アジャイルへの道を歩み続ける : Continue on the road to agile

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December 07, 21

スライド概要

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レッドジャーニー(https://redjourney.jp/) 所属のアジャイルコーチ 元ギルドワークス 所属 様々な規模のSIerでのシステム開発を経て今に至り、約10年で40の組織、80のチームを支援している。 「ええと思うなら、やったらよろしいやん」を口癖に、社内のみならず社外のチームがより良くなるお手伝いなど日々活動中。 ・認定プロフェッショナルスクラムマスター(CSP-SM) ・認定プロダクトオーナー(CSPO) ブログ:サウスポーなエンジニアの独り言

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各ページのテキスト
1.

アジャイルへの道を歩み続ける ギルドワークス 中村 洋(@yohhatu) https://unsplash.com/photos/D-0kJ-̲GiQE

2.

中村 洋(Yoh Nakamura) ✔ ギルドワークス(GuildWorks Inc.) ✔ 現場コーチ/アジャイルコーチ/取締役 ✔ 主な認定資格 ✔ Advanced Certified ScrumMaster ✔ Certified ScrumMaster ✔ Certified Scrum Product Owner ✔ Certified Agile Leadership I ✔ Certified LeSS Practitioner ✔ http://about.me/yohhatu

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ミッション 「正しいものを正しくつくる」 現場を増やす

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コーチの事例( https://guildworks.jp/works/ )

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今日のゴール https://unsplash.com/photos/BfphcCvhl6E

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セッション終了後になっていると 嬉しい状態 ✔「もっとうまくなることができるんだ」とい う気持ちになっている ✔ 「こういうことから取り組んでみようか」と いう気持ちになっている

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注意点 https://visualhunt.com/photo/172801/

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注意点 ✔ 唯一の正解ではなく1つの考えです ✔ 個別具体的なプラクティスの話はあまりしま せん ✔ 質問などあればお答えします

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目次 ✔ “Agile”とは? ✔ 価値・原則・プラクティス ✔ Scrumあるある ✔ 共通認識こそすべて ✔ アジャイルの道を歩み続けている現場の 話 ✔ 参考情報

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目次 ✔ “Agile”とは? ✔ 価値・原則・プラクティス ✔ Scrumあるある ✔ 共通認識こそすべて ✔ アジャイルの道を歩み続けている現場の 話 ✔ 参考情報

13.

“Agile”とは? Copyright (c) 2014 Guild Works Inc. https://visualhunt.com/photo/127756/

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“アジャイル(Agile)”とは? 「素早い、身軽な、機敏な、頭の回転が速い」という意 味の形容詞 他にも「活発な、いきいきとした」

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アジャイル宣言の背後にある原則 ・顧客価値の最優先 ・動くソフトウェアが重要 ・変化に対応 ・持続可能なペース ・短い間隔でのリリース ・技術的卓越性 ・全員同席 ・シンプルさが本質 ・モチベーション ・自己組織的なチーム ・顔を合わせての対話 ・ふりかえりと改善

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“アジャイル(Agile)”とは? ✔ 短い期間を反復的に進み、少しずつ作ってい く ✔ 必要な人から作ったものや作り方に対する フィードバックを得る ✔ それを元により良いゴールややり方を調整し つづけるやり方と”あり方”

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目次 ✔ “Agile”とは? ✔ 価値・原則・プラクティス ✔ Scrumあるある ✔ 共通認識こそすべて ✔ アジャイルの道を歩み続けている現場の 話 ✔ 参考情報

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価値・原則・プラクティス https://unsplash.com/photos/7e2pe9wjL9M

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価値・原則・プラクティス ✔ 価値とは、ある状況における好き嫌いの根源 にあるもの ✔ 原則は、価値とプラクティスのギャップを埋 める ✔ プラクティスは日常的な取り組み https://unsplash.com/photos/7e2pe9wjL9M

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価値・原則・プラクティス ✔ 価値:透明性 ✔ 原則:1日に1回は状況を同期する ✔ プラクティス:10時にオンラインで朝会する ✔ プラクティスの適応はコンテキスト(状況) 次第 https://unsplash.com/photos/7e2pe9wjL9M

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価値・原則・プラクティス ✔ 価値とプラクティスが原則でつながっていな い状態でプラクティスを続けてもその効果は発 揮しづらい https://unsplash.com/photos/7e2pe9wjL9M

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Don't just do agile. Be agile. https://www.flickr.com/photos/kacey/14903219403

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目次 ✔ “Agile”とは? ✔ 価値・原則・プラクティス ✔ Scrumあるある ✔ 共通認識こそすべて ✔ アジャイルの道を歩み続けている現場の 話 ✔ 参考情報

