JSSD2021 / オンラインでの知識交流を促す学会活動のデザインプロセス

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June 09, 21

スライド概要

第68回日本デザイン学会 春季研究発表大会 @オンライン
テーマセッション:情報デザイン部会「自己のデザイン実践知をとらえなおす」

演題番号:1C-02
オンラインでの知識交流を促す学会活動のデザインプロセス
- 第11回日本デザイン学会第1支部オンライン大会を事例として
三河 侑矢*, 横溝 賢**
(札幌市立大学大学院デザイン研究科人間情報デザイン分野*, 札幌市立大学**)

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札幌で生まれ、札幌で育ち、今も札幌に住んでいるという、生粋の札幌っ子。 イベント企画からグラフィックデザイン、エディトリアルにインタラクティブアート、ワークショップやフィールドワーク、最近はEarthist Inc. CXOとして、Webページ・ネイティブアプリ・UI/UX・グラフィックデザイン・海外企業との連携などを横断的にクリエイティブするデザイナーとしても活動中。 そして、人びとが暮らす現場を大切にしながら、デザイン実践にある生きた「物-語り〈ナラティブ〉」を得ることでどのようなデザイン実践や、表現活動、道具づくりができたのか、その中にどのようなデザイナーの知のはたらきがあったのかを知ろうと、日々研究している。

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各ページのテキスト
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第 6 8 回 日 本 デ ザ イン 学 会 春 季 研 究 発 表 大 会 テーマセッション:情報デザイン研究部会「自己のデザイン実践知をとらえなおす」(演題番号:1C-02) オンラインでの知識交流を促す学会活動の デザインプロセス 第 1 1 回 日 本 デ ザ イン 学 会 第 1 支 部 オン ラ イン 大 会 を 事 例 として The Design Process for Academic Activities to Facilitate Online Exchanging Knowledge - A Case of 2021 Annual Conference of The First Branch of JSSD 三河 横溝 侑矢 (札幌市立大学大学院 デ ザ イン 研 究 科 人 間 情 報 デ ザ イン 分 野 ) 賢 (札幌市立大学) 2021/ 06 / 09/ W E D y u y a@k neade s ign.c om

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第 6 8 回 日 本 デ ザ イン 学 会 春 季 研 究 発 表 大 会 オ ン ラ イン で の 知 識 交 流 を 促 す 学 会 活 動 の デ ザ イン プ ロ セ ス 目次 01 背 景 と目 的 02 実践の概 03 実 践 のきっ か 04 思 考 の シ ャト ル ラ ン 05 仕 掛 け た モ ノ ・ コト 06 場 にも た らし た こと 07 場 づ くり の た め に ど う す る 要 け 2021/ 06 / 09/ W E D y u y a@k neade s ign.c om

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01 第 6 8 回 日 本 デ ザ イン 学 会 春 季 研 究 発 表 大 会 オ ン ラ イン で の 知 識 交 流 を 促 す 学 会 活 動 の デ ザ イン プ ロ セ ス 背 景と目 的 物 語 り を も ち よ る? 傾 聴 す る? 議 論 す る? 語 ら い 合 う? オンライン上での学 術 議 論は 、 流 れ作 業になりやすい 。 各人の 研 究という物 語りを語らうことができる場 をつくるために 、 どんな 仕 掛け ができるだろうか 。 2021/ 06 / 09/ W E D y u y a@k neade s ign.c om

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02 第 6 8 回 日 本 デ ザ イン 学 会 春 季 研 究 発 表 大 会 オ ン ラ イン で の 知 識 交 流 を 促 す 学 会 活 動 の デ ザ イン プ ロ セ ス 実 践 の 概 要 _ツール の 制 作 Conf-QR Web アプリケーション 学会でのリアルタイムな発表と連動して 、 学術議論をチャットとリアクションでできるツール 。 コメントした人のアイコン コメント本文 コメントされた日時 デザイン太郎@**大学 コメントと対応する コメントに対してリアクションが可能なボタン コメントした人の セッション番号が表示 いいねと私もこれについて知りたいという反応が可能 名前を表示 h t t p s : //c on f-qr.w eb.app 2021/ 06 / 09/ W E D y u y a@k neade s ign.c om

