BTC_Spectre_Mk2_日本語マニュアル

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August 06, 26

スライド概要

需要はないかもですが、BTC SpectreMk2を手に入れたのでわかりやすいマニュアルを書きました

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各ページのテキスト
1.

実戦マニュアル BTC Spectre Mk.2 V2 ギアボックス用 電子トリガーユニット(物理スイッチ検知方式)/ 日本語ケーススタディ集 「どの機能があるか」ではなく「この症状のとき何をするか」で引ける構成にしています。 導入 → 設定 → チューニング → 拡張 → 復旧 の全18ケース+早見表3種+Mk.3との差分表。 出典:BlackTalon Concepts「Spectre Mk.2 Installation / Programming & Stats App / Troubleshooting / Limited Warranty」および 「Programming via Trigger」チャート。Mk.3 とは検知方式・整備手順・保証条件が異なるため、本書は Mk.2 専用として扱ってください。

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ケース索引 ― 症状・目的から引く 困っている内容から該当ケースへ。設定値そのものは早見表A〜Cに集約しています。 導入編 設定編 チューニング編 ▪ CASE 01 ギアボックスに組み込む ▪ CASE 04 スマホアプリで接続する ▪ CASE 07 バッテリーを換えた ▪ CASE 02 スイッチを確実に押させる ▪ CASE 05 トリガーだけで設定する ▪ CASE 08 撃つと止まってブザーが鳴る ▪ CASE 03 配線・モーター逆転・延長ネジ ▪ CASE 06 実演:LiPo設定+バースト5発 ▪ CASE 09 セミが必ず2回サイクルする ▪ CASE 10 プリコックを詰める チューニング編(続) ▪ CASE 11 発射レート・バーストを調整 ▪ CASE 12 フェザートリガーで暴発する ▪ CASE 13 モーターブレーキを使う 拡張編 ▪ CASE 14 弾数検知ホップ・ボルトキャッ チ・セミ固定 ※ 本書のケース番号は本マニュアル独自の通し番号です。メーカー資料の章立てとは一致しません。 復旧編 ▪ CASE 15 ブザー回数で原因を切り分ける ▪ CASE 16 症状別トラブルシュート ▪ CASE 17 初期化とパスコード忘れ ▪ CASE 18 保証で直る/直らない

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大前提:Mk.2 は「2種類の物理スイッチ」で動いている Mk.2 は光学式ではなく接点式です。したがってトラブルの大半は「スイッチが押されていない」ことに帰着します。 1 サイクル検知スイッチ 2 ファイアセレクトスイッチ セクターギアの真下にあるスイッチを、ギアのカットオフカムが押すことで 1サイクルの完了を検知する。噛んでいないと「フルオートしか出ない」「 離しても0.5秒撃ち続ける」となり、ブザー4回が出る。 セレクタープレートの金属コンタクトがスイッチ群を押し込むことで、セー フ/セミ/フル(位置0/1/2)を判別する。押し切れていないと「無反応 」「選んだモードと違うモードが出る」に直結する。 シムでスイッチに“近づける”のが正解 金属コンタクトプレートが必須(不足はテープで増厚) この構造から導かれる、現場での鉄則 A 疑うのは設定ではなく「押し込み量」 スイッチを指で直接押しながらトリガーを引けば、プレート側の問題か設定側の問題かが一発で切り分け られる。 B シム調整は“近づける/離す”の往復で決める 近すぎるとギアがスイッチ筐体に擦れる。擦れたら少しずつ離す。両側をシムして横ズレも止める。 C 組む段階で9割決まる シム量、金属コンタクトの厚み、延長ネジの突き出し。閉じた後に直すのは高コスト。

4.

