あのコトラーさんが最新書籍で「アジャイル」って言ってるよ! _アジャイル x マーケティングを考える_

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September 17, 22

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2022/09/17 スクラムフェス三河

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メディア・エンタメ業界一筋のPM。全員副業チームのファウンダー、DevSumiコンテンツ委員なども少々。 ▼ Twitter https://twitter.com/PassionateHachi ▼ Youtube:はちの遊び場 https://www.youtube.com/channel/UCQyOowfPZBjLc798wYq6g1A ▼ note https://note.com/hiroki_hachisuka

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各ページのテキスト
1.

あのコトラーさんが最新書籍で「アジャイル」って言ってるよ! ~アジャイル x マーケティングを考える~ 2022/09/17 蜂須賀 大貴 (@PassionateHachi) 1

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蜂須賀 大貴 (はちすか ひろき) / @PassionateHachi メディア業界一筋のPM ・2012/4~2021/3:株式会社IMAGICA (現 IMAGICA Lab.) ・アジアで最大級の映像編集会社 ・アニメ、映画、バラエティの エンドロールによく出る会社 ・2021/4~9: 複業でプロダクトマネージャー ・2020年の「すごいベンチャー100」選出企 業 ・データ分析でWeb、TVCM、店頭のマーケ ティング効果を”共通基軸で”最大化するプロ ダクトを持つ ・2021/10/1〜: 株式会社サイカ プロダクトマネージャー

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今回の背景 「ここが弱いな」 という自覚 4

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今回の背景 転職して 得られる予定の ドメイン ※ 顧客はマーケター メディア業界 マーケティング Agile/Scrum データサイエンス PdM 5

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今回の背景 and more.. 6

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今回の背景 “アジャイル・マーケティングは、 企業がマーケティング5.0を実行する ためのパズルの最後のピースだ。こ の規律は、企業が直面しているペー スの速い予測不可能なビジネス環境 に適しているのである。” 7

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今日のOutocome ✔ マーケティング業界に流れる「アジャイル」の波を感じる ことができる ✔ プロダクトの成果(売上や事業貢献)を上げるためのマーケ ティング視点が得られる ✔ 社内の開発チームからマーケティングチームへアプローチ するきっかけが得られる 8

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残念ながら、お話できないこと ✔ 自社のマーケティングや顧客提案内容 戦略そのものなので、ごめんなさい🙇 ✔ この分野、調べれば調べるほど、深いです。 バシッとしたアプローチの提示まで至りませんでした🙇 9

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今日の構成 1. PM(PO)に注目してほしい、マーケティング 2. マーケティングの基礎のおさらい 3. 「アジャイル」の注目度とマーケティング現場との乖離 4. 私たちができること 10

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1. PM(PO)に注目してほしい、マーケティング 11

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PM、POにおけるマーケティングの重要性 ALL STAR SAAS BLOGより https://thebridge.jp/2022/08/b2bb2c-pdm-all-stars-saas-fund 12

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PM、POにおけるマーケティングの重要性 重要度の高いプロダクトマネジメント業務:米国Pend社の2019年のアンケート調査より B2B B2C 1位 プロダクトビジョン/戦略策定(32%) 1位 プロダクト開発(32%) 2位 ロードマップ策定/優先順位付け(27%) 2位 ポジショニング/メッセージ作り(19%) 3位 プロダクト開発(26%) 2位 市場拡販(GTM)の実行(19%) https://thebridge.jp/2022/08/b2bb2c-pdm-all-stars-saas-fund 13

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PM、POにおけるマーケティングの重要性 ・ユーザーフィードバックや ユーザーインタビューはどち らにおいても必要 ・特にB2Cに置いてはGTM戦 略や市場でのポジショニング が業務の中で上位に来る。 https://thebridge.jp/2022/08/b2bb2c-pdm-all-stars-saas-fund 14

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PM、POにおけるマーケティングの重要性 ・ユーザーフィードバックや ユーザーインタビューはどち これらはまさに マーケティング活動 ・特にB2Cに置いてはGTM戦 らにおいても必要 略や市場でのポジショニング が業務の中で上位に来る。 https://thebridge.jp/2022/08/b2bb2c-pdm-all-stars-saas-fund 15

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2. マーケティングの基礎のおさらい 16

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Q.マーケティングの定義とは? ※ Discordに書いてみてね 17

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マーケティングの定義はさまざま 足立光さん(P&G→・・・→マクドナルド→ナイアンテック→ファミマCMO) 「ハケンの品格」ってドラマ がありましたけど、あれって マーケティング部なんですよ、 実は。地方の営業部隊のなか にある販促部隊のことをマー ケティング部って呼んでいる。 https://qumzine.thefilament.jp/n/nd999daa2ea3d 18

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マーケティングの定義はさまざま 足立光さん(P&G→・・・→マクドナルド→ナイアンテック→ファミマCMO) 同じマーケティング部とか名 前がついていても、会社によ ってやってることもずいぶん 違う。でも僕の中ではマーケ ティングはほとんど経営と一 緒。 https://qumzine.thefilament.jp/n/nd999daa2ea3d 19