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02 実践の概要_実践の場所 第 6 8 回 日 本 デ ザ イン 学 会 春 季 研 究 発 表 大 会 オ ン ラ イン で の 知 識 交 流 を 促 す 学 会 活 動 の デ ザ イン プ ロ セ ス 第 11 回日本デザイン学会第 1 支部オンライン大会 むだのデザイン 2020 年 10 月 4 日 ( 日 ) @ オンライン開催 札幌市立大学を配信拠点に 、 各地の参加者を zoom で繋ぎながら開催した 。 「 むだ 」 をテーマに 「一見すると失敗が見えている挑戦」 や 「終わりの見えない研究」、「他愛のない小さな創作活動」 など 、 「 なんてむだなことをしているんだ 」 という 〈 デザインむだ話〉 を集めることから 、「 むだ 」 を享受して楽しむ 学会活動をオンラインでこころみた 。 h t t p s : // j s s d-br anc h1-20 20. s t udio. s i t e / 2021/ 06 / 09/ W E D y u y a@k neade s ign.c om

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03 第 6 8 回 日 本 デ ザ イン 学 会 春 季 研 究 発 表 大 会 オ ン ラ イン で の 知 識 交 流 を 促 す 学 会 活 動 の デ ザ イン プ ロ セ ス 実 践 の きっか け 今度 のオンライン学会 の 運営、手伝ってみない? 横溝 いいですね 、 どうせやるなら楽しくやりたいですね 。 三河 1、2 週間後 こんなのつくってみたんですけど… 三河 じゃあ当日使ってみようよ〜 横溝 il l u s t r a t ed b y A mik a S a t o 2021/ 06 / 09/ W E D y u y a@k neade s ign.c om

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03 第 6 8 回 日 本 デ ザ イン 学 会 春 季 研 究 発 表 大 会 オ ン ラ イン で の 知 識 交 流 を 促 す 学 会 活 動 の デ ザ イン プ ロ セ ス 実 践 の きっか け zoom で 学会って 、盛り上 がらなかったなぁ…。 三河 なんで、そう感じたんだろう…? 状況 1 チャットでの質問攻め 状況 2 チャットの宛先指定問題 状況 3 後からコメントがしづらい 状況 4 ミュートによる間合いの欠如 il l u s t r a t ed b y A mik a S a t o 2021/ 06 / 09/ W E D y u y a@k neade s ign.c om

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03 第 6 8 回 日 本 デ ザ イン 学 会 春 季 研 究 発 表 大 会 オ ン ラ イン で の 知 識 交 流 を 促 す 学 会 活 動 の デ ザ イン プ ロ セ ス 実 践 の きっか け zoom で 学会って 、盛り上 がらなかったなぁ…。 私が感じたモヤモヤの元は… 三河 なんで、そう感じたんだろう…? リアルな場づくり オンラインの場づくり 状況 あつまる・語らう zoom で参加する 1 チャットでの質問攻め 2 チャットの宛先指定問題 行為を機能で置き換えているのでは? 状況 状況 状況 3 後からコメントがしづらい リアルとオンラインの相違を理解した上で、 どんな取り組みができるか、を考えることが大切。 4 ミュートによる間合いの欠如 il l u s t r a t ed b y A mik a S a t o 2021/ 06 / 09/ W E D y u y a@k neade s ign.c om

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04 最 初 に 思い 描 いて いたツール の 姿 第 6 8 回 日 本 デ ザ イン 学 会 春 季 研 究 発 表 大 会 オ ン ラ イン で の 知 識 交 流 を 促 す 学 会 活 動 の デ ザ イン プ ロ セ ス ふむふむ … それはね〜 コメント + セッション番号を紐づけることで、 どの話題に対するコメントがはっきりするのでは? 今でも、後からでもコメントに対して反応できる仕掛けになるのではないかな? 2021/ 06 / 09/ W E D y u y a@k neade s ign.c om