Mk.2 と Mk.3 の違い ― 手順を取り違えないための対照表 両方を触る人は要注意。特にセクターギアのグリスは、Mk.2 と Mk.3 で指示が正反対です。 項目 Mk.2(本書) Mk.3 サイクル検知 セクターギア下の物理スイッチ。カットオフカムが押す 光学センサーで非接触検知 セクターギアのグリス カットオフカムに塗る(スイッチの摩耗防止) 歯と軸だけに塗る(センサーへの飛散防止) シム調整の狙い スイッチに可能な限り近づける。擦れたら少しずつ離す ガタつきを消す(近づける指示は無い) セレクター検知 金属コンタクトがファイアセレクトスイッチを押す 光学センサーでプレート表面を読む セレクタープレート要件 金属コンタクトプレート必須。押し不足はテープを巻いて増厚 非黒色のコンタクトタブ必須。黒なら白テープで代用 組み立てネジ 延長ネジで閉じ、先端を反対側に1〜2mm突き出す (カットオフレバーのネジは流用不可) 純正トリガースイッチのネジで固定 外部拡張 白コネクタ(AS弾数検知ホップ/ボルトキャッチ) SEMI LOCK ハンダパッド Modポート×2(5V 入出力) アプリ要件 iPhone 4S以降/iOS 7.0以上 iPhone 4S以降/iOS 9.0以上 Bluetoothの起こし方 1発撃つ、またはバッテリー再接続 トリガーを引く(セーフ推奨)、またはバッテリー再接続 保証 購入日から3年 リミテッド・ライフタイム ※ トリガープログラミングのチャート(機能番号1〜21・設定値)は Mk.2 / Mk.3 で共通です。

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CASE 01 ギアボックスに組み込む V2メカボックスを開けてから閉じるまでの7ステップ。②③⑤⑦に明示された警告が事故の元です。 1 メカボを開け、純正部品を撤去 2 純正配線・トリガースイッチ・カットオフレバー・セーフティレバーを外す。 3 セクターギアをシム調整 純正トリガースイッチのネジで固定。 。セクターギアに干渉する。 4 サイクル検知スイッチに可能な限り近づける。 スイッチ筐体に擦れているなら 近すぎ。少しずつ離す。両側をシムして横ズレを防ぐ。 5 配線をメカボ内に取り回す メカボから出るモーター線は純正と逆並びになる。グリップ内のモーター側も 入れ替える。 7 延長ネジで閉じる 指定位置に延長ネジを使用。先端がメカボ反対側に1〜2mm突き出す状態にする 。整備中のセレクタープレート脱落防止。 ※ 印はメーカー資料で赤字警告として明記されている項目です。 Spectre 本体を固定する カットオフレバーのネジは使わないこと カットオフカムにグリスを塗る セクターギアのカットオフカムに塗布し、サイクル検知スイッチの摩耗を防ぐ。 6 セレクタープレートを確認 金属コンタクト付きのフルレングスプレートが必須。押し切れない場合はコンタ クト部にテープを数層巻いて厚みを増す。

6.

CASE 02 スイッチを確実に押させる ― 2つの接点調整 Mk.2 で最も失敗が多い部分。閉じる前にここを詰めておかないと、必ず後戻りになります。 ① サイクル検知スイッチとセクターギア ② セレクタープレートの金属コンタクト セクターギアを、真下のサイクル検知スイッチに「可能な限り近づける」よう シムする。 OK NG 金属コンタクトプレート付き フルレングスであること 金属コンタクトが無い 表面が荒い/穴が開いている 近づけすぎるとギアがスイッチの筐体に擦れる。その場合は少しずつ離す方向 へシムを足す。 さらに、セクターギアの両側を適正にシムしてスイッチから横に逃げないよう にする。逃げると誤検知になる。 フルレングスかつ金属コンタクト付きでないと、ファイアセレクトスイッチを押し 切れない。 コンタクトはあるが押し切れない場合は、コンタクト部にテープを数層巻いて厚み を増やす。 ここを怠るとこうなる(後で効いてくる症状) ギアがスイッチから離れている ブザー4回。フルオートしか出ない/トリガーを離しても0.5秒撃ち続ける。 ギアがスイッチから横に逃げる サイクル検知の取りこぼし(誤検知)。セミの弾数が安定しない。 金属コンタクトが無い/押し不足 トリガーを引いても無反応。あるいは選んだ位置と違うファイアモードが出る。

