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October 28, 26
スライド概要
2026年10月24日開催の第58回 Microsoft 365 勉強会で発表したLT資料です。Microsoft認定資格(MCP)を学んできた経験を踏まえ、情報処理安全確保支援士試験(SC・セキスペ)の勉強を始めて気づいたことを紹介しています。
IPAの過去問を通して、著作権や著作者人格権など日本の法律・制度について考え、Microsoft認定資格で学んだ情報保護やセキュリティの知識との違いや共通点を比較しました。IPAの過去問は出典を明記し、表示用に要約・選択肢記号を変更しています。Microsoft認定資格側の例題は、学習内容を参考にした自作問題です。
※SC試験の合格体験記ではありません。
教育機関の共用PC環境を管理しています。 Microsoft Entra ID、Azure、認証技術を中心に検証しています。 すきやねんAzure(すきあず)などのAzureコミュニティでLT修行中です。
MCPとセキスペと私 ベンダー資格からSCを勉強して気づいたこと Toruneko(トルねこ) 教育機関で共用PC環境管理を担当 MCP:AZ-104 / AZ-500 / AZ-140 / SC-200 など 現在、情報処理安全確保支援士試験(SC・セキスペ)を勉強中 ※合格体験記ではありません※ 2026/10/24 M365勉強会58/MCPとセキスペと私 1
AIが止まらない 出典:情報処理安全確保支援士(SC)令和7年春期 午前Ⅰ問30(表示用に要約・選択肢記号変更) ストラテジ系>企業と法務>法務>知的財産権 ◼ 著作権法及び関連法令によれば、生成AIによる画像の生成や利用について、 適切な記述はどれか a. 著作物を学習したAIによる画像生成は、必ず著作権侵害になる。 b. AI生成画像が既存の著作物と類似しそれを公開した場合著作権侵害となる可能性がある。 c. AIが自動生成した画像は、どのような場合も著作権侵害にならない。 d. AI生成画像は、私的利用なら認められるが、商用利用すると必ず著作権侵害になる。 2026/10/24 M365勉強会58/MCPとセキスペと私 2
AIが止まらない 出典:情報処理安全確保支援士(SC)令和7年春 午前Ⅰ問30(表示用に要約・選択肢記号変更) ストラテジ系>企業と法務>法務>知的財産権 ◼ 著作権法及び関連法令によれば、生成AIによる画像の生成や利用について、 適切な記述はどれか a. 著作物を学習したAIによる画像生成は、必ず著作権侵害になる。 :著作物をAIの学習に利用したことだけで、かならず侵害になるわけではない。 b. AI生成画像が既存の著作物と類似しそれを公開した場合著作権侵害となる可能性がある。 ◎正解:既存の著作物との類似性・依拠性などによっては、侵害となる可能性がある。 c. AIが自動生成した画像は、どのような場合も著作権侵害にならない。 :AIによる自動生成でも、既存の著作権を侵害する可能性はある。 d. AI生成画像は、私的利用なら認められるが、商用利用すると必ず著作権侵害になる。 :商用利用というだけで、必ず侵害になるわけではない。 2026/10/24 M365勉強会58/MCPとセキスペと私 3
Who Are You? 出典:情報処理安全確保支援士(SC)令和7年秋 午前Ⅰ問17(表示用に要約) ◼ ソフトウェア開発委託契約で、著作権を委託元に移転するとともに、「委託先は著作者人 格権を行使しない」と定めた。この条項によって防ごうとしている問題はどれか。 a. 開発者が技術者倫理上の責任を負わなくなること b. 委託元が開発者を後から雇用できなくなること c. 納品ソフトウェアの不具合について、委託先が賠償責任を負わなくなること d. 委託元が納品ソフトウェアを自由に修正したり他社に修正を依頼したりできなくなること 2026/10/24 M365勉強会58/MCPとセキスペと私 4
Who Are You? 出典:情報処理安全確保支援士(SC)令和7年秋 午前Ⅰ問17(表示用に要約) ◼ ソフトウェア開発委託契約で、著作権を委託元に移転するとともに、「委託先は著作者人 格権を行使しない」と定めた。この条項によって防ごうとしている問題はどれか。 a. 開発者が技術者倫理上の責任を負わなくなること :技術者倫理上の責任は、著作者人格権の不行使とは別問題。 b. 委託元が開発者を後から雇用できなくなること :開発者の雇用の可否は、著作者人格権とは直接関係しない。 c. 納品ソフトウェアの不具合について、委託先が賠償責任を負わなくなること :不具合に対する損害賠償責任は、契約不適合責任など別の問題。 d. 委託元が納品ソフトウェアを自由に修正したり他社に修正を依頼したりできなくなること ◎正解:著作者人格権(同一性保持権など)を行使され、委託元が自由に改変できなく なることを防ぐ 2026/10/24 M365勉強会58/MCPとセキスペと私 5
