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June 22, 26
スライド概要
令和8年度診療報酬改定で新設された「情報通信機器を用いた医学管理等の評価」を図解で解説します。在宅振戦等刺激装置治療指導管理料(705点)とプログラム医療機器等指導管理料(78点)について、対象患者・算定要件・施設基準の届出まで、スライド9枚でわかりやすく整理しました。
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【令和8年度診療報酬改定】情報通信機器を用いた医学管理等の新評価を解説
https://www.daitoku0110.news/p/ict-medical-management-evaluation-2026
病院事務長。急性期から回復期まで多岐にわたる医療機関で勤務。 医事、介護事務、経理、財務、税務、監査、総務、設備、情報システム、地域連携、法人業務まで、幅広い部門で自ら実務を経験し全体を統括。福祉業界の知見やイベント開催経験に加え、課題解決のためにAIエージェントを作成し、法人を支援した実績も多数有する。 【公開資料】主に以下の2テーマでスライド・動画を提供。 1. 令和8年度診療報酬改定(算定要件・疑義解釈など)や施設基準、医療DXの解説 2. AIエージェント(miiboなど)の構築・活用
令和8年度診療報酬改定: 情報通信機器を用いた医学管理等の新評価 DBS遠隔プログラミングと治療用アプリ指導管理の オンライン化による新たな医療デザイン
令和8年度改定の核心:2つの「オンライン化」の壁を突破 在宅振戦等刺激装置治療指導管理料 新設 705点 (所定点数に代えて算定) DBS(脳深部刺激療法)の遠隔プログラミングを評価。 プログラム医療機器等指導管理料 新設 78点 (所定点数に代えて算定) 治療用アプリ(ニコチン依存症・高血圧症等)の指導管理を評価。 柔軟で患者中心のオンライン診療を推進するため、これまで評価のなかった 2つのICT活用領域に専用の算定基準が新設されました。
診療報酬における「情報通信機器の活用」の空白地帯 オンライン診療の推進 (外来・在宅医療) DBS調整のための頻回な外来受診。 患者の移動負担と対面診療の必須性。 物理的負担の限界 遠隔プログラミング による負担軽減へ 制度的齟齬 併算定する管理料はオンライ ン対応済だが、アプリ指導 管理料自体には規定なし。 算定要件の整合性確保へ これまで情報通信機器を用いた場合の評価が なかった「DBS」と「治療用アプリ」に対し、 適切な評価軸を導入。
新旧比較マトリクス:ICTを用いた医学管理の全体像 項目 対象患者 従来 令和8年度改定 評価の背景 在宅振戦等 刺激装置治療 指導管理料 振戦などの不随 意運動症に対し DBSを受ける患者 対面での来院 調整が必須 705点 (新設) 情報通信機器 利用で算定 遠隔プログラミン グ技術の確立と ガイドライン整備 プログラム 医療機器等 指導管理料 治療用アプリ (ニコチン依存症・ 高血圧症等を) 使用する患者 所定点数 90点 (情報通信機器の 規定なし) 78点 (新設) 情報通信機器 利用で算定 併算定する 他管理料との オンライン規定の 不整合解消
在宅振戦等刺激装置治療指導管理料:遠隔プログラミングへの移行 従来の対面診療: 患者の来院による刺激設定の調整 遠隔からの設定変更: インターネット回線を介したDBS調整 対象: 振戦などの不随意運動症に対する 脳深部刺激療法(DBS) メカニズム: 体内に植え込んだ刺激装置の設定 を、患者が自宅に居ながら医師が オンラインで定期的に調整。 評価: 情報通信機器を用いた場合、所定 点数に代えて 705点 を算定。
なぜ今、DBSのオンライン化が評価されたのか? 情報通信機器を用いた場合の 新設:705点 を用いた場合の適切な評価 薬事承認 令和4年(2022年)11月、 遠隔プログラミングに 対するプログラム医療機器 正式に薬事承認を取得。 臨床的有用性・安全性 先行する海外の臨床試験 において、遠隔プログラ ミングの明確な有用性と 安全性が実証済み。 学会ガイドライン 日本定位・機能神経外科学 会による「脳深部刺激療法 (DBS)における遠隔プログ ラミングの手引き」の作成。 技術的進歩と学会による安全基準の確立が、新たな評価の強固な根拠となっています。
プログラム医療機器等指導管理料:併算定の不整合を解消 制度的齟齬 生活習慣病管理料(II)等 (オンライン対応) アプリ指導管理料 (対面のみ:90点) 背景にある課題: ニコチン依存症管理料などには 既に「オンライン規定」が存在 するが、併算定する「アプリ指導 管理料」には規定がなく実務上 の不整合が発生。 生活習慣病管理料(II)等 (オンライン対応) アプリ指導管理料 (オンライン新設:78点) 解決策(令和8年度改定): アプリ指導管理料にもオンライ ン規定を新設。情報通信機器を 用いた場合、所定点数に代えて 78点を算定可能に。これにより オンライン完結型の指導管理体 制が成立。
アクションプラン:算定に必須となる施設基準と届出プロセス 共通要件 情報通信機器を用いた診療 を行うにつき十分な体制が 整備されていること 在宅振戦等刺激装置治療 指導管理料(705点) 地方厚生局長等 へ届出 プログラム医療機器等指 導管理料(78点) +【追加要件】従来からの 「プログラム医療機器等の指導 管理を行うにつき十分な体制」 が整備されていること。 地方厚生局長等 へ届出 注意:施設基準を満たし、事前の届出を完了することが算定の絶対的な前提となります。
結論:デジタル医療の青写真を実装する Ecosystem Map 患者負担の劇的軽減 DBS患者の頻回な通院をなくし、 生活の質(QOL)を大きく向上さ せます。 算定実務のシームレス化 治療用アプリにおける「オンライ ン+オンライン」の整合性確保に より、請求業務が最適化されます。 次世代の医療モデル 令和8年度改定は単なる点数変更で はなく、ICTを前提とした「新しい 医療の形」への移行宣言です。 各医療機関は、速やかにICT診療体制の整備と地方厚生局等への届出を進め、 この新たな評価体系を最大限に活用していくことが求められます。