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May 18, 26
スライド概要
令和8年度診療報酬改定で訪問看護管理療養費が大きく変わります。月初日は機能強化型1〜3の点数引き上げと機能強化型4の新設で評価を充実。月2日目以降は現行1・2を統合し、単一建物居住者数と訪問日数の2軸マトリクスで細分化。施設基準の届出も不要に。経営者・管理者・実務者向け実践ガイド。
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令和8年度改定で訪問看護管理療養費はどう変わる?月初日の評価充実と統合・細分化を解説
https://www.daitoku0110.news/p/visiting-nursing-management-fee
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https://notebooklm.google.com/notebook/87bd4a8b-58b2-4ee0-af50-eab9318b5aaf
病院事務長。急性期から回復期まで多岐にわたる医療機関で勤務。 医事、介護事務、経理、財務、税務、監査、総務、設備、情報システム、地域連携、法人業務まで、幅広い部門で自ら実務を経験し全体を統括。福祉業界の知見やイベント開催経験に加え、課題解決のためにAIエージェントを作成し、法人を支援した実績も多数有する。 【公開資料】主に以下の2テーマでスライド・動画を提供。 1. 令和8年度診療報酬改定(算定要件・疑義解釈など)や施設基準、医療DXの解説 2. AIエージェント(miiboなど)の構築・活用
【経営者・管理者・実務者向け実践ガイド】 令和8年度 訪問看護管理療養費 改定の設計図 複雑な制度変更を解読する:月初日の評価充実と2日目以降の統合・細分化
令和8年度改定:3つの方向性と全体像 多様化する利用者のニーズと療養環境に対応するため、「適切な管理の推進」を軸に制度全体が再構築されました。 1. 月初日の評価充実 質の高いステーションを高く評価。機能強化型1〜3の点数引き上げと、新たな「機能強化型4」の新設。 2. 月の2日目以降の統合と細分化 従来の1・2の区分を廃止。「単一建物居住者数」と「訪問日数」の2軸による精緻な評価マトリクスへの移行。 3. 施設基準の届出不要化 実務負担の大幅な軽減。月の2日目以降に関する複雑な施設基準(7割ルールなど)をすべて撤廃。
【1日目】 月の初日:機能強化への明確なインセンティブ 今回の改定の中心は「機能強化型の評価充実」にあります。標準的なステーションとの評価差がさらに拡大しました。 機能強化型ステーション 既存の機能強化型1〜3の点数をすべて引き上げ。さらに、4段階目の評価体系として「機能強化型4」を新たに設定(改定項目Ⅱ-5-2④)。 機能強化型以外(標準) ベースとなる評価の引き上げ幅はごくわずか(+10円)にとどまり、明確なメリハリがつけられています。
【1日目】 機能強化型ごとの改定幅(Before & After) 13,230円 13,730円 (+500円) 10,030円 10,430円 (+400円) 8,700円 9,000円 (+300円) 新設 9,000円 7,670円 7,680円 (+10円) 機能強化型1 機能強化型2 機能強化型3 機能強化型4 機能強化型以外 下部の機能強化型以外(+10円)と比較して、上位の機能強化型ほど引き上げ幅が大きい(最大+500円)階段状の評価構造が鮮明に。
【2日目以降】 月の2日目以降:2段階評価から「2軸のマトリクス」へ 訪問看護管理療養費1(3,000円) 訪問看護管理療養費2(2,500円) 統合と細分化 単一建物居住者の人数(3区分) 1月当たりの訪問日数(3区分) 「訪問日数が多くなるほど点数が低くなる」という基本設計が導入されました。
【2日目以降】 新・訪問看護管理療養費プライシングマトリクス 1月当たりの訪問日数 15日以下 16日以上 24日以下 25日以上 単一建物居住者の人数 20人未満 3,000円(訪問日数にかかわらず固定) 20人以上 49人以下 2,200円 〜 2,500円に細分化 50人以上 2,000円 〜 2,400円に細分化 自ステーションの患者層と訪問頻度をこの表に当てはめ、収益への影響をシミュレーションすることが急務です。
【2日目以降】 施設基準の撤廃:管理・事務負担の大幅な軽減 従来の複雑な算定ハードル これまでの「2日目以降」の算定には、ステーション側に重い管理負担が伴っていました。 ・同一建物居住者「7割未満/以上」の割合管理 ・別表第七・第八の疾病実績トラッキング ・GAF尺度40以下の精神科患者(月5人以上)の要件管理 令和8年度以降 これらの複雑な条件付けをすべて削除。 月の2日目以降の評価について、施設基準の届出なしで算定可能になります。
届出要件のBefore / After:何が残り、何が消えるのか Before(改定前)Diagram [起点] -> [月初日] -> 届出必要 [起点] -> [2日目以降] -> [割合7割基準] [精神科GAF要件] [その他要件] [実績報告] -> 届出必要 (撤廃の線が引かれている) After(改定後)Diagram [起点] -> [月初日] -> 継続して届出が必要(機能強化型の評価算定のため) [起点] -> [2日目以降] -> 届出不要(完全撤廃) 月の初日(機能強化型)の届出要件は存続しています。事務手続きの完全撤廃ではない点に注意が必要です。
統合とネクストアクション:新制度下でのステーション運営 今回の改定が示すメッセージは明確です。 「高い専門性(機能強化)の評価」と「多頻度・集合住宅訪問への適正化」の同時進行です。 Action 1: 機能強化型への移行検討 引き上げ幅の大きい機能強化型(1〜4)の取得・維持が、今後のステーション経営の生命線となります。 Action 2: 訪問ポートフォリオの再評価 新設された「居住者数×訪問日数」のマトリクスに基づき、現在の患者構成による収益シミュレーションを直ちに実行してください。 Action 3: 管理リソースの再配分 2日目以降の届出管理から解放されたリソースを、月初日の機能強化要件のクリアや、質の高いケアの提供へ シフトさせることが求められます。