英作文課題は「検出器」より「設計」で守る:書いた過程が見える5つの方法

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October 31, 26

スライド概要

英作文課題の「誰が書いたか」を、検出器ではなく課題設計で見えるようにする5つの方法。高校・大学の英語の先生向け。

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Coda One builds a free AI detector (no daily limit, no signup) plus AI writing tools. London, United Kingdom.

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各ページのテキスト
1.

英作文課題は「検出器」より「設計」で守る 書いた過程が見える5つの方法 (高校・大学で英語ライティングを担当する先生向け) Coda One 1/12

2.

よくある場面 • 提出された英作文が、いつもより整いすぎている気がする • AI検出ツールに入れると、高いスコアが出た • でも、本人に何をどう聞けばいいのか分からない • このスライドは「スコアの読み方」より前の段階、課題の作り方の話です 2/12

3.

スコアだけに頼れない理由(1) • 2023年、スタンフォード大学の研究(Liang ほか、Patterns) • 広く使われている7つのAI文章検出器に、英語を母語としない人の TOEFL エッセイを判定させ た • 人間が書いたのにAIと判定された割合は、平均で約61% • アメリカの中学2年生のエッセイは、おおむね正しく判定 • 著者自身が「サンプルの小さいパイロット研究」と明記。検出器もその後変わっている 3/12

4.

スコアだけに頼れない理由(2) • 丁寧で平易な英語、教科書どおりの接続詞(Firstly, Moreover, In conclusion)は、検出器か ら見て「予測しやすい文」になりがち • つまり、まじめに練習してきた学習者ほど誤判定されやすい可能性がある • 2023年8月、米ヴァンダービルト大学はAI検出機能を無効にすると発表した(Business Insider が報道。出典は最終スライド) 4/12

5.

発想を変える • 「書いたものが本物か」を後から当てるのは難しい • 「書いている過程」を最初から課題に組み込めば、確認はずっと簡単になる • 以下の5つは、どれも追加のツールなしで今日から使えます 5/12

6.

方法1:完成品だけでなく「道のり」を評価する • 課題を3〜5段階に分ける:テーマ決め → アウトライン → 第一稿 → 推敲稿 → 最終稿 • 各段階に小さな配点をつける • 途中経過を出すこと自体が、学習にも本人確認にもなる 6/12

7.

方法2:編集履歴を最初から求める • 使うエディタを指定し、版履歴(バージョン履歴)を残すよう事前に伝える • 「疑ったときに出させる」のではなく「全員が最初から出す」 • 手書きの下書きやメモの写真でもよい、と選択肢を用意する 7/12

8.

方法3:150語の振り返りを添える • 「どこをなぜ直したか」を150語程度で書いてもらう(日本語可にするのも一案) • 何を考えたかが見え、指導の材料にもなる • 自分で書いた人には、難しくない問い 8/12

9.

方法4・5:2分面談と「この授業ならでは」のお題 • 2分面談:全員と短く話す。「いちばん言いたかったことは?」「どこで迷った?」。疑いで はなく、ふだんの手順にする • 授業固有のお題:授業で扱った読み物、クラスでの議論、地域の話題に結びつける • 一般的なお題ほど、出来合いの文章で済ませやすい 9/12

10.

AIツールのルールを課題文に書く • 使ってよいもの(例:スペル・文法チェッカー、単語単位の翻訳、アイデア出し)と、使わな いもの • 使った場合の申告方法(最後に1〜2文) • 気になる点があったときの手順:まず面談と下書きの確認、それ以外はその後 • それでも検出器を使う場合は、パーセンテージよりハイライトされた文を読む。冒頭・定義・ 結論など型どおりの部分に出やすい。検出結果は判断材料であって、証拠ではない 10/12

11.

補足:検出ツールを使うなら • 数字だけを出すツールより、どの文が根拠になったかを示すツールのほうが、面談の材料にな る • 私たちロンドンの小さなチームが作っている AI検出ツール は、英語の文章を対象に、機械的に 見える文を一文ずつハイライトします。無料で、1日の回数制限も登録もありません • Coda One は無料の AI ライティングツールキットです。検出ツールのほかに文法チェッカーな どのライティングツールもあり、こちらはアカウントなしで1日3回まで無料で使えます(無料 アカウントなら1日5回まで)。生徒が提出前に自分の文章を見直す手助けにもなります 11/12

12.

次の課題文のためのチェックリスト/出典 1. 課題を3〜5段階に分け、各段階に小さな配点 2. エディタを指定し、版履歴を残すよう伝える 3. 150語の振り返りを追加 4. 短い面談をふだんの手順に 5. 授業固有のお題にする 6. AIツールのルールと申告方法を明記 7. 気になったときの手順を書いておく(まず面談) 出典 • Liang, W., Yuksekgonul, M., Mao, Y., Wu, E. & Zou, J. (2023). Patterns, 4(7), 100779. https://doi.org/10.1016/j.patter.2023.100779(プレプリン ト: arXiv:2304.02819)。テスト対象の検出器名は挙げていません。 • Vanderbilt University, AI検出機能を無効にすると発表したブログ記事, 2023年8月. 報道: Tom Carter, 'Universities ditch AI detectors over fears students could be falsely accused of cheating', Business Insider, 2023年9月22日, https://www.businessinsider.com/universities-ditch-aidetectors-over-fears-students-falsely-accused-cheating-2023-9 作成者について:無料の AI ライティングツールキット Coda One を開発しているロンドンの小さなチームと一緒に働いています。 Drafted with AI assistance and edited by the author. 12/12