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CASE 03 配線・モーター逆転・延長ネジで閉じる 組み上げ直前の3点。ここを外すと「回らない/逆回転」「整備のたびにプレートが落ちる」になります。 モーター線は純正と逆並びになる 延長ネジで閉じる バッテリー線とモーター線は、指定ルートでメカボ内を通す。 ▪ 図示の位置には付属の延長ネジを使う ▪ ネジ先端がメカボ反対側に1〜2mm突き出す状態にする ▪ これが整備中にセレクタープレートがメカボから滑り落ちるのを防ぐ ▪ カットオフレバーのネジは流用しない(セクターギアに干渉) このときメカボから出てくるモーター線は純正配線とは逆の並びになる。し たがってグリップ内のモーター側の接続も入れ替える必要がある。 配線起因で起きる代表的な症状と対処 ▸ モーターが逆に回る モーター線の入れ替え漏れ。グリップ内の端子接続を逆にする。 ▸ トリガーを引いても完全に無反応 配線ショートの可能性。FETと配線をメカボ外に出した状態で通電テストする(CASE 16)。 ▸ 1秒に1回ブザーが鳴り続ける 低電圧/ギアジャム/配線の破れ/接続不良。被覆の破れとハンダ付けを点検。

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CASE 04 スマホアプリで接続する 設定・確認はアプリが最短ルート。アプリ名は「AEG Stats」です。 対応端末の条件 接続手順 ▪ iPhone:4S 以降/iOS 7.0 以上 1 1発撃つ、またはバッテリーを繋ぎ直して Bluetooth を起こす ▪ Android:Bluetooth 4.0 以上/Android 4.3 以上 ▪ ストアで「AEG Stats」を検索、またはQRから取得 2 スマホをグリップ/トリガーのすぐ横に近づけてスキャン 3 接続後、統計の閲覧とワイヤレス設定が可能になる 必ず知っておくべき仕様:10分でスリープする Bluetooth は無操作10分でスリープに入り、スキャンしても一覧に出てこなくなる。「壊れた」ではなく仕様。1発撃つかバッテリーを繋ぎ直せば復帰する。 アプリを入れておく理由 ▸ プログラムした設定内容の目視確認(誤入力の最短の発見手段) ▸ ワイヤレスでの設定変更 ▸ 射撃統計の閲覧 ▸ アプリ内の青文字はタップすると詳細説明が出る ※ アプリが使えない場合はトリガー入力で設定できる(CASE 05)

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CASE 05 アプリが無い/使えない時 ― トリガープログラミングの型 「機能番号を入力 → 設定番号を入力」を繰り返すだけ。ブザーの回数が唯一のフィードバックです。 1 プログラミングモードに入る バッテリーを外す → トリガーを引いたまま接続 → モーターが4回ブザー 2 3 ブザーの意味 4回(入場時) プログラミングモードに入った 機能を選ぶ 2回 機能の選択を受け付けた 機能番号の回数だけトリガーを叩く → 3秒待つ → ブザー2回 4回(設定後) 設定を保存した 長いブザー1回 回数を超えた → 先頭に戻った 設定値を選ぶ 設定番号の回数だけトリガーを叩く → 3秒待つ → ブザー4回(保存完了) ありがちな失敗 4 続けるか終わるか ▪ 3秒待たずに次を叩く ▪ 叩きすぎて先頭に戻ったのに気付かない 続けて別機能を設定するか、バッテリーを外して終了 ▪ 終了時にバッテリーを外し忘れる セレクター位置ごとの機能(ファイアモード等)は、機能番号そのものが位置0/1/2で分かれている。 設定中にセレクターを動かす必要はなく、番号で指定する(早見表A参照)。 ※ このプログラミングチャートは Mk.2 / Mk.3 共通です。SEMI LOCK をハンダで固定した機体では、設定に関わらずセミ固定になります(CASE 14)。

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CASE 06 実演:セレクター位置2 を「5発バースト」にする 11.1V LiPo の登録と併せて設定する、公式の作例をそのままなぞった手順。実際の叩き回数まで書き出しています。 手順 操作 トリガー 待ち 合図 1. モード突入 バッテリーを外し、トリガーを引いたまま接続 引きっぱなし ― ブザー4回 2-a. 機能選択 LiPoly Monitoring を選ぶ 1回 叩く 3秒 ブザー2回 2-b. 設定選択 11.1v LiPo を選ぶ 2回 叩く 3秒 ブザー4回 3-a. 機能選択 セレクター位置2 の Fire Mode を選ぶ 16回 叩く 3秒 ブザー2回 3-b. 設定選択 Burst(中断可)を選ぶ 5回 叩く 3秒 ブザー4回 4-a. 機能選択 セレクター位置2 の Burst Count を選ぶ 17回 叩く 3秒 ブザー2回 4-b. 設定選択 5発バーストを選ぶ 4回 叩く 3秒 ブザー4回 5. 終了 バッテリーを外してモードを抜ける ― ― ― ここを間違えやすい 終わったら必ず 16回・17回のような多回数入力は、数え違えると先頭に戻る(長いブザー1回)。 落ち着いて数えること。 バッテリーを外して抜ける。抜けずにトリガーを触ると、意図しない設定変更が起 きる。

