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November 07, 25
スライド概要
JP_Stripes会津 2025
JP_Stripes 会津 2025/11 AWSとStripeで、 サーバーレスにSaaSを作る⽅法 DigitalCube 岡本秀⾼ © DigitalCube Co. Ltd.
⾃⼰紹介 ● 地元企業を2社ほど転々 ● DigitalCube - アプリケーション開発者 ● Stripe - Developer Advocate ● DigitalCube - 事業戦略室 ( BizDev ) WP-Kyoto: https://wp-kyoto.net Revtrona: https://revtrona.hidetaka.dev Okamoto Hidetaka 岡本 秀⾼ AWS Samurai 2017 / Alexa Champions / AWS Community Builders / JP_Stripes Connect 2019 / WordCamp Kansai 元実⾏委員⻑ © DigitalCube Co. Ltd. 2
SaaS © DigitalCube Co. Ltd. 3
Software as a Service サービス中⼼のアプローチで、 ソリューションを提供する ソフトウェアを配信するビジネスモデルおよび配信モデル SaaS = 技術 x ビジネス SaaS 成功のための基礎戦略とAWS 活⾨法 〜 SaaS ⾨⾨編〜 https://pages.awscloud.com/rs/112-TZM-766/images/AWS-Black-Belt_2024_AWS-SaaS-Enablement-Essential_0831_v1.pdf © DigitalCube Co. Ltd. 4
なぜ SaaS を使う / 提供するのか ● 顧客: ⼿間がかからなくて、安い ● 開発: 実⾏環境をコントロールしやすい ● 企業: サブスクモデルによる収益性 ガイド / Atlas ガイド / SaaS ビジネスモデル https://stripe.com/jp/guides/atlas/business-of-saas © DigitalCube Co. Ltd. 55
1: SaaSは顧客にとって、⼿間がかからず‧安い ● ソフトウェアをPCにインストールしなくて良い ● アカウントを作って決済すれば、すぐ使える ● 不要になったら、その時 / その⽉にやめれる © DigitalCube Co. Ltd. 66
1: SaaSは顧客にとって、⼿間がかからず‧安い ● ソフトウェアをPCにインストールしなくて良い ● アカウントを作って決済すれば、すぐ使える ● 不要になったら、その時 / その⽉にやめれる → SaaS に期待されがちな⾮機能要件 © DigitalCube Co. Ltd. 77
顧客が期待する SaaS の⾮機能要件 1. ソリューションはベンダーのクラウド上で動作する 2. Just In Timeで利⽤を開始できる 3. ダークパターンのない利⽤停⽌フロー © DigitalCube Co. Ltd. 88
2: SaaSは開発者にとって、お世話がしやすい ● 実⾏環境を⾃社で コントロールできる ● 統⼀された コードベース ● CI / CD などの⾃動化 SaaS 成功のための基礎戦略とAWS 活⾨法 〜 SaaS ⾨⾨編〜 https://pages.awscloud.com/rs/112-TZM-766/images/AWS-Black-Belt_2024_AWS-SaaS-Enablement-Essential_0831_v1.pdf © DigitalCube Co. Ltd. 99
開発者が期待する SaaS の要件 1. 統⼀‧効率化されたデプロイメント 2. ログやメトリクスによる調査の容易さ 3. コアバリューにフォーカスしやすいアーキテクチャ © DigitalCube Co. Ltd. 1010
3: SaaSは事業者にとって、予測しやすい ● サブスクモデルは 収益予測がしやすい ● 予測した収益から 投資などを計画 Stripe Sessions 2025 Opening Keynote: https://www.youtube.com/watch?v=ONIexChUpuw © DigitalCube Co. Ltd. 1111
事業者が期待する SaaS の要件 1. 積み上げ式の収益 2. 予測と成⻑計画のためのデータ分析 3. 成⻑のための迅速な試⾏錯誤 © DigitalCube Co. Ltd. 1212
SaaS に期待されているもの 1. 「ほしい時に、ほしいものがある」ユーザー体験 2. 可⽤性 / コストパフォーマンスに優れたインフラ 3. 存続と成⻑計画に向けた「売上回収‧分析‧予測」 4. 計画を実現するための効率的な開発者体験 © DigitalCube Co. Ltd. 1313
SaaS に期待されているもの 1. 「ほしい時に、ほしいものがある」ユーザー体験 2. 可⽤性 / コストパフォーマンスに優れたインフラ 3. 存続と成⻑計画に向けた「売上回収‧分析‧予測」 4. 計画を実現するための効率的な開発者体験 © DigitalCube Co. Ltd. 1414
可⽤性 / コストパフォーマンスに優れたインフラ 1. AWS の推奨する設計指針をベースにする ○ AWS Well-Architected FW: SaaS レンズ ○ SaaS リファレンスアーキテクチャ 2. 少⼈数で保守できるアーキテクチャを選択 ○ マネージドサービス / Serverless © DigitalCube Co. Ltd. 1515
地域発展の新たなフロンティアを探そう、地方企業こそサーバーレスを活用すべき 3つの理由: https://speakerdeck.com/_kensh/local-startup-with-serverless?slide=27 © DigitalCube Co. Ltd. 16
