AIの使い方を教えていたはずが、アジャイル開発を教えていた 〜コーディングエージェントでアプリを作り切る2日間の研修で起きたこと〜

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September 13, 26

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スクラムフェス三河2026の登壇資料

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自動車部品メーカーでSWEやりつつSMやってます。EMになりたくて見習い修行中。元々は半導体センサ屋さん。

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AIの使い方を教えていたはずが、 アジャイル開発を教えていた 〜コーディングエージェントでアプリを作り切る2日間の研修で起きたこと〜 2026/09/12 株式会社デンソー クラウドサービス開発部

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自己紹介 廣野雄亮 クラウドサービス開発部 DI室 アジャイル開発2課 エンジニアリングマネージャー 元々は排気ガスの圧力を測るセンサの設計者 22年からソフトウェアエンジニアに転身 八神祥司 クラウドサービス開発部 DI室 CCoE課 ソフトウェアエンジニア 通信業界でITシステムの運用保守に従事 24年にデンソーに入社し ソフトウェアエンジニアに転身 AIの使い方を教えていたはずが、アジャイル開発を教えていた 〜コーディングエージェントでアプリを作り切る2日間の研修で起きたこと〜/ Sep. 12, 2026/ Cloud Service R&D Div. © DENSO CORPORATION All Rights Reserved 1

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今日の問い AIによって、 アジャイル開発は不要 になるのか? AIによって、 それとも アジャイル開発の重要性 は増すのか? AIの使い方を教えていたはずが、アジャイル開発を教えていた 〜コーディングエージェントでアプリを作り切る2日間の研修で起きたこと〜/ Sep. 12, 2026/ Cloud Service R&D Div. © DENSO CORPORATION All Rights Reserved 2

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社内で起きていたこと 「AIエージェント」という言葉が、社内に広がっていた 私たちが相談の中でよく目にしたのは 社内情報検索 RAGチャットボット Copilotで調べる 基本的に質問に答えるAIだった もちろん、そこにも価値はある ただ、私たちが見せたかった世界はその先 AIの使い方を教えていたはずが、アジャイル開発を教えていた 〜コーディングエージェントでアプリを作り切る2日間の研修で起きたこと〜/ Sep. 12, 2026/ Cloud Service R&D Div. © DENSO CORPORATION All Rights Reserved 3

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質問に答えるAIから、一緒に作るAIへ 作る 直す AIが自律的に回す 実装ループ 動かす 確かめる この体験を届ける題材として コーディングエージェントでWebアプリを作る研修を企画した AIの使い方を教えていたはずが、アジャイル開発を教えていた 〜コーディングエージェントでアプリを作り切る2日間の研修で起きたこと〜/ Sep. 12, 2026/ Cloud Service R&D Div. © DENSO CORPORATION All Rights Reserved 4

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研修の全体像 生成AIをフル活用して、Webアプリを作り切る2日間 DAY 1 体験と準備 オープニング › › Claude Codeを Git / Markdown 触ってみる ハンズオン DAY 2 ハッカソン 実装 › AWSへデプロイ › ピッチ › AWS ハンズオン › ハッカソンの アイデア出し › 1人10万円でも、 ¥ 告知ページから申し込みが入った AIの使い方を教えていたはずが、アジャイル開発を教えていた 〜コーディングエージェントでアプリを作り切る2日間の研修で起きたこと〜/ Sep. 12, 2026/ Cloud Service R&D Div. © DENSO CORPORATION All Rights Reserved チーム分け 5

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アジャイル開発を教えるつもりはなかった 触る AIエージェントを 自分で触ってみる 動かす AIエージェントで作った アプリを実際に動かす それだけだった。 届ける クラウドに載せて、 人に触ってもらう AIの使い方を教えていたはずが、アジャイル開発を教えていた 〜コーディングエージェントでアプリを作り切る2日間の研修で起きたこと〜/ Sep. 12, 2026/ Cloud Service R&D Div. © DENSO CORPORATION All Rights Reserved 6

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AIエージェントを使った開発の定石を取り入れた 01 仕様駆動開発 spec.mdに、 作りたいソフトの仕様を 先にまとめる 狙い 最初に作りたいものの 仕様を固める md 02 プランモード 最初に実装方針と TODOを整理し、 順番に進められるようにする 狙い 人が逐一指示しなくても、 長い仕事を進める 定石は狙い通り機能し AIは速く、自律的に、作りきれるようになった AIの使い方を教えていたはずが、アジャイル開発を教えていた 〜コーディングエージェントでアプリを作り切る2日間の研修で起きたこと〜/ Sep. 12, 2026/ Cloud Service R&D Div. © DENSO CORPORATION All Rights Reserved 7

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定石は効いたけど、別の罠にハマった 罠 生成AIがひたすら自走し 一気にアプリケーションが完成 「あれ?ほしかったのってコレだっけ?」 変えたこと 完全なものを作り上げるより、 まず見て・触れられるものを作る 罠 ? 作る ユーザーに見せる FB FB 作る ユーザーに見せる タスク一覧が見えるがゆえに、全てのタスク を完了させる思考に陥る 「よっしゃ、次のタスクや!」 変えたこと 手を止め、ユーザーとしてアプリを触る時間 を作り、計画を見直す時間を確保する プラクティスが悪いのではない 「作ること」だけに最適化すると、ユーザーから学ぶタイミングを逸する AIの使い方を教えていたはずが、アジャイル開発を教えていた 〜コーディングエージェントでアプリを作り切る2日間の研修で起きたこと〜/ Sep. 12, 2026/ Cloud Service R&D Div. © DENSO CORPORATION All Rights Reserved 8