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早見表A ― 機能番号(トリガーを叩く回数) 1〜3は全体設定。4以降はセレクター位置ごとに同じ6機能が並ぶ構造。位置0=セーフ、位置1、位置2。 全体設定(セレクター位置に依存しない) 1 LiPoly Monitoring(バッテリー監視) 2 Digital Fuse(デジタルヒューズ) 3 Motor Braking(モーターブレーキ) 読み方 「位置2のバースト発数を変えたい」= 機能番号 17。 セレクターを動かす必要はなく、番号で指定する。 セレクター位置 0(SAFE) セレクター位置 1 セレクター位置 2 4 Fire Mode(ファイアモード) 10 Fire Mode(ファイアモード) 16 Fire Mode(ファイアモード) 5 Burst Count(バースト発数) 11 Burst Count(バースト発数) 17 Burst Count(バースト発数) 6 Hybrid Delay(ハイブリッド遅延) 12 Hybrid Delay(ハイブリッド遅延) 18 Hybrid Delay(ハイブリッド遅延) 7 RoF Control(発射レート制御) 13 RoF Control(発射レート制御) 19 RoF Control(発射レート制御) 8 Precocking(プリコック) 14 Precocking(プリコック) 20 Precocking(プリコック) 9 Firing Interval(発射間隔) 15 Firing Interval(発射間隔) 21 Firing Interval(発射間隔) ※ 機能数を超えて叩くと長いブザーが鳴って先頭に戻る。数え違えたらそのまま叩き続けて一周させるより、一度バッテリーを抜き直す方が確実。

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早見表B ― 設定値①(全体設定とファイアモード) ★=工場出荷時のデフォルト。番号=設定選択時にトリガーを叩く回数。 # Fire Mode(位置0/1/2 共通の 選択肢) 無効 ★ 1 Safe(セーフ)★ 位置0の初期値 2 弱(Light) 2 Semi(セミ)★ 位置1の初期値 25A 3 中(Medium) 3 Auto(フルオート)★ 位置2の初期 値 4 30A 4 最大(Max) 4 Burst(中断なし/離しても撃ち切 る) 9.6V LiFePO 5 35A 5 Burst(中断可/離すと止まる) 12.8V LiFePO 6 40A 6 Burst-Auto ハイブリッド(中断な し) 7 Burst-Auto ハイブリッド(中断可 ) 8 Semi-Auto ハイブリッド 9 Semi-Auto ランピング # LiPoly Monitoring # 1 NiMH / NiCd ★(カットオフ 5V) 1 無効 1 2 7.4V LiPo 2 20A 3 11.1V LiPo 3 4 14.8V LiPo 5 6 7 16V LiFePO 7 Digital Fuse # Motor Braking 45A 8 50A 9 55A 10 60A ★ ファイアモードの違い(実戦での意味) ▸ 中断なしバースト:引いた瞬間に発数が確定。指を離しても撃ち切る ▸ 中断可バースト:離した時点で止まる ▸ ハイブリッド:バースト(またはセミ)で始まり、引き続けるとフルへ移行 ▸ ランピング:1秒に5回以上のタップでフルへ移行

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早見表C ― 設定値②(セレクター位置ごとの詳細設定) ★=工場出荷時のデフォルト。いずれもセレクター位置0/1/2で個別に設定できる。 # Burst Count # Hybrid Delay # RoF Control # Precocking # Firing Interval 1 無効 ★ 1 無効 ★ 1 無効 ★ 2 5ms 2 5ms 2 50ms 200ms ★ 3 10ms 3 10ms 3 100ms 3 400ms 4 15ms 4 15ms 4 200ms 5発 4 600ms 5 20ms 5 20ms 5 300ms 6 25ms 6 25ms 5 6発 5 800ms 6 400ms 7 30ms 7 30ms 7 500ms 6 7発 6 1s 8 35ms 8 35ms 8 600ms 7 8発 9 40ms 9 40ms 9 700ms 8 9発 10 50ms 10 45ms 10 800ms 11 60ms 11 50ms 11 900ms 9 10発 12 70ms 12 55ms 12 1s 13 80ms 13 60ms 14 90ms 14 65ms 15 100ms 15 70ms 1 2発 1 遅延なし 2 3発 ★ 2 3 4発 4 各値の意味(1行で) RoF=1サイクルごとに遅延を足してレートを下げる。 Precocking=射撃後に少しモーターを回し続けピストンを引く。 Hybrid Delay=ハイブリッドがフルへ移行するまでにトリガーを保持する時間。Firing Interval=セミ /中断なしバースト完了後、次の入力を無視する時間。