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04 私 の 頭 の 中 で の 思 考 の シ ャト ル ラ ン 第 6 8 回 日 本 デ ザ イン 学 会 春 季 研 究 発 表 大 会 オ ン ラ イン で の 知 識 交 流 を 促 す 学 会 活 動 の デ ザ イン プ ロ セ ス 思考 1 ツールとは、どのようなものだろう? 思考 2 これまで、どんな場づくりをしてきたのだろう? 思考 3 私たちが、今までに経験したことにヒントは? 思考 4 その場に集まる、人びとの関係性とは? 2021/ 06 / 09/ W E D y u y a@k neade s ign.c om

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04 第 6 8 回 日 本 デ ザ イン 学 会 春 季 研 究 発 表 大 会 オ ン ラ イン で の 知 識 交 流 を 促 す 学 会 活 動 の デ ザ イン プ ロ セ ス 思 考 の シ ャト ル ラ ン 1 _ ツ ー ル っ て な ん だ ? 自立共生的道具 Tools for Conviviality / イヴァン・イリイチ それを用いる各人に、おのれの想像力の結果として 環境を豊かなものにする最大の機会を与える それはね〜 おもろいね〜 もちよるができる ツール? 物語り 物語り イヴァン・イリイチ、渡 辺 京 二訳、渡 辺 梨 佐 訳:コンヴィヴィアリティのための道 具、ちくま学 芸 文 庫、 2015 2021/ 06 / 09/ W E D y u y a@k neade s ign.c om

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04 思 考 の シ ャト ル ラ ン 2 _ こ れ ま で の 場 づ くり は ? 第 6 8 回 日 本 デ ザ イン 学 会 春 季 研 究 発 表 大 会 オ ン ラ イン で の 知 識 交 流 を 促 す 学 会 活 動 の デ ザ イン プ ロ セ ス 肩書きに囚われない対話の場 市民に開かれた学会活動のデザインプロセス 八戸の朝市でのポスターセッションなど、市民と学生、 研究者らが自律的に知識交流した活動を行ってきた。 なんだろう? 市民 やってみたよ! 私 たち 横 溝賢、千葉 智美、冨田奈 津美:市民に開かれた学 会 活動のデザインプロセス、デザイン学 研 究作品 集 2 3 巻 1 号、 156 -161 、日本デザイン学 会、 2017 2021/ 06 / 09/ W E D y u y a@k neade s ign.c om

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04 思 考 の シ ャト ル ラ ン 3 _ 今 ま で の 経 験 か ら は ? 第 6 8 回 日 本 デ ザ イン 学 会 春 季 研 究 発 表 大 会 オ ン ラ イン で の 知 識 交 流 を 促 す 学 会 活 動 の デ ザ イン プ ロ セ ス 石山の人びととの語らい 他人以上共同体未満の状態をかたちづくるデザイン活動の考察 私たちの経験を語る=開示することで、住民も私たちに対して語ってくれた。 これには相手の語りに対し、自らの経験による語りで応答することが必要。 わたしの 経験 による語り わたし 自らの語りで 応答する 相手 三 河侑矢、他:他人以 上 共同 体未 満の状 態をかたちづくるデザイン活動の考 察、研 究 発 表 大 会 概 要 集 (67 ) 、 4 6 - 47 、日本デザイン学 会、 2 0 2 0 2021/ 06 / 09/ W E D y u y a@k neade s ign.c om

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04 第 6 8 回 日 本 デ ザ イン 学 会 春 季 研 究 発 表 大 会 オ ン ラ イン で の 知 識 交 流 を 促 す 学 会 活 動 の デ ザ イン プ ロ セ ス 思 考 の シ ャト ル ラ ン 4 _ 集 ま る 人 び と の 関 係 性 は ? 他人以上共同体未満の関係性 生活世界ベースのデザイン活動における物 - 語り論 他人ではないが、私に関係ある人という認識を生み出していたこの関係性は、 発話だけではなく、視覚化表現を伴って伝えることでも、かたちづくることができたのだろう。 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 視覚化表現 発話 記述・造形 解釈・回想 視覚化表現 解釈・回想 記述・造形 発話 ナラティブ デザインにおける 互いに発話や記述・造形を解釈し合い、応えようとする営み 三 河侑矢:生 活 世界ベースのデザイン活動における物 - 語り論、札 幌市立 大学デザイン学 部 卒 業 研 究、 2 0 21 2 0 21/ 06 / 0 9/ W E D y u y a@k neade s ign .c om

