結局大事な「基礎の基礎」の話(プロ壁:プロダクトづくりの壁を乗り越えた話vol.1)

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July 20, 23

スライド概要

「プロダクトづくりの壁を乗り越えた話」での発表資料です。
https://productkintore.connpass.com/event/283269/

#プロ壁
#sigfy

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関連スライド

各ページのテキスト
1.

結局大事な「基礎の基礎」のお話 2023.7.19 株式会社Fusic 船越(ふなっしー) 1

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自己紹介 - Work at - - 株式会社 Fusic (フュージック) プロダクト部門 部門長 プロダクトマネージャー SNS - Twitter:@Funako_sikao 船越 将一(ふなっしー) Masakazu Funakoshi 2

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Fusic(フュージック)について 多角的な事業 × 働きやすい文化 (福岡の会社です!) 約100名の組織 エンジニア7割 受託とプロダクト 3

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本日の内容 ◯ プロダクト開発の基礎フレームワーク活用の効能 ◯ 泥臭い感じでの体験談 × 真新しい知見 4

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sigfy(シグフィー)について 学校・保護者にとって もっと大事なことをするための「時間を作る」 そんなミッションを掲げる連絡サービスです。 一斉連絡 GPTを活用した草案作成 欠席遅刻連絡 アンケート 集金機能 他ツール連携 5

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sigfy(シグフィー)ユーザー数の変化 2018年度 2019年度 2020年度 2021年度 2022年度 2023年度 6

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sigfy(シグフィー)ユーザー数の変化 壁によって苦しんだ時期でした 7

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高い壁と成長の鈍化 ・コロナで変わった世界の状況 ・文科省による学校連絡デジタル化推進 ・業界内で影響力のある企業の参入 ・複数の無料系ツールの登場 ・成長鈍化… ・売れないかもしれないプロダクトに… 8

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撤退?? 撤退判断が必要かもしれない… 9

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撤退?? 撤退判断が必要かもしれない… 10

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「診断」が必要だ!! 11

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「仮説のミルフィーユ」を活用した検討 ✔ プロダクトにビジョンはありますか? ✔ そのビジョンは現実味があるがワクワクして、目指すべきものですか? ✔ 会社からのプロダクトへの期待や事業戦略を把握していますか? 参照元:小城さんのnote :https://note.com/ozyozyo/n/n5362f89f283c 12

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「仮説のミルフィーユ」を活用した検討 ✔ プロダクトにビジョンはありますか? ✔ そのビジョンは現実味があるがワクワクして、目指すべきものですか? ✔ 会社からのプロダクトへの期待や事業戦略を把握していますか? 参照元:小城さんのnote :https://note.com/ozyozyo/n/n5362f89f283c 13

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手法あれこれ ・リーンキャンバス・ビジネスモデルキャンバス ・PEST・SWOT・クロスSWOT分析 ・sigfyとしてのSWOT ・FusicとしてのSWOT ・4P分析 ・AB3C分析 ・バリュープロポジションキャンバス ・JTBD(Jobs-to-be-done) 14

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徐々にいろいろと見えてくる 販売チャネルが 確実に課題 わかりやすさや品質は かなり自信がある 目の前の顧客のヒアリン グは十分・課題解決もで きてる あれ?学校に特化してる かな…まだ揺れてる? コレは他にもないし もう少しで強みになる などなど… 15

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フレームワーク活用のポイント ①各フレームワークを埋めることを目的にしないこと → フレームワークの活用はあくまでも診断の手段 ②ふわっとしている部分を放置しない → 各種情報を元に、どうすべきかを掘り下げて考える (特に、リーンキャンバスやビジネスモデルキャンバスは優秀) 16

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ふわっと部分の検討 17

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例1:なぜ弊社がするのだろう…? 迷いがあるときほど、 会社やプロダクトの ビジョン・ミッションに 頼りたくなるが… 学校・保護者にとって もっと大事なことをするための「時間を作る」 そんなミッションを掲げる連絡サービスです。 18

