エージェントフローについて

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July 26, 25

スライド概要

2025/7/26 実施の LogicFlow-ja コミュニティイベントでの資料です

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Hiroさんです。Power Platformの中ではApps, Automate, Copilot Studioが得意分野

Docswellを使いましょう

(ダウンロード不可)

関連スライド

各ページのテキスト
1.

エージェントを支える クラウドフローの使い方 ~Copilot Studioにおけるエージェントフローについて~ Hiro @AKKODiSコンサルティング

2.

登壇者紹介 名前: Hiro 所属: AKKODiS コンサルティング株式会社 https://www.akkodis.co.jp 仕事:DXコンサルタント 得意分野: Power Automate クラウドフロー, Copilot Studio 趣味:プラモデル, ゲーム ブログ: MoreBeerMorePower https://mofumofupower.hatenablog.com/ SNS : @mofumofu_dance (Twitter) コミュニティ : LogicFlow-Ja, JPAUG etc

3.

生成AIとエージェントの違い 生成AI 「言語理解と生成」が得意。要約、翻訳、調査など、情報処理に強い エージェント 「行動するAI」。ユーザーの意図を理解し、実際にアクションを起こす 多機能なエージェント ナレッジを活用しながら、複雑な業務プロセスを支援・実行できる Generative AI Text summarization Translation Simple QnA Agent Topic-specific research Knowledge-base response Simple action Multifunctional Agent Complex action execution Workflow automation Decision making

4.

生成AIの拡張 生成AI の拡張の方向としては2軸 - ナレッジ と アクション 今日はこっちの話 ナレッジ 知っていること 話せることを増やす Generative AI Text summarization Translation Simple QnA できることを 増やす アクション

5.

人に例えるとこんな感じ

6.

アクションとは? 人間の業務で例えると… Copilot Studioでは… • メール・チャット送信 • TeamsやOutlookとの連携による通知・連絡 • 会議のスケジュール調整 • DataverseやSharePointなどへのデータ操作 • データの登録・集計・加工 • Power Automateのクラウドフローやデスク • 課題の起票、ワークフローの進行 • 他者への依頼・相談 トップフローの呼び出し • 他エージェントの呼び出し 人間にとっての動作器官 (手足) = エージェントにとってのツール (API, MCP, クラウドフロー)

7.

堅いプロセス、柔らかい判断 すべての業務プロセスはAIのみで完結しない 堅いプロセス (ルールベース)と 柔軟なプロセス (ゴールベース)で分けて考える 堅いプロセス 柔軟なプロセス Rule-based Certain operation Consistent results Goal-based Context-sensitive Natural response

8.

堅いプロセス、柔らかい判断 すべての業務プロセスはAIのみで完結しない 堅いプロセス (ルールベース)と 柔軟なプロセス (ゴールベース)で分けて考える 柔軟なプロセス 堅いプロセス 多くの業務はこの中間 Rule-based Certain operation Consistent results どちらの要素も含まれる Goal-based Context-sensitive Natural response

9.

例:ヘルプデスクの業務 人間の場合… エージェントに置き換えると… • 問い合わせ受領 • ヒアリング • 社内ルール確認 • 案内・対応 • 代理申請などの実行 • 問い合わせ窓口:チャット • ヒアリング:生成AIで柔軟に対応 • ルール確認:ナレッジベースで判断 • 案内:自然言語で説明 • 申請:クラウドフローで実行 Copilotエージェントの柔軟なプロセスからルールベースの堅いプロセスを実行 → エージェントフロー

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エージェントフローとは Copilot Studioで作成したエージェントが業務を実行するための「アクションの実行部」* ほとんど Power Automate のクラウドフロー (固有のアクションや料金体系などの差はある) ユーザーのリクエストに応じて、業務処理を自動的に実行できるようにする エージェントフロー クラウドフロー 実行主体 エージェント(Copilot) ユーザーまたはシステム トリガー 会話の中の意図・リクエスト イベント、スケジュール、手動 目的 会話の流れの中で業務処理を実行 定型業務の自動化 利用シーン 柔軟な対話型業務 定型的なルールベース業務 *Copilot Studioのトリガーもエージェントフローなので厳密には正しくない

11.

どんな風につかう? エージェントのアクションとして エージェントの起動のトリガーとして

12.

どんな風につかう? エージェントの起動のトリガーとして エージェントのアクションとして

13.

どんな風につかう? 自動実行される業務の一部にCopilot Studioのエージェントがいる場合には・・・ 記録・通知 前処理 データ加工 ナレッジに基づく判断 メイン処理 トリガー

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どんな風につかう? 自動実行される業務の一部にCopilot Studioのエージェントがいる場合には・・・ 自律型だAIで自動プロセスだなんだいっても 結局大事なのは Power Automate!! 記録・通知 前処理 データ加工 ナレッジに基づく判断 メイン処理 トリガー

15.

エージェントフローを使うには Copilot Studioのライセンスが必要になります M365 Copilotのライセンスのみでは実行できません (必ずメッセージ容量を消費する) 1. Copilot Studio ユーザーライセンス 対象:エージェントを作成・管理するユーザー 価格:無料(ただし、メッセージパックの購入が必要) 割り当て方法:Microsoft 管理センターで「Copilot Studio 作成者」ロールを割り当て 2. メッセージパック(使用量ベース) 内容:エージェントが実行するアクションや応答に対して「メッセージ」として課金 価格例: 月額 $200(25,000メッセージ) 従量課金制:1メッセージあたり $0.01 特徴:未使用分は翌月に繰り越されず、超過分は追加課金

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その他の注意点 自動実行されるフローでうっかり外部に社内情報を送らないためには Power Automateと同様、Exchangeでの設定が必要です https://learn.microsoft.com/en-us/power-platform/admin/block-forwarded-email-from-powerautomate#block-exfiltration-of-forwarded-emails エージェントフローでは実行のみユーザー(ユーザー権限での実行)がサポートされていません エージェント作成者のCredentialで動作する点に注意しましょう エージェントフローの場合 認証情報に関する設定がない

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エージェントフロー (クラウドフロー) の学習に