スクラムマスターを1年間やったら開発に対する価値観が180°変わった話

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August 27, 23

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confengine:
https://confengine.com/conferences/scrum-fest-sendai-2023/proposal/18644/1180

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https://www.youtube.com/watch?v=_yRADYKE660&list=PL-bvtmk0kdw6cg1znHIXMZ2rDuWddtjxM

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各ページのテキスト
1.

スクラムマスターを1年間やったら 開発に対する価値観が180°変わった話 Scrum Fest Sendai 2023 株式会社メンバーズ ⼩島啓輔 Kojima Keisuke

2.

Kojima Keisuke ⼩島 啓輔 (@prokoji18) u 株式会社メンバーズ u スクラムマスター u スクラムフェス仙台2023実⾏委員 u スクフェス初登壇 🎉 ネームカードを 作ったりなど...

3.

いきなりですが... 「スクラムマスターやってみない?」 って⾔われたらどうします??

4.

約1年前の私は... スクラムマスター に興味はあるけど... スクラムマスターって そもそも何するんだろう? 開発は好きだからそれが できなくなるのはやだなぁ... スクラムマスターに 将来性はあるんだろうか?

5.

様々なきっかけが重なり スクラムマスターにロールチェンジ

6.

1年間専任スクラムマスターとして活動した結果 ⾃分の価値観に⼤きな変化が起きたことに気づいた

7.

⾃分の価値観がどのように変化したのか? その変化はなぜ起きたのか?

8.

スクラムマスターに興味はあるけど 最初の⼀歩⽬が踏み出せない... そんな⼈の背中を後押しできるような話

9.

アウトライン u 現在に⾄るまでの経緯 u 価値観がどのように変わったのか? u 何が要因で価値観が変わったのか?

10.

現在に⾄るまでの経緯

11.

⾮IT期 エンジニア期 スクラムマスター期 ~2019.10 2019.11~2021.12 2022.3~現在 育休 3ヶ⽉ チーム① チーム② チーム③ 社内外 スクラム推進

12.

⾮IT期 エンジニア期 スクラムマスター期 ~2019.10 2019.11~2021.12 2022.3~現在 育休 3ヶ⽉ チーム① チーム② チーム③ 社内外 スクラム推進

13.

⾮IT期 エンジニア期 スクラムマスター期 ~2019.10 2019.11~2021.12 2022.3~現在 育休 3ヶ⽉ u ⼤学・⼤学院では建築や都市⼯学を専攻 u 前職も都市計画策定などを⽀援するコンサル u 社内外 チーム② チーム① アナログな環境で疲弊しがちな現場に違和感 スクラム推進 u チーム③ ⾃⾝のキャリアの不安から転職を決意

14.

⾮IT期 エンジニア期 スクラムマスター期 ~2019.10 2019.11~2021.12 2022.3~現在 育休 3ヶ⽉ チーム① チーム② チーム③ 社内外 スクラム推進

15.

⾮IT期 エンジニア期 スクラムマスター期 ~2019.10 2019.11~2021.12 2022.3~現在 育休 u 現職場にエンジニア転職 3ヶ⽉ u チーム① 「技術⼒を⾼めて市場価 値を⾼めてやろう」と⼀ 社内外 番ギラギラしていた時期 チーム② スクラム推進 チーム③

16.

⾮IT期 ~2019.10 toB向けプロダクトを開 発するスクラムチームに エンジニアとして参画 エンジニア期 スクラムマスター期 2019.11~2021.12 2022.3~現在 育休 3ヶ⽉ チーム① チーム② チーム③ 社内外 スクラム推進

17.

⾮IT期 エンジニア期 スクラムマスター期 ~2019.10 2019.11~2021.12 2022.3~現在 育休 3ヶ⽉ 周囲のメンバーをフォローしつつ 開発でチームをリードする存在に チーム① チーム② チーム③ 慣れない業務に苦労するも 休⽇返上で勉強した 社内外 スクラム推進

18.

当時の価値観 自身の成長 至上主義

19.

当時の価値観 たくさん作る 私の成果 黙々 考えればわかる

20.

当時の価値観 たくさん作る 私の成果 黙々 考えればわかる

21.

当時の価値観 たくさん作る 私の成果 黙々 考えればわかる

22.

当時の価値観 たくさん作る 私の成果 黙々 考えればわかる

23.

