保健師活動におけるEBPM(Evidence Based Policy Making)推進のための実践研究

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August 01, 23

スライド概要

公衆衛生学会より奨励賞を受賞(現場の保健師として初!)した際の講演スライドです。

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行政保健師の仕事と子育てを両立しながら博士号(保健学)を取得。保健医療福祉分野の皆さんのお役に立てるよう、GIS(地理情報システム)で街と人の健康を地理空間的に見える化したり統計解析しています。奨励賞(日本公衆衛生学会)、ノミネート賞(内閣官房主催イチbizアワード)を受賞。大阪医科薬科大学 公衆衛生看護学分野 助教。

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各ページのテキスト
1.

保健師活動における EBPM(Evidence Based Policy Making)推進のための実践研究 堀池 諒 大阪医科薬科大学 看護学部 公衆衛生看護学分野 助教 第81回日本公衆衛生学会総会 奨励賞受賞講演 2022/10/8 11:30~12:10 @第2会場(YCC県民文化ホール小ホール) 1 開示すべきCOIはありません

2.

私の保健師活動における実践研究の流れ 業務でのリサーチクエスチョン 担当業務 所属業務 GIS(地理情報システム)で分析 QGIS・オープンデータ 研究の相談ができる人 EBPM(根拠に基づく政策立案)の推進 学会発表・論文投稿 政策への提言 2

3.

保健師の経験と思考は素晴らしい 「電話相談の母親、ちょっと気になる」 「あの地区は虚弱な高齢者が多いけど、去年1人生まれた」 「その地域は行ってくれる訪看さんが少なくて・・・」 ▶新人には難しい ▶明文化 & 裏付けとなる根拠必要 3

4.

Q.訪問診療は行き届いている? 4

5.

Q.「密を避けて公園を利用しましょう」って市 民任せでいい? 5

6.

Q.在宅療養者は津波から避難できる? Nakai H, Itatani T, Horiike R, Kyota K, Tsukasaki K (2018) Tsunami evacuation simulation using geographic information systems for homecare recipients depending on electric devices. PLoS ONE 13(6): e0199252 6

7.

保健師就職1年前 ▶GIS、他大学の先生2人と出会う。 ▶この出会いがなければ研究は続けられなかった。 毎年、学会発表ね 板谷智也 先生(金沢大学医薬保健研究域保健学系・助教) 中井寿雄 先生(金沢医科大学看護学部・准教授) 7

8.

学会は月額500円以下のサブスク(私見) 公衆衛生学会に入会しようか 迷っている方へ ▶行政職員 学会あるある(私見) ・未入会→学会地元開催→上司から発表指示(年会費自腹) →発表→翌年の年会費支払いタイミングで退会 ・旅行・おいしいご飯 ・研究パートナーとの会食 ▶月額500円以下でメリットたくさん! ①自分の研究や仕事に役立つ ②人脈を形成できる ③年1回の学会をリマインドしてくれる ▶公衆衛生学会 年会費 8,000円 月1回学会誌が送付される Netflix:1,490円 ・学会誌 約60ページ 月1回発行 製作費100円 送料100円想定 Hulu:1,026円 ・1冊100円+郵送100円×12回=2,400円 apple music:980円 ・年会費8,000円-学会誌2,400円=実質年会費5,600円 ・実質年会費5,600円÷12か月=1か月実質会費466円! *堀池独自試算 学会発表 日頃の疑問を 解決できる 8

9.

現場の保健師さんへお伝えしたいこと (特に新任期の方、公衆衛生学会に初めて入会した方へ) 保健師活動には根拠が必要。根拠は科学に基づく。 ①業務のリサーチクエスチョンはすぐにメモする ②職場内外で一緒に研究するパートナーを見つける ③パートナーと日頃のコミュニケーションを大切に ④毎年、学会発表し習慣化する ご質問などお気軽にご連絡ください ryo.horiike@ompu.ac.jp ご清聴いただきありがとうございました 9