3日坊主を乗り越える技術

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September 30, 23

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各ページのテキスト
1.

3日坊主を乗り越える技術 2023/09/30 XP祭り 2023

2.

いまの皆さんの気持ちはこんなふうじゃないですか? ● ● ● 市谷さんの話を聞いてやる気に満ち溢れている アジャイルのことをもっと知りたい アジャイルをみんなに広めたい!

3.

でも、これまでこんな事はありませんでしたか? ● ● ● あれはあの人だから出来たんだよね アジャイルを知るよりももっとやることがあるんだよね 他の人はアジャイルに興味ないからな…

4.

これはいろいろなことで起きていませんか? ● ● ● ● ● 運動・ダイエット 英語 読書 資格取得の勉強 などなど

5.

そして、こんなことを言い訳にしていませんでしたか? ● ● ● 忙しいから 他にやることがあるから これってやる意味なんだろう

6.

そして、こんなことを言い訳にしていませんでしたか? ● ● ● 忙しいから 他にやることがあるから これってやる意味なんだろう ほんの数日前にはやる気に満ち溢れていたのに、徐々にそのやる気 が失われてしまう

7.

自己紹介 ● ● ● ● Acky(@AckyF1) ソフトウェアエンジニア 早起き族 スクフェス三河、新潟スタッフ 二年連続二回目のお祭り枠頑張ります

8.

昔の自分はこんな感じでした ● ● ● ● 最初はやる気があるが、継続できない 壮大な計画は立てるのは得意だが、最後までやりきることが出来ない 途中まで読んだ本の積読が貯まっている 集中力が続かなくてついつい他のことに気を取られる みなさんもこんな感じではないでしょうか・・

9.

GTD

10.

「GTD」とは Getting Things Doneの略で個人と組織の生産性の向上を助けるメソッドである やるべきことを迷いなく選択し、1つのことに100%集中する GTDは3つの流れで課題に対処する 頭の外に置く 気になることや、やらなければならないことを頭の中に留めて おかずに、頭の外に置く 始めと終わりを考える 実行段階ではなく発生段階で、その仕事の最初の具体的な 作業とゴールイメージを考える しくみを整える やるべきことを、バラバラの場所で管理するのではなく、一連 の流れを整えることで管理する

11.

頭の外に置く 些細なことでも脳はひっぱくさせてしまう ● ツァイガルニク効果 ○ ○ 達成できた事柄より達成できていない事柄・中断している事柄を意識している状態 「やらないといけない」と思っていること ● 何かを忘れているかもという不安 ● ○ 割り込みによって計画していたことができない ○ 大量のメッセージやメール 些細なことでも選択すること 信頼できる管理システムにこの辺りをすべて任せてしまう

12.

始めと終わりを考える 最終的なタスクは、明確かつ具体的なステップにする ● 実施するタスクをどう実施するか間違えようがない ○ ● ● 歯を磨く、本を 2ページ読む、腕立て伏せを 5回やる 実施した結果(成果物)が明確である 作業の時間がほぼ正確に見積もれる ○ ○ 小さければ小さいほど良い ポモドーロ・テクニックの併用など

13.

しくみを整える GTDには、基本となる5つのステップがある 1. 2. 3. 4. 5. 収集 見極め 整理 実行 見直し そして、この5つのステップを支えるプロセスが明確に決まっている

15.

収集 見極め 見直し 整理 タスクを上から順に流すことで全てのタ スクが整理される 実行

16.

アナログツールの 活用例

17.

デジタルツールの 活用例 Getting Things Done: The Ultimate Guide to Personal Productivity

18.

デジタルツールの 活用例 Getting Things Done: The Ultimate Guide to Personal Productivity

19.

レビュー(見直し) GTDの中でも重要なプラクティス ● 毎週レビューでは2つのことを行い、最大限の能力を発揮する ○ ○ ● それぞれの項目を最新状態にすること 最新状態にすることで状況を把握できていると確信できること 全てのレベルの内容を見直して、向き直りをする ○ 長期的な目標やビジョンも変化する ○ 目標やビジョンを更新することで、新しいタスクが生まれる

20.

抽象度がちがうタスクを扱う いまから「自分のやりたいこと」「自分が将来どうなりたいか」「すぐやらないといけないこ と」を考えてみてください

21.

抽象度がちがうタスクを扱う いまから「自分のやりたいこと」「自分が将来どうなりたいか」「すぐやらないといけないこ と」を考えてみてください →おそらく、抽象度がバラバラになったと思います GTDではバラバラの抽象度のものを1つにまとめることで、全てを管理できているという 安心感を与えてくれます

22.

レベル 内容 自分の分類方法 高度0メートル 次に取るべき行動 いつ、どのように取り組むか、何が出来たら完了に なるかが明確になっている 高度1000メートル プロジェクト 複数のタスクで構成されているもので、すぐには終 わらないもの。タスクにするには大きすぎるもの 高度2000メートル 注意を向けるべき分野や責任を 負っている範囲 いま自分が担当しているもの、期間的には 4半期 程度で、複数のプロジェクトで構成されている 高度3000メートル 目標とゴール 期間的には1年程度の目標で、目標に向けて計画 を立てる 高度4000メートル 構想(ビジョン) 期間的には3年から5年程度の長期的な目標 高度5000メートル 目的・価値観 自分のライフバランスや価値観、関心の焦点をあ てる。さらに、自分の生きている目的や使命にも焦 点を当てる

23.

抽象的な目標と具体的な目標を組み合わせる 「抽象的な考えは抽象的な目標の追求には役立つが、具体的な目標の追求に必要な自 己管理能力を妨げる」 「幸福感は抽象的な思考を刺激し、物事の全体像を思い描くのに役立つ」 実際に何かを行うためには具体的な目標が必要である この2つが乖離していると、どこかで歪が出てくる 抽象的な目標と具体的な目標を連携させることで大きな力になる

24.