SaaS 成功のための基礎戦略とAWS 活⾨法 〜 SaaS ⾨⾨編〜 https://pages.awscloud.com/rs/112-TZM-766/images/AWS-Black-Belt_2024_AWS-SaaS-Enablement-TechBasic_1128_v1.pdf © DigitalCube Co. Ltd. 17
App と Admin はイベントで連動する ● If This Then That: A になったら B を実⾏する ● 申込や決済、リソースの消費などがトリガー Stripe.dev: Growing your Stripe integration With Event Destinations https://stripe.dev/blog/growing-your-stripe-integration-with-event-destinations © DigitalCube Co. Ltd. 1818
SaaS 成功のための基礎戦略とAWS 活⾨法 〜 SaaS ⾨⾨編〜 https://pages.awscloud.com/rs/112-TZM-766/images/AWS-Black-Belt_2024_AWS-SaaS-Enablement-TechBasic_1128_v1.pdf © DigitalCube Co. Ltd. 19
Stripe - Amazon EventBridge のネイティブ連携 ● ● ● AWS と Stripe をノーコードで連携 Webhook周りの面倒な実装作業が不要 ○ 署名検証 ○ 検証キーの管理やアクセス制限 ○ イベントごとのルーティング Stripe で発生した決済に関する出来事を AWSのEDA設計パターンで実装できる https://docs.stripe.com/event-destinations/eventbridge © DigitalCube Co. Ltd. 2020
SaaS に期待されているもの 1. 「ほしい時に、ほしいものがある」ユーザー体験 2. 可⽤性 / コストパフォーマンスに優れたインフラ 3. 存続と成⻑計画に向けた「売上回収‧分析‧予測」 4. 計画を実現するための効率的な開発者体験 © DigitalCube Co. Ltd. 2121
SaaSを迅速にマネタイズするための、サブスクリプション 請求システムの作り方 https://www.docswell.com/s/hidetaka-stripe/5WWWD4-2024-09-20-191408#p7 © DigitalCube Co. Ltd. 22
Stripeダッシュボードや Sigma AI でレポート / 分析 2024年にStripe Sigma が 生成 AI を利用した分析をサポート。 分析のための SQL 生成が 会話ベースで生成可能に https://stripe.com/jp/sigma © DigitalCube Co. Ltd. 2323
SaaSを迅速にマネタイズするための、サブスクリプション 請求システムの作り方 https://www.docswell.com/s/hidetaka-stripe/5WWWD4-2024-09-20-191408#p7 © DigitalCube Co. Ltd. 24
SaaS に期待されているもの 1. 「ほしい時に、ほしいものがある」ユーザー体験 2. 可⽤性 / コストパフォーマンスに優れたインフラ 3. 存続と成⻑計画に向けた「売上回収‧分析‧予測」 4. 計画を実現するための効率的な開発者体験 © DigitalCube Co. Ltd. 2525
「作らず、使う」設計で試⾏錯誤の幅を広げる ワークフロー : Workflows 顧客マイページ : Customer Portal 申込フロー : 埋め込み Checkout © DigitalCube Co. Ltd. 2626
イベント駆動は「作らないシステム」に強い ● 処理や実装ではなく、「イベント」で連携する ● 実装の詳細よりも、「起きたこと」に注⽬させる Stripe.dev: Growing your Stripe integration With Event Destinations https://stripe.dev/blog/growing-your-stripe-integration-with-event-destinations © DigitalCube Co. Ltd. 2727
Tips: Stripeでのサブスク関連イベント ● ● ● Stripe Docs でできることをチェック 提供する顧客体験を整理 ○ 申込から決済の流れ ○ プラン変更手続き ○ 解約や休会時の検証フロー ○ CRM / SFA などとの連携 ワークフローから逆算 して、 必要なイベントを特定する https://docs.stripe.com/billing/subscriptions/webhooks © DigitalCube Co. Ltd. 2828
https://docs.stripe.com/mcp © DigitalCube Co. Ltd. 2929
まとめ: SaaSとは、技術とビジネスの掛け算 ● 提供価値 / ソリューション / UXから考える ● コントロールプレーン領域は、「作らず使う」 ● イベント駆動な設計で、変更に強くなる + AWS / Stripeなどの公式リソースで勝ち筋を知る © DigitalCube Co. Ltd. 3030
余談: SaaS こそコストパフォーマンス SaaS ビジネスには初期段階で多くの費用がかかり、アグレッシブに成長している間はなおさらです。顧客ごとの 限界費用内で大きな割合を占めるのはマーケティングとセールスのコストです。<中略>しかし、一般的な SaaS ビジネスでは、主な収入源はソフトウェアであり、極めて低い売上原価での運営が可能です。サービスを 提供するために、顧客 1 人当たりの限界収益の 5 〜 10% 未満を費やすのが通常のケースになります。 Stripe Atlas ガイド / SaaS ビジネスモデル: https://stripe.com/jp/guides/atlas/business-of-saas AWSのWell-architected FWで防御⼒を、 StripeのRevOps機能で成⻑のための推進⼒を © DigitalCube Co. Ltd. 3131