとに 感想を言い合う ・週に1時間 を繰り返し、読み終わるまで続けた 得られたこと ・メンバーは「スクラムマスター=開発リーダー」だと思っていた と判明 ・スクラムマスターの役割についての認識を、チームで揃え直 せた 13

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専任スクラムマスターの90日 7月〜10月 /「動かす」から「場を整える」へ

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専任になる決断(6月中旬) 「開発をやりながらではチームの成長に貢献しきれない」と感じた チームメンバーに相談 → 議論しつつも背中を押してくれた 上司に提案。組織に宣言 「開発のことに、スクラムマスターは口を出しません。 スクラムの理解とチームの自律に責任を持ちます。 そのために、できることは何でもやるし、やらないこともします。」 15

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7月〜:チームの自律をイメージした支援 専任になってから、3つの軸で進めた。 1 2 3 やめたこと 続けたこと 先を見据えた準備 自分が直接動かしていたことを、 場を整えるための、 必要なときに出せる引き出しを、 チームへ渡す 日々の実践 先に用意しておく 16

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01 やめたこと 開発に直接かかわる 外との調整 を、開発者に移譲 プランニング・リファインメントでの 開発議論への参加 (あくまで議論を進めることにフォーカス) 17

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02 続けたこと スプリントゴール を必ず決める デイリーで毎回ゴールを 声に出して から始める 同じこと を何度でも言う 観察して気づいたことは メモ 18

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03 先を見据えた準備 EBM を読み、ロードマップの考え方を知っておいた チームの状況によって ふりかえりのやり方を変えられる よう、ふりかえり手法を調査 (ここぞというタイミングで提示した) 19

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最初にやると良いアクション 観察 → 言語化 → リズム → 移譲

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まず取り組む2つのこと ① 観察して、言語化する ② 責任と目指す姿を、伝え続ける ・チームと、その周辺を見る ・自分はどこに責任を持つか ・動き・会話・違和感を、自分の言葉で書き出す ・チームとして何を目指すか ・事実 / 解釈 / 問い に分けて整理する ・同じことを、何度でも、繰り返し言う 21

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そして、段階を踏む 1 2 3 4 リズムを作る 環境を整える ファシリを移譲する だんだんいなくなる 自分がファシリを引き受け、 リズムができてきたら、 他のメンバーにファシリを渡す 司会から外れ、観察に回る スクラムイベントの開始・終 他のメンバーが進められるよ 終わったら一緒に振り返る 自分がいなくても大丈夫な 了と目的を守る うに環境を作る 状態になっている 22

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まとめ 伝えたい5つのこと

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まとめ スクラムマスター ≠ 開発リーダー。 「自分が引っ張る」から「だんだんいなくなる」をイメージする 観察して、言語化する。 同じことを何度でも言う。 専門家・コーチからの客観的フィードバックを取りに行く 24

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その後の話 11月〜3月の専任スクラムマスターの話は、スクラムフェス金沢2026 で。 偶然の気づきから、開発チームへスクラムマスターの権限を完全に移譲した経験 そして、新しい領域への挑戦に向かうまでの話 25

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T H A N K Y O U ありがとうございました あなたのスクラムマスターへの挑戦が、より良いものになりますように。 井手 拓夢 | 株式会社リコー

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補足 Appendix

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若手SMの不安との向き合い方 知識・経験 キャリア 相談・つながり ・スクラムガイド/アジャイル宣言をい ・望ましい学習の機会と捉える ・チーム内に相談相手を見つける つでも開ける場所に ・組織・人・仕事のやり方を学ぶ絶 ・師(例:アジャイルコーチ)に出会 ・スクラムブートキャンプ/ 好の場 う SCRUMMASTER THE BOOK を手 ・社外コミュニティに顔を出し続ける 元に 28

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AI時代のスクラムマスター AIでは観察しきれない組織のふるまい・関係性にフォーカスする役割 — だからこそ、AIに代替されにくい キャリアはすべてにつながる — 組織があるところには、どこにでもこの役割は刺さる 場を整え、関係性にアプローチできる人は、 これからもっと貴重になる。 29