当時の価値観 たくさん作る 私の成果 黙々 考えればわかる

24.

⾮IT期 エンジニア期 スクラムマスター期 ~2019.10 2019.11~2021.12 2022.3~現在 育休 3ヶ⽉ チーム① チーム② チーム③ 社内外 スクラム推進

25.

u ⾮IT期 エンジニア期 スクラムマスター期 ~2019.10 2019.11~2021.12 2022.3~現在 ライフステージが変わったことをきっかけに 今後のキャリアについて改めて考え始める 育休 3ヶ⽉ u エンジニアとしての技術的な成⻑は実感して おり、ある程度の満⾜感は得られていたが... u チーム① 開発への関わり⽅に対する違和感、⼦育てと 仕事の両⽴への不安などから「このままでい いのだろうか?」という⼀抹の不安もあった u マネージャーからの打診もあり、更なる成⻑ を求めてスクラムマスターへの挑戦を決意 チーム② チーム③ 社内外 スクラム推進

26.

⾮IT期 エンジニア期 スクラムマスター期 ~2019.10 2019.11~2021.12 2022.3~現在 育休 3ヶ⽉ チーム① チーム② チーム③ 社内外 スクラム推進

27.

⾮IT期 ~2019.10 0→1フェーズの新規スクラ エンジニア期 2019.11~2021.12 ム導⼊⽀援を2チーム経験 スクラムマスター期 2022.3~現在 育休 3ヶ⽉ チーム② チーム③ チーム① チーム② チーム③ 社内外 スクラム推進

28.

「スクラムの開発プロセスをいかにチームに実装するか?」 書籍やブログ、動画で 知識をインプット! スクラム何もわからん… 現場で説明・実践! ⾃分たちでスクラム回せる!

29.

当時の価値観 自分がスクラムマスターとして成長し 自分がいかにチームに貢献するか

30.

当時の価値観 自分がスクラムマスターとして成長し 自分がいかにチームに貢献するか 以前とあまり変わってない

31.

⾮IT期 エンジニア期 スクラムマスター期 ~2019.10 2019.11~2021.12 2022.3~現在 スクラムの形はできているけど うまくいってない感が出てくる 例えば… チーム① u スプリントレビューなどのイベントがスキップされる u 機能を考える⼈と作る⼈が明確に分断される u デイリースクラムがただの作業共有の場になっている 育休 3ヶ⽉ チーム② チーム③ 社内外 スクラム推進

32.

例)スプリントレビューが開催されない 〇〇の理由でスプリント レビューは重要です! やり⽅を少し変えてちゃ んと開催しましょう! スクラムマスター がそう⾔うなら… 正直あまりやる 意味を感じないけど…

33.

例)スプリントレビューが開催されない 〇〇の理由でスプリント レビューは重要です! やり⽅を少し変えてちゃ んと開催しましょう! スクラムマスター がそう⾔うなら… うまくいかない... 正直あまりやる 意味を感じないけど…

34.

例)スプリントレビューが開催されない なんでうまくいかな かったんでしょうか…?? 社内スクラ ムマスター チーム 社外スクラ ムコミュニ ティ マネー ジャー 社外 アジャイル コーチ 周囲に相談

35.

例)スプリントレビューが開催されない なんでうまくいかな かったんでしょうか…?? 社内スクラ ムマスター チーム 社外スクラ ムコミュニ ティ そもそもスプリント レビューの⽬的って なんでしたっけ? 原因はチームの理解 が⾜りないことなん ですかね? マネー ジャー 周囲に相談 社外 アジャイル コーチ

36.

例)スプリントレビューが開催されない 社内スクラ ムマスター チーム マネー ジャー なるほど💡 原因はスプリントゴールの⽴ て⽅にあるのかもしれない! 周囲に相談 社外スクラ ムコミュニ ティ 社外 アジャイル コーチ

37.

例)スプリントレビューが開催されない スプリントゴールって今 有効に使えてますかね? ⽴て⽅を変えてみよう!

38.

例)スプリントレビューが開催されない スプリントゴールって今 有効に使えてますかね? うまくいかない... ⽴て⽅を変えてみよう!

39.

観察 実践 繰り返す 仮説推論 内省

40.

< ⾃分の成⻑ チームの成⻑

41.

