運用チームにおけるツールの活用 〜Mediawiki、JIRA編〜

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September 08, 23

スライド概要

裏ジャノというJANOGスピンオフイベント?での発表資料。
WikiとJIRAを運用チームでどう使っているか、ということについて説明している。

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SlideShareが使いにくくなってしまったのでこちらに全部移してみた。 - 勉強会で使った資料 - イベントでの登壇資料 等を中心に上げてあります。

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各ページのテキスト
1.

運用チームにおけるツールの活用 〜Mediawiki、JIRA編〜 2013/10/09 at 裏ジャノ 佐々木 健

2.

この発表について JANOG32で「運用チームの作り方」とい うセッションがあったが、運用を助けるツ ールについてあまり触れることができなか った。 ↓ このセッションではツールにフォーカスし てみようかと。

3.

自己紹介 ソフィア総合研究所のMSPチームで働い ています。24時間365日なんでもやるすご いMSPです。 ● ● チームを一生懸命応援するのが主業務。 応援するために運用ツールを導入してみ たりもする。 ● ● 入社して3年。同僚はほとんど先輩。

4.

メニュー 運用現場へのツール導入話 : 5分 Mediawikiの話 : 5分 JIRAの話 : 5分 ディスカッション : 15分

5.

ツール導入時に言われること ● また新しいこと覚えなきゃいけないの? ● 手間が増えて面倒になるだけじゃん。 ● このツール使いにくい。 ● 前のツールのほうが便利。 ● 仕事の邪魔をするな。忙しいのに。 ● ツールで解決できるって考えは甘い。 ● これやると給料上がるの? ● ● ↓ 前向きな意見は皆無

6.

マネジメントの心得 ● 10段階評価で真ん中が「何もしない」 バックギアを入れて全力でアクセルを踏む 上司もいる。 ● ● ブレーキをかけまくる上司もいる。 上司の役目は、部下が動きやすい環境を整 えること。 ● ● 各人のビジョン作成を助けること ツール導入時も この考え方は守ろう

7.

それでもツールを導入するぞ ● 幸せになるため。 ● 現場、お客、管理者、が幸せになる。 ● ● ↓ 正攻法で説得が一番効く

8.

幸せって何? マズローの欲求段階説 ● 生理的欲求 ● 安全の欲求 ● 所属と愛の欲求 ● 承認(尊重)の欲求 ● 自己実現の欲求 ● ツールの導入で欲求を満たそう!!

9.

Break 次ページから、具体的なツールの現場への インプット例とその活用 ●

10.

MediaWikiとは? https://www.mediawiki.org/wiki/MediaWiki ● ● ● ● Wikipediaで使われているWiki オープンソース PHPで書かれている。 データベースはMySQL

11.

Wikiは何が嬉しいの? 誰でも必要なときにいつでもすぐに編集可 能。 ● まとめページがすぐに作れる。リンク集等 を作るのも簡単。 ● 情報が足りない、間違っている、と気付い たときに編集できる。 ● ● 情報をみんなで共有できる。 ● ウェブベースで手軽に使える。 ● wiki記法は生でHTMLを書くより簡単。

12.

Wikiの弱点 あまりにも便利なので、なんでもwikiにすれ ば良いじゃん、という安易な思想が蔓延して しまう。 ● 名前とそれに紐付く情報、という簡単な構 造のツールなので、データベースとして使う のは無茶。 ● 名前の付け方をそれなりに決めとかないと カオスになる。 ● 草取り(メンテ)をする人がいないとカオ スになる。 ●

13.

MediaWikiは他のWikiに比べて 何が嬉しいの? ● データがものすごく増えてもちゃんと動く アカウントを作ることで、誰が何をいつ書 いたかがわかる。 ● ● 変更履歴が完全に追えて、差分もわかる。 ● 様々な統計情報が取れる。 ● 便利そうなプラグインが沢山。 ノートページ、カテゴリページ等、 Wikipediaでの運用ノウハウが詰まってい る。 ●

14.

MediaWikiの弱点 ● 一般的なwiki記法とちょっと違う。 ● 日本で流行ってない。 データベースが必要で、インストールが ちょっと面倒。 ● ● PHP ● ページ毎に閲覧権限をかけたりはできない ● 商用サポートがない

15.

現場にどう導入したか(1) STEP1 ● アカウントを作ってもらう ● 自己紹介を書いてもらう。 まずは馴れてもらう。生活に役立つ情報を 充実させる。 ● ● コミュニケーションツールとして活用 ● ● ↓ 所属と愛の欲求充足を助けるツール

16.