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Scrumあるある https://unsplash.com/photos/ft7vJxwl2RY

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Scrumの価値 ✔ 確約(Commitment) ✔ 集中(Focus) ✔ 公開(Openness) ✔ 尊敬(Respect) ✔ 勇気(Courage) https://unsplash.com/photos/ft7vJxwl2RY

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Scrumあるある ✔ Scrumに取り組む目的を誰もわかっていない ✔ 最初から多くを変えようとする ✔ スクラムイベントの表面だけをなぞっている ✔ 守破離の守からやらない ✔ Scrumの外側を意識しない ✔ そもそも作れない ✔ 自分たちは関係ないと思う https://unsplash.com/photos/ft7vJxwl2RY

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Scrumあるある ✔ Scrumに取り組む目的を誰もわかっていない ✔ 「上(経営者、マネージャー)がやれといっ たから…」 ✔ 取り組む前と後でどのような変化を起きる と嬉しいのか? https://unsplash.com/photos/ft7vJxwl2RY

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Scrumあるある ✔ Scrumに取り組む目的を誰もわかっていない ✔ 期待値マネジメント ✔ 今の姿やありたい姿を起点に変化の道をつ くる ✔ Scrumを学ぶ https://unsplash.com/photos/ft7vJxwl2RY

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Scrumあるある ✔ 最初から多くを変えようとする ✔ 「新事業を新しい技術、チームでScrumを 採用する!」 ✔ 学び方を学んでいない https://unsplash.com/photos/ft7vJxwl2RY

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Scrumあるある ✔ 最初から多くを変えようとする ✔ 1つずつ小さい変化を実験する ✔ 実験の回転の早さと数をカイゼンする https://unsplash.com/photos/ft7vJxwl2RY

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Scrumあるある ✔ スクラムイベントの表面だけをなぞっている ✔ 「僕ら毎スプリント、ふりかえりをやって います」 ✔ それは目的を効果的に果たせているのか? 価値を満たせているのか? https://unsplash.com/photos/ft7vJxwl2RY

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Scrumあるある ✔ スクラムイベントの表面だけをなぞっている ✔ チームでそのスクラムイベントの価値を話 し合う ✔ 一度止めてみて何が起きるか観察する ✔ Scrumを学ぶ https://unsplash.com/photos/ft7vJxwl2RY

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Scrumあるある ✔ 守破離の守からやらない ✔ 「うちの組織(現場)は○○だからスクラム は〜」 ✔ 先人たちから学ばない https://unsplash.com/photos/ft7vJxwl2RY

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Scrumあるある ✔ 守破離の守からやらない ✔ 何のためにやるのか目的に立ち戻る ✔ 余白をつくる ✔ Scrumを学ぶ https://unsplash.com/photos/ft7vJxwl2RY

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Scrumあるある ✔ Scrumの外側を意識しない ✔ 「チームの毎週のベロシティは〜」 ✔ プロダクトづくりをチームでやっていない https://unsplash.com/photos/ft7vJxwl2RY

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Scrumあるある ✔ Scrumの外側を意識しない ✔ 顧客に価値を届けることを理解する ✔ OneTeamでプロダクトづくりに取り組む https://unsplash.com/photos/ft7vJxwl2RY

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Scrumあるある ✔ そもそも作れない ✔ 「バグが多くて…」「手作業のテストで…」 ✔ そもそもの技術力が足りない https://unsplash.com/photos/ft7vJxwl2RY

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Scrumあるある ✔ そもそも作れない ✔ アジャイル、Scrum以前の採用の問題 ✔ 外部の力を借りてでも教育に投資する https://unsplash.com/photos/ft7vJxwl2RY

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Scrumあるある ✔ 自分たちは関係ないと思う ✔ 「アジャイルやScrumは開発のことで しょ?」 ✔ 理解をしていない(理解する機会もない) https://unsplash.com/photos/ft7vJxwl2RY

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Scrumあるある ✔ 自分たちは関係ないと思う ✔ 組織で取り組むことでより競争力を高める (逆に1チームだけでは局所的に終わる) ✔ 知る、学ぶ機会をつくる https://unsplash.com/photos/ft7vJxwl2RY

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目次 ✔ “Agile”とは? ✔ 価値・原則・プラクティス ✔ Scrumあるある ✔ 共通認識こそすべて ✔ アジャイルの道を歩み続けている現場の 話 ✔ 参考情報

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共通認識こそすべて https://unsplash.com/photos/3y1zF4hIPCg

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共通認識、取れていますか? ✔ できたものや結果を見ると「え?」「あ れ?」となる ✔ 「○○だと認識でした」という言葉 https://unsplash.com/photos/3y1zF4hIPCg

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共通認識、取れていますか? 「美味しい、いい感じのカレーを食べたい!」 https://unsplash.com/photos/3y1zF4hIPCg

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共通認識、取れていますか?