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CASE 07 バッテリーを換えた ― LiPoly Monitoring 電池の種類を変えたら、必ずこの設定も変える。放置すると「撃てない」か「電池を殺す」のどちらかになります。 この機能は何をしているか 設定を間違えるとこうなる 選択した電池種別の最低放電電圧を下回ると、発射を停止する。過放電によ る容量の恒久的な低下からLiPo/LiFePOを守るための仕組み。 ▪ 設定が実際より高い → 電池が元気でも「1秒に1回ブザー」で止まる ▪ 設定が実際より低い(例:11.1V なのに NiMH のまま) → 過放電を検 知できず電池を痛める ▪ 撃てなくなった時は、まず監視設定が高すぎないかを疑う NiMH/NiCd を選んだ場合のカットオフ電圧は 5V(供給電圧の下限)。 手順(トリガープログラミングの場合) 1 バッテリーを外し、トリガーを引いたまま接続(ブザー4回) 2 トリガーを 1回 叩く → 3秒待つ(ブザー2回)= LiPoly Monitoring を選択 3 使用する電池の番号だけ叩く → 3秒待つ(ブザー4回) 例:11.1V LiPo なら 3回 4 バッテリーを外して終了 番号:1=NiMH/NiCd 2=7.4V LiPo 3=11.1V LiPo 4=14.8V LiPo 5=9.6V LiFePO 6=12.8V LiFePO 7=16V LiFePO

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CASE 08 撃つと止まって「速いブザー2回」が鳴る ― デジタルヒューズ これはショートではありません。電流の引きすぎです。原因は電気ではなく機械側にあることがほとんどです。 症状:発射が止まり、モーターから素早いブザーが2回鳴る → デジタルヒューズが過大電流でトリップした ショート由来のトリップではない点が重要。まず「モーターに余計な負荷がかかっていないか」を見る。 まず機械側を疑う 次に構成を見直す 最後にヒューズ値 ▪ ギアのシムが締まりすぎていないか ▪ ▪ ▪ モーターハイトが高すぎないか(モーターへ の負荷増=電流増) トルクの高いギアセット/モーターに変更し て電流を下げる デジタルヒューズの設定値を上げる(20A〜 60A) ▪ バッテリーとコネクタ、ハンダ付けの状態を 確認する ▪ 無効化は原則しない。起動電流が大きすぎて 最高値でも落ちる構成の時のみ検討 ▪ ギアジャム・異物の噛み込みがないか 切り分けの順番(この順で見る) ① 空撃ちでギアの回り方に引っかかりがないか → ② シムとモーターハイトを再調整 → ④ 高頻度で落ちるならギアセット/モーターのトルク不足を疑う ③ それでも落ちるならヒューズ値を1段上げる ※ 1秒に1回のブザーはこれとは別(低電圧・ジャム・配線系) →

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CASE 09 セミが必ず2回サイクルする 原因は3段階に分かれます。上から順に当てはめれば必ずどれかに行き着きます。 プリコックが有効な場合 1 自分のセットアップに対してプリコックのタイミングが高すぎる。 プログラミングモードでタイミング設定を下げる。 プリコック時間を下げる プリコックが無効な場合 2 モーターが完全停止するまでに時間がかかりすぎている。 プログラミングモードでモーターブレーキを有効化、または段階を上げる。 ブレーキを有効化/強化 ブレーキが既に有効の場合 3 モーターそのものが要整備または要交換。内部を清掃し、ブラシが摩耗していれば交換する。 よりパワーのあるモーターへの交換はブレーキ性能自体も改善する。 ※ ブレーキはモーターとFETの発熱を増やす。必要以上に強くしない。強すぎるとFET過熱でブザー3回が出る(CASE 13・15)。 モーター清掃/ブラシ交換/交換

