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March 17, 26
スライド概要
JAWS-UG 浜松 AWS 勉強会 202603
2026/3/19
Qiita や Zenn でいろいろ書いてます。 https://qiita.com/hmatsu47 https://zenn.dev/hmatsu47 MySQL 8.0 の薄い本 : https://github.com/hmatsu47/mysql80_no_usui_hon Aurora MySQL v1 → v3 移行計画 : https://zenn.dev/hmatsu47/books/aurora-mysql3-plan-book https://speakerdeck.com/hmatsu47
IPv6 に関する話 JAWS-UG 浜松 AWS 勉強会 202603 2026/3/19 まつひさ(hmatsu47)
自己紹介 松久裕保(@hmatsu47) ● https://qiita.com/hmatsu47 ● 現在: ○ 名古屋で Web インフラのお守り係をしています ○ SRE チームに所属しつつ技術検証の支援をしています ○ 普段カンファレンス・勉強会では DB の話しかしていません (ほぼ)でした 2
本日のお題 ● IP アドレスの現況と AWS での IPv6 利用について、個人 的見解も絡めながら触れていきます ○ 元ネタ:以下の登壇とその後のアップデート情報 ■ AWS で試して学ぶ IPv6(BiruKaigi 2026・1/9) ■ 光ファイバーと IPv6 絡みの話(JAWS-UG 横浜 #96・1/24) ■ IPv6 VPC の実装パターンをいくつか(JAWS-UG 茨城 #11・2/1) 3
ただし ● VPC を使った具体的な構成については説明しませんので BuriKaigi 2026 の補足資料(Zenn)をご確認ください ○ https://zenn.dev/hmatsu47/books/burikaigi2026-aws-ipv6-study 4
IPv4 アドレスの現況 5
新規割り当て用のアドレスブロックはほぼ枯渇 ● RIR(地域インターネットレジストリ)の IPv4 アドレス在庫 ● AFRINIC(アフリカ地域) ・APNIC(アジア太平洋地域)を 除くと利用可能(Available)な アドレスの在庫はすでに 0 ● AFRINIC・APNIC 合計で残り 約 395 万個(2025Q4 時点) 出典 : https://www.nro.net/wp-content/uploads/NRO-Number-Resource-Status-Report-Q4-2025-FINAL.pdf 6
現在は新規割り当て<移転 ● 「割り当て済みだが未使用」のアドレスブロックを移転 ● 当初は RIR 内のみ移転可 出典 : https://www.nro.net/wp-content/uploads/NRO-Number-Resource-Status-Report-Q4-2025-FINAL.pdf 7
現在は新規割り当て<移転 ● 「割り当て済みだが未使用」のアドレスブロックを移転 ● 現在は RIR 間も移転可 ● 総量はほぼ横ばい 出典 : https://www.nro.net/wp-content/uploads/NRO-Number-Resource-Status-Report-Q4-2025-FINAL.pdf 8
売買による移転は 2025 年に動きあり ● 取引価格が大きく下落 ● 大きめのブロックが市場に放出された ● 以前であれば飛びついていたクラウド各 社が様子見 出典 : https://blog.apnic.net/2026/01/20/ip-addresses-through-2025/ 9
売買による移転は 2025 年に動きあり ● 取引価格が大きく下落 ● 大きめのブロックが市場に放出された ● 以前であれば飛びついていたクラウド各 社が様子見 ● 大きなブロックほど先行して価格が下落 出典 : https://blog.apnic.net/2026/01/20/ip-addresses-through-2025/ 10
AWS では? ● すべてのパブリック IPv4 アドレスの利用に対して 1 IP アドレスあたり 0.005 USD/hour が課金されるように ○ 2024 年 2 月 1 日より ○ https://aws.amazon.com/jp/blogs/news/new-aws-public-ipv4-address-cha rge-public-ip-insights/ ○ CloudFront などはサービス本体の料金以外に課金なし 142345 11
IPv6 アドレスの現況 12
IPv6 アドレスの割り当て状況 ● 地域差はあるがそれなりに進んでいる ● LACNIC(ラテンアメリカおよび カリブ海地域)が先行 ○ ● 割り当て済み /48 ブロック 数も LACNIC が突出 全 RIR 合計で 1,600 万個近く の /48 ブロックが割り当て済 み(2025Q4 時点) 出典 : https://www.nro.net/wp-content/uploads/NRO-Number-Resource-Status-Report-Q4-2025-FINAL.pdf 13
肝心の利用状況は? ● 見えないところで利用が進んでいる(日本のケース) ● 2023 年に 50% を超えた ● ここ 2 年で IPv6 Capable が 60% に迫っている データの出典 : APNIC Labs Measurements and Data / https://labs.apnic.net/measurements/ IPv6 Capable は「IPv6 に到達できた端末の割合」・IPv6 Preferred は「デュアルスタックで IPv6 が選ばれた割合」 14