レベル 内容 自分の分類方法 高度0メートル 次に取るべき行動 いつ、どのように取り組むか、何が出来たら完了に なるかが明確になっている 高度1000メートル プロジェクト 複数のタスクで構成されているもので、すぐには終 わらないもの。タスクにするには大きすぎるもの 高度2000メートル 注意を向けるべき分野や責任を 負っている範囲 いま自分が担当しているもの、期間的には 4半期 程度で、複数のプロジェクトで構成されている 高度3000メートル 目標とゴール 期間的には1年程度の目標で、目標に向けて計画 を立てる 高度4000メートル 構想(ビジョン) 期間的には3年から5年程度の長期的な目標 高度5000メートル 目的・価値観 自分のライフバランスや価値観、関心の焦点をあ てる。さらに、自分の生きている目的や使命にも焦 点を当てる

25.

目的 価値観 連続性を持って考える ビジョン 目標と ゴール 責務 プロジェクト 次に取るべき 行動 レベル 内容 高度0メートル 次に取るべき行動 高度1000メートル プロジェクト 高度2000メートル 注意を向けるべき分野や責任を負っている範 囲 高度3000メートル 目標とゴール 高度4000メートル 構想(ビジョン) 高度5000メートル 目的・価値観

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レベル 内容 自分の分類方法 高度0メートル 次に取るべき行動 いつ、どのように取り組むか、何が出来たら完了に なるかが明確になっている 高度1000メートル プロジェクト 複数のタスクで構成されているもので、すぐには終 わらないもの。タスクにするには大きすぎるもの 高度2000メートル 注意を向けるべき分野や責任を 負っている範囲 いま自分が担当しているもの、期間的には 4半期 程度で、複数のプロジェクトで構成されている 高度3000メートル 目標とゴール 期間的には1年程度の目標で、目標に向けて計画 を立てる 高度4000メートル 構想(ビジョン) 期間的には3年から5年程度の長期的な目標 高度5000メートル 目的・価値観 自分のライフバランスや価値観、関心の焦点をあ てる。さらに、自分の生きている目的や使命にも焦 点を当てる

27.

GTDの説明ってどこかで聞いたことがありませんか??

28.

GTDの5つのステップ 1. 2. 3. 4. 5. 収集 見極め 整理 実行 見直し

29.

スクラム What is Scrum?@Scrum.org

30.

GTDの5つのステップとスクラム 1. 収集 4. 実行 5. 見直し 2. 見極め 3. 整理 What is Scrum?@Scrum.org

31.

30分フラクタルスプリントの実験と効果

32.

GTDもフラクタル構造を持っている 高度0m 高度 1000m 高度 5000m https://www.scrum.org/resources/what-is-a-product-backlog

33.

目的 価値観 連続性を持って考える ビジョン 目標と ゴール 責務 プロジェクト 次に取るべき 行動 レベル 内容 高度0メートル 次に取るべき行動 高度1000メートル プロジェクト 高度2000メートル 注意を向けるべき分野や責任を負っている範 囲 高度3000メートル 目標とゴール 高度4000メートル 構想(ビジョン) 高度5000メートル 目的・価値観

34.

連続性を持って考える Company Mission Company Vision Product Vision Product Goal Splint Goal Increment レベル 内容 高度0メートル 次に取るべき行動 高度1000メートル プロジェクト 高度2000メートル 注意を向けるべき分野や責任を負っている範 囲 高度3000メートル 目標とゴール 高度4000メートル 構想(ビジョン) 高度5000メートル 目的・価値観

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アジャイルとフラクタルについて知りたい方用の資料 ● ● プロセスとしてのフラクタル構造 ○ 超Scrum入門 -フラクタルと15分スプリント○ 30分フラクタルスプリントの実験と効果 組織としてのフラクタル構造 ○ 組織を芯からアジャイルにする ○ Scrum@Scaleなどの大規模アジャイル ■ スクラムの拡張による組織づくり

36.

自分が工夫しているポイント ● 習慣化すること ● 習慣化するためのプロセスを理解すること

37.

自分が工夫しているポイント ● 習慣化すること GTDで管理する ● 習慣化するためのプロセスを理解すること

38.

自分が工夫しているポイント デカルトの真理を発見するための四つの規則 明晰の規則 自分が明証的に真理であると認めたもので、いかなる疑う理由もない ほど精神に明晰判明にあらわれるもの以外は、真理として受け入れ ないこと 分析の規則 検討する問題をできるだけ小さな部分に分ける 総合の規則 それらの内もっとも単純で認識しやすいものから段階的にもっとも複 雑なものへと順序立てて考える 枚挙の規則 見落としがないように一つひとつ数え上げて完全に枚挙し、全体を見 渡す

39.

自分が工夫しているポイント デカルトの真理を発見するための四つの規則 明晰の規則 すべてを疑おう 分析の規則 分けて考えよう 総合の規則 単純から複雑へ 枚挙の規則 見落としの可能性を列挙しよう

40.

自分が工夫しているポイント デカルトの真理を発見するための四つの規則 明晰の規則 すべてを疑おう 分析の規則 分けて考えよう 総合の規則 単純から複雑へ 枚挙の規則 見落としの可能性を列挙しよう ・自分が理解できるレベルまで小さくしてから扱う ・「理解した、習得した、習慣化した」と思っても疑って考える

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まとめ ● ● ● ● GTDはアジャイルに慣れた人には使いやすいタスク管理術だと思う ツールの組み合わせなどをいろいろ試して、自分にあうものを見つけてください タスクは小さくして管理しよう 自分が上手くいっていると思っても、それを疑ってみよう