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CASE 10 プリコックを詰める 「上げて、行き過ぎたら下げる」の反復。上げすぎのサインが明確に出るので、それを目印にします。 プリコックとは 調整サイクル 各射撃の完了後、わずかな時間モーターを回し続けてピストンを引いた状態で止 める機能。 トリガーレスポンスが上がる代わりに、時間が長すぎると次弾が意図せず発射さ れる。 ▸ 5ms 刻みで上げる ▸ 望むプリコック量になるまで繰り返す ▸ ダブルフィードが出たら下げる ▸ 1発で安定する最大値で確定 上げすぎのサイン(出たら下げる) ▸ セミが必ず2回サイクルする(ダブルフィード) ▸ 発射レートが不安定になる、給弾が追いつかなくなる 設定できる値(機能番号:位置0=8/位置1=14/位置2=20) 無効(★初期値)/ 5・10・15・20・25・30・35・40・45・50・55・60・65・70ms ※設定番号は「無効」を1として順に2〜15

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CASE 11 発射レートとバーストを詰める 「速すぎる」「弾がもったいない」「ハイブリッドの移行が早い/遅い」はここで解決します。 RoF Control Burst Count Hybrid Delay こんな時:発射レートを下げたい こんな時:バーストの発数を決めたい こんな時:フルへの移行が早い/遅い 1サイクルごとに遅延を挿入してレートを落とす。 5ms 刻みで 40ms まで、以降は 10ms 刻みで 100ms まで。給弾が追いつかない時にも有効。 2〜10発。バースト系モードだけでなく、BurstAuto ハイブリッドのバースト部分にも同じ値が適 用される。初期値は3発。 Burst-Auto/Semi-Auto ハイブリッドがフルオー トへ移行するまでにトリガーを保持する時間。遅延 なし/200ms(初期値)/400/600/800ms/1 秒。 ハイブリッド系モードの使い分け ▸ Burst-Auto ハイブリッド バーストで開始し、トリガーを保持し続けるとフルオートへ移行。中断なし/中断可の2種類がある。 ▸ Semi-Auto ハイブリッド セミで開始し、トリガーを保持し続けるとフルオートへ移行。 ▸ Semi-Auto ランピング セミで開始し、1秒あたり5回以上のタップでフルオートへ移行。トリガー保持ではなく連打がトリガー条件。

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CASE 12 フェザートリガーで意図せず連発する ― Firing Interval 軽量トリガー化した機体で起きる「バンプファイア」の対策。適用範囲に制限があるので注意。 何をする機能か 適用されないモード セミ、または中断なしバーストが撃ち終わったあと、設定した時間が経過するまで、それ以降のト リガー入力を無視する。 この機能が効くのは、トリガーを離すタイミングに関係な く決まった発数を撃つモードだけ。 フェザートリガー化した機体で起こりがちな、振動や指の戻りによる意図しない発射(バンプファ イア)を抑えられる。低い値でも十分効果がある。 つまり「セミ」と「中断なしバースト」のみ。フルオート や中断可バーストには適用されない。 設定値(機能番号:位置0=9/位置1=15/位置2=21) 無効(★初期値)/ 50・100・200・300・400・500・600・700・800・900ms / 1秒 ※設定番号は「無効」を1として順に2〜12 実用的な決め方:まず 50ms から入れて実射し、暴発が止まらなければ 100ms → 200ms と上げる。上げすぎると素早い連射ができなくなるため、暴発が止まる最小 値で確定する。

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CASE 13 モーターブレーキは「最後の手段」 効果は確実ですが代償があります。Mk.2 では発熱がそのままFET過熱(ブザー3回)につながります。 何をする機能か 代償 モーター停止時にダイナミックブレーキをかけ、惰性回転(スピンダウン) の時間を短縮する。 ▪ モーターとFETの発熱が増える ▪ 必要以上に強い設定にしないこと ▪ FETが過熱すると素早いブザー3回で停止する ▪ その場合はブレーキを弱めるか無効化する オーバースピンやダブルファイアが出る機体で有効。設定は 無効/弱/中 /最大 の4段階。 判断フロー Q1 オーバースピン/ダブルファイアが出ているか? 出ていないなら無効のままでよい(工場出荷時は無効) Q2 メカボは正しくチューンされているか? ブレーキは「正しくチューンできない場合の最終手段」と位置付けられている Q3 それでも解消しないか? ここで初めてブレーキを「弱」から入れ、必要最小限で止める Q4 強くしたらブザー3回が出た FET過熱。ブレーキを1段下げるか無効化して温度を下げる