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ハッカソン中に2つのループを回す チームの学ぶループ 動くものを 触ってもらう AIの作るループ 作る 直す まずはAIで 素早く形にする 反応を得る 動かす 確かめる 次にどうするか 決める AIに「祈る」時間を使って2つのループを伝えた AIの使い方を教えていたはずが、アジャイル開発を教えていた 〜コーディングエージェントでアプリを作り切る2日間の研修で起きたこと〜/ Sep. 12, 2026/ Cloud Service R&D Div. © DENSO CORPORATION All Rights Reserved 9

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自分たち自身も改善のループを回し続けた 作りすぎをやめた Before 講師がドライバーもナビゲーターもやってしまった AIの待ち時間に別タスクも並行実装 アプリはできたけど、作りすぎた 体験の順番を変えた After 参加者がドライバー 講師はナビゲーターに専念 AIの待ち時間はプロダクトを考える時間へ 私たち自身がビルドトラップにハマっていた Before Git / Markdown AWS After Claude Code Claude Code Git / Markdown AWS コーディングエージェントを触ると目つきが変わる だから研修の最初に持ってきた AIの使い方を教えていたはずが、アジャイル開発を教えていた 〜コーディングエージェントでアプリを作り切る2日間の研修で起きたこと〜/ Sep. 12, 2026/ Cloud Service R&D Div. © DENSO CORPORATION All Rights Reserved 10

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受講者の反応 研修の満足度(定量評価) n=73 今回の研修全体について、 満足していますか? 4.93 /5 『完璧よりまず動くものを作る』 という考え方に 納得できましたか? 4.97 /5 一人で学ぶより 効果的だったと感じますか? 4.93 /5 短時間でプロダクトを作る ハッカソン形式は 学びにつながりましたか? 4.88 /5 自由記述より 動くモックアップがあるだけで イメージが全然違うことを身をもって体感できた。 動くものをすぐに作れるようになったので、 まずは動くものをつくるという行動のROIが 高まっていると感じた。 まずは、手を動かして体感してみることが大事 であることが分かった。実際に手を動かすことで、 足りない知識や今後必要な環境が明確になった。 これまでに受講した研修の中で最高でした。 AIの使い方を教えていたはずが、アジャイル開発を教えていた 〜コーディングエージェントでアプリを作り切る2日間の研修で起きたこと〜/ Sep. 12, 2026/ Cloud Service R&D Div. © DENSO CORPORATION All Rights Reserved 11

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後日談①:職場の会議を変えた Before After ? 本当に作れるのか? 実現可能性の確認が中心 動くプロトタイプを 持ち込む 誰にとって、 どんな価値がある? ビジネス成立性の議論が中心 「本当に作れるか?」から「どう価値につなげるか?」へ議論が進んだ AIの使い方を教えていたはずが、アジャイル開発を教えていた 〜コーディングエージェントでアプリを作り切る2日間の研修で起きたこと〜/ Sep. 12, 2026/ Cloud Service R&D Div. © DENSO CORPORATION All Rights Reserved 12

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後日談②:内製開発が始まった 1 2 3 4 外注していた 社内プロダクトの PoC 意思決定層を含む メンバーが受講 『自分たちで 作れるかも しれない』 内製開発チームが 生まれ、本番に向けた 開発が始まった 検証のために、外部ベン ダーにPoCを依頼し、一 定の成果を得ていた エンジニアだけでなく、 マネージャーも参加し、 2日間を共に体験した AIの使い方とプロダクト 開発の要点が理解でき、 内製で継続・発展させる イメージを持てた 小さく始めて、 実運用に向けて スケールしていく体制が 社内で立ち上がった 「自分たちで作れるかも」が組織の判断を動かした AIの使い方を教えていたはずが、アジャイル開発を教えていた 〜コーディングエージェントでアプリを作り切る2日間の研修で起きたこと〜/ Sep. 12, 2026/ Cloud Service R&D Div. © DENSO CORPORATION All Rights Reserved 13

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なぜ行動変容につながったのか?3つの仮説 01 考えて、作って、 届けるまでを 02 職場ぐるみで 受ける 03 意思決定層も 受ける ペインの特定 → プロダクトを考える → 実装 → デプロイ → 改善 → ピッチ 一人の体験では 共通言語が生まれない。 上司にも同じ体験を してもらう 職場に戻ったら、 題材を変えて 同じ一周をすればいい 課・室の単位で 受けるから、 戻った日から話が早い 承認をもらうときの 前提条件をこの研修を 通じて揃えておく 一周する AIの使い方を教えていたはずが、アジャイル開発を教えていた 〜コーディングエージェントでアプリを作り切る2日間の研修で起きたこと〜/ Sep. 12, 2026/ Cloud Service R&D Div. © DENSO CORPORATION All Rights Reserved 14

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まとめ AIによってアジャイル開発の重要性は増したし、 アジャイル開発の重要性が伝わりやすくなった ここから、みなさんと話したいこと 1 作ることと 作り続けることは違う リリースはゴールではなく、スタート。 プロジェクトベースではなく プロダクトベースの考え方を どうやってインストールするか? 2 安全に作れる環境 インフラとアプリの両面で、 安心して試せる仕組みをどう作るか? AIの使い方を教えていたはずが、アジャイル開発を教えていた 〜コーディングエージェントでアプリを作り切る2日間の研修で起きたこと〜/ Sep. 12, 2026/ Cloud Service R&D Div. © DENSO CORPORATION All Rights Reserved 15