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April 06, 26
スライド概要
令和8年度診療報酬改定「Ⅱ-2-2 円滑な入退院の実現」の4項目を図解で整理したスライドです。入退院支援加算等の見直し(1,000点新設等)、介護支援等連携指導料の2区分再編(指導料2:500点)、回復期リハ病棟の高次脳機能障害退院支援体制、感染対策向上加算等の専従要件緩和(月16時間)の要点をわかりやすくまとめています。
メルマガ『【令和8年度改定まとめ】円滑な入退院の実現に向けた4項目の見直しポイントを徹底整理』:https://www.daitoku0110.news/p/r8-smooth-admission-discharge-overview
病院事務長。急性期から回復期まで多岐にわたる医療機関で勤務。 医事、介護事務、経理、財務、税務、監査、総務、設備、情報システム、地域連携、法人業務まで、幅広い部門で自ら実務を経験し全体を統括。福祉業界の知見やイベント開催経験に加え、課題解決のためにAIエージェントを作成し、法人を支援した実績も多数有する。 【公開資料】主に以下の2テーマでスライド・動画を提供。 1. 令和8年度診療報酬改定(算定要件・疑義解釈など)や施設基準、医療DXの解説 2. AIエージェント(miiboなど)の構築・活用
令和8年度改定: 円滑な入退院を実現する 「次世代エコシステム」の 設計図 2040年を見据えた機能分化と 地域連携の最適化に向けて
4つの改定項目を貫く戦略的システム構造 患者・地域中心の連携基盤 専門人材の 機動的運用 令和8年度改定の「円滑な入退院 の実現」は、個別の加算要件の変更 ではありません。 内側の「専門人材の柔軟な活用(④) 」というエンジンを強化することで、 外側の「関係機関との連携強化(①)」 「入退院前からの支援(②)」「生 活に配慮した支援(③)」を駆動さ せる設計となっています。
入院から在宅への架け橋に 新設された評価ポイント 検査・画像情報提供加算 (地域連携診療計画加算との 併算定を解禁)。 1,000点 200点 500点 地域包括医療病棟等における入 退院支援加算1の新設(入院前に 比べADLが低下した患者の評価)。 検査・画像情報提供加算 (地域連携診療計画加算 との併算定を解禁)。 介護支援等連携指導料2 (平時からのケアマネジャー 連携の評価)。
入退院支援加算等の見直し:4つの戦略領域での多面的強化 財務インセンティブ 地域包括医療・回リハ・地域包括ケア 病棟へ「1,000点」の新設。 医療保護入院等診療料に「多職種退院 支援の評価(400点)」を新設。 対象定義の拡大 退院困難な要因に「要介護認定の 区分変更が未申請」を追加。 「家族との連絡困難」を要因として 明記。 QoLと患者の権利 入院患者への「面会を妨げない規定」 を新設。 介護施設等への誘導による「金品収 受の禁止」を施設基準に追加。 運用効率 地域連携診療計画加算と「検査・画像 情報提供加算(200点)」の併算 定解禁。 入退院支援加算と「精神科入退院支援 加算」の専従職員の兼務を明記。
介護支援等連携指導料:新設「指導料2」の算定要件マトリクス 連携の性質 対象病棟 指導担当者 ケアマネジャー 関係性 指導料1(400点): 事後的な連携 指導料1(400点): 限定なし 指導料1(400点): 一般スタッフ 指導料1(400点): 任意の相手 指導料2(500点): 平時からの継続的な連携 指導料2(500点): 入退院支援加算1の 届出病棟に限定 指導料2(500点): 入退院支援部門の担当者 指導料2(500点): 平時から連携体制を構築して いる相手との共同指導
回復期リハ病棟の課題: 高次脳機能障害者と福祉サービスの断絶 回復期リハビリ テーション病棟 障害福祉サービス 現状の課題 退院後、生活を支えるために必須となる障害福祉 サービス等へスムーズにつながれない患者が多 数存在。 改定の狙い 回復期リハ病棟入院料1~5等の施設基準に、確 実な接続を担保するための「3つの退院支援体制」 を強制力のある要件として追加。
高次脳機能障害者の接続を担保する3ステップ・サイクル Step 3: 文書提供 リハビリ継続予定の患者に対し、同 意を得た上で、3カ月以内に作成し た「リハビリ総合実施計画書等」を 予定先へ文書提供する体制を整備。 Step 1: 情報把握 高次脳機能障害者支援センターや 障害福祉事業所の「所在地・連絡 先・提供サービス」をあらかじめリ スト化・把握する。 Step 2: 退院時説明 重症脳血管障害等に該当する患者の 退院時、Step 1で把握した情報を 患者・家族へ直接説明し、提供する。
専門人材の柔軟な活用: 月16時間の「解放枠」がもたらす 運用最適化 専従 要件 月16時間の 解放枠 活用ルートA: 外部支援の拡大 感染対策向上加算、緩和ケア診療加算等 の専従者が介護保険施設等へ赴き助言で きる上限が、「月10時間」から「月16 時間」へ拡大。 活用ルートB: 他業務従事の容認 感染制御チーム、抗菌薬適正使用支援チ ーム、医療安全管理者(加算1)の専従者 は、所定労働時間に満たない場合、「月 16時間」まで他業務への従事が可能に。
専従要件の緩和:「切れ目のない栄養管理」の実現 入院 退院境界線 外来 専従管理栄養士 旧ルールの壁 入院栄養管理体制加算の専従 管理栄養士は、病棟業務に縛 られていた。 新ルールの突破 病棟業務に影響のない範囲で、 当該病棟から退院した患者に対 する「外来栄養食事指導等」 の実施が容認される。 インパクト 入院から外来への移行期にお いて、患者を最もよく知る担 当者がシームレスに栄養管理 を継続できる体制が整う。
新たな地域要求に応えるための 院内オペレーション診断 [ ] 連携の高度化 入退院支援部門と地域のケアマネジャーとの間で、「事後連絡」では なく「平時からの協働関係」が制度化されているか? [ ] プロセスの標準化 高次脳機能障害者など、地域福祉への接続リスクが高い患者に対する 「情報提供フロー」が現場の標準手順として組み込まれているか? [ ] 人材エンジンの解放 月16時間のバッファーや外来フォローの解禁を活用し、専従スペシャリスト の専門性を院外・退院後へ拡張する勤務シフトが再設計されているか? 各要件と施設基準の変更を単なる「点数対応」と捉えず、2040年の地域包括ケアシステムを見据えた 「自院のアーキテクチャ再構築」として計画的に進めることが求められます。