Twinmotion ArchViz Dive---Twinmotion2022.2の新機能紹介とPath Tracer解説

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September 01, 22

スライド概要

8/25(木) 20:00~参加させてもらった、建築向け勉強会『UE5 / Twinmotion ArchViz Dive Online』のスライドです。
Twinmotion2022.2の新機能紹介とPath Tracer解説
配信URL:https://youtu.be/Adznc-jRAv4

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WANIMATION.LLC 公式スライド共有アカウントです。 Architecture Visualizer #UnrealEngine #Twinmotion #3dsmax

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関連スライド

各ページのテキスト
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https://www.unrealengine.com/ja/events/epicgamesjapan-arch-viz-dive-01?sessionInvalidated=true Twinmotion ArchViz Dive Online Twinmotion2022.2の新機能紹介とPath Tracer解説 2022/08/25

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自己紹介 WANIMATION.LLC 代表 wanimation (西脇 嗣人) ・建築CG屋 建築専門のビジュアライズ制作。 主な使用ソフト ・3ds max ・Photoshop ・UnrealEngine4 ・Twinmotion ・After effects

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E-mail:wm@wanimation2910.com Twitter : https://twitter.com/wanimation2910 Youtube : https://www.youtube.com/c/wanimationstudio Homepage :https://www.wanimation2910.com/ Twinmotion業務 ・静止画制作 ・動画制作 ・VR・ウォークスルーコンテンツ制作 ・検証・プレゼン用、 Twinmotionシーン作成 (Twinmotionデータ納品) ・Twinmotionサポート業務 ・Twinmotion関連セミナー登壇 Twinmotionでの様々なシーン制作、また静止画・動画・ VR制作を行ってい ます。 最近は、Twinmotionデータ(.tmデータ)での納品も増えています。 ゼロからシーンを作るには、時間もかかるしめんどくさい。。。。といっ たお悩みがありましたら、是非お問い合わせください。

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ちょっと宣伝 Twinmotionの解説本を出しました。 今回ご説明しない操作方法や テクニックを、一から解説しています。 https://amzn.to/3qgcZ3A

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Twinmotion Study 勉強・趣味でつくったものたち

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お願いとお知らせ ・難しい話はしない予定です。 ・分かりにくい点・ご質問などあれば、投稿よろしくお願いします。 ・その他、今後 Twinmotionの使い方や表現等、困ったことがあれば 日本語ディスカッショングループへ投稿お願 いします。 https://twinmotionhelp.epicgames.com/s/group/0F92L000000HniwSAC/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E8%AA%9E%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%B9%E3%82%AB%E3%83%83% E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%97?language=en_US ・今回の使用バージョンですが、 Twinmotion 2022.2 となります。 ・主な実演PC仕様 OS : Windows 10 Pro CPU:Ryzen 9 5900X メモリ:64G GPU : RTX3090

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本日の内容 1、Twinmotion 2022.2 変更点と新機能 ※今回のご説明は下記のリリースノートを参考にさせて ①UIに関するの変更点 いただいています。 ②保存・読み込みに関する変更点 ③ツール・ライブラリに関する変更点 ④レンダリングに関する変更点 ⑤その他のに関する変更点 Twinmotion 2022.2 Preview 1 リリースノート https://twinmotionhelp.epicgames.com/s/article/Twinmotion-2022-2-Preview-1-Release-Notes?language=ja Twinmotion 2022.2 Preview 2 リリースノート https://twinmotionhelp.epicgames.com/s/article/Twinmotion-2022-2-Preview-2-Release-Notes?language=ja Twinmotion 2022.2 リリースノート https://www.twinmotion.com/docs/ja/twinmotion-release-notes/twinmotion-2022-2-release-notes/ 2、パストレーサーについて ①パストレーサー概要説明 ②パストレーサー設定の検証

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Twinmotion2022.2 変更点と新機能

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TEST_Scene Twinmotion2022.2 変更点と新機能~ UI 新しい単位 Twinmotion2022.1までメートルとインチ のみだった単位設定に、新たにセンチ・フィートが追加 されました。

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TEST_Scene Twinmotion2022.2 変更点と新機能~ UI 新しいナビゲーション速度 ビューポート速度が、4段階から6段階に変更。より小さなオブジェクトを扱う際に、ナビゲートしやすくなった。 Twinmotion2022.1 Twinmotion2022.2