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共通認識、取れていますか? 「美味しい、いい感じのカレーを食べたい!」 ✔ “美味しい"は誰にとってだろう? ✔ "いい感じ"とは具材のこと??どうなったら いい感じなの? ✔ どれくらい食べたいのだろうか? ✔ そもそもなんでこの人はカレーを食べたいん だろうか? ✔ etc… https://unsplash.com/photos/3y1zF4hIPCg

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共通認識、取れていますか? ✔ 共通認識が取れていないと手戻りが発生する ✔ 共通認識が取れていないと品質にばらつきが でる ✔ 共通認識が取れていないとお互いの信頼関係 ができづらい https://unsplash.com/photos/3y1zF4hIPCg

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共通認識の揃え方 https://unsplash.com/photos/FaZD0xRotMk

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共通認識の揃え方 ✔ 取り組む時の最初に”ざっくり”とそろえる必 要がある ✔ 不確実性の高い中では詳細に決めすぎるのは ムダになることが多い。なので”ざっくり”が大 事 https://unsplash.com/photos/FaZD0xRotMk

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なにの共通認識を揃えるといいか? ✔ 目的はなにか? ✔ どのように目的を果たすのか? ✔ 目的を果たすためにすることはなにか? https://unsplash.com/photos/FaZD0xRotMk

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共通認識の合わせ続け方 https://unsplash.com/photos/6BJu73-U

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共通認識の合わせ続け方 ✔ 共通認識は最初に揃えて終わりではない ✔ 外部の状況は頻繁に変わる ✔ それを変わったことを全員が知ることがない 場合も多い ✔ 全員が知ったとしてもその解釈が同じである とは限らない https://unsplash.com/photos/6BJu73-UJpg

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共通認識は最初に揃えて終わりではない ✔ 気がつくと自分自身の認識も変わっている ✔ そしてそれを自分自身でなかなか気づくこと はできない https://unsplash.com/photos/6BJu73-UJpg

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共通認識は最初に揃えて終わりではない ✔ そのため、関係者それぞれが”自分たちの共通 認識が知らないままにずれていないか?”という ことに気を配る必要がある ✔ “あれ?ちょっとずれているかも?”と思った 時に気軽に言える環境と関係性が必要 https://unsplash.com/photos/6BJu73-UJpg

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目次 ✔ “Agile”とは? ✔ 価値・原則・プラクティス ✔ Scrumあるある ✔ 共通認識こそすべて ✔ アジャイルの道を歩み続けている現場の 話 ✔ 参考情報

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アジャイルの道を 歩み続けている現場の話

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現場の風景

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2018年頃 ✔ 守破離の守 ✔ 小さなスクラムチーム1つからスタート ✔ まずはOutputを”協働”して安定して届ける

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2019年頃 ✔ Outcomeへの取り組み ✔ Scrumへ取り組むチームが増える ✔ ハンガーフライトを開始する

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2020年頃 ✔ 経営陣がアジャイルに関心を持つ ✔ マネジメント層に広がり始めた ✔ 朝会、タスクボード、ふりかえりが当たり前 に

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Outcomeって? https://unsplash.com/photos/uGP̲6CAD-14

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Outcomeって? ✔ Output = 作った機能 ✔ Outcome = 利用者がどう変わったか?課題 が解決したか?幸せになったか? https://unsplash.com/photos/uGP̲6CAD-14

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Outcomeって? ✔ Outputと対立構造ではない ✔ 一方にフォーカスするのではなく、両方に フォーカスする https://unsplash.com/photos/uGP̲6CAD-14

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目次 ✔ “Agile”とは? ✔ 価値・原則・プラクティス ✔ Scrumあるある ✔ 共通認識こそすべて ✔ アジャイルの道を歩み続けている現場の 話 ✔ 参考情報

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参考書籍 https://unsplash.com/photos/2JIvboGLeho

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参考書籍:アジャイル ✔ アジャイルな見積りと計画づくり ✔ みんなでアジャイル ✔ More Effective Agile

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参考書籍:Scrum ✔ SCRUM BOOT CAMP THE BOOK ✔ スクラム現場ガイド ✔ エッセンシャル スクラム

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参考書籍:組織 ✔ Fearless Change ✔ 他者と働く─「わかりあえなさ」から始める 組織論 ✔ 学習する組織

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アジャイルの道を歩み続ける ヒントになれば幸いです https://unsplash.com/photos/3y7fe̲I--WU