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CASE 14 オプション拡張 ― 弾数検知ホップ・ボルトキャッチ・セミ固定 Mk.2 に用意されている2つの拡張。Mk.3 の Modポートとは仕組みが異なります。 ① 空マグカットオフ(白コネクタ) ▪ ② セミ固定(SEMI LOCK ハンダパッド) AS の弾数検知ホップアップ、およびボルトキャッチ用マイクロスイッチに対 応 ▪ 基板上の「SEMI LOCK」または「SL」と刻印された箇所を探す ▪ 2つのハンダパッドをハンダで橋渡し(ブリッジ)する ▪ FET 前縁にある白いコネクタに挿すだけでよい ▪ これによりユーザー設定に関係なくセミオンリー動作に固定される ▪ ホップを通して1発以上撃つ、またはボルトキャッチを1回以上押すと、空マ グカットオフ機能が自動的に有効になる ▪ フィールドレギュレーション対応など、設定変更を物理的に封じたい場合に 使う 運用上の注意 ▸ SEMI LOCK は設定より強い ブリッジ後はフルやバーストを選んでもセミのまま。設定が反映されない時はまずここを疑う。 ▸ 解除はハンダの除去 戻すにはブリッジを除去する。基板作業になるため、恒久的にセミ固定する場合のみ実施。 ▸ 空マグカットオフは自動有効化 挿すだけでは有効化しない。1発撃つ/ボルトキャッチを1回押す、という起動条件がある。

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CASE 15 ブザーの回数で原因を切り分ける Spectre は異常をブザーのパターンで伝えます。回数を数えるだけで原因が半分絞れます。 ブザー 意味 原因候補 対処 1秒に1回 を繰り返す 低電圧/ギアジャム/ 配線の破れ/接続不良 電池切れ、監視設定が高すぎる、ギアジャム、トルク不 足、被覆の破れによるメカボシェルとの短絡、コネクタ のハンダ割れ 充電・交換し、監視設定が高すぎないか確認。ジャム解除とトルク確認。破 れた被覆を再絶縁。バッテリー/モーターのコネクタとハンダ付けを点検 素早く2回 デジタルヒューズが トリップ(過電流) ギアのシムの締めすぎ、モーターハイトが高すぎてモー ター負荷が増えている シムとモーターハイトを再調整。デジタルヒューズの設定値を上げるか、よ り高トルクなギアセット/モーターを使う 素早く3回 FET が過熱した モーターブレーキによる発熱 プログラミングモードでモーターブレーキを無効化、または段階を下げる 素早く4回 セクターギアがサイクル 検知スイッチに噛んでいない シム不足でギアがスイッチから離れている/横に逃げて いる セクターギアをスイッチに近づけてシムする。両側をシムして横に逃げない ようにする 覚え方:1回=電源・配線系/2回=電流(機械負荷)/3回=熱(ブレーキ)/4回=サイクル検知スイッチ(シム)。

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CASE 16 症状別トラブルシュート ブザーが鳴らないタイプの不具合はこちら。Mk.2 は「スイッチを手で押す」テストが最強の切り分けです。 トリガーを引いても 無反応・ブザーも無し フルオートしか出ず、離しても 0.5秒撃ち続ける 1つ以上のセレクター位置で 違うファイアモードが出る Bluetooth に接続できない ▪ バッテリーが完全放電している → 充電または交換 ▪ セレクタープレートがファイアセレクトスイッチを押し切れていない → SEMI のスイッチを手で押し込みながらトリガーを引く。 これでギアボックスが回るならプレート側の問題(CASE 02 へ) ▪ 配線のショートの可能性 → FET と配線をメカボの完全に外に出した状態で、セレクトスイッチを手で押しながらトリガースイッ チを叩く。これでモーターが回るなら、配線の破れを探して絶縁する ▪ セクターギアがサイクル検知スイッチに噛んでいない → ギアをスイッチに近づけてシムする。両側をシムしてスイッチから横に 逃げないようにする ▪ プログラミング時に誤ったモードを選んだ → アプリで設定内容を再確認する ▪ セレクタープレートがスイッチを押し切れていない → セレクトスイッチを手で押しながらトリガーを引く。モードが正しく出る ならプレート側の問題(CASE 02 へ) ▪ スキャン範囲外 → グリップ/トリガーのすぐ横でスキャンする ▪ スリープに入っている → 1発撃つか、バッテリーを繋ぎ直す ▪ (Androidのみ)位置情報の権限が拒否されている → Android 6.0 以降は Bluetooth に位置情報権限が必要 ▪ 上記でも直らない → アプリを右上の×で完全終了して再起動/バッテリーを5秒抜いて Bluetooth を再起動/別のスマホで試す

