西洋美術史ゼミ第14回事前資料

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June 27, 22

スライド概要

隔週程度で行っている、世界史と西洋美術史の勉強会のスライドです。今回は印象派についてですが、このスライドはその補足としての産業革命、アメリカ独立戦争とアメリカの発展を扱います。厳密な考証は行っていませんが、可能な限り正確に書くことを心掛けています。以下のURLからスライドと補足資料をダウンロードできます。
https://github.com/amazuun/Art_of_Europe

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理系の大学生です。近代以降の美術史や思想史、現代美術について興味があります。厳密な考証は行っていませんが、可能な限り正確に書くことを心掛けています。後の物の方が出来が良いので、最新のものを最初に読むことをお勧めします。githubからはスライドと補足資料をダウンロードできます。参考文献は補足資料に記載しています。

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各ページのテキスト
1.

事前 西洋美術史ゼミ 第14回 印象派 発表者 あまずん 1

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発表者について あまずん Twitter : @quii_w (メイン) @amazuunsc(サブ) 理系の大学生(数学専攻)をやっています。 近代以降の美術史や思想史、現代美術について 興味があります。 2

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ゼミについて • 週1回程度で美術出版社「増補新装 カラー版 西洋美術史」を一章ずつ 読み進め、内容をまとめ発表します。 • また、高校世界史に沿う形で当時の 出来事についても説明します。 • そのため、世界史と美術史を同時に 学ぶことができるため、歴史が好き な方も美術が好きな方も学びを深め ることができます。 3

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はじめに • このスライドは第14回の事前資料です! • 産業革命とアメリカ独立戦争、アメリカの発展について扱いま す。時代としては、産業革命とアメリカ独立戦争が11回と12回 の間(フランス革命直前まで)、アメリカの発展は14~15回の 内容です。 • もちろんこれは必須ではないです。余裕があれば読んでくださ い。 4

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本日の内容 世界史について • 産業革命 • アメリカ独立戦争 • アメリカ合衆国の発展 • 帝国主義下のアメリカ 5

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第十二回の内容 • 19世紀にフランス革命が起こりまし た。身分格差と財政危機を原因とす るこの市民革命により、封建的特権 が廃止され、また共和制が成立しま した。その後ナポレオンの台頭によ り帝政が開始されましたが、周辺諸 国からの反発に遭い彼は没落してい きました。 • 帝政以前の時代には新古典主義が流 行し、思弁的で線的な絵画が流行し ました。 アングル《グランド・オダリスク》

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第十三回の内容 • フランス革命とナポレオン戦争の反 動として復古的なウィーン体制が成 立した。また、その反動として七月 革命が起こり、さらにフランスでは 二月革命が起き共和制が成立した。 • 新古典主義の反動として、個人の感 情や想像力に重きを置くロマン主義 が興った。また、貧富の差への不満 から現実世界に美を見出そうとする 写実主義(レアリスム)が興った。 ドラクロワ《民衆を導く自由の女神》

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本日の内容 • 世界史:産業革命 • 世界史:アメリカ独立戦争 • 世界史:アメリカ合衆国の発展 • 世界史:帝国主義下のアメリカ 8

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産業革命:CONTENTS ① ② ③ ④ 概略 産業革命の背景 機械の発明と交通機関の改良 産業革命の影響

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産業革命 • 18世紀後半にイギリスで産業革命が 起こり、19世紀に他の国へと広がっ た。 • 実証主義的な近代科学は17世紀に成 立し発展したが、その成果は資本と 労働力を利用することによって爆発 的な生産性の向上へとつながった。 力織機(1835年)

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産業革命の背景 • イギリス産業革命は資本・市場・労働力 を主な要因として起こった。 • 「資本」:毛織物工業を中心とするマニ ファクチュア(労働者の分業による生 産)の発達による資本の蓄積。 • 「市場」:植民地が綿工業の原料供給地 であり、また広大な海外市場ともなった。 • 「労働力」:資本家が労働者を雇う農業 経営法が行われるようになり、土地を 失った農民が都市に流入した。 • この他にも、石炭や鉄、水などの資源が 豊富だったことや、科学革命の中心国で あったことなどの要因がある。

