GISを用いた公園の過密状態の算出と対策シュミレーション

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August 01, 23

スライド概要

2020年 第79回公衆衛生学会総会にて口頭発表したスライドです

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行政保健師の仕事と子育てを両立しながら博士号(保健学)を取得。保健医療福祉分野の皆さんのお役に立てるよう、GIS(地理情報システム)で街と人の健康を地理空間的に見える化したり統計解析しています。奨励賞(日本公衆衛生学会)、ノミネート賞(内閣官房主催イチbizアワード)を受賞。大阪医科薬科大学 公衆衛生看護学分野 助教。

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各ページのテキスト
1.

O-13-5 第79回日本公衆衛生学会総会 GISを用いた公園の過密状態の算出と 対策シュミレーション 堀池諒1), 板谷智也2), 中井寿雄3), 白井文恵4) 1)高知県須崎福祉保健所, 2)金沢大学医薬保健研究域, 3)金沢医科大学看護学部, 4)森ノ宮医療大学保健医療学部看護学科

2.

COI開示 演題発表に関連し、発表者らに開示すべき COI関係にある企業などはありません。

3.

凡例(公園における1人あたり面積) すごく密(0~1㎡) とても密(1~2㎡) かなり密(2~3㎡) 密(3~4㎡) ソーシャルディスタンス確保 (3~4㎡)

4.

目的 公園は心身の健康維持のために重要であり、特に子ど もにとっては大切な遊び場でもある。 新型コロナウイルス感染症の影響下においては「密を 避けて利用する」と示されているが、抽象的でありど この公園が密かわからず具体的な対策が示されていな い。 そこで、地理情報システム(GIS)を用いて東京都と大阪 府の各公園の利用想定人数を算出し密状態の把握と対 策について検討した。

5.

方法 公園データは国土数値情報から都市公園データを、人 口は500mメッシュ別将来推計人口をダウンロードし 0-14歳の数値を利用した。 両者をGISソフトであるQGISに投入し、最も近くの公 園を利用すると仮定し各メッシュから最短距離の公園 を紐づけることで公園の利用想定人数とした。 ソーシャルディスタンスとして1人あたり4平方メート ルを基準面積とし、利用想定人数と公園面積から各数 値を算出した。

6.

方法 500m 凡例(1人あたり面積) 0~14歳人口 (500m四方の 重心に設定) 500m すごく密(0~1㎡) とても密(1~2㎡) かなり密(2~3㎡) 公園 人口と最短距離 の公園を結ぶ線 密(3~4㎡) 公園 公園 公園 ソーシャルディスタンス確保 (3~4㎡)

11.

結果 現状 対策シミュレーション 基準面積*確保 基準面積未満 1公園あたり 基準面積確保 公園数 1人あたり面積 想定利用人口 上限人数 基準面積確保公園数 ①:1日1時間 (8時間分散) 東京都 大阪府 1,556ヵ所 密 (47.9%) 1,634ヵ所 (56.8%) 1.29㎡ 密 (0.74-2.28) 密 1.57㎡ 584.28人 密 (360.85-695.08) 密 473.20人 密 159.0人 3,020ヵ所 3,199ヵ所 (81.31-283.19) (86.4%) (97.0%) 149. 75人 2,673ヵ所 2,800ヵ所 (83.5%) (93.7%) (0.74-2.54) (273.85-585.60) (50.0-279.88) 中央値(四分位範囲) 中央値(四分位範囲) 中央値(四分位範囲) *基準面基:4㎡(1人2mのソーシャルディスタンス) ②:①+隔日

12.

結論 GISを用いることで公園の利用想定人数が算出でき過 密状態が明らかとなった。 東京都、大阪府とも約半数の公園がソーシャルディス タンスを確保できないが、時間帯で利用者を分散させ れば90%以上がソーシャルディスタンスを確保できる ことが示された。 オープンデータの拡大が必要。 カツオのたたき くろしおくん