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April 15, 26
スライド概要
令和8年度診療報酬改定における地域包括診療加算等の見直しを、図解でわかりやすく解説するスライドです。対象患者の拡大(慢性疾患1つ+要介護)、認知症地域包括診療加算・料の統合、連携薬局の24時間対応要件緩和、薬剤適正使用連携加算の外来拡大、外来データ提出加算の新設、医師配置要件の緩和の6つの改定ポイントを整理しています。
メルマガ『【令和8年度改定】地域包括診療加算等の6つの見直しポイント|対象患者拡大と認知症加算統合を解説』:https://www.daitoku0110.news/p/regional-comprehensive-care-fee-revision
チャットでの質問はこちら:https://notebooklm.google.com/notebook/d91bfdc1-619c-4132-ae1e-71350e019ef1
病院事務長。急性期から回復期まで多岐にわたる医療機関で勤務。 医事、介護事務、経理、財務、税務、監査、総務、設備、情報システム、地域連携、法人業務まで、幅広い部門で自ら実務を経験し全体を統括。福祉業界の知見やイベント開催経験に加え、課題解決のためにAIエージェントを作成し、法人を支援した実績も多数有する。 【公開資料】主に以下の2テーマでスライド・動画を提供。 1. 令和8年度診療報酬改定(算定要件・疑義解釈など)や施設基準、医療DXの解説 2. AIエージェント(miiboなど)の構築・活用
令和8年度 地域包括診療加算等の 「真の狙い」と マネジメント戦略 対象患者拡大と認知症加算統合がもたらす、 クリニック経営の新たな設計図
制度改定の根底にあるのは「全人的な医療」へのパラダイムシフト 孤立した 疾患 クリニック 事務的 障壁 事務的障壁 煩雑な 書類 分断 されたケア 長期介護 慢性疾患 クリニック 慢性疾患 薬局 従来の要件は「特定の複数疾患」に限定され、 事務手続きが煩雑。 令和8年度改定の哲学:要介護高齢者への継続的・ 全人的な医療の推進と、服薬管理の最適化。 「算定ハードルの緩和」と「対象患者の拡大」により、地域のかかりつけ医の役割が劇的に拡張されます。
6つの改定ポイントは、3つの戦略的テーマに集約される Bucket A 機会の拡大 ・対象患者の大幅拡大 (慢性疾患+要介護) ・外来データ提出加算の 新設(10点) Bucket B 規制緩和と合理化 ・認知症加算の本体への 統合 ・連携薬局の24時間対応 要件の緩和 ・医療資源の少ない地域の 医師配置緩和(1.4人) Bucket C 医療の質向上 ・薬剤適正使用連携加算 の外来拡大 ・認知症患者の診断後支 援(努力義務)
【Bucket A】「慢性疾患1つ+要介護」の追加が、 対象患者のパイを劇的に広げる 従来の対象 (6疾病のうち2つ以上) 脂質異常症 高血圧症 糖尿病 慢性心不全 認知症 高血圧症 糖尿病 慢性心不全 慢性腎臓病 (透析除く) 認知症 新たな対象 (慢性疾患1つ+要介護等) 【具体例】これまで算定できなかった「高血圧症のみを有する要介護認定患者」が、 新たに対象となります。
【Bucket A】拡大した対象患者は、要件の異なる2つの類型に厳密に分類される 認知症を有する患者等 その他の慢性疾患等を有する患者 認知症あり OR 要介護被保険者等 6疾病のうち2つ以上 認知症以外の疾病(疑い除く)が1つ以上 OR: 5疾患(認知症除く)のいずれか1つ +要介護被保険者等 内服薬が5種類以下 AND 向精神薬(抗う つ/抗精神病/抗不安/睡眠薬)が合計3種類 以下であること。※多剤投薬は対象外。 重要インサイト:認知症患者ルートでは、従来通り厳格な「多剤投薬制限」のクリアが必須条件となります。