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TEST_Scene Twinmotion2022.2 変更点と新機能~ UI 新しいトランスフォームパネル ・トランスフォームパネルに、サイズ項目の追加。 Twinmotion2022.1 Twinmotion2022.2

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TEST_Scene Twinmotion2022.2 変更点と新機能~ UI 新しいScene graph ・[New container (新規コンテナ ) ] は、 [Create sub container (サブコンテナ作成 ) ] に名称変更。 ・[Move to new container (新規コンテナに移動 ) ] は、 選択したオブジェクトを新しいコンテナに配置する項目追加。 ・[Select all instances (全てのインスタンスを選択 ) ] という、参照しているインスタン スを全て選択する機能の追加

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TEST_Scene Twinmotion2022.2 変更点と新機能~保存・読み込み 複数ファイルのインポート (*.udatasmith) 、 (*.fbx; *.skp; *.obj; *.c4d;.3ds; *.dae; *.dxf; *.iv; *.lw; *.lwb; *.lwm; *.lwo; *.lws; *.lxo; *.ply; *.stl; *.wrl; *.wrl97; *.vrml; *.x) など、ファイル形式を混在させてインポート可能。 インポート時の設定項目では、 Datasmith形式とそれ以外の形 式で分類され、インポート設定を変更できる。 PLATEAUの3Dデータを読み込む時など、複数ファイルを一気に インポートしたときに便利です。

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Light_TEST01 Twinmotion2022.2 変更点と新機能~保存・読み込み デザインソフトウェアからのライトインポート( Datasmith) Datasmith形式でインポートすると、そのファイルに 含まれるライトを、Twinmotionにインポート可能になった。 インポートしたライトに特定のパラメータを追加する ためのオプションがライト設定に追加。 ・Use original(オリジナルを使用する) ・ Set intensity to 300lm(光度を300lmに設定) ・Set all values to TM default (すべての値をTMのデフォルトに設定)

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Light_TEST01 Twinmotion TM_00 Twinmotion2022.2 変更点と新機能~保存・読み込み デザインソフトウェアからのライトインポート( Datasmith) Spot Light Omnidirectional light 01 Omnidirectional light 02 Omnidirectional light 03 Area Light Vray IES Light 03 Vray Light_ Plane 3ds Max Vray sun Vray IES Light 01 Vray IES Light 02

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TEST_Scene Twinmotion2022.2 変更点と新機能~ツール -ライブラリ編 「ポーズを取った人」の新しいカテゴリ 高品質人物アセットの「ポーズをとった人」が、シーンごとにカテゴリー 分けされて検索しやすくなりました。 また、アセット数もTwinmotion2022.1から増えており、 今後の追加も予定されています。 アジア人の数も少し増えたようです!!

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Interiors01 Twinmotion2022.2 変更点と新機能~ツール -ライブラリ編 新しいアセットの追加 ハイテク機器 楽器

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Camaro Twinmotion2022.2 変更点と新機能~ツール -ライブラリ編 HDRI バックドロップ ライトドックに、 ダイナミックな空 、 スカイライト HDRI (旧 Skydome)、 新しい バックドロップ HDRI の3つのアイテムからなる 環境 グループ が導入されました。 ※注意 ・パストレーサー使用の場合、バックドロップはより多くの「Firefly 」アーティファクトが発生する。 その場合は、レンダリング設定でホタルの明るさ(Firefly brightness)設定を下げる。

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Camaro

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Camaro

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TEST_Scene Twinmotion2022.2 変更点と新機能~ツール -ライブラリ編 Sketch fab ライブラリの統合 約 700,000 点のオブジェクトが登録されている、 Sketchfab が Twinmotion で利用できるようになった。 ※CC0 アセットカテゴリを除き、クリエイターをクレジット表記する必要があります。 CC ライセンスの詳細については、 Creative Commons ウェブサイト を参照 ※CC BY、CC BY-SA、CC BY-ND、CC BY-ND という4つのクリエイティブ コモンズ ライセンスの 種類によって Sketchfab ライブラリのアセットをフィルタリング可能。

