ユーザーの行動に合わせた プロダクトづくり #pmconfjp

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November 14, 19

スライド概要

プロダクトマネージャーカンファレンス2019
URL https://2019.pmconf.jp/
プロダクトマネジメントに関わる人やそれを目指す人が集う

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2023年10月からSpeaker Deckに移行しました。最新情報はこちらをご覧ください。 https://speakerdeck.com/lycorptech_jp

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関連スライド

各ページのテキスト
1.

ユーザーの行動に合わせた プロダクトづくり ヤフー株式会社 デザイナー 田島 佳穂 2019/11/13 プロダクトマネージャーカンファレンス2019

2.

自己紹介 田島 佳穂 Tajima Kaho @ta̲̲jimaharu 2016年にデザイナーとしてヤフー株式会社へ新卒入社 〜2019/09 Yahoo!プレミアム サービスサイトのリニューアルなどを担当後、デザイナー兼プロ ダクトオーナーとして読み放題プレミアムの立ち上げを推進す る。 2019/10〜現在 PayPayフリマ プロダクトデザイナーとして、アプリやWebの企画・デザインを している

3.

自己紹介 田島 佳穂 Tajima Kaho @ta̲̲jimaharu 2016年にデザイナーとしてヤフー株式会社へ新卒入社 今日はこのときの話を したいと思っています 〜2019/09 Yahoo!プレミアム サービスサイトのリニューアルなどを担当後、デザイナー兼プロ ダクトオーナーとして読み放題プレミアムの立ち上げを推進す る。 2019/10〜現在 PayPayフリマ プロダクトデザイナーとして、アプリやWebの企画・デザインを している

5.

国内最大級のポータルサイト Yahoo! JAPANを運営 デイリーユニークブラウザ数 9300万 ※2019年3月時点

6.

日本国内向けサービス 100以上

7.

O2O メディア 日本国内向けサービス 100以上 コマース 決済金融 PIM

8.

本題

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今日はこんな人に向けて話します • ふわっとした要求でPdMを任されたけど、どこから手を 付けていいか分からない • ユーザー視点ってどうやって取り入れればいいか分からない

10.

本日お話するサービスについて • 雑誌110誌以上、漫画13,000冊以上読み放題の 会員向けサービス※ • Yahoo!プレミアムの会員特典をアプリ化し提供 • Yahoo!プレミアム会員ID数 2,235万ID※ ※2019年9月末時点

11.

ある日、こんなことを言われました 「読み放題プレミアムの電子書籍を アプリで読めるようにしたい」

12.

現状 • 開発期間は3,4ヶ月程度 • エンジニアは全員ベトナムとのオフショア開発 開発できる機能はかなり限られていた

13.

限られた時間やコストのなかで どうやって機能の取捨選択をしていくか?

14.

機能の取捨選択の方法① 人的コストによる取捨選択 ユーザー視点が抜け落ちやすくなる ぶっちゃけ、最後にできるかできないかを考えるべき

15.

機能の取捨選択の方法② ステークホルダーとの議論による取捨選択 主観的に決めようとすると議論が肥大化し 結局時間がかかってしまう

16.

我々がやったこと 実際にユーザーが どんな行動をしているかを知ることで 作るべき機能を見つけていく

17.

How to コンテキストインタビュー ユーザーの行動をマッピング マッピングから機能のアイディア出し 利用意向のアンケート調査

18.

How to コンテキストインタビュー ユーザーの行動をマッピング マッピングから機能のアイディア出し 利用意向のアンケート調査

19.

コンテキストインタビューの内容 手法 コンテキストインタビュー 目的 • ユーザーがどのように利用しているかを具体的かつ文脈的に知 るため • 「何を」しているのか「どうして」その行為をしているのか をインタビューを通してユーザーから聞き出す

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実際に聞いた内容の一部 • 読み放題の特典はどのくらいの頻度で利用していますか? • 何を読むことが多いですか?(雑誌、マンガ、具体的なタイトルなど) • なぜソレを読むのですか? ◆実際の使用シーン (一番最近使ったときのことを思い出してもらう) • いつ・どこで利用しましたか? • いつも同じような状況で読むのですか? • 使うときはどのようにして読み放題のページまでいきますか? • いつものように実際に読み放題特典を利用してみてください。※実際にユーザーに操作してもらいながら質問をする ◆読んでる最中の事 • どれくらいの時間読みますか? • 1冊読み終わったら続けて他の本も(続刊やほかタイトル)も読みますか? ◆読み終わったあとの事 • 読み終わった後はどんな気分ですか? • 読んだ本は繰り返し読みますか?

21.

How to コンテキストインタビュー ユーザーの行動をマッピング マッピングから機能のアイディア出し 利用意向のアンケート調査

22.

行動の可視化 インタビューした内容を元にメインとなる行動をマッピングする 行動 操作 時 系 列 ↓ 感情 画面 ポジ ネガ

23.

行動の可視化 インタビューした内容を元にメインとなる行動をマッピングする

24.

How to コンテキストインタビュー ユーザーの行動をマッピング マッピングから機能のアイディア出し 利用意向のアンケート調査

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機能のアイディア出し C 可視化した行動や感情から絶対に必要な機能、あったらいいと思われる機能 のアイディアを出す 履歴などから類似の作品を レコメンドする カテゴリごとに 一覧で探せる お気に入りしておくと 自動で新着通知がくる ダウンロードしておくと オフラインで読める

26.

機能のアイディア出し C 可視化した行動や感情から絶対に必要な機能、あったらいいと思われる機能 のアイディアを出す 履歴などから類似の作品を レコメンドする ここはアイディア勝負なので プロジェクト全体を巻き込んで 実行するとよい カテゴリごとに 一覧で探せる お気に入りしておくと 自動で新着通知がくる ダウンロードしておくと オフラインで読める

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How to コンテキストインタビュー ユーザーの行動をマッピング マッピングから機能のアイディア出し 利用意向のアンケート調査

28.

アンケート調査の内容 機能のアイディアを文章化したものに対し、アンケート形式で点数をつけてもらう Question例 「特定の本をお気に入りしておくと、類似の本をレコメンドしてくれる 機能」を使いたいと思いますか? 点数 5点 これがリリースされたら、絶対に使いたい 4点 そこまでではないが、まぁよい 3点 普通 2点 普通より落ちる 1点 嫌い

29.

なぜ、アンケート調査なのか? • 本当にユーザーが望んでいるかどうかのアタリをつける • アンケート形式は準備コストが低く、多くの声を集めるこ とができる • 点数をつけることでアイディアに対して効果を比較しやすい

30.

How to コンテキストインタビュー ユーザーの行動をマッピング 全部終わったら優先度をつける マッピングから機能のアイディア出し 利用意向のアンケート調査

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コストとの比較 機能ごとにアンケート結果とコストを可視化し、優先度を検討する 機能 概要 利用意向 コスト ダウンロード 書籍をDLしてアプリに 保存できる 4.38 中 レコメンド 履歴からユーザーが興 味がありそうなものを 表示する 3.30 大 ふせん 読んでいる途中で気に なったページに付箋を つけられる 3.04 小

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時間が限られているときこそ、 ユーザーの声を聞いてみよう 急がば回れ!

33.

ご清聴ありがとうございました!