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マーケティングの定義はさまざま 足立光さん(P&G→・・・→マクドナルド→ナイアンテック→ファミマCMO) 結局どんなお客さんにどんな価 値を提供してどうやって儲けて いくかなんですよ。これが決ま らないと、どんな営業を作るか とかどんなITインフラをつくる かとかは決まらないはずなんで す。 https://qumzine.thefilament.jp/n/nd999daa2ea3d 20

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マーケティングの定義はさまざま 足立光さん(P&G→・・・→マクドナルド→ナイアンテック→ファミマCMO) なので経営戦略の最初にあるの がマーケティング、という風に 僕は理解しています。 https://qumzine.thefilament.jp/n/nd999daa2ea3d 21

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マーケティングの定義はさまざま 足立光さん(P&G→・・・→マクドナルド→ナイアンテック→ファミマCMO) https://qumzine.thefilament.jp/n/nd999daa2ea3d 22

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Q.マーケティングの基本的な流れって? 23

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マーケティングの基本的な流れ https://markezine.jp/article/detail/33271 24

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マーケティングの基本的な流れ https://markezine.jp/article/detail/33271 25

26.

マーケティングの基本的な流れ 全力でやりたい 個人仕事が好き チーム仕事が好き プライベート大事 https://markezine.jp/article/detail/33271≈ 26

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マーケティングの基本的な流れ 全力でやりたい 個人仕事が好き チーム仕事が好き プライベート大事 https://markezine.jp/article/detail/33271 27

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マーケティングの基本的な流れ https://markezine.jp/article/detail/33271 28

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Q.マーケティングの現場の仕事とは? 29

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マーケティングの基本的な流れ https://markezine.jp/article/detail/33271 30

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マーケティングの基本的な流れ マーケティングがなにかを 知ったところで 最新情報を見てみましょう https://markezine.jp/article/detail/33271 31

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3.「アジャイル」の注目度とマーケティング現場との乖離 32

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マーケティング5.0とは? マーケティング5.0は マーケティング3.0(人間中心)とマー ケティング4.0(テクノロジーという イネーブラー)を結合したものである 33

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マーケティング1.0~5.0 マーケティング1.0 ● 成功する製品・サービスは、機能をフルで装備していて、競合する製品・ サービスに対して優位性を持つものだった。顧客にとって最高の便益を備 えているので、企業はこれらの製品・サービスに長年に渡り、相対的に高 い価格をつけてきた。 ● だが、マーケティング1.0時代の最大の問題点は、企業が往々にして顧客に 不要なものを消費させ、それが消費主義文化を生み出したことだった。 34

35.

マーケティング1.0~5.0 マーケティング2.0 ● 企業は顧客と長期的リレーションシップを築く努力も強化した。マーケタ ーは顧客リレーションシップ管理(CRM)というアプローチを使って、顧客 を繋ぎ留め、顧客が競合他社にスイッチするのを防ごうとした。目的は顧 客満足から顧客維持に変わった 35

36.

マーケティング1.0~5.0 マーケティング3.0 ● 人間中心のマーケティング、すなわちマーケティング3.0の時代が登場した。 企業は倫理的で、社会責任を果たすマーケティング貫行をビジネスモデル に組み込むようになった。 36

37.

マーケティング1.0~5.0 マーケティング4.0 ● デジタル化は人間中心へのトレンドを更に際立たせる。U世代は—また、Z 世代もある程度—デジタル経済に引き寄せられている。モバイル・インタ ーネット、ソーシャル・メディア、eコマースの台頭は、顧客が購入まで にたどる道筋を変化させた。マーケターはオムニ・チャネル・プレゼンス によって製品・サービスを伝え、提供することで、この変化に適応した。 そして、従来型カラデジタルに移行して、マーケたィング4.0を実行するよ うになった。 37

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マーケティング1.0~5.0 マーケティング5.0 ● マーケティング5.0はマーケティング3.0(人間中心)とマーケティング4.0(テ クノロジーというイネーブラー)を結合したものである 38

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マーケティング1.0~5.0 マーケティング5.0 マーケティング5.0の中でア ジャイルマーケティングと 言う言葉がでてきている ● マーケティング5.0はマーケティング3.0(人間中心)とマーケティング4.0(テ クノロジーというイネーブラー)を結合したものである 39

40.

マーケティング5.0とは? かつては事業の安定性が、企業の拡 大と成長における唯一の重要な成功 要因だった。事業の安定性は依然と して重要ではあるが、新しい成長エ ンジンの推進力になるアジャイルな チームに寄ってそれを補完すること も必要になっている。 40

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マーケティング5.0とは? アジャイル・マーケティングは、企 業がマーケティング5.0を実行するた めにのパズルの最後のピースだ。こ の規律は、企業が直面しているペー スの速い予測不可能なビジネス環境 に適しているのである。 41

42.

