自身にのみ聴取可能な音楽によるコミュニケーション円滑化手法の提案

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April 28, 19

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2019 GN第106回

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明治大学 総合数理学部 先端メディアサイエンス学科 中村聡史研究室

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各ページのテキスト
1.

自身にのみ聴取可能な音楽 によるコミュニケーション 円滑化手法の提案 明治大学大学院 先端数理科学研究科 修士2年 大野直紀

2.

コミュニケーションの問題 • コミュニケーションは難しい! • コミュニケーションが苦手と感じる人 は58%(JCB調べ) • 複数の人の前で話すのが苦手 …74.6% • 初めて会う人と話すことが苦手…63.4% コミュニケーション時に緊張してしまう

3.

緊張する場面の一例

4.

緊張の要因 音楽がない場合 音楽がある場合 … • 音楽があるため • 沈黙が気になって 音楽があれば緊張が和らぐのでは? しまい 沈黙が気にならず 緊張してしまう 緊張しない

5.

音楽聴取による影響 • 音楽聴取による効果は多数知られている • 好みの音楽の聴取は不安感を軽減し リラックス効果をもたらす[Walworth,2003] 好みの音楽を聴きながら コミュニケーション 緊張をほぐしつつ コミュニケーションを行えるのでは?

6.

音楽聴取しながらの会話 Aさんの 好きな楽曲 Bさんの 好きな楽曲

7.

音楽聴取しながらの会話 そもそも音楽聞きながら Aさんの Bさんの 会話ができない 好きな楽曲 好きな楽曲 見た目的にも話す気に ならない

8.

新しい音楽聴取 • 耳介を塞がないタイプの音楽聴取手法 • 骨伝導ヘッドフォン • 片耳イヤフォン • 分割磁界供給型骨伝導による常時装着音響 デバイス[暦本,2018] 自身の好みの音楽を聴取しながら コミュニケーションが可能!!

9.

提案手法 Aさんの 好きな楽曲 Bさんの 好きな楽曲

10.

目的 自身にのみ聴取可能な音楽による コミュニケーション支援環境の実現 • 音楽聴取がコミュニケーションに及ぼす 影響の調査 • 音楽聴取による緊張の緩和 • 音楽聴取による発話の変化

11.

仮説 ①音楽を聴取することで会話時の緊張が 緩和できるのでは? ②コミュニケーション時の音楽聴取に よって発話速度が減少するのでは?

12.

予備調査 協力者:8名 データ取得方法: 知り合い同士の2人が会話 緊張するような場面ではない!!

13.

会話データの取得 • 会話データ取得のために実験 • 実験協力者は14名(7グループ) • 先端メディアサイエンス学科の1~3年生を ランダムにマッチング

14.

実験概要 • 2者間で音楽を聴取しながら会話を4回 行ってもらう • 会話が十分に取得できるようタスクを用意 • お互いに外界が聞こえるイヤフォンを 装着し、好きな音楽を聴取してもらう • 2人とも聴取 • 片方だけ聴取 • どちらも聴取しない

15.

実験に用いたタスク • 指定したテーマの上位5位を決める • お笑い芸人と言えば • 旅行したい海外の国と言えば • キャンパス付近のおいしいお店と言えば • 日本を代表する漫画といえば • 1分間のシンキングタイム その後結果を突き合せて会話 • 会話後にアンケート

16.

アンケート内容 質問内容 回答方法 聴取した音楽とアーティスト名 自由記述 会話時にどの程度緊張しましたか 0:とても緊張した~5:緊張しなかった 相手によって会話がしやすかったですか 0:会話しにくかった~5:会話しやすかった 音楽によって会話がしやすかったですか 0:会話しにくかった~5:会話しやすかった 音楽は気になりましたか 0:気にならなった~5:気になった 不快感はありますか 0:ない~5:不快に感じた 疲労感はありますか 1:ない~5:疲労を感じた 感想 自由記述

17.

アンケート内容 質問内容 回答方法 聴取した音楽とアーティスト名 自由記述 会話時にどの程度緊張しましたか 0:とても緊張した~5:緊張しなかった 相手によって会話がしやすかったですか 0:会話しにくかった~5:会話しやすかった 音楽によって会話がしやすかったですか 0:会話しにくかった~5:会話しやすかった 音楽は気になりましたか 0:気にならなった~5:気になった 不快感はありますか 0:ない~5:不快に感じた 疲労感はありますか 1:ない~5:疲労を感じた 感想 自由記述

18.