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機械の発明と交通機関の改良(1) • 技術革新は綿工業の分野でまず始 まった。 • 従来イギリスの主な工業は毛織物業 であったが、インドから輸入された より軽い綿布の需要が高まり、綿布 と綿花が三角貿易における重要な商 品となり綿工業が発達した。 • 飛び杼の発明に始まり、数多くの紡 績機や綿繰り機(高速で綿から種を 取り除く装置)が作られた。

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機械の発明と交通機関の改良(2) • 1769年にワットが蒸気機関を大幅に 改良した。この技術は紡績機の動力 として使われたほか、蒸気船や蒸気 機関車の実用化につながり交通手段 を一変させた。 • また、鉄の精錬法も発展(コークス 製鉄法)し、鉄工業や機械工業も大 きく発展した。 • この結果、イギリスは安価な工業製 品を大量に売りさばき、「世界の工 場」の地位を確立した。 蒸気船

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産業革命の影響 • 産業革命は大規模な機械製工場での 大量生産を実現した。 • これにより資本家階級と労働者階級 が生み出され、資本主義社会が本格 的に確立された。 • その結果、都市の人口過密やスラム 化などの都市問題や、過度な利潤の 追求による労働問題が起こり、この 問題の解決を目指す社会主義思想も 誕生する。

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本日の内容 • 世界史:産業革命 • 世界史:アメリカ独立戦争 • 世界史:アメリカ合衆国の発展 • 世界史:帝国主義下のアメリカ 15

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アメリカ独立戦争:CONTENTS ① ② ③ ④ ⑤ ⑥ 概略 アメリカ独立戦争の背景 イギリス本国との対立 ボストン茶会事件 アメリカ独立戦争 合衆国憲法の制定

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アメリカ独立戦争 • 1775年~83年にアメリカ独立戦争が 起こった。 • この戦争は単なる独立戦争ではなく、 市民階層が封建的慣習を打ち破り、 自由・平等などの基本的人権や人民 主権の原則を掲げた点で市民革命と しての性格を帯びていた。 • その影響はフランス革命や自由主 義・国民主義に及んだ。 ジョン・トランブル《独立宣言》

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アメリカ独立戦争の背景 • 18世紀前半までに、北アメリカにイ ギリスの植民地が形成されており、 これを13植民地と呼ぶ。 • 各植民地には植民地議会という自治 組織があり、タバコ・藍・米などを 生産するプランテーションが発達し ていた。 • イギリスは様々な法律で植民地の商 工業の発展を抑制していたが、フラ ンスに対抗するためにこれらは厳格 には適用されず、大幅な自治を認め ていた。

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イギリス本国との対立 • 1760年代頃から本国は財政難になり、 植民地への課税を強化したが、一方 で植民地側もフランスの脅威がなく なり本国の保護を必要としなくなっ ていた。 • 1764年、イギリスはあらゆる書類や 刊行物に本国発行の院試を貼らせる 印紙法を制定。しかしこれに対して 「代表なくして課税なし」を主張す る反対運動が起こり翌年撤廃された。 • 「代表なくして課税 なし」 印紙法に反対する植民 地側の論理を表す言葉。 植民地側は本国議会に 代表を送っていないの で、議会は植民地人に 課税する権利をもたな いとした。

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ボストン茶会事件 • 1773年に制定された茶法は、東イン ド会社に植民地への茶の輸送と販売 独占権を付与し、関税の実質的な免 税を認める法律であった。しかし、 この関税はもともと強く反対されて おり、茶法も同様に批判された。 • 1773年、茶法に反対していた急進派 市民が東インド会社の船を襲うボス トン茶会事件が勃発した。 ボストン茶会事件の様子

21.

アメリカ独立戦争 • ボストン茶会事件以後、本国は弾圧 的態度を明確にし、植民地側も急進 化した。この状況下で武力衝突が起 こり、アメリカ独立戦争が勃発した。 • 植民地側はワシントンを総司令官に 任命して戦い、76年7月4日、13植民 地の代表はフィラデルフィアで独立 宣言を発表し、アメリカ合衆国が発 足した。 ワシントン

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合衆国憲法の制定 • フランスやスペインなどがアメリカ 側についたこともあり、1783年にパ リ条約が結ばれ、アメリカ合衆国の 独立が承認された。 • その後、1787年に世界初の近代的成 文憲法である合衆国憲法が発効され た。この憲法では、人民主権、連邦 主義、三権分立が明文化された。 • そして、1789年に連邦政府が成立し、 初代大統領にワシントンが就任した。