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Interiors01 Twinmotion2022.2 変更点と新機能~ツール -ライブラリ編 物理ベースのアセット配置ツール(早期アクセス) ビューポート内でリアルタイムに剛体物理シミュレーションを使用してオブジェ クトを配置することが可能になりました。 ※注意点 ・シンプルなジオメトリメッシュでのみ機能し、次のオブジェクトは 物理法則 の影響を受けません :ライト、乗物、樹木、地形、コンテナ、ツール、音、ドア、 パーティクル、デカール、動く人間と動物 ・重力と衝突がリアルタイムで機能するように、物理学の影響を受ける オブ ジェクトの周囲に単純な凸状のバウンディングボックスを 生成します。 このため、オブジェクトの接触点が完全でない場合があります。

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Camaro Twinmotion2022.2 変更点と新機能~レンダリング モーションブラー 動画の書き出し時にモーションブラーの ON/OFF機能が追加されました。

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Camaro https://youtu.be/XZzYgAhsXOg

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Camaro Twinmotion2022.2 変更点と新機能~レンダリング ニアクリッピングプレーン カメラ設定にニアクリッピングの項目が追加されました。 クリッピング 0.00m(なし) クリッピング 1.00m

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Camaro Twinmotion2022.2 変更点と新機能~レンダリング タイルベースレンダリングによる、高解像度エクスポート 静止画・動画の最大レンダリング解像度の上限が上がりました。 64K (最大 61440×61440 ピクセル) のカスタム解像度でエクスポート可能。 ただし、レンダリングされた画像の次のビジュアル設定の品質に影響を与える可能性がありま す。 ・スクリーン スペース リフレクション (SSR) ・スクリーン スペース アンビエント オクルージョン (SSAO) ・大域照明 (GI) ・レンズフレア ・ 被写界深度 (DoF)、ブルーム *パノラマは 16Kで出力可能。(エクスポート項目で設定)

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Camaro

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Camaro Twinmotion2022.2 変更点と新機能~レンダリング 静止画とパノラマのエクスポート形式の追加 .png と .jpeg の書き出しに対応していたが、 .exr 出力形式が利用可能になりました。 エクスポート設定より変更可能。 EXRとは・・・ ● OpenEXR ハイダイナミックレンジ(HDR)ビット マップファイル。 ● 32ビットRGBフォーマットでエクスポート。

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TEST_Scene Twinmotion2022.2 変更点と新機能 その他 ・マウス左ドラッグで、オービット操作可能になった。(ナビゲーションプリセットの追加) ・ショートカット追加 ローカル・ワールド軸の切替 : Zキー オービット時、選択オブジェクト中心にピボット : Cキー トランスフォームパネル : tabキー ・Twinmotion Cloud のVRAM容量の増加や、テクスチャーメモリーの改善により、重い複雑なシーンファイルの アップロードが可能になった。 ・Windows11 正式サポート ・macOS Monterey(マックオーエス モントレー)正式サポート ・Twinmotion への glTF および glB ファイルのインポート ・Datasmithのインポートに使用できるUV精度オプション *その他の変更点や、詳しい説明は 【Twinmotion 2022.2 リリースノート】ご覧ください。 https://www.twinmotion.com/docs/ja/twinmotion-release-notes/tw inmotion-2022-2-release-notes/

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Path Tracer 解説

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今回作成DATA

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今回作成DATA

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今回作成DATA

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Twinmotion 編 パストレーサーの設定 パストレーサーとは!? パストレーサーとは、既存のリアルタイムレンダリングでは表現できなかった、 物理的に正確なグローバルイルミネーション、マテリアルの反射や屈折を表現し、高品質なフォトリアル レンダリングを 最小限の設定 で作成することが出来るレンダリングモードです。 現状、静止画のクオリティーを上げるのに最適ですが、 レンダリングに多くの時間がかかることと、パストレーサーの特性上、 アーティファクトが発生しやすく動画作成にはあまり向いていないような気がします。 注意点 ・PathTracerを動作させるには、8GB以上のGPUメモリとDirectX12対応のグラフィックカードが必要(レイトレーシングをサポートしている GPU) ・まだサポートされていない機能がある。コースティクス・デカール・フォグ・天候パーティクル(雨・雪)などなど。。。

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Twinmotion 編 パストレーサーの設定 パストレーサー ON

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Twinmotion 編 パストレーサーの設定 ・まず、パストレーサーの設定で重要なのが、サンプル数と最大バウンスです。 Twinmotionには低・中・高とサンプル数・最大バウンスのプリセットが用意されています。 これはパストレーサーの品質を設定するための項目です。 ・「高」に設定すると、レンダリング時間がかなり長くなるので注意が必要。 ・作業中・確認用の場合は「低」にしておくことがおすすめ。