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04 思 考 の シ ャト ル ラ ン _ 結 局 ど う な っ た の ? 発想 発想 発想 発想 1 2 3 4 第 6 8 回 日 本 デ ザ イン 学 会 春 季 研 究 発 表 大 会 オ ン ラ イン で の 知 識 交 流 を 促 す 学 会 活 動 の デ ザ イン プ ロ セ ス 各人の物語りを持ちより、互いの物語りを知り、想像する。 この繰り返しを生み、はたらかせることができたら…。 発表・各人の物語りに対して傾聴・注視する。 そのことで互いに目の前の話題に対して語ることができる環境をつくれたら…。 発表者の語らいに呼応するように、参加者はそこにある実践の物語りを 知りたいと思い、語らうことができる仕掛けはなんだろう…。 発話と視覚化表現は、発表する人がすることだけど、 参加している人が視覚的に語らうことができる仕掛けはなんだろう…。 2021/ 06 / 09/ W E D y u y a@k neade s ign.c om

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04 思 考 の シ ャト ル ラ ン _ 結 局 ど う な っ た の ? 発想 1 第 6 8 回 日 本 デ ザ イン 学 会 春 季 研 究 発 表 大 会 オ ン ラ イン で の 知 識 交 流 を 促 す 学 会 活 動 の デ ザ イン プ ロ セ ス 各人の物語りを持ちより、互いの物語りを知り、想像する。 少し脱線するけれど… この繰り返しを生み、はたらかせることができたら…。 良い・悪い、はさておき 発想 発想 発表・各人の物語りに対して傾聴・注視する。 2 この思考のシャ トルランは、ほぼ一瞬だったのでは? そのことで互いに目の前の話題に対して語る ことができる環境をつくれたら…。 3 発表者の語らいに呼応するように、参加者はそこにある実践の物語りを この時のノートには、アイデアと、機能と、ワイヤフレームしか描かれていなかった。 知りたいと思い、語らうことができる仕掛けはなんだろう…。 私の描き留めるチカラ・リアルタイムに言語化するチカラが足りてないのか…。 発想 4 発話と視覚化表現は、発表する人がすることだけど、 それとも、省察することでしか言語化ができない思考なのか…。 参加している人が視覚的に語らうことができる仕掛けはなんだろう…。 2021/ 06 / 09/ W E D y u y a@k neade s ign.c om

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05 第 6 8 回 日 本 デ ザ イン 学 会 春 季 研 究 発 表 大 会 オ ン ラ イン で の 知 識 交 流 を 促 す 学 会 活 動 の デ ザ イン プ ロ セ ス 思 考 に 対 して 私 が 仕 掛 け た モ ノ ・ コト 表 _ ツ ー ル に 施 し た 仕 掛 けとそ の きっ か け 、 実 際 の 参 加 者 の 動 き 仕 掛け 情報の関連づけ 応答の簡素化 リアルタイム感 実装した機能 コメントへ発 表 番 号を付 与 リアクションボタンの設 置 コメントとリアクションの自動更新 仕掛けの狙い 振り返ってコメントできる 情 感を手 軽に表明できる 場を共有している感覚を生み出す 連動したプログラム 発 表 者の研 究 発 表中 発 表 者の研究発表中 デザイン議論などの交流時間 スクロールしてコメントを 初 参 加の人でも発表中にも 発表で語り尽くせなかった 振り返り質 問や知 識 交 流 遠 慮なく情感を表明 物語りの共有や補足 物語りを持ち寄り他者の 肩 書きに囚われない対話 同じ場を共 有しようとする 物語りとの重なりを気づく による物 語りへの傾聴の実現 気持ちを生み出したい 参加者の実際の動き 仕掛けのきっかけ 2021/ 06 / 09/ W E D y u y a@k neade s ign.c om

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05 第 6 8 回 日 本 デ ザ イン 学 会 春 季 研 究 発 表 大 会 オ ン ラ イン で の 知 識 交 流 を 促 す 学 会 活 動 の デ ザ イン プ ロ セ ス 仕掛け 1_情報の関連付け コメントに対応するセッション番号を選んで コメントを入力して送信する 2021/ 06 / 09/ W E D y u y a@k neade s ign.c om