⾮IT期 エンジニア期 スクラムマスター期 ~2019.10 2019.11~2021.12 2022.3~現在 育休 3ヶ⽉ チーム① チーム② チーム③ 兼任によって徐々にチーム状況が把握しづらくなる ⾃分⾃⾝も精神的に疲労してしまいチーム離脱 社内外 スクラム推進

42.

⾮IT期 エンジニア期 スクラムマスター期 ~2019.10 2019.11~2021.12 2022.3~現在 育休 3ヶ⽉ u 離脱後は物理的・精神的に余裕ができ、これま チーム① での⾃⾝の取り組みをふりかえる機会となった u 社内スクラムコミュニティの⽴ち上げ・運営 u 社内メンバー向けスクラム研修の整備 u 社外向けスクラム研修事業⽴ち上げ チーム② チーム③ 社内外 スクラム推進

43.

価値観がどのように変わったのか?

44.

スクラムマスターを1年間やった後の価値観 他者の成長=自分の喜び(成長)

45.

スクラムマスターを1年間やった後の価値観 たくさん作る 良いものを作る 私の成果 考えればわかる 黙々 わいわい 私たちの成果 まずはやってみる

46.

成⼈発達理論の話... 垂 直 的 成 長 ⼈間としての「器」の拡⼤ 認識の枠組みの変化 知識の量的拡⼤ スキルの質的向上 水平的成長

47.

成⼈発達理論の話... 垂 直 的 成 長 エンジニア期 スクラムマスター初期 水平的成長

48.

成⼈発達理論の話... 垂 直 的 成 長 スクラムマスター期 エンジニア期 スクラムマスター初期 水平的成長

49.

before after ⾃分の成⻑ 他者の成⻑ たくさん作る 私の成果 黙々 考えればわかる 良いものを作る よりも 私たちの成果 わいわい まずはやってみる 左記のことがらに価値を認めながらも 右記のことがらにより価値をおく

50.

「個」から「関係性」へ

51.

before after 私 私 ⾃分と周囲に明確な境界線が引かれ た確固たる「個」が存在する ⾃分と周囲に明確な境界線がなく 「関係性」の中で個が揺らいでいる

52.

仏教の話... ⾃分ではない全てのもの 私 ! 「⾃分ではない全てのもの」ではないもの

53.

仏教の話... ⾃分ではない全てのもの 「⾃分ではないもの」が変化することで 「私」⾃⾝も如何様にも変化しうる 私 ! 「⾃分ではない全てのもの」ではないもの

54.

何が要因で価値観が変わったのか?

55.

変化の要因と考えられる要素 u 摂取する情報の質が変わった u 他者が絡む問題に向き合う機会が増えた u 実践→内省を繰り返す中で視座が上がった

56.

摂取する情報の質が変わった u エンジニア期は主に技術情報をインプット u スクラムマスターになってからは、アジャイル・スクラム関連はも ちろん、哲学・宗教・⼼理学・⽂化⼈類学・経営学...などなど多様 な領域の情報に触れる機会が圧倒的に増えた

57.

他者が絡む問題に向き合う機会が増えた u エンジニア期は⾃⾝のスキルアップによって問題解決できることが 多かった u スクラムマスターになってからは他者との関係性に絡む問題に向き 合う機会が増え、⾃分が正解を提⽰するだけでは解決できないこと が多くなった

58.

実践→内省を繰り返した u ⾃分は幸運にも社内外に相談相⼿がいた u 対話の中で⾃⾝の振る舞いを内省し改善するサイクルができていた u 他者との関係性などが絡む問題に対して実践→内省サイクルを回した ことで、エンジニア期の価値観が変容したのではないか

59.

スクラムマスターをやらなければ このような変化は起きなかったのか?

60.

スクラムマスターをやらなければ このような変化は起きなかったのか? そんなことはない!

61.

変化の要因と考えられる要素 u 摂取する情報の質が変わった u 他者が絡む問題に向き合う機会が増えた u 実践→内省を繰り返した 専任スクラムマスターだったからこそ起きた事象 変化(垂直的成⻑)を加速した可能性はあるのでは

62.

最後に

63.

「10分でスクラム」スクラムをほかの⼈に伝えたくなったときに、私は何をしたか。 https://confengine.com/conferences/scrum-fest-mikawa-2021/proposal/15918/10 By Kawaguchi Yasunobu @ Scrum Fest Mikawa 2021

64.

ご静聴ありがとうございました!