【中医協】令和8年3月18日 新薬収載20品目の全体像|薬価算定と14日ルールの例外

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September 11, 26

スライド概要

第648回中医協総会(令和8年3月11日)の資料をもとに、3月18日に薬価収載される14成分20品目を図解。剤形別の内訳、補正加算8成分の適用状況、原価開示度による加算係数0の仕組み、外国平均価格調整、ボラニゴ錠10mgの処方日数30日の例外まで、収載前に押さえるべき論点を整理しました。

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中医協が新薬20品目を了承|令和8年3月18日収載の薬価と加算を解説
https://www.daitoku0110.news/p/chuikyo-648-new-drug-pricing

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病院事務長。急性期から回復期まで多岐にわたる医療機関で勤務。 医事、介護事務、経理、財務、税務、監査、総務、設備、情報システム、地域連携、法人業務まで、幅広い部門で自ら実務を経験し全体を統括。福祉業界の知見やイベント開催経験に加え、課題解決のためにAIエージェントを作成し、法人を支援した実績も多数有する。 【公開資料】主に以下の2テーマでスライド・動画を提供。 1. 令和8年度診療報酬改定(算定要件・疑義解釈など)や施設基準、医療DXの解説 2. AIエージェント(miiboなど)の構築・活用

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各ページのテキスト
1.

令和8年3月18日 新薬収載エグゼクティブ・サマリー 中医協了承20品目の全体像と医療機関への緊急アライメント 令和8年3月11日 中医協了承 令和8年3月18日 薬価基準収載 準備期間わずか1週間

2.

1週間の準備期間で対応すべき3つの最重要課題 品目の偏りと 高額予算 全20品目中、腫瘍用薬が 半数(7成分)。予測販売 金額はピーク時合算で約 1,635億円。 薬価算定の パラドックス 8成分に補正加算が適用さ れるも、「原価開示度ぜ ロ」により加算が反映さ れない品目が発生。不服意 見(2件)はすべて棄却。 システム設定の 緊急対応 ボラニゴ錠10mgのみ、14 日ルール適用外(30日間 処方可能)。4月1日に向 けた電子カルテ・処方シ ステムの改修が必須。

3.

収載品目ダッシュボード:14成分・20品目の構成 14 成分 20 品目 1,635億円 ピーク時予測販売金額合算 外用薬:1品目 (1成分) 注射薬:7品目 (6成分) 内用薬:12品目 (7成分) その他の腫瘍用薬:7成分 50%

4.

医療機関へのオペレーション影響度マトリクス 超高額・特化型 エルゾンリス点滴静注1000μg ルンスミオ皮下注45mg ブーレンレップ点滴静注 100mg 1バイアル100万円超。 早急な予算確保が必須。 外来高ボリューム アバレプト懸濁性点眼液0.3% (予測63.1万人) ザズベイカプセル30mg (予測20万人) イセルティ錠100mg (予測4.1万人) 一般外来での処方急増が見込 まれる品目。 小児・オーファン プリミーフォート経腸用液 セピエンス顆粒分包 オプスミット小児用分散錠

5.

腫瘍用薬の価格構造:1バイアル100万円超の領域 エルゾンリス点滴静注1000μg 3,607,878円 ルンスミオ皮下注45mg 2,327,787円 ブーレンレップ点滴静 注用100mg 1,284,052円 最高売上予測品目 リブロファズ配合皮下注 単価最高額ではないが、ピ ーク時予測販売金額は438 億円と最大。

6.

薬価算定方式と8成分への補正加算獲得状況 14成分 類似薬効比較方式I (11成分) 原価計算方式 (2成分) 規格間調整 (1成分) 小児加算(10%): プリミーフォート,セピエンス 特定用途加算(10%):オプスミット 有用性加算II(5-10%):エクレリー, エルゾンリス,ジニイズ,ブーレンレップ 市場性加算I(10-15%): エルゾンリス,ジニイズ,ミンジュビ 迅速導入加算(5%): ブーレンレップ,ミンジュビ

7.

加算評価が価格に反映されない「原価開示度ゼロ」のメカニズム 通常ケース(例:オプスミット小児用分散錠) 算定薬価 + 小児加算:10% = 薬価上昇 開示度ゼロケース(対象:プリミーフォート&エルゾンリス) 原価計算方式による算定額 + (加算率 × 開示度係数:0) = 加算前と同額 原価の開示度が低い場合、係数が0となり、加算が実質的に無効化される。

8.

外国平均価格調整による引き上げと、棄却された不服意見 外国平均価格調整 ボラニゴ: 15,895.90円 → 31,791.80円 エルゾンリス: 3,079,692円 → 3,607,878円 ミンジュビ: 117,248円 → 125,201円 ※ザズベイは海外効能限定のため対象外 不服意見の不採用 ブーレンレップ 棄却理由:本邦で最も推奨 される標準的治療とは判断 できず。 アバレプト 棄却理由:温度感異常等の副作用 があり、ベネフィットがリスクを 大きく上回るとは判断できず。

9.

市販後スクリーニング:ブーレンレップの費用対効果評価プロセス ブーレンレップ点滴静注100mg 1 3月18日 薬価基準収載 2 H1区分該当 ピーク時市場規模大 3 収載後 費用対効果の分析 4 将来 薬価の再調整リスク

10.

処方日数制限ルールの例外:ボラニゴ錠のシステム対応要件 14日目 その他19品目 原則14日分を限度 ボラニゴ錠10mgのみ 30日間処方可能 システム改修・対象期間 令和8年4月1日 ~ 令和9年3月31日 (※薬価収載翌月初日から1年間)

11.

ボラニゴ錠が「14日ルール」の例外となった3つの根拠 疾患の特性 対象:びまん性神経膠腫 (Grade 2) 毒性の高い治療を延期す る「積極的な経過観察」が 標準治療。直ちに行う放 射線療法は不要。 製剤上の特性 吸湿性 (Highly Hygroscopic) 分包化不可 体重換算処方により 14日間で1ボトルを使い 切れないケースが存在 投与初期からの安全性 国際共同第III相試験にて 14日間を超える投薬を実 施。 承認審査において、本剤 の安全性プロファイルは 許容可能と評価済み。

12.

3月18日収載に向けた部門別アクション・チェックリスト 薬局・購買部門 □ エルゾンリス等、1バイアル100万円超の腫瘍用薬の緊急予算・在 庫枠の確保。 □ アバレプト(63万人)、ザズベイ(20万人)等、高ボリューム外薬 の初期需要予測と発注体制構築。 医療情報・ ITシステム部門 □ 4月1日稼働に向け、ボラニゴ錠10mgの処方上限を「30日」とする マスター改修。 臨床現場・処方医 □ ボラニゴを除く全19品目に対する「原則14日制限」の厳格な順守。 □ ブーレンレップ処方時における「標準的治療とは見なされていない」 評価の周知。