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会社とプロダクトの方向性をつなぐ活動 学校・保護者にとって もっと大事なことをするための「時間を作る」 そんなミッションを掲げる連絡サービスです。 社内の別チームを 巻き込める機会が増えた (気がする) 19

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例2:プロダクトを疑ってみて、ターゲットを再定義 似てるけど 結構違う… ・学校のみ? ・学校周辺も? ・公立・私立? ・小学校・中学校・高校? ・パートナー? ・BCPツール? 20

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例3:強みの活用と弱みの克服 [組織として] 強いし今後の強みにも できるところ 目の前の顧客理解は 強いが、業界全体の 理解は弱い 弱いが 今後の展開も考えて 必要不可 21

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ドメイン知識の深化 ・国の動きを徹底的に深掘り ・業界の特徴を有識者にヒアリング ・教職員の感覚をキャッチアップ ・顧客ヒアリングも忘れずに 業界内の未来について (少しだけ)予測できる程度に知識を深めた 22

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例4:もっと売れるためにはの視点として… ①今の状況で顧客の未解決で深い課題ってどこだろう? ②業界内で1位にできることはどこだろう? 参考)圧倒的な知名度やチャネルや実績がない場合 特許や独自技術で守られていない場合 何かしらで競合よりも圧倒的にやらないと勝ち筋が見えない 例:安い/早い/高品質/わかりやすい… 顧客視点を忘れることなく 強みを見つけていく 23

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ポジショニングと施策 A案 B案 これしかないという 感覚で仮説検証へ進む 24

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チーム共通認識をもって次へ ・撤退可能性も含めた診断結果をもって、 厳しさも期待も情報共有。 ・ワークショップ等で解釈を深めながら ありたい形のロードマップ(たたき)を つくっていった 共通認識をもち、チームとして意思決定することで、 納得感をもって苦しい状況を超えていくことができる 25

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チームメンバーから自然にでてきた活動 ブレないように sigfyの大切なことランキングをつくり チームの目線も揃えられた 26

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集中とパワーと自信 ①今やることがチーム全体でかなり明確になり投資判断もブレない ②ブレないので一点集中・大事なことにパワーをかけられる ③その結果、魅力品質になり、プロダクトの自信になる 27

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いろいろと決まる前の世界 参照元:小城さんのnote :https://note.com/ozyozyo/n/n5362f89f283c 28

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いろいろと決まる前の世界 29

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いろいろと決めたあとの世界 30

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良い戦略、悪い戦略より 第4章 悪い戦略がはびこるのはなぜか? 悪い戦略がはびこるのは、分析や論理や選択を 一切行わずに、言わば地に足の着いていない状 態で戦略をこしらえ上げようとするからである。 その背後には、面倒な作業はやらずに済ませた い、調査や分析などしなくても戦略は立てられ るという安易な願望がある。 つまり悪い戦略は、良い戦略を練り上げるため のハードワークを自ら避けた結果なのである。 参照元 : 良い戦略、悪い戦略 リチャード・P・ルメルト (著) [2012,日本経済新聞出版] 31

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まとめ ・診断はすごく大事で、基礎フレームワークは優秀 ・診断によるあらゆる情報を元に、 顧客課題と、自社の強みを理解しつくる ・選択と集中を勇気と覚悟をもって 32

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告知・宣伝 8/10(木)12:00 – 14:00 [オンライン] https://fusic.connpass.com/event/290387/ ・『タガタメのシステムか?~顧客の声を聴くファシリテーション術~』(仮) ・『チーム革新:既存プロダクトチームがブレイクスルーを起こすきっかけとなった研修とは!?』(仮) ・『PLG幻想 : 使いやすくても売れないから、売るために考えなきゃいけないこと。』(仮) 33

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Thank You ご清聴いただきありがとうございました 自由で裁量のある組織で、一緒に働いてみませんか?? We are Hiring ! https://recruit.fusic.co.jp/