6th長崎QDG 開催レポート

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April 15, 22

スライド概要

2022年4月15日(金)に出島メッセ長崎にて「6th長崎QDG」を開催しました。
本スライド資料は、実行委員会による開催レポートです。ぜひ当日の雰囲気を感じてください!

★6th長崎QDG
 https://nagasaki-it-engineers.connpass.com/event/222448/

★NaITE(長崎IT技術者会)
 https://naite.swquality.jp/

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各ページのテキスト
1.

1 6th長崎QDG 開催レポート (6th長崎Software Quality and Development Gathering) NaITE(長崎IT技術者会) ©NaITE 2022/4/15

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2 6th 長崎QDG開催! • 2022/4/15(金) 、出島メッセ長崎にて 開催! • 本会場での技術者コミュニティによる 技術カンファレンスは長崎初! • 平日にも関わらず、自己研鑽に励む技術者たち 40名の参加により賑々しく開催! (視察等含めると約50名) 当日の参加者データグラフについてはOP資料をご参考にされてください。 ©NaITE 2022/4/15

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3 オープニングセッション 6th長崎QDGは共同実行委員長の喜多義弘の開催挨拶で開幕 <ポイント> • NaITE(長崎IT技術者会)について • 興味がある方は誰でも気軽に参加できる技術者コミュニティ! • 全国各地で勉強会・イベントを開催中 • 長崎QDGについて • 長崎 Software Quality and Development Gathering の略称 • ソフトウェアの品質と開発の技術を取り上げる技術カンファレンス • すべての技術を対象として参加者全員で幅広く平等に議論する • 今回の6thQDG • テーマは「真のDXをけん引するソフトウェア品質とテストの技術 を議論しつくす!」 • スペシャルセッションでは、高橋寿一氏(デジタルハーツ株式会社) からはテストについて、足立久美氏(元・株式会社デンソー)からは 品質の大切さや技術者としての在り方についてそれぞれ語っていた だく。 ©NaITE 2022/4/15

4.

4 スペシャルセッション1 「シフトレフトとアジャイルメトリックス」 高橋 寿一 氏 (デジタルハーツ株式会社 CTSO) アジャイルだから品質上がった、品質コストが下がったという 結果は発表されていない。また、アジャイルでは品質を測る従 来の指標が使いにくい。 今後のアジャイル開発で重要なのは、自分の仕事の品質は自分 で責任を持つ。バグをテスト部隊に押し付けないこと。今後は バグは開発で発見修正が原則、テスト部隊は非機能を中心に評 価するというようになる。 その流れにおいて、単体テストが重要になってくるが、残念な がら、国内では単体テストが正しく充実して行われる状況にな っているとは言えない。 <ポイント> • 今後開発中に単体テストを“正しく”行う事が重要 • 今後システムテストは数学的根拠を持つ“ランダム”な考え方 を導入し、しっかり取り組んでいくことが現実解である *製品に応じて何を“ランダム”にすれば良いかよく考えよう ©NaITE 2022/4/15

5.

5 大学コラボセッション 「Android 用ファジングツールの適用及びその性能評価」 佐久間 耀大朗 氏 (長崎県立大学) Android で入力値に着目したセキュリティテストは少なく、見 つけられるバグが限られている。 ツールを用いて入力をランダムに生成する手法を提案。 どこにランダムな入力を仕込むか、はテスト設計で決める。 →高橋寿一氏のQ&Aの中で語られていた、どこにランダムを 用いるかは自動で決定せず、テスト設計が必要。ということに 合っている。 <ポイント> • 高橋寿一氏が今後重要になると言っていた、システムをラン ダムにテストする方法の実現例 ©NaITE 2022/4/15

6.

6 事例セッション 「開発に必要なマネジメントとは?~バッファ管理に着目した CCPM~」 中嶋 良秀 氏 (株式会社ノーリツ) CCPM:Critical Chain Project Management バッファを集約し、その消費度合いのみ着目して管理を行う 開発に必要なマネジメント → メンバがシングルタスクで進められるように動く <ポイント> • 人はシングルタスクのときに能力を発揮できる • メンバがシングルタスクで進められるように ・メンバが優先順位を決めるための判断基準を合わせる ・状況を簡単に把握できるボードを使う ・問題を見つけたら因果関係を見つけ出し、中核問題を解決 するためのアクションをとる ©NaITE 2022/4/15

