GeospatialAPIとPLATEAUで実写合成してみた

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June 05, 22

スライド概要

2022/6/4開催「ARCore Geospatial APIを使った位置情報ARハンズオン」での懇親会トークの資料です。
GoogleのARCore Geospatial APIにオクルージョンのソースとして国土交通省「PLATEAU」の3Dモデルを組み合わせるアプローチを紹介しています。
(具体的な実装は解説していません)

コンパスイベントページ
福岡 :https://xr-fukuoka.connpass.com/event/249400/
北海道:https://xr-fukuoka.connpass.com/event/250077/
動画 :https://youtu.be/dBFt9sAuFmo

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コンテンツメイカー ●脱出ゲームメーカーでゲームリリース中。累計10万プレイ達成! ●スマホARグラス「ボロレンズ」ヒーローズリーグ2021決勝進出&ホログラム賞 ●udemy「ユニティちゃんが教える!初心者向けUnity講座」制作 ●まなぶてらすバーチャル講師「創条ユニト」の中の人 ●お仕事の依頼はDMまで

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関連スライド

各ページのテキスト
1.

GeospatialAPIと PLATEAUで 実写合成してみた きっポジ@kitposition (フォロー推奨)

2.

テーマ 実写の風景の中で怪獣に暴れて欲しい

3.

リアルタイム合成に ARを利用するアプローチ マッチムーブ 撮影後に合成 実写とCGのカメラを 同期 Geospatial APIで AR リアルタイム合成 実写とCGを 同期&合成 合成 マスクで奥行きを表現 PLATEAUで オクルージョン 映像作品に使うならまだマッチムーブかな →でもリアルタイムは楽しい

4.

PLATEAU(プラトー)について 国土交通省による 都市のオープンデータ化プロジェクト ・3D都市モデル ・各種データ( CityGML) ・建物の詳細情報 ・土地利用 ・設備 ・災害想定区域 ・人流など 全て無料 とりあえず見てみたい →PLATEAU VIEW https://plateauview.mlit.go.jp/

5.

PLATEAU~渋谷区

6.

PLATEAUのLOD(レベル・オブ・ディテール)※公式サイトより引用

7.

PLATEAUによるオクルージョン

8.

PLATEAUによるオクルージョン 透明で奥のものを隠すシェーダー を適用 https://qiita.com/edo_m18/items/133395d1e127a2133181 (@edo_m18様)

9.

アニメーション等の実装 単一のプレハブ Timelineで制御

10.

Tips集

11.

Tips:微調整機能は必須 軸の調整 不透明モデルと切り替え可能にしておく そもそもこんなデカい建物はやめた方がいい

12.

Tips:カメラの設定 AR CameraはClipping Planes(カメラが映す範囲)の設定が狭い →遠方にCGを表示したい時は「 Far」を長めに調整 ※副作用は不明(精度に影響?) AR Camera (Far20) 普通のカメラ (Far1000)

13.

Tips:オブジェクトは設置されたのかどうか? プログラムやデータ設定をミスるととんでもない位置にオブジェクトが設置される →設置されたのかどうかわからない! ↓ 設置されたら何か表示されるようにプログラムする →めんどくさい! ↓ オブジェクトに音楽を追加しておく AudioSource追加→ 好きな音楽クリップを入れる → チェック入れる →

14.

Tips:高さ(y軸方向)の決定問題 アンカーを置きたい場所 Googleの推奨 目の前 遠 方 端末のセンサーによる測定値 緯度経度で求めた地点の高さデータ (標高+ジオイド高?) (将来的には自動算出機能追加?) AR Foundationの平面検出機能で 検出した地面の y座標を基点とする (3枚くらい検出させて一番低いのが 多分地面だろう w) 今回用いた方法 ※切り替え機能つけとくと便利かも ↓

15.

Tips:そもそも勝手に撮影していいのか? 通行人等…映さないのが無難 (たまたま映りこんだ、など法的に許される場合もあるが) 建築物等…普通のビルなどは映しても大丈夫 【問題となり得るもの】 ・芸術性の高い建築物(線引きはあいまい) ・歴史的建造物など ・会社の看板・ロゴなど ・人が住んでる建物を長時間映すとかは傍から見て問題ありそう 音楽等 …町で流れている音楽がたまたま入っただけでも許諾は必要 撮影許可…道路や講演で映画などを撮影する場合は警察の道路使用許可が必要 観光客等の個人が何となく撮影するようなのは実質黙認されている まとめ …企業やプロが映画撮影などを 本格的に行う →様々な許諾が必要 個人が迷惑を掛けずに撮影し 私的に楽しむ →まあ怒られない 個人が撮影して世界に発信できる現在の状況 →??? →問題を起こして規制されないように注意しましょう