現場にどう導入したか(2) STEP2 ● 仕事に使えるマニュアル等を書いていく ● 草取りをするためのwiki番長を任命 記法がわからなかったら、<pre>タグでplain textで書く。それをwiki番長が整形。 ● 便利さに気付くと手順書はどんどん増え る。 ● ● ● ↓ 自己実現を助けるツール

17.

現場にどう導入したか(3) STEP3 ● 統計情報を取得して加工。 select rev_timestamp,rev_page,rev_user_text,rev_len from wikidb.revision; ● ● 誰がどのぐらい書いてるかを時々公開。 いっぱい書いてると、みんなに尊敬され る。 ● ● ● ↓ 承認(尊重)の欲求充足を助けるツール

18.

Wikiの位置付けの変化 便利なコミュニケーションツール ↓ 業務に便利に使えるツール ↓ 業務のルールをまとめた六法全書

19.

今はどんな情報がwikiにある? ● 雑多。なんでもwikiにある。 ● 業務上必要な情報はwikiにある。 ● もしなかったら日々追加されている。 業務の情報だけじゃなく、生活のための情 報、思いついたネタ、書籍情報、なんかもあ る。 ● ただしパスワード情報なんかは基本的には 載せないようにしている。別で管理。 ●

20.

Break MediaWikiを使いたくなったと思うので、み んなで使いましょ。 ● ● 次ページから、JIRAの話

21.

JIRAとは? https://www.atlassian.com/ja/software/jira ● ● ● ● チケットシステム Atlassianの製品 JAVAで書かれている データベースはいろいろ選べる

22.

チケットシステムは何が嬉しい の? ● やらなければいけない作業がすぐわかる。 ● 作業の漏れが少なくなる。 ● 過去あったことを追うのが簡単。 情報を共有でき、共同作業がしやすくな る。 ● タスクの引き継ぎが円滑にできるようにな る。 ● ● 仕事の状況を俯瞰できるようになる。 ● 処理チケットを眺めることで達成感が得ら

23.

チケットシステムの弱点 ● 使い方を覚える必要がある。 ● 便利さを実感するまで時間がかかる。 ● メンテをする人がいないとカオスになる。

24.

JIRAが他のチケットシステムに 比べて嬉しいところ 機能がとっても多い。やりたいことはだい たいできる。 ● ダッシュボードを自由に作れるので情報の 俯瞰がしやすい。管理者的にはものすごく便 利。 ● ● 商用サポートがある。 ● ユーザ数が多いので安心感がある。 ● 便利そうなプラグインが沢山。 ● 他のシステムとの連携手段が豊富。

25.

JIRAの弱点 ● 機能が豊富すぎてとっつきにくい ● 有料 wiki等は別の製品になる。もっと便利に使い たいと思うとお金がもっとかかる。 ●

26.

現場にどう導入したか(1) STEP1 ● アカウントを作成 ● 業務と関係がないチケットを発行。 こんなツールがあるんだ、ということを 知ってもらう。 ● ● 最初は私専用ツール。

27.

現場にどう導入したか(2) STEP2 おまえらは仕事をしていない、という非難 をチームが受けまくったので、仕事を記録す るツールとして使うことに。 ● 特定の業務のすべてのタスクをチケット発 行。 ● ● ↓ 対外的に胸をはって説明できるようになっ た。 ● ● チケットを使うようになると、便利さに気

28.

現場にどう導入したか(3) STEP3 ● 処理状況を統計情報として表示。 誰が何をやってるか。沢山働いてる人は誰 か、が一目瞭然。 ● いっぱい働いてると当然みんなに尊敬され る。 ● ● ● ↓ 承認(尊重)の欲求充足のお手伝い

29.

JIRAの位置付けの変化 ふーん、そんなツールがあるんだ ↓ 記録して対外的に説明しようぜ ↓ これ、便利じゃね。必須ツール化。

30.

便利なダッシュボード1 最近のタスクの状況

31.

便利なダッシュボード2 まだ終わってないタスクの締切をカレンダー表示

32.

説明に使えるダッシュボード1 おまえ、暇じゃ ねーの? ↓ いやいや、こん なにタスクが積 み上がってまし てですねえ。

33.

説明に使えるダッシュボード2 おまえ、あんま り働いてないん じゃねーの? ↓ いやいや、こん なに働いてます がな。

34.

Break 商用ツールはやっぱり良くできている。管 理者に優しい。 ● ● Atlassianの他の製品も結構素敵

35.

ディスカッション なんか語りたいことある人は語ってくださ いまし。 ● ● 他にお勧めツールある?