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05 仕掛け 1_情報の関連付け 第 6 8 回 日 本 デ ザ イン 学 会 春 季 研 究 発 表 大 会 オ ン ラ イン で の 知 識 交 流 を 促 す 学 会 活 動 の デ ザ イン プ ロ セ ス https://www.youtube.com/watch?v=l13d4jxXh04 2021/ 06 / 09/ W E D y u y a@k neade s ign.c om

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05 仕掛け 1_情報の関連付け 第 6 8 回 日 本 デ ザ イン 学 会 春 季 研 究 発 表 大 会 オ ン ラ イン で の 知 識 交 流 を 促 す 学 会 活 動 の デ ザ イン プ ロ セ ス 2021/ 06 / 09/ W E D y u y a@k neade s ign.c om

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05 第 6 8 回 日 本 デ ザ イン 学 会 春 季 研 究 発 表 大 会 オ ン ラ イン で の 知 識 交 流 を 促 す 学 会 活 動 の デ ザ イン プ ロ セ ス 仕掛け 2 _ 応答の簡素化 全てのコメントに、いいね / 知りたい ボタンをつける 2021/ 06 / 09/ W E D y u y a@k neade s ign.c om

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05 仕 掛 け 3 _ リ ア ル タ イム 感 第 6 8 回 日 本 デ ザ イン 学 会 春 季 研 究 発 表 大 会 オ ン ラ イン で の 知 識 交 流 を 促 す 学 会 活 動 の デ ザ イン プ ロ セ ス コメントはリアルタイムに追加され、リアクション数もリアルタイムに更新される 2021/ 06 / 09/ W E D y u y a@k neade s ign.c om

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05 第 6 8 回 日 本 デ ザ イン 学 会 春 季 研 究 発 表 大 会 オ ン ラ イン で の 知 識 交 流 を 促 す 学 会 活 動 の デ ザ イン プ ロ セ ス 思 考 に 対 して 私 が 仕 掛 け た モ ノ ・ コト 表 _ ツ ー ル に 施 し た 仕 掛 けとそ の きっ か け 、 実 際 の 参 加 者 の 動 き 仕 掛け 情報の関連づけ 応答の簡素化 リアルタイム感 実装した機能 コメントへ発 表 番 号を付 与 リアクションボタンの設 置 コメントとリアクションの自動更新 仕掛けの狙い 振り返ってコメントできる 情 感を手 軽に表明できる 場を共有している感覚を生み出す 連動したプログラム 発 表 者の研 究 発 表中 発 表 者の研究発表中 デザイン議論などの交流時間 スクロールしてコメントを 初 参 加の人でも発表中にも 発表で語り尽くせなかった 振り返り質 問や知 識 交 流 遠 慮なく情感を表明 物語りの共有や補足 物語りを持ち寄り他者の 肩 書きに囚われない対話 同じ場を共 有しようとする 物語りとの重なりを気づく による物 語りへの傾聴の実現 気持ちを生み出したい 参加者の実際の動き 仕掛けのきっかけ 2021/ 06 / 09/ W E D y u y a@k neade s ign.c om

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05 第 6 8 回 日 本 デ ザ イン 学 会 春 季 研 究 発 表 大 会 オ ン ラ イン で の 知 識 交 流 を 促 す 学 会 活 動 の デ ザ イン プ ロ セ ス 思 考 に 対 して 私 が 仕 掛 け た モ ノ ・ コト 表 _ ツ ー ル に 施 し た 仕 掛 けとそ の きっ か け 、 実 際 の 参 加 者 の 動 き うまくいったのは、ツールの機能を工夫したから、だけじゃない。 仕 掛け 情報の関連づけ 実装した機能 リアルな場づく コメントへ発 表り 番 号を付 与 仕掛けの狙い 連動したプログラム 参加者の実際の動き あつまる・語らう 振り返ってコメントできる 応答の簡素化 リアルタイム感 オンラインの場づく り リアクションボタンの設 置 コメントとリアクションの自動更新 ・リアクション zoom 情 感を手 軽に表明できる 場を共有している感覚を生み出す 発 表 者の研 究 発 表中 発 表 者の研究発表中 デザイン議論などの交流時間 スクロールしてコメントを 初 参 加の人でも発表中にも 発表で語り尽くせなかった 振り返り質 問や知 識 交 流 遠 慮なく情感を表明 物語りの共有や補足 物語りを持ち寄り他者の 肩 書きに囚われない対話 同じ場を共 有しようとする プログラムと連動した場づくり・道具づくり 互いの顔や声の一覧性が欠ける zoom と、コメントやリアクションが一覧できるツールを、 仕掛けのきっかけ による物 語りへの傾聴の実現 気持ちを生み出したい 物語りとの重なりを気づく 発表から議論・語らいの場まで、プログラムによって良いところを掻い摘んで使うことができた。 2021/ 06 / 09/ W E D y u y a@k neade s ign.c om