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Twinmotion 編 パストレーサーの設定 プリセットのサンプル数と最大バウンスは、編集 →環境設定→Path Tracer から変更可能です。

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Twinmotion 編 パストレーサーの設定 パストレーサーの プリセット比較 【高】サンプル数 256 最大バウンス 10 ビューポートレンダリング S 45s 【低】サンプル数 8 最大バウンス 6 ビューポートレンダリング S 2s

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【高】 サンプル数 256 最大バウンス 10 ビューポートレンダリングS 45s

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【低】 サンプル数 8 最大バウンス 6 ビューポートレンダリングS 2s

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Twinmotion 編 パストレーサーの設定 ① サンプル数( Samples Per Pixel) 収束でピクセルごとに使用するサンプル数を設定します。 サンプル数の値を大きくすると、レンダリングされるイメージのノイズが少なくなります。 基本的には、サンプル数と最大バウンスの 2つの項目だけを調整すればよい!! ② 最大バウンス( Max.Bounces) レイが終了するまでに移動するライトのバウンスの可能な最大数を設定します。 ③ Denoiser が、、今回は簡単に説明します。 レンダリング結果からノイズを除去します。 ④ ホタルの明るさ( Firefly brightness) 数値を小さくすると、このアーティファクトが軽減されます 。 ⑤ 放射性(Emissive) エミッシブ マテリアルのバウンス ライティングを有効にします。 ⑥ エイリアシングフィルタリング (Aliasing filtering) 出力品質を改善するための、アンチエイリアス フィルタの幅を設定します。 値が小さいとシャープな (エイリアスの強い ) 結果が得られ、値が大きいとソフトな (ぼやけた ) 結果が得られます。 ① ② ③ ④ ⑤ ⑥

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① サンプル数(Samples Per Pixel)サンプル数の値を大きくすると、レンダリングされるイメージのノイズが少なくなります。 サンプル数 8 サンプル数 256

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サンプル数 8

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サンプル数 256

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サンプル数 8 Denoiser OFF

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サンプル数 256 Denoiser OFF

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② 最大バウンス(Max.Bounces) ライトバウンスの最大数を設定します。 最大バウンス 2 最大バウンス 6 10以上はあまり効果がない。おすすめは10。 最大バウンス 10 最大バウンス 20 最大バウンス 100

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③ Denoiser レンダリング結果からノイズを除去します。 OFF ON

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④ ホタルの明るさ(Firefly brightness) 数値を小さくすると、このアーティファクトが軽減されます 。 ホタルの明るさ(Firefly brightness) 30 ホタルの明るさ(Firefly brightness) 0

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④ ホタルの明るさ(Firefly brightness) 数値を小さくすると、このアーティファクトが軽減されます 。 ホタルの明るさ(Firefly brightness) 30 ホタルの明るさ(Firefly brightness) 30 Denoiser ON

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④ ホタルの明るさ(Firefly brightness) 数値を小さくすると、このアーティファクトが軽減されます 。 ・Firefly brightnessが、目立つ場合は数値を下げる。

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⑤ 放射性(Emissive) エミッシブ マテリアルのバウンス ライティングを有効にします。 OFF ON

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⑥ エイリアシングフィルタリング (Aliasing filtering) 値が小さいとシャープな (エイリアスの強い) 結果が得られ、値が大きいとソフトな (ぼやけた) 結果が得られます。 Aliasing filtering 1 Aliasing filtering 6

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⑥ エイリアシングフィルタリング (Aliasing filtering) 値が小さいとシャープな (エイリアスの強い) 結果が得られ、値が大きいとソフトな (ぼやけた) 結果が得られます。 Aliasing filtering 1 Aliasing filtering 6

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Aliasing filtering 1

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Aliasing filtering 6

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まとめ 今回も、アップデートで、多くの新機能や変更点がありました。 年々、Twinmotionは便利で使いやすく進化してきています。 ロードマップにも検討中の機能が沢山あります!! https://portal.productboard.com/7pu88c9kpmqtzt8hwg6arujh/tabs/4-under-consideration これからTwinmotionを使ってみようと思っている方は、とても操作が直感的で、 わかりやすく、楽しいソフトですので、まずは楽しんで使ってみてください。 また、パストレーサーも扱いやすく、 非常にきれいなレンダリング結果を得ることが可能です。 是非、試してみてください。

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ありがとうございました。