マーケティング5.0とは? 企業は安定した儲かる事業を維持しなが ら、次の大きなチャンスを逃さないよう にするために、現在の事業とは関係のな い独立したチームを設立する必要がある。 アジャイルなプロセスは、通常、新しい 成長エンジンに重点的に取り組むイノベ ーションプロジェクトにのみ適用される。 42

43.

マーケティング5.0とは? 企業は安定した儲かる事業を維持しなが ら、次の大きなチャンスを逃さないよう にするために、現在の事業とは関係のな い独立したチームを設立する必要がある。 アジャイルなプロセスは、通常、新しい 成長エンジンに重点的に取り組むイノベ ーションプロジェクトにのみ適用される。 43

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背景の考察 ● コトラーさんが声高に「アジャイル・マーケティング」を訴えるのは時代 背景のみではなく、”PDCAが成り立っておらず、PDDD…”という状態だから ではないか? ● そして、「アジャイル・マーケーティング」自体は2012年から言われてい る アジャイル・マーケティング・マニフェスト (2012~) 44

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アジャイルマーケティングマニフェスト 5つの価値 1. タスクやアウトプットよりも顧客価値と 成果に集中する 2. 完璧さを待つよりも価値を素早く頻繁に 提供する 3. 意見や慣習よりも実験とデータから学ぶ 4. サイロやヒエラルキーを越えて機能横断 型の協力を行う 5. 固定された計画に従うことよりも変化に 対応する https://agilemarketingmanifesto.org/ 45

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アジャイルマーケティングマニフェスト 10の原則 マーケティングの変化のスピードと複雑さに対応するために、私たちは今までとは異なる マインドセットと新たな働き方を採用する。これらの原則はアジャイルマーケティングの 価値の詳細について述べたものである。 1.素晴らしいマーケティングには社内外の顧客との緊密な連携、 6.可能な限り機能横断型の小さなチームをつくる 透明性、質の高い交流が必要である 7.やる気のある個人を中心にマーケティングプログラムをつくり、彼らが仕事をやり 2.多種多様な観点を追求する 3.顧客価値を高めるために、変化を歓迎し対応する 遂げることを信じる 8.サステナブルなペースで仕事を行うことが長期的なマーケティングの成功につなが る 4.効果的な優先順位付けと業務遂行のために必要な分だけ計画 を行う 9.アジャイルマーケティングだけでは十分ではない。卓越したマーケティングには、 マーケティングの基礎を継続的に見直すことも必要である 5.リスクを取り、失敗から学ぶ 10.シンプルを目指す https://agilemarketingmanifesto.org/ 46

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アジャイルマーケティングマニフェスト 10の原則 特にリアルタイムの 顧客獲得に直結する Webマーケティング には親和性が高い マーケティングの変化のスピードと複雑さに対応するために、私たちは今までとは異なる マインドセットと新たな働き方を採用する。これらの原則はアジャイルマーケティングの 価値の詳細について述べたものである。 1.素晴らしいマーケティングには社内外の顧客との緊密な連携、 6.可能な限り機能横断型の小さなチームをつくる 透明性、質の高い交流が必要である 7.やる気のある個人を中心にマーケティングプログラムをつくり、彼らが仕事をやり 2.多種多様な観点を追求する 3.顧客価値を高めるために、変化を歓迎し対応する 遂げることを信じる 8.サステナブルなペースで仕事を行うことが長期的なマーケティングの成功につなが る 4.効果的な優先順位付けと業務遂行のために必要な分だけ計画 を行う 9.アジャイルマーケティングだけでは十分ではない。卓越したマーケティングには、 マーケティングの基礎を継続的に見直すことも必要である 5.リスクを取り、失敗から学ぶ 10.シンプルを目指す https://agilemarketingmanifesto.org/ 47

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とはいえ、現実は・・・ ● そもそも、「リアルタイム性のあるアクション」を重視しているものの”ア ジャイル・マーケティング”の認知度が低い ● 代理店の提案を鵜呑みにした 3~6ヶ月でのサイクル ● 巨額の投資のため、実績があるメディアに ● 優れた個人に属人化 ● やることがだけが増えていき、やらないことを決められない どんなに優れたプロダクトでも顧客に価値を届けられないことがある 48

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4. 私たちができること 49

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私達ができること 顧客へ価値を届けることに必要なことをやろう それは、開発の範囲だけではないはずだ。 私達の武器である”アジャイル”が今、 マーケティングにも求められている。 デザイナー、QAに加えて、マーケターもチームに加えて、 一緒に成果(顧客への価値提供)を最大化しよう 50

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具体的なアプローチ 正直まだ見つかっていませんが・・・ 10月からの新天地で スクラムチームとマーケターの 新しい関わり方を創出しようと思っています。 51

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ありがとうございました! はち プロダクトマネージャー で検索! https://twitter.com/PassionateHachi 53