Born in the J.P.N Microsoft認定資格 (MCP) 情報処理安全確保支援士試験 (SC・セキスペ) Microsoft Certification Program Registered Information Security Specialist Examination 日本の国家試験 (IPAが実施) 米国企業 Microsoft が認定 世界共通のベンダー資格 Microsoft製品・サービスの知識と技能 初級:Fundamentals 中級:Associate/Specialty 上級:Expert 情報セキュリティに関する幅広い知識・技能 日本の法律・制度も出題 FE:基本情報技術者 (レベル2) AP:応用情報技術者 (レベル3) SC:高度なセキュリティ専門試験 (レベル4) ※左右のレベルは対応関係を示すものではありません。 そりゃ、日本の法律が出てくるよね! MCPでの情報保護、法令遵守(コンプライアンス):製品・機能を使ってどう守るか SCでは日本の法律・制度も含めて学ぶ:何を、なぜ守るか。 2026/10/24 M365勉強会58/MCPとセキスペと私 6
そして僕は途方に暮れる 分野 大分類 基礎理論 • 気を取り直して、SCの勉強を始めてみると… 出題範囲が広い! コンピュータシステム • 技術だけじゃなく法律・制度・組織管理・経営・契約 テクノロジ しかも細かい! 技術要素 • 「すべて」「必ず」「原則」「例外」 …うろ覚えダメ、絶対。 _(:3 」∠) 開発技術 • でも、意外とMCPでカバーしてた。 1 基礎理論 マネジメント サービスマネジメント システム戦略 〇:関連する内容を学んだ ストラテジ 経営戦略 △:一部の関連知識に触れた ※発表者個人の学習経験に基づく比較 企業と法務 M365勉強会58/MCPとセキスペと私 私が学んだMCP △ AI-900 2 アルゴリズムとプログラミング △ PL-100, PL-200 3 コンピュタ構成要素 △ AZ-104 4 システム構成要素 △ AZ-104, AZ-140 5 ソフトウェア △ AZ-104 6 ハードウェア △ AZ-900 7 情報デザイン △ PL‐100 8 情報メディア △ AI-900 9 データベース 〇 DP-900, PL-200 10 ネットワーク 〇 AZ-104, AZ-500 11 セキュリティ 〇 SC-900, AZ-500, SC-200 12 システム開発技術 △ PL-100, PL-200 13 ソフトウェア開発管理技術 △ PL-200 プロジェクトマネジメント14 プロジェクトマネジメント ただし日本の法規は全く範囲外! 2026/10/24 中分類 △ MS-700, PL-200 15 サービスマネジメント 〇 AZ-104, MS-700 16システム監査 〇SC-900, SC-200 17 システム戦略 △ MS-700, PL-200 18 システム企画 △ MS-700, PL-200 19 経営戦略マネジメント △ PL-900 20 技術戦略マネジメント △ AI-900 21 ビジネスインダストリ △ PL-900 22企業活動 △ PL-900, SC-900 23法務 △ SC-900, AZ-500 7
改変のプログラム 出典:情報処理安全確保支援士(SC)令和元年秋期 午前Ⅰ問30(表示用に要約・選択肢記号変更) ストラテジ系>法務>知的財産権 ◼ プログラムの著作物について、著作権法上、適法である行為はどれか。 a. 海賊版と知りながら入手したプログラムを業務で使用した。 b. 購入したプログラムを複製して社内教育用に配布した。 c. 職務上作成したプログラムを担当者が独断で複製・貸与した。 d. 処理速度を向上させるため、購入したプログラムを改変した。 2026/10/24 M365勉強会58/MCPとセキスペと私 8
改変のプログラム 出典:情報処理安全確保支援士(SC)令和元年秋期 午前Ⅰ問30(表示用に要約・選択肢記号変更) ストラテジ系>法務>知的財産権 ◼ プログラムの著作物について、著作権法上、適法である行為はどれか。 a. 海賊版と知りながら入手したプログラムを業務で使用した。 ×:著作権侵害して作成された複製物と知りながら業務上使用する行為は認められない。 b. 購入したプログラムを複製して社内教育用に配布した。 ×:購入しただけでは、社内への複製・配布が自由に認められるわけではない。 c. 職務上作成したプログラムを担当者が独断で複製・貸与した。 ×:職務著作の要件を満たす場合、著作者は法人等となり、担当者個人が自由に複製・貸 与できるわけではない。 d. 処理速度を向上させるため、購入したプログラムを改変した。 ◎ 正解:プログラムを効果的に実行するために必要な改変は、 著作権法上、一定の条件で認められる。 2026/10/24 M365勉強会58/MCPとセキスペと私 9
帰属するって本当ですか? 出典:情報処理安全確保支援士(SC)令和4年春期 午前Ⅰ問30(表示用に要約・選択肢記号変更) ストラテジ系>法務>知的財産権 ◼ A社は販売管理システムのプログラム作成をB社に委託した。著作権の帰属について特段の 取り決めがない場合、著作権は原則としてどこに帰属するか。 a. A社とB社が話し合って決める b. A社とB社の共有となる c. A社(委託元)に帰属する d. B社(委託先)に帰属する 2026/10/24 M365勉強会58/MCPとセキスペと私 10