仮説 ①音楽を聴取することで会話時の緊張が 緩和できるのでは? ②コミュニケーション時の音楽聴取に よって発話速度が減少するのでは?

19.

分析 • アンケート結果をもとに分析 • 音楽を聴取した場合としない場合 それぞれの「どれくらい緊張したか」 の結果の平均を表示

20.

結果 実験協力者A 実験協力者B 実験協力者C 実験協力者D 実験協力者E 実験協力者F 実験協力者G 実験協力者H 実験協力者I 実験協力者J 実験協力者K 実験協力者L 実験協力者M 実験協力者N 平均 音楽を聴取した場合の 音楽を聴取しない場合 平均 の平均 5 4.5 5 5 4 3 4.5 5 5 5 2.5 2 4.5 3.5 3 4 5 4.5 5 4.5 4 2 4.5 4 3 4 3.5 4 4.18 3.93

21.

結果 音楽を聴取した場合の 音楽を聴取しない場合 平均 の平均 5 4.5 実験協力者A 5 5 実験協力者B 4 3 実験協力者C 4.5 5 実験協力者D 5 5 実験協力者E 2.5 2 実験協力者F 4.5 3.5 実験協力者G 3 4 実験協力者H 5 4.5 実験協力者I 5 4.5 実験協力者J 4 2 実験協力者K そもそもそんなに緊張してない… 4.5 4 実験協力者L 3 4 実験協力者M 3.5 4 実験協力者N 4.18 3.93 平均

22.

結果 実験協力者C 実験協力者F 実験協力者K 平均 音楽を聴取した場合の 音楽を聴取しない場合 平均 の平均 4 3 2.5 2 4 2 3.5 2.33 音楽聴取によって 緊張を緩和できる傾向にある!

23.

肯定コメント • 軽くリラックスできた • 自分の好きなアーティストの音楽を聴き ながらだと自分の意見を言えた気がする • 音楽を聴きながらだとより話しやすいと 感じた

24.

否定コメント • 音楽を聴いていると会話がしづらかった • 思い出せない単語を思い出そうとすると 音楽が邪魔してくる感じがした • 音量の上下が激しい場合、作業の パフォーマンスが下がる[joseph,2017] →音量の設定の問題では?

25.

仮説 ①音楽を聴取することで会話時の緊張が 緩和できるのでは? ②コミュニケーション時の音楽聴取に よって発話速度が減少するのでは?

26.

仮説 ①音楽を聴取することで会話時の緊張が 緩和できるのでは? →緊張が緩和できる傾向にある ②コミュニケーション時の音楽聴取に よって発話速度が減少するのでは?

27.

発話に及ぼす影響 • 音楽聴取による発話速度の変化を調査 • 両者が音楽を聴取しているパターンと 両社が音楽を聴取していないパターン それぞれの発話量を会話時間で割った 数値を表示

28.

結果(発話速度) 7 6 5 4 3 音楽聴取を行った場合 発話の速度が遅くなる 2 1 0 グループ1 グループ2 グループ3 グループ4 音楽なし 音楽あり グループ5 平均

29.

仮説 ①音楽を聴取することで会話時の緊張が 緩和できるのでは? →緊張が緩和できる傾向にある ②コミュニケーション時の音楽聴取に よって発話速度が減少するのでは?

30.

仮説 ①音楽を聴取することで会話時の緊張が 緩和できるのでは? →緊張が緩和できる傾向にある ②コミュニケーション時の音楽聴取に よって発話速度が減少するのでは? →音楽聴取によって発話速度が減少

31.

考察 • 音楽を聴取すると発話速度が減少 • 一般的に緊張すると発話速度が 上昇するはず? • 音楽を聴取することで緊張を 緩和できる傾向にある 音楽を聴取してコミュニケーションを行うと 落ち着いて話すことが できるようになったのでは?

32.

まとめ 緊張を緩和してコミュニケーションを円滑に! Aさんの 好きな楽曲 Bさんの 好きな楽曲

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まとめ • 自身にのみ聴取可能な音楽を用いた コミュニケーション支援環境を提案 • 音楽聴取がコミュニケーションに 及ぼす影響について調査 • 音楽聴取によって緊張を緩和できる傾向 • 音楽聴取で発話速度が減少 [今後の課題と展望] • 音量による影響の変化の調査 • 聴取する音楽の種類による影響の変化の調査