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1級ファイナンシャル・プランニング技能士 小田敦子FPの「くらしっ得ゼミ」 日本学生支援機構 JASSO 国の貸与型奨学金 負担感は?
貸与型奨学金の返還について 国が実施する日本学生支援機構(JASSO)の貸与型奨学金は、 無利子の第一種奨学金と有利子の第二種奨学金があり、卒業後 に全額を返還しなければなりません。 ● 返還開始 貸与終了の翌月以降7カ月目から (3月貸与終了の場合、10月から返還開始) ● 返還期間 最大20年 ● 繰上返還 全額または一部繰上げ返還可能
返還条件緩和・免除について ● 返還が難しくなった場合の条件緩和制度 ※返還終了が後ろ倒しされます ・ 減額返還制度 … 返還月額を減らす ・ 返還期限猶予制度 … 返還を待ってもらう ● 返還免除 貸与を受けた本人が死亡、障害者になった場合 ● 特に優れた業績による返還免除 大学院において第一種奨学金の貸与を受け、在学中 に特に優れた業績をあげた場合、返還の全部または 一部が免除される制度
人的保証 と 機関保証 国が実施する日本学生支援機構(JASSO)の貸与型奨学金は、 「人的保証」と「機関保証」の2種類があり、どちらかを選択する 必要があります。機関保証を選択する人の割合は55.8%です。 (日本学生支援機構「2024年度機関保証制度の運用状況について」より) 保証料 延滞した場合 機関保証 必要 返還者に代わって保証機関が返済します が、後に返還者に一括請求が行われます。 人的保証 不要 保証人に延滞のお知らせや返還の請求・ 督促等が行われます。 例 2026年4月から4年間、月額5万円の貸与を受けた場合 保証料月額 振込月額 第一種 1,786円 48,214円 第二種 2,181円 47,819円 人的保証(参考) なし 50,000円
貸与型奨学金の返還方式 奨学金の返還方法は、第一種奨学金と第二種奨学金で異なります。 ● 第一種奨学金の返還方式(どちらかを選択する) 定額返還方式 所得連動返還方式 (機関保証選択者のみ) 返還完了まで定額で返還する 前年の所得に応じて返還額が決まる。 返済期間が確定しない。 第一種奨学金の場合、家計状況が厳しい場合に卒業後一定の収入を 得るまで返済を猶予してもらえる「猶予年限特例」があります。 ● 第二種奨学金の返還方式(どちらかを選択する) 利率固定方式 固定金利 利率見直し方式 変動金利 おおむね5年毎に利率の見直し
貸与型奨学金の返還額イメージ 日本学生支援機構「令和5年度奨学金の返還者に関する属性調 査」によると、月々の返還額は1万~1万5千円と回答した比率が 2~3割と高い割合を占めていました。 例 月額5万円4年間の奨学金(貸与総額240万円)を 期間15年で返還する場合 返還方式 第一種 定額返還方式 利率固定方式 (2.312%) 返還月額 13,333円 (総返還2,400,000円) 15,942円 (総返還2,869,583円) 第二種 15,110円 利率見直し方式(1.600%) 利率の見直しがあるため返還 月額は一定ではありません。 日本学生支援機構ホームページ「奨学金貸与・返還シミュレーション」で試算 第二種奨学金の利率は令和7年12月の貸与利率を使用 利率見直し方式は、おおむね5年毎に利率の見直し
貸与型奨学金の受給状況 多くの家庭が奨学金も取り入れて学費・生活費を工面しています。 ※ 調査は大学学部生(昼間部)の場合 家庭からの給付 109万円 奨学金 40万円 アルバイト その他 8万円 37万円 年間収入合計196万円 年収別 奨学金受給割合 82.1% 77.3% 71.6% 62.7% 65.1% 57.8% 55.0% 50.5% 28.7% 平均 日本学生支援機構「令和4年度 学生生活調査報告」
奨学金の返還支援制度 若手社員の経済的負担軽減と、採用・定着率向上を目的として、 企業や自治体が、従業員の奨学金返済を肩代わりする 奨学金 返還支援制度(代理返還制度) の導入が急速に進んでいます。 日本学生支援機構のホームぺージから奨学金返還支援制度を 導入している企業を検索することができます。 JASSOホームぺージ「企業等の奨学金返還支援(代理返還)制度」 https://www.jasso.go.jp/shogakukin/kigyoshien/index.html 浜松市では、学生時代に貸与型奨学金を利用し、市内の中小 企業に就職する満30歳以下の方に対して、年間最大18万円 を6年間(最大108万円)の奨学金の返還支援を行っています。 JOBはま!「奨学金返還支援」 https://www.shigoto-hamamatsu.com/work/scholarship/