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本日の内容 • 世界史:産業革命 • 世界史:アメリカ独立戦争 • 世界史:アメリカ合衆国の発展 • 世界史:帝国主義下のアメリカ 23

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南北アメリカの発展:CONTENTS ① ② ③ ④ ⑤ 概略 ラテンアメリカの独立 領土拡大と南北戦争 南北戦争と戦後のアメリカ アメリカ合衆国の大国化

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南北アメリカの発展 • ナポレオン戦争に乗じてラテンアメ リカも独立が進み、世界初の黒人共 和国であるハイチなどの国が生まれ た。 • アメリカ合衆国では西部開拓により 領土を拡大しようとしたが、その過 程で北部と南部が対立し南北戦争が 起こった。その結果、リンカンの奴 隷解放宣言などの影響により北部が 勝利した。以後のアメリカ合衆国は 天然資源を生かし世界最大の工業国 となる。 宣言の草稿を作るリンカン

26.

ラテンアメリカの独立 • ラテンアメリカでは、ナポレオン戦 争による本国の混乱に乗じて独立運 動が活発になった。 • 1804年に誕生した世界初の黒人共和 国であるハイチを始めにして、シモ ン=ボリバルやサン=マルティンを 指導者にして多くの国が独立した。 • しかし、ラテンアメリカの国は工業 国から工業政策を輸入する方針を 採ったため、これらの国の工業化は 大幅に遅れることになった。 シモン=ボリバル

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領土拡大と南北戦争 • アメリカ合衆国はフランスやスペイ ンから領土を買収することによって 領土を拡大していたが、いずれ「西 漸運動」と呼ばれる西部開拓を行う ようになった。 • この開拓は、新しい州を自己陣営に 組み込もうとする南北の対立を深め、 また奴隷制や貿易方針の違いから 1861年に南北戦争が開始された。 • 南北の違い 北部は連邦主義(中央 集権)、保護貿易、奴 隷制の廃止を主張した。 一方、南部は州権主義 (地方分権)、自由貿 易、奴隷制の存続を主 張した。

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南北戦争と戦後のアメリカ • 南北戦争の結果は北部の勝利に終わ り、合衆国は再統一された。この勝 利には、リンカンが1863年に出した 奴隷解放宣言が内外世論の支持を集 めたことも影響した。 • 南北戦争後に奴隷制は廃止されたも のの、黒人問題は大きな社会問題・ 政治問題として起こった。 • また、南部の敗北は北部への経済的 従属を意味したため、南部の北部に 対する憎悪が残った。 リンカン

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アメリカ合衆国の大国化 • 南北戦争後、石炭・石油・鉄鋼など の重工業がめざましく躍進し、天然 資源に恵まれたアメリカは世界一の 工業国となった。 • この発展を支えたのは東欧や南欧か らの移民で、その多くは低賃金の不 熟練労働者であったため、のちに移 民制限運動などを招いた。 • ペリー提督の日本来航などもこの時 期である。

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本日の内容 • 世界史:産業革命 • 世界史:アメリカ独立戦争 • 世界史:アメリカ合衆国の発展 • 世界史:帝国主義下のアメリカ 30

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帝国主義下のアメリカ(1) • 19世紀末に世界一の工業国となった アメリカ合衆国では、巨大企業の台 頭によって資本が独占されるように なり、またヨーロッパからの移民の 増加により都市の貧困問題などが表 面化していた。 • このため、政府は革新主義と呼ばれ る改革を行い独占の規制や労働条件 の改善などが行われてはいたが、西 部の開拓がそれ以上進まなくなった ことなどから海外への進出を目指す 帝国主義政策を求める声が高まった。

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帝国主義下のアメリカ(2) • アメリカはカリブ海に植民地を作っ たものの、海外植民地の領有には国 内に強い反対もあり経済進出を重視 する政策も登場した。 • また、1901年に大統領に就任したセ オドア・ローズヴェルトは中米諸国 に武力干渉を行うほか、カリブ海へ の進出を積極的に行った。

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第二インターナショナル • 少数の革命家や思想家が中心であっ た第一インターナショナルは1870年 代半ばに解散したが、欧米先進国で 大衆的労働運動や社会主義運動が勢 力を伸ばしたことにより89年に第二 次インターナショナルが結成された。 • これは社会主義政党・労働者組織に よる国際的組織で、帝国主義への反 対運動や労働条件の改善を訴えた。 第二インターナショナルの第六回大会