売りたいものがあるならば、まずはネットショップのCMSを開発しましょう

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December 13, 22

スライド概要

OSSのネットショップパッケージのSOY Shopの開発にまつわる小話

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OSSのSOY CMS、SOY Shopの開発元で働いていました。 今は自営で開発したり、肥料関連の技術顧問をしたりしています。道端の植物の観察をよくしています。おもちゃ教室を開校したい

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関連スライド

各ページのテキスト
1.

売りたいものがあるならば、 まずはネットショップのCMSを開発 しましょう SOY Shop開発元 齋藤 毅

2.

概要

3.

提携農場の野菜をWebで販売しようと試みたが、 生鮮野菜を扱う上で在庫の管理が大変! 自社で開発したネットショップのパッケージが あったけど、開発初期は全く使い物にならず、 導入を保留した。 様々な業種に導入してみたらノウハウが溜まって きて、改めて使ってみると生鮮野菜の販売を行え る状態になっていたという話

4.

SOY Shopとは

5.

SOY Shopとは デザインとサイト構造の自由度の高さを特徴とした、本気の ネットショップを作りたい方のための本格的ショッピングカ ートシステムです。月商数十万円~1億円程度のショップで 導入事例があります。SOY CMSというCMS上で動作します。 http://www.soycms.net/extensions/app/SOY_Shop

6.

他のEC CMSとは何が違うの?は割愛します

7.

SOY Shopの開発元 株式会社日本情報化農業研究所 農業技術の開発を行っている他、農業向けから派生した 現場向け業務システムの開発も行っています。 業務の改善からSOY CMSというコンテンツマネージメン トシステムの開発とシステムの導入サポートも行ってい ます。 http://www.n-i-agroinformatics.com/soycms http://www.soycms.net/

8.

SOY CMS /SOY Shopの補足(SOY App) SOY Appは、SOY CMSに追加してインストールすることで、 お問合せ管理やメールマガジン配信、ネットショップ/ECサイ ト構築といった機能を簡単便利に利用することができるアプリ ケーションです。 ※管理画面を持つ大型の拡張機能

10.

野菜の物販とネットショップ

11.

元々は美味しい野菜の栽培技術の開発をしていました。 (提携農場のセレクトファームの協力のもと) http://selectfarm.net/

12.

農薬を一切使用せず、綺麗で美味しい野菜の栽培ができる ようになりました。

13.

引用:NHK出版 やさいの時間 2011 1月号 p52 栽培技術でメディアにも紹介されました

14.

栽培技術を高めたところで販売には直結しない 美味しい野菜を付加価値として販売するところ がほとんどない。 栽培を始めたばかりで営業の余裕がない

15.

営業に時間を割きたくない Webで販売しよう! Webで販売する仕組みを作ろう

16.

野菜を販売するにあたっての課題 ○生鮮野菜の在庫管理は難しい 美味しい時期の販売となると、販売開始から終了までの 時期の詳細が分からない

17.

既存のネットショップのような商品と在庫を登録する方式 は難しいと判断した

18.

単品ではなくセット販売形式で販売を開始することを決めた

19.

セット販売に決めた要因 ・畑にある品質の良いものだけを厳選してセットにできる →個々の在庫を気にしなくて良くなる ・価格のバリエーションが少なくなるので、帳簿をつける のがシンプルになる ・お客様がファンになって定期購入を始めたら、受注管理 がシンプルになる →定期購買者用の名簿と新規注文者の一覧があれば発注 作業はこなせる

20.

セット販売は一旦置いといて、汎用的に使えるネット ショップのCMSの開発を開始、その後検討 野菜の販売では使い物にならなかったので、初期のバー ジョンでは導入せず

21.

在庫数

22.

注文時刻に紐づいた状態と支払い

23.

商品一覧ページ 商品詳細ページ 商品一覧ページと商品詳細ページがあって

24.

お客様情報と支払・配送の設定といったシンプルな ネットショップのパッケージ

25.

汎用版のSOY Shopの導入を控えた理由 ネットショップでセット販売の管理は難しい。 セット販売は名簿の管理中心になるのでエクセルでの管理 で十分だった。 いつかは業務が簡易化してほしいので、野菜の販売では 導入せず、他業種の販売ノウハウを集めてから再検討す ることに決めた。

26.

汎用版のSOY Shopの導入を控えた理由 セット販売では一回の注文で毎週送ってきて欲しい という要望が非情に多いため、既存のシステムでは これに応えるのが難しい。

27.

提携農場では、シンプルなお問い合わせフォームの設置 のみで販売を開始

28.

http://kotobukien.biz/ 農場とは別に、SOY Shopを別業種のネットショップに導入 一般的に必要なネットショップの機能を随時取り入れた。

29.

納品書、売上のグラフ、配送業者のシステムとの連携といった ネットショップに必要な機能を強化 http://www.soycms.net/blog/article/SOY_Shopプラグインの解説_注文個別の納品書やCSVを

30.

別業種で採用してきた機能で使える機能は、 野菜のセット販売にフィードバック その中で野菜のセット販売を劇的に変えた機能があったので、 それらの機能をこれから紹介します。

31.

セット販売で採用した他業種のノウハウ

32.

ギフト販売のネットショップ

33.

ギフト販売のネットショップの特徴 ・商品の単価が高い。 ・短期的なリピートは見込めない。 ネットショップオープンまでで意識したところ ・一度にたくさん購入するお客さまであっても、まとめて 購入することはなく、配送先ごとに一度ずつ注文する のしの記述内容が異なるため

34.