肝心の利用状況は? ● モバイルは MNO 4 社中 3 社が 80% 超え ● AS 番号で判断しているので Softbank は非モバイル回線が 対象に含まれているかも? ● 手元の端末で補足資料記載の サーバー環境にアクセスして 実際に試すと(手元になかった 楽天を除く) MNO 3 社とも IPv6 アドレスが表示された データの出典 : APNIC Labs Measurements and Data / https://labs.apnic.net/measurements/ IPv6 Capable は「IPv6 に到達できた端末の割合」・IPv6 Preferred は「デュアルスタックで IPv6 が選ばれた割合」 15
AWS の IPv6 対応 16
re:Invent 2025 にて ● 「AWS サービスの 75% 以上が IPv6 をサポート」 ○ NET 340 の最後のほうで言及あり 17
AWS リソースの IPv6 対応(1/2) ● ①デュアルスタック化 ○ IPv6 と IPv4 は直接通信を行うことができないので IPv6・IPv4 の通信スタックを並行動作させる ● ②Egress Only インターネットゲートウェイ(EIGW) ○ IPv6 VPC サブネットから外部の IPv6 サイトへのアクセスを IPv4 に近い感覚で実現 ■ 外→内方向のアクセスを制限 18
AWS リソースの IPv6 対応(2/2) ● ③NAT64/DNS64 ○ VPC の IPv6 専用サブネット(シングルスタック)から外部の IPv4 サイトへアクセス可能に 19
そして忘れがちなのは ● Route 53 での AAAA レコード(エイリアス)作成 ○ せっかくサーバーレスで組んだ環境やデュアルスタックの xLB が 設置されていても、IPv6 で名前解決ができないと IPv6 ユーザー が(実質的に)アクセスできない 20
各サービスの IPv6 対応状況を知りたいときは? ● AWS 公式ユーザーガイドで確認 ○ AWS services that support IPv6(English) ■ https://docs.aws.amazon.com/vpc/latest/userguide/aws-ipv6-support.html ○ 今年(2026 年)のアップデート ■ IAM Identity Center がデュアルスタックエンドポイントをサポート https://aws.amazon.com/jp/about-aws/whats-new/2026/01/iam-identity-center-ipv6-dualstack-support/ ■ MSK(Kafka)が既存クラスターのデュアルスタック化をサポート https://aws.amazon.com/jp/about-aws/whats-new/2026/02/aws-msk-dual-stack-ipv4-and-ipv6/ 21
注意点 22
IPv6 VPC の注意点(1/3) ● 「IPv6 専用サブネットでプライベートアドレスを使って セキュリティを強化したいんだけど…?」 ○ IPv6 には IPv4 のプライベートアドレスに直接相当するタイプの アドレスは存在しない ■ でも「IPAM(IP Address Manager)を使えばプライベートアドレスが使え る」って聞いたけど…? 23
IPv6 VPC の注意点(2/3) ● IPAM から割り当て可能なプライベート「扱い」の IPv6 アドレスは 2 種類 ○ IPv6 ULA(ユニークローカルユニキャストアドレス) ○ 持ち込み IPv6 GUA(グローバルユニキャストアドレス) ■ プライベート GUA CIDR を有効化するとプライベート扱いに ■ インターネットにルート広告しないことで外部との直接アクセスを制限 24
IPv6 VPC の注意点(3/3) ● これらのアドレスで IPv6 専用サブネットを作成すると、 EIGW / NAT ゲートウェイ経由のインターネットアクセス はできない ○ AWS のサービスは NAT66 / NPTv6 には非対応 ■ 通常は IPv4 併用か IPv6 ULA + IPv6 GUA(非プライベート)構成で ■ どうしても…というなら NAT66 / NPTv6 対応アプライアンスを配置 https://aws.amazon.com/jp/blogs/news/design-and-build-ipv6-internet-inspection-architectures-on-aws 25
おまけ 26
パブリック IP(v4) アドレスは節約できる? ● 「接続先が固定的」なサービスについては IPv6 化による パブリック IP(v4) アドレスの節約は可能 ○ Site-to-Site VPN など ● 実際には IPv4 アドレスが必要なケースもまだ残る ○ 例えば GutHub のような IPv6 非対応のサービスにアクセスする 必要があるケースなど 27
パブリック IP(v4) アドレス使用状況の確認方法は? ● IP Address Manager(IPAM) ○ 144850 パブリック IP に関するインサイト 28
参考資料など ● Internet Number Resource Status Report As of 31 December 2025(NRO RIR Statistics) ● IP addresses through 2025(APNIC Blog) ● APNIC Labs Measurements and Data ● AWS IPv6 Hands On (japanese) ● ほかに EKS などをカバーする英語版ワークショップ (Get hands-on with IPv6)もあり 29