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December 14, 25
スライド概要
サービスグロースフェーズでの痛みを伴う意思決定に対して自分がどう向き合ったかをまとめました
ラーメン屋店長を経て上京。iOSエンジニアに転身し2019年から「TODO共有アプリminto」を個人アプリとして運営。50万ダウンロードを突破したのちに2025年に脱サラ、独立。現在に至る
データを見て判断し 大局を見て決断する ひろしくりえいしょん
ひろしくりえいしょん • 愛媛県松山市出身 • 38歳 • ラーメン屋→制作会社→マネフォ →リクルート→個人開発専業
ToDo共有アプリminto • 家族・カップルのToDo共有アプリ minto • 2019年から運営 • 現在7年目 • 50万ダウンロード突破
グロースフェーズ
痛みを伴う意思決定をどう実行 するかの話
前提 • アプリのグロースフェーズになってからの話 • グロース前は自分の信じたアプリに向かって改善していくのみ • 10万ダウンロードまでの話は↓のスライドで話しました。 • https://speakerdeck.com/hirothings/minto-100k-dl
データを見て課題を発見する • 定期的に計測データを見てアプリの課題を発見している • RevenueCatの統計データを見るのがおすすめ
mintoのRevenueCatデータ
初回転換率が低い
事例①カテゴリ数の制限 • 2023年の話。 • mintoの初回転換率(トライアル含 む)は1%にも満たなかった • 無料で快適に使える状態 • テコ入れが必要 • カテゴリ数の制限を決断(5→3) • 既存ユーザーも制限の対象
アプリ内お知らせで 事前に告知
様々な厳しいレビュー・ご意見をいただく
当時の心境 • 何度も既存ユーザーはカテゴリ5件使えるようにしようと思った • 外に出てもレビューの通知を気にしながら生活していた • 計測期間を1ヶ月と決めていたのでそれまでは我慢した 気が気でない
一時の感情に流されずデータを見て判断する • トライアル数は30 → 134件 • 「乗り換えます」などネガティブ なレビューは数件来たが、データ で見ると大きな影響はなかった • 初回転換率1%を突破
大事なこと • しれっとやらずにユーザーに事前にコミュニケーションする • 経緯まで伝える • その上で厳しい意見を覚悟する • 一時の感情に流されずデータを見て判断する
そもそも • “できたことができなくなる”は大きなハレーションを生む • 痛みを伴う意思決定は、やらないに越したことはない • mintoは初期の設定ミスをカバーしきれなかった
事例②プランの値上げ • 2025年現在進行形の話 • 家族1人が課金すれば全員プレミアムになる • 月360円で家族全員利用できた • 他アプリと比較してユーザー数の割には MRRが低い • サブスク開始当初よりも特典が充実してきた
値上げを決断 • 2025年8月 • 月360円→500円 • 年3600円→4200円
途中経過 • 月額プランのユーザー数が減少 • 年額プランは微増 • MRRは20%改善 • 成否の判断は時期早々 • 意図した効果は出た
大事なこと • 自分がどのユーザーに商品を届けたいのかを明確にする • 薄利多売で100, 200万ユーザーを集めるのか • 価値を感じてもらえるユーザーに適切な価格で販売するのか • 日本国内に特化するのか、世界中で販売するのか..etc
大事なこと • 自分は価値を感じてもらえるユーザーに適切な価格で買ってもらいたいと 思ったので値上げした • 自分の信念があり、妥当と思うなら簡単に軸をぶらさない
終わりに • グロースフェーズ..慣れないなりに色々試行錯誤してます • 軸を持って自分のサービスを拡大していきましょう • 自分も頑張ります 全然バズらないので なんとかしたいー