適切な距離の学生に依頼可能なBotを利用した実験協力者募集手法の研究

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February 12, 20

スライド概要

実験協力者の募集に対して気軽に参加できるようにするため,Botを用いた実験協力者募集手法の提案した.LINE Botで実装し,新たな研究室に導入可能とし,5つの研究室で運用を行った.その結果,募集に対して早い意思表示がみられることがわかり,Botを使うことで気軽な利用ができる手法であることがわかった.

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Nakamura Laboratory (Meiji University)

@nkmr-lab

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明治大学 総合数理学部 先端メディアサイエンス学科 中村聡史研究室

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各ページのテキスト
1.

樋川 一幸 明治大学大学院 先端数理科学研究科 先端メディアサイエンス専攻 中村研究室

2.

背景 人にまつわる分野の研究での実験は実験協力者の募集が必要 実験協力者の募集は実験を成立させるための重要な要素 しかし、募集には様々な苦労がある • 研究によっては実験協力者に条件がある 例 〇〇経験者・〇〇ユーザ など • 統計的な理由から多数人必要な場合が多い • 締め切りなどの都合により時間が限られている

3.

様々な実験協力者の募集方法と問題点 • 直接募集 実験者と実験協力者の関係性が近い • での募集 タイムラインで募集メッセージが流れる • クラウドソーシングを用いた募集 実験者と実験協力者の関係性が遠い • 実験協力者プールシステムを用いた募集 運用ハードルが高く、ウェブやメーリングリストが主流

4.

様々な実験協力者の募集方法 実行ハードル 集められる人 直接募集 募集範囲 関係性 他人事感 低い 少ない 狭い 近い なし 低い 少ない 広い 遠い あり クラウドソーシング 高い 多い 広い 遠い なし 実験協力者プール 高い 多い 広い 適切 あり

5.

様々な実験協力者の募集方法 実行ハードル 集められる人 直接募集 募集範囲 関係性 他人事感 低い 少ない 狭い 近い なし 低い 少ない 広い 遠い あり クラウドソーシング 高い 多い 広い 遠い なし 実験協力者プール 高い 多い 広い 適切 あり 目指すべき募集 低い 多い 広い 適切 なし

6.

本研究の目的 適切な距離の関係性の人が気軽に参加できる 実験協力者の募集手法を実現する 支援対象 大学の研究室 適切な距離の関係性 研究室に所属していない下級生 • 所属している学生に比べ、時間的な余裕(忙しい時期が被らない) • 教育的なメリット 実験のやり方を学ぶ機会や配属研究室の参考になる

7.

提案手法 [GN107 2019][WISS 2019] 日常的に利用するツール内で募集を行う を用いた実験協力者プール • 気軽な参加や迅速なレスポンスが期待できる 実験協力依頼 • どの研究室でも導入できるように(利用ハードルの低減)

9.

運用 [GN109 2020] 提案手法によってどのように実験協力者を集められるかを検証 導入を行なった 研究室 学科の つの研究室での結果について分析 導入日数 総登録者 参加経験者 登録解除者 募集件数 括弧内は研究室に所属していない学生の数 (中村研)は 、 新規導入ごとに の の必修授業内で宣伝を行い登録者を募集 で宣伝を行い登録者を募集

10.

意思表示時間 実験募集開始時からのユーザの参加可否の意思表示までの時間 研究室合計で 日( 件の実験募集に対し 時間)以内に 件の意思表示 件が集中していた

11.

実験実施者に対するアンケート結果 直接募集による実験実施経験 あり なし 全体 回答者数 手軽に利用できた 人数を多く集められた 早く集められた 多様な人を集められた 信頼できる人を集められた 条件に合った人を集められた 今後もシステムを利用したい 〜 の 段階で評価 直接募集の経験者に高い評価を得られた項目は 直接募集よりも優れていると考えられる

12.

募集メッセージについての分析 実験内容、時間、募集範囲が具体的な募集メッセージが良い 集まりが悪かった例 おしゃべり実験 小一時間おしゃべりをして 円がもらえる実験です!参加押した後実験ページから登録お願いします! 集まりが良かった例 【 限定】プログラミングシステムに関する実験 限 が苦手な人を中心に募集! 円 演復習範囲相当 集まりが悪い場合は メッセージを工夫することで募集を改善できる可能性がある

13.

考察 による双方のメリット • 迅速( の場合は約 時間以内)に参加の意思表示を確認可能 集まらない場合の対応が早くできる • 実験実施者との直接的な関わりが少ない(適切な関係性) 下級生でも気軽な意思表示ができることに繋がる そのほかの分析 • 研究室、報酬、募集時間帯によらない汎用性の高い手法

14.

考察 実行ハードル 集められる人 直接募集 募集範囲 関係性 他人事感 低い 少ない 狭い 近い なし 低い 少ない 広い 遠い あり クラウドソーシング 高い 多い 広い 遠い なし 実験協力者プール 高い 多い 広い 適切 あり 目指すべき募集 低い 多い 広い 適切 なし

15.

考察 実行ハードル 集められる人 直接募集 募集範囲 関係性 他人事感 低い 少ない 狭い 近い なし 低い 少ない 広い 遠い あり 新たに研究室に導入可能とした コミュニケーションに利用するツールで募集 クラウドソーシング 高い 多い 広い 遠い なし 実験協力者プール 高い 多い 広い 適切 あり 目指すべき募集 低い 多い 広い 適切 なし

16.

発展 現在、国内の の研究室で導入が行われている 特に実験の多い心理学系の研究室で需要があることがわかった 心理学系の研究室向けのシステム改善プロジェクト • テスト送信機能の改善 • 実験協力者の登録項目の見直し 完全匿名化など

17.

まとめ こちらから研究室に導入できます 目的 適切な距離の学生が気軽に実験に参加できる実験協力者の募集手法を実現する 提案手法 日常的によく利用するツール内で研究室ごとに募集を行う を用いた実験協力者プール システム で実装し、どの研究室でもシステムを新たに導入可能とした 運用結果 研究室や報酬の有無、時間帯に関わらず誰でも迅速に人を集められる を介することで研究室に所属していない下級生も気軽に実験に参加できる