【Bucket A】かかりつけ医機能のエビデンス構築に向けた データ提出の評価 新設:外来データ提出加算 【月1回 10点】 継続的かつ適切なデータ提出 クリニック 外来データを継続的に取得 厚生労働省 戦略的視点:かかりつけ医機能の制度設計に向けた「基盤整備」としての位置づけ。 施設基準として適切なデータ提出体制の整備が求められます。
【Bucket B】認知症加算の統合により、算定体系はシンプルかつ階層的な構造へ 【従来】地域包括診療加算 + 認知症地域包括診療加算 (別建て:加算1 38点 / 加算2 31点) 認知症を有する患者等 その他の慢性疾患等 地域包括 診療加算1 38点 28点 地域包括 診療加算2 31点 21点 【参考】地域包括診療料 料1:認知症1,682点 / その他1,661点 料2:認知症1,614点 / その他1,601点 加算の廃止・統合により届出が簡素化。認知症患者への手厚い評価(旧加算と同等の点数)は維持されます。
【Bucket B】院内での緊急処方体制の整備が、連携薬局の24時間要件を解除する No 貴院は「院外処方」を 行っていますか? Yes 影響なし No 緊急時に「解熱鎮痛剤等」の 院内処方が可能な体制がありますか? Yes 従来通り:連携薬局の 24時間対応体制が必須 緩和適用:連携薬局の24時間 体制要件が免除されます 診療所および病院(地域包括診療料)の双方に適用。実務上の高いハードルであった 「24時間開局薬局との連携」が大幅に緩和され、届出のしやすさが向上します。
【Bucket B】医療資源の少ない地域において、常勤医師配置のハードルが下がる 対象地域:別表第六の二に掲げる地域 従来の医師配置基準: 常勤換算 2.0名以上 新基準:常勤換算 1.4名以上に引き下げ インパクト:地域包括診療加算1および地域包括診療料において適用。 地方クリニックにおける新規届出の強力な追い風となります。
【Bucket C】他院通院患者へのポリファー・マシー対策が 新たに評価対象となる 3ヶ月以内 自院 (あなたの クリニック) 他院 結果:内服薬の種類数が 減少していることを確認。 薬剤適正使用連携加算:30点 (3月に1回算定可能) 患者の同意を得て、 他の外来通院先へ 処方内容・薬歴を情 報提供。 処方内容の情報 提供を受領。 ※これまでの入院・入所時に加え、外来通院患者に対するポリファーマシー対策が強力に推進されます。
【Bucket C】かかりつけ医は、認知症患者の「診断後支援」のハブ機能となる 認知症地域支援 推進員 ピアサポート活動 地域包括 支援センター 一体的支援事業 担当医 本人ミーティング 若年性認知症支援 コーディネーター 患者・家族 戦略的警告:現在は「案内を行うことが望ましい」 (努力義務)ですが、次期改定での要件化を見据え、 早期の地域連携ネットワーク構築が推奨されます。
厚労省の真の狙い:レッドテープの撤廃が、地域クリニックの役割を最大化する 疾患・要介護要件の緩和 24時間薬局・医師配置の緩和 加算構造のシンプル化 Less Red Tape, More Holistic Care 政府からの明確なメッセージ:要件のハードルを下げ、網を広げることで、地域の クリニックに「日本の高齢者のプライマリ・ヘルス・マネージャー」となってほしい。 これは単なる事務的な変更ではなく、算定数増加と経営安定化の大きなチャンスです。
令和8年度改定に向けて、今すぐ着手すべき3つのアクション 01 既存患者層の再評価 「慢性疾患1つ+要介護」の新たな要件に合致する 未算定患者をリストアップし、算定ポテンシャルを把握する。 02 院内緊急処方体制の確認 連携薬局の24時間要件緩和を活用するため、院内での 「解熱鎮痛剤等」の緊急処方オペレーションを構築・確認する。 03 データ提出体制の整備 新設された「外来データ提出加算(10点)」の算定に向け、 適切な診療データの継続的提出プロセスの準備を開始する。