帰属するって本当ですか? 出典:情報処理安全確保支援士(SC)令和4年春期 午前Ⅰ問30(表示用に要約・選択肢記号変更) ストラテジ系>法務>知的財産権 ◼ A社は販売管理システムのプログラム作成をB社に委託した。著作権の帰属について特段の 取り決めがない場合、著作権は原則としてどこに帰属するか。 a. A社とB社が話し合って決める ×:特段の取り決めがない場合の原則を問う問題である。 b. A社とB社の共有となる ×:開発を委託したという理由だけで、著作権が両社の共有になるわけではない。 c. A社(委託元)に帰属する ×:発注や費用の負担だけでは、著作権は委託元に自動的に帰属しない。 d. B社(委託先)に帰属する ◎正解:著作権は原則として著作物を創作した側に帰属するため、 プログラムを作成したB社に帰属する。 2026/10/24 M365勉強会58/MCPとセキスペと私 11
MCPもあるさ MCPの学習内容を参考にした自作のSC-900コンプライアンス問題 ◼Microsoft 365で、機密情報を含むファイルが組織外に共有されることを 防ぐため、情報の内容を検出し、ポリシーに基づいて共有を制御したい。 この目的に適した機能はどれか。 a. Microsoft Entra ID b. Microsoft Purview DLP c. Microsoft Defender for Endpoint d. Microsoft 365 admin center 2026/10/24 M365勉強会58/MCPとセキスペと私 12
MCPもあるさ MCPの学習内容を参考にした自作のSC-900コンプライアンス問題 ◼Microsoft 365で、機密情報を含むファイルが組織外に共有されることを 防ぐため、情報の内容を検出し、ポリシーに基づいて共有を制御したい。こ の目的に適した機能はどれか。 a. Microsoft Entra ID :主にID管理、認証、アクセス制御を扱う。 b. Microsoft Purview DLP ◎正解:機密情報を検出し、ポリシーに基づいて共有などを制御する。 c. Microsoft Defender for Endpoint :主にエンドポイントの脅威検出・防御を扱う。 d. Microsoft 365 admin center :Microsoft 365全体の管理ポータル。 2026/10/24 M365勉強会58/MCPとセキスペと私 13
世界に一つだけのCIA MCP IPA SC-900の学習内容を参考にした自作問題 出典:基本情報技術者(FE)平成26年度春期午前問39(表示用に要約) ◼CIAトライアドのうち、情報が不正 に変更されていないことを表す要素 はどれか。 a. 機密性 (Confidentiality) b. 完全性 (Integrity) c. 可用性 (Availability) d. 説明責任 (Accountability) ◎正解:b.完全性 (Integrity) 2026/10/24 ◼情報セキュリティの完全性を脅かす 攻撃はどれか。 a. Webページの改ざん b. データの不正コピー c. DoS攻撃 d. 通信内容の盗聴 ◎正解:a. Webページの改ざん M365勉強会58/MCPとセキスペと私 14
それが一番大事 • MCPで学んだ知識は、SCでも意外と役に立つ • MCPは「どう守るか」「どう制御するか」 • SCでは「何を、なぜ守るか」も学べる • 実務経験がある今なら、FEから学び直しても面白そう! • でも、SCはやっぱり広い! しかも深い! 資格は持っているだけじゃダメ。業務で活かせ! ……ということで、 LTを作りながら、ちゃっかり勉強させていただきました! 2026/10/24 M365勉強会58/MCPとセキスペと私 15
参考文献 • IPA(過去問・利用条件) • IPA 過去問題(問題冊子・解答例) https://www.ipa.go.jp/shiken/mondai-kaiotu/index.html • IPA 試験に関するFAQ(過去問の利用条件) https://www.ipa.go.jp/shiken/faq.html • Microsoft Learn(資格・製品) • Microsoft認定資格一覧 https://learn.microsoft.com/ja-jp/credentials/ • SC-900:セキュリティ、コンプライアンス、IDの基礎 https://learn.microsoft.com/ja-jp/credentials/certifications/securitycompliance-and-identity-fundamentals/ • Microsoft Purview DLP(データ損失防止) https://learn.microsoft.com/ja-jp/purview/dlp-learn-about-dlp 2026/10/24 M365勉強会58/MCPとセキスペと私 16
情報交換おねがいします X Docswell GitHub 日々の検証・LTのお知らせ LT資料を公開していきます これから少しずつ… 2026/10/24 M365勉強会58/MCPとセキスペと私 17