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06 仕 掛 け ・ ツ ー ル が 場 に も たらし たこと 第 6 8 回 日 本 デ ザ イン 学 会 春 季 研 究 発 表 大 会 オ ン ラ イン で の 知 識 交 流 を 促 す 学 会 活 動 の デ ザ イン プ ロ セ ス 出来事 1 コメント・リアクションするまでの余白 出来事 2 議論・語らいの自然なオーバーラップ 出来事 3 初参加の人でも気兼ねなくリアクション 出来事 4 一つの大きな議論を囲んでいる感覚 2021/ 06 / 09/ W E D y u y a@k neade s ign.c om

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06 ツ ー ル が 場 に も た らし た こ と _ もし や 空 間 的 ? 第 6 8 回 日 本 デ ザ イン 学 会 春 季 研 究 発 表 大 会 オ ン ラ イン で の 知 識 交 流 を 促 す 学 会 活 動 の デ ザ イン プ ロ セ ス 2021/ 06 / 09/ W E D y u y a@k neade s ign.c om

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06 ツ ー ル が 場 に も た らし た こ と _ もし や 空 間 的 ? 第 6 8 回 日 本 デ ザ イン 学 会 春 季 研 究 発 表 大 会 オ ン ラ イン で の 知 識 交 流 を 促 す 学 会 活 動 の デ ザ イン プ ロ セ ス 2021/ 06 / 09/ W E D y u y a@k neade s ign.c om

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06 振り返 ることで 、 大 き な 議 論 をみ ん な で 囲 む 感 覚 。 第 6 8 回 日 本 デ ザ イン 学 会 春 季 研 究 発 表 大 会 オ ン ラ イン で の 知 識 交 流 を 促 す 学 会 活 動 の デ ザ イン プ ロ セ ス 2021/ 06 / 09/ W E D y u y a@k neade s ign.c om

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07 第 6 8 回 日 本 デ ザ イン 学 会 春 季 研 究 発 表 大 会 オ ン ラ イン で の 知 識 交 流 を 促 す 学 会 活 動 の デ ザ イン プ ロ セ ス オ ン ラ イン 知 識 交 流 の 場 が 現 れ るツ ー ル ・ 仕 掛 け かたちをまとい、定着するもの 物質 経 験などの視 覚 化 表 現を呈 示 往還 語らい スライドなどの資料 もぐもぐタイム など 身体 循環 語らいに対する 言 葉の応 答 コメント機能 Conf-QR 往還 形状軸 言葉 人となりを捉えて 話そうとする場 語らいに対する 気持ちの表明 リアクション機能 情報 生成されつづけ、変化するもの 表現軸 図 _ 道 具 世 界 の 目 的 と 素 材 に 応 じ た 場 づ くり の 4 象 限 須 永 剛司:デザインの知恵、フィルムアート社、 2019 2021/ 06 / 09/ W E D y u y a@k neade s ign.c om

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07 オ ン ラ イン 知 識 交 流 の 場 が 現 れ るツ ー ル ・ 仕 掛 け 第 6 8 回 日 本 デ ザ イン 学 会 春 季 研 究 発 表 大 会 オ ン ラ イン で の 知 識 交 流 を 促 す 学 会 活 動 の デ ザ イン プ ロ セ ス かたちをまとい、定着するもの 物質 循環 身体 形状軸 言葉 情報 生成されつづけ、変化するもの 表現軸 図 _ 道 具 世 界 の 目 的 と 素 材 に 応 じ た 場 づ くり の 4 象 限 須 永 剛司:デザインの知恵、フィルムアート社、 2019 2021/ 06 / 09/ W E D y u y a@k neade s ign.c om

