Rekognition × WorkSpaces Applicationsで写真の ”映り込み” を守る

2025-11-28 AWSランチセッション 第12回 Rekognition × WorkSpaces Applications で写真の ”映り込み” を守る 山崎 拓也

山崎 拓也 所属: SIer 仕事: • AWS案件のアプリやインフラのリード • 社内AWSサポート 好き: 低レイヤ、SF、AWS AWSアワード: • 2024～2025 Japan AWS Top Engineer • 2022～2025 Japan All AWS Certifications Engineer

（架空） アトラクション体験中のお客さんの写真を撮影し、渡すサービス • カメラで撮影し、物理的な写真をプレゼント スタッフ

課題 1. 他のお客さんが映り込んでしまう 2. SNSでシェアしづらい（物理写真＋映り込みのプライバシー） アトラクションを待っているお客さん 後ろを歩いているお客さん

ソリューション 1. 他のお客さんの顔をモザイクで隠す 2. モザイク加工後の写真をWebサイトでダウンロード可能にする

AWSで実現する 1 2 3 5 4

AWSで実現する 1. 写真、ユーザー情報 をアップロード 1 2 3. 人間が確認 必要に応じてモザイク処理 2. Rekognition でモザイク処理 3 5 5. Webサイトから 画像ダウンロード 4. 写真処理後、 ユーザーへメール 4

主要機能以外の要点 写真情報と処理ステータスなど mTLS FIFOキューにより、 人力処理が滞っても撮影順に処理 なるべくユーザーを待たせない

Rekognitionで他のお客さんの顔だけを隠す 使用するAPI • DetectLabels API：Personラベルで人を検出できる • DetectFaces API：顔を検出できる 使用する画像例 https://unsplash.com/ja/%E5%86%99%E7%9C%9F/%E7%99%BD%E3%81%84%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%84%E3%82%92%E7%9D%80%E3%81%9F%E7%94%B7%E3%81%AE% E6%B5%85%E3%81%84%E7%84%A6%E7%82%B9%E3%81%AE%E5%86%99%E7%9C%9F-nPz8akkUmDI

• https://unsplash.com/ja/写真/白いシャツを着た男の浅い焦点の写真-nPz8akkUmDI

まずはDetectLabels APIで人を検出

精度を上げるためスコア80以上のみ検出

画像の中心に最も近い人物をメインとする

次にDetectFaces APIで顔を検出する

メイン人物のバウンディングボックスに収まる 最も大きな顔をメインの顔とする

他の人の顔のみ縮小拡大してモザイク処理する

（補足）メイン人物の顔検出は、コンテナイメージに検出モデルを含 めてLambda関数でやってもいいかも • 商用利用する場合はモデルのライセンスを要確認 • 楽なのはRekognitionを使うこと

WorkSpaces Applicationsでセキュアにヒューマンインザループを実現 • Rekognitionで検出漏れが生じた場合のために、人間がチェックする • 写真データが作業PCに保存されないように、データではなくチェック用ア プリの画面を配信する 確認アプリの画面を配信 写真データを作業PCに ダウンロードせずに済む クラウドから出さずに済む

ブラウザでWorkSpaces Applicationsのスタックにアクセス

事前に作成したアプリだけが開く 今回はWorkSpaces Applications内 でWebサーバーを立て、ブラウザの 画面を配信している

NEXTボタンでSQSキューから未チェックの画像情報を取得 モザイク処理が 漏れてる顔がある場合 （例のためわざと漏らしてる）

モザイクが漏れている顔を人間がマウスで囲ってモザイク処理

「チェック済み」にチェック、SUBMITで完了

まとめ • Rekognitionなら簡単にML画像分析できる • アイデア次第でいろいろな使い方ができる • WorkSpaces Applicationsならデータをクラウドから出さずに作業できる

ご清聴ありがとうございました。