インシュリン・ショック療法とは何だったのか

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January 19, 24

スライド概要

インスリンショック療法の歴史や糖と統合失調症から考えた作用機序について精神科医としてYouTubeやレクチャーで解説するために作成した資料です。講義やレクチャーでの使用OKです。

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精神科医、大学教員かつYouTuberです。資料は講義での使用OKです。 私がYouTubeで使用している資料につき公開をご希望の方がいたら、該当する動画のコメント欄でお知らせください。

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各ページのテキスト
1.

インスリン ショック療法 とは何だったのか

2.

昔、統合失調症に対して インスリン ショック療法 が行われていた

3.

興奮する患者を 低血糖で 落ち着かせていて 低血糖性昏睡の 後に良くなる患者がいた

4.

インスリン投与を繰り返し 徐々に投与量を増やし 低血糖性昏睡になる インスリンの量を探る

5.

低血糖性昏睡にし 30分ほど経ったら ブドウ糖を注射し 回復させる

6.

連日20日ほど 繰り返す

7.

インスリン誘発性 低血糖性 昏睡療法

8.

KADOKAWA 教養としての 精神医学

9.

1933年に発表され 統合失調症の治療 として普及

10.

低血糖による 死亡例も出た 危険な治療 だった

11.

統合失調症には 1952年に クロルプロマジンが 登場するまで 薬がなかった

12.

1950年頃以降は 行われていない

13.

KADOKAWA 教養としての 精神医学

14.

インスリンショック療法 効いたのか なぜ

15.

統合失調症は 糖尿病が多く インスリン感受性 が悪い

16.

統合失調症の インスリン感受性の 悪さは 薬の副作用?

17.

統合失調症 薬を飲む前から インスリン感受性が 悪い人が多い

18.

インスリン・ショック療法 統合失調症では 昏睡に必要な インスリン量が多く インスリン感受性が 悪さが認められていた

19.

脳神経にも インスリン受容体 が存在

20.

統合失調症 認知機能障害が生じ 脳のインスリン感受性 と関係

21.

インスリンが 脳で何を しているのか

22.

インスリンは 記憶力を高めるなど 認知機能に関わる

23.

統合失調症は ドパミン神経系の活動 が高まって 幻聴や妄想が 生じる病気

24.

インスリンの作用で ドパミン・トランスポーター が増え ドパミンを細胞内に 取り込み ドパミンが減る

25.

インスリンは •グルタミン酸 •ミトコンドリア なども介して 統合失調症に 関わる

26.

現在、統合失調症の インスリンによる治療は 認められていない

27.

今、統合失調症は インスリンではなく 抗精神病薬による 治療に集中すべき