支払と配送の選択だけでは足りない 現状のSOY Shopのカートでは、入力項目が少なすぎる

35.

ギフト販売のネットショップの拡張 SOY Shop本体をカスタマイズして運営を開始すると、 SOY Shop自体の新機能の追加やセキュリティ面でバージョン アップができなくなるので、本体に手を加えたくない。 システム特有のカスタマイズをしてしまったことによって、 今後の運営がどうしようもなくなることを避ける。

36.

カートの項目を管理画面で自由に追加出来るようにした。 (オーダーカスタムフィールド) http://www.soycms.net/blog/article/オーダーカスタムフィールドで開始日 のチェック http://www.soycms.net/blog/article/カートのカスタマイズ_カスタマイズ用のカ ートの準備

37.

オーダーカスタムフィールドが後のショップ構築で 重要な仕様となりました。

38.

食料品店の宅配部門 当時はiPadが発売したばかりの頃でした。 配達の従業員が配達先で注文を受けたとき、 iPadで簡単に受注管理をしたいという相談を受けた。 SOY Shopを導入することにした。

39.

食料品店の宅配部門の拡張 SOY Shopをサーバにインストール 簡単な商品一覧を用意して、アクセス制限を設ける 配達の従業員のみアクセスできるようにした http://www.soycms.net/blog/article/カスタムスクリプトでページ閲覧に制限 をつける

40.

HTMLのみで作った商品一覧ページ

41.

カートのHTMLのみ修正。プログラムの方は手を付けていない

42.

カートのHTMLのみ修正。プログラムの方は手を付けていない

43.

オーダーカスタムフィールドで出荷予定日の項目を追加 上記以外はHTMLの修正のみ

44.

事務所のPCで従業員が登録した注文状況を確認できる 発送関連の受注管理もできる

45.

食料品店の宅配部門の拡張 アクセス制限とオーダーカスタムフィールドで 業務用の端末になった(jQuery Mobileを利用すれば、操作性 上がる) 受注管理をSOY Shopで行える様になると、 ネットショップにある納品書印刷や運送業者とのシステムの 連携が使える様になるので、野菜のセット販売で今回の仕組み を採用 毎週発送予定のお客様を週初めに登録で受注管理

46.

Webでレンタル業務のネットショップ

47.

Webでレンタル業務のネットショップ 以前はショッピングカートのASPを利用してレンタル業務の ショップサイトを運営していた ショップサイトでは注文受付まで対応して、レンタルアイテム の発送と返却業務はエクセルと紙ベースで行っていた 規模拡大に伴い、業務改善も含めてWebで一括管理できない かと相談を受ける

48.

Webでレンタル業務のネットショップの課題 ○注文と発送日が離れていることがある →注文があったからとすぐに発送というわけではない ○返却の確認というフローがある →発送したら業務が終わりというわけではない

49.

発送日と返却予定日のカラムがほしい 新しい注文順に表示される既存の管理画面では、レンタル業務を こなすことはできなかった。

50.

Webでレンタル業務のネットショップの拡張 カートにオーダーカスタムフィールドでレンタルに必要な値を 追加しておき

54.

SOY Shopのデータベースは共有するけど、まったく別項目 を表示するアプリを追加して運営を開始した

55.

Webでレンタル業務のネットショップの拡張 通常の受注管理画面をカスタマイズすると、SOY Shop 自体の新機能の追加やセキュリティ面でバージョンアップがで きなくなるので、本体に手を加えたくない。 確認したい項目だけをまとめた専用のSOY Appを作成し、 発注や返却業務はこのアプリの画面のみで行うようにした 発注作業中に余計な項目に目がいかなくなるので、業務の効率 は格段に向上した。 http://www.soycms.net/blog/article/最後は紙で確認して、人力で発 送する http://www.soycms.net/blog/article/SOY_Appでレンタル業務 の拡張

56.

レンタル業務のノウハウはセット販売でも使える!

57.

野菜のセット販売の最近の問題 配達員用のノウハウを採用した受注管理システムですが、毎週 注文する方には適していましたが、隔週や3回/月の注文の会員 では、登録忘れの発送ミスがごくたまに発生した

58.

野菜のセット販売の最近の問題 既存の注文の管理画面では、個々の注文がいつ発送であるか 分からない。 (管理画面をいじりたくはない)

59.

レンタル業務のノウハウを導入して、 発送確認専用のSOY Appを作成

61.

野菜のセット販売の拡張 注文受付はお問い合わせフォームから 注文登録は月の初めにSOY Shopのカートから 発送の際は専用のアプリから 注文の詳細を確認する時は既存の管理画面から 他業種へのSOY Shopの導入を行い続けることで、 システム改修の速いPDCAサイクルを回すことができた。

62.

今まで紹介した内容は下記URLのサイトで今も運営されています http://selectfarm.net/

63.

まとめ はじめに何をして良いかわからない時は、汎用性の機能のみ でどの業種でも最低限動く状態であっても公開して、取り組 みをはやくに周知するように行動する 今まで関係ないと思っていた業種のノウハウが、次の一手の 足がかりになることがあり、はやくに軌道に乗る可能性がある この情報はWebで販売する為には非常に重要な情報となる

64.

ショップサイトの構築のノウハウはSOY CMS開発ブログに投稿 していますので、是非読んでみてください。 http://www.soycms.net/blog/