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7 長崎県コラボセッション 「地域・中小企業はDX変革で生き残る~不確実な未来に備える~」 三上 建治 氏 (長崎県 企画部/産業労働部 政策監、前・経済産業省 製造産業局 デジタル戦略官) 「どの様にDXに対応するべきか?」,長崎県のDXを推進する 立場から、DX変革の肝を解説。 <ポイント> • 各工程を見える化してボトルネックを見つけて集中すること が大事(TOCの考え方) • まずは“DX – D”。デジタル抜きでビジネスの課題を考える。 そこにデジタルが役に立てばDXとなる • 「情報の共有(見極め)」と「スピード(素早い対応)」(ダイ ナミックケイパビリティ) にデジタルツールを活用する • 「結果を出せる強いチーム」=「不測の事態に強いチーム」 を作らなくてはいけない • 「合理性」と「やり遂げる覚悟」を持つ人材こそ鍵である ©NaITE 2022/4/15

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8 サポーターセッション 1. ゴールド「Quality Arts(クオリティーアーツ)様」 QDG委員長として一番QDGを楽しんでいます。 品質(Quality)を支える技術(Arts)を大切にしたい。 よき技術者にいかに join してもらえるか、企業として 課題になってくる 2. シルバー「Admin(アドミン)様」 挑戦:海にセンサ沈めたり、交通整理をデジタル化した り、ルートヴィレッジ(技術者が集まってコラボレーシ ョンする) 3. シルバー「JSTQB様」 ソフトウェア技術者資格認定組織 試験がいつでも受けられるようになりました! ©NaITE 2022/4/15

9.

9 AFFORDDコラボセッション 「プロセスの見える化から設計へ ~仕事、改善、品質の基本~」 古畑 慶次 氏 (派生開発推進協議会 副代表) 時代の変化により要求の在り方が変化している。変化する要求へ の対応と品質問題の解決のためには、開発プロセスの変革が必要 である。 AFFORDDでは派生開発を支える3つの技術としてUSDM、 PFD、XDDPを提唱している。今回はPFDについて解説頂いた。 <ポイント> • プロセス設計の必要性 • 利用・開発・業務プロセスを改善・変革するためには、プロセスの 現状・目指す姿・変化点を可視化する必要がある • また、プロセスはプロジェクトごとの要求やリソースなどにより都 度変化する。そのため、プロセスは「定義する(固定する)」という 考えから「設計する」という考え方が重要である • プロセス設計の手段 • プロセスの設計、実行・シミュレーション、改善・改革のためのツ ールとしてPFDが有効である • PFDはプロセスと成果物の連鎖を可視化するツールであり、ダイア グラムと成果物定義書、プロセス定義書で構成される。初めにゴー ル(最終成果物)を設定し、プロセスと中間成果物を設計する ©NaITE AFFORDD: Association for Facilitation Of Rational Derivational Development (派生開発推進協議会) USDM : Universal Specification Describing Manner PFD : Process Flow Diagram XDDP : eXtreme Derivative Development Process 2022/4/15

10.

10 事例セッション 「地方在住管理職から見る、ソフトウェアテストの過去・現状・未来」 上田 和樹 氏 (日本ナレッジ株式会社) 地方在住でキャリアを積み,本社部門も含めた事業管理者とな った経験から,ソフトウェアテストの状況を解説 <ポイント> • 品質エンジニアに求められるスキルが高くなっている. 一方で人材は不足している • 過去 : コストメリットで仕事を「地方」へ持っていく • 現状 : コストメリットはオフショアや自動化へ 「環境」「セキュリティ」「コミュニケーション」 の問題が解消 • 未来 : 時空間を超えた新しい働き方となる 「東京」と「地方」の2軸の切り口では無くなる. • 「好きな仕事」を「好きな人」と「好きな場所」で ©NaITE 2022/4/15

11.

11 特別セッション 「~ソフトウェア開発者の人材育成と組織活性化~ モチベーションが共鳴する組織 「プロジェクト道免許皆伝」」 斎藤 芳明 氏 (富士フイルムビジネスイノベーション株式会社) 個々が継続的な成長を繰り返す組織やプロジェクトづくりの切り 口から人材育成を議論した異業種交流会の研究報告をベースに自 律人材が自ら育つ場つくりについて講演を頂いた。 <ポイント> • プロジェクト道においては、目標はプロジェクトの成功である