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CASE 17 初期化(ファクトリーリセット) 設定をすべて工場出荷時に戻します。アプリのパスコードを忘れた場合の解除手段でもあります。 最重要の注意 手順 1 2 3 4 バッテリーを外さずにトリガーを追加入力すると、意図し ない設定変更が起きる。必ずバッテリーを外して抜けるこ と。 バッテリーを FET から外す トリガーを引いたままバッテリーを接続する。正しく行われていればモーターが素早く4回ブザ ーを鳴らし、プログラミングモードに入る トリガーはまだ離さない。さらに5秒間引き続けると、長いブザーが1回鳴る(リセット成功) トリガーを離し、バッテリーを外してプログラミングモードを抜ける リセットされる内容 ▪ 全機能が工場出荷時の設定に戻る ▪ アプリのパスコードも消去される 工場出荷時のデフォルト値 バッテリー監視:NiMH / NiCd RoF制御:無効 デジタルヒューズ:60A プリコック:無効 発射間隔:無効 モーターブレーキ:無効 バースト発数:3発 ハイブリッド遅延:200ms ファイアモード:位置0=セーフ/位置1=セミ/位置2=フルオート

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CASE 18 保証で直る/直らない Mk.2 は購入日から3年のリミテッド保証です(Mk.3 のライフタイム保証とは条件が異なります)。 対象になる 対象外になる ▪ 購入日から3年間の、材料および製造上の欠陥 ▪ ▪ 通常の使用および運用のもとで欠陥と判明し た製品 製品の改造・改変が直接の原因となって修復 不能な損傷に至ったもの ▪ 酷使、不適切な使用、過失による使用 ▪ 製品の許容範囲を超えた使用 ▪ 無償で修理、または交換(いずれになるかは BTCの判断) 知っておくと得 ▪ 保証は後続の購入者や第三者へ譲渡可能 ▪ ただし譲渡後も期間は「残存期間」のみ。購 入日から3年の起算は変わらない ▪ 中古で買う場合は購入時期を確認しておくと 判断材料になる 実務的な示唆 SEMI LOCK のハンダブリッジは基板への改変にあたる。これが原因で修復不能な損傷が生じた場合は保証対象外になり得るため、実施は慎重に判断すること。 Mk.3 と違い「メカボの閉じ込みによる配線損傷」は除外項目として明記されていないが、酷使・不適切な使用の判断は BTC 側に委ねられる。

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実戦チェックリスト 組み込み前・組み込み後・不調時。この3つだけ手元に置いておけば大抵の場面は回ります。 組み込み前 組み込み後(初回) 不調時(現場) セクターギアをサイクル検知スイッチに近づけてシ ムしたか 延長ネジの先端が反対側に1〜2mm出ているか ブザーの回数を数えたか(1/2/3/4) ギアがスイッチ筐体に擦れていないか(擦れたら少 し離す) アプリ「AEG Stats」で接続できるか セレクトスイッチを手で押しながら引いて切り分け たか セクターギア両側をシムして横ズレを止めたか 使用バッテリーに合わせて監視設定を変更したか フルしか出ない → ギアをスイッチに近づけたか カットオフカムにグリスを塗ったか 各セレクター位置のファイアモードをアプリで確認 したか セミが2回サイクル → プリコックを下げたか セレクタープレートに金属コンタクトがあるか 空撃ちでセミが1発で止まるか ブザー3回 → ブレーキを弱めたか モーター線の逆転を反映したか フルで、離した後に撃ち続けないか Bluetooth不通 → 1発撃ってスリープ解除したか 本書は BlackTalon Concepts の Spectre Mk.2(V2ギアボックス用)付属資料およびトリガープログラミングチャートを日本語で再構成したものです。設定番号は将来のファームウェア更新で変わる 可能性があるため、実機ではアプリ表示を正としてください。