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07 お わ り に _ 学 会 活 動 を 省 察 的 に 記 述 して み て 第 6 8 回 日 本 デ ザ イン 学 会 春 季 研 究 発 表 大 会 オ ン ラ イン で の 知 識 交 流 を 促 す 学 会 活 動 の デ ザ イン プ ロ セ ス 遠くに居ながらも、同じ場に居るような感覚を どうデザインしようとしていたのか。 隔たりがあるからこそ、できる仕掛けを探していた。 2021/ 06 / 09/ W E D y u y a@k neade s ign.c om

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06 お わ り に _ 学 会 活 動 を 省 察 的 に 記 述 して み て 第 6 8 回 日 本 デ ザ イン 学 会 春 季 研 究 発 表 大 会 オ ン ラ イン で の 知 識 交 流 を 促 す 学 会 活 動 の デ ザ イン プ ロ セ ス ひとつの議論をみんなで囲むような、 まるで車座のようなツールをつくりたかったのだと思う。 映像的に、ではなく感覚的にどう感じるかが大事なのだろう。 2021/ 06 / 09/ W E D y u y a@k neade s ign.c om

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02 お わ り に _ 学 会 活 動 を 省 察 的 に 記 述 して み て 第 6 8 回 日 本 デ ザ イン 学 会 春 季 研 究 発 表 大 会 オ ン ラ イン で の 知 識 交 流 を 促 す 学 会 活 動 の デ ザ イン プ ロ セ ス 私たちは、道具を自らの手で工夫しながら 使いこなせるように、程よくコントロールできていたか。 オンラインの道具であっても、私の手でつくったということが大切だったのかもしれない。 2021/ 06 / 09/ W E D y u y a@k neade s ign.c om

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オ ン ラ イン で の 知 識 交 流 を 促 す 学 会 活 動 の デ ザ イン プ ロ セ ス 第 6 8 回 日 本 デ ザ イン 学 会 春 季 研 究 発 表 大 会 第 1 1 回 日 本 デ ザ イン 学 会 第 1 支 部 オン ラ イン 大 会 を 事 例 として ご視聴、ありがとうございました。 [引用・参考文献 一覧] 伊藤亜紗:手の倫理、講談社、2020 三河侑矢、佐藤あみか、佐野弥詩、中者睦望、樋口涼佳子、横溝賢:他人以上共同体未満を形づくるデザイン活動の考察:自然に対するア イヴァン・イリイチ、渡辺京二訳、渡辺梨佐訳:コンヴィヴィアリティのための道具、ちくま学芸文庫、pp.97-98、2015 ンテナに変化をもたらすデザインワーク (2)、日本デザイン学会第 67 回大会概要集、日本デザイン学会、pp.46-47、2020 須永剛司:デザインの知恵、フィルムアート社、pp.194-226、2019 横溝賢、千葉智美、冨田奈津美:市民に開かれた学会活動のデザインプロセス、デザイン学研究作品集 23 巻 1 号、156-161、日本デザイン学会、 須永剛司:「デザインの知恵:情報デザインから社会のかたちづくりへ」:日本デザイン学会第 66 回春季研究発表名古屋大会 情報デザイン部 2017 会企画キーノート講演、日本デザイン学会誌 デザイン学研究特集号 第 27 巻 2 号 通巻 102 号、日本デザイン学会、pp.16-26、2020 横溝賢、三河侑矢、佐藤あみか、佐野弥詩、中者睦望、樋口涼佳子:語らう道具のデザイン:他人以上共同体未満の関係を形づくるデザイ 竹田青嗣:現象学入門、NHK 出版、pp.138-149, 218-222、2015 ンアプローチ、共創学会第 4 回年次大会予稿集、共創学会、pp.33-36、2020 日本デザイン学会第一支部:2020 年度日本デザイン学会第 1 支部大会、https://jssd-branch1-2020.studio.site/、2021 年 6 月 9 日最終閲覧 鷲田清一:生きながらえる術、講談社、2019 2021/ 06 / 09/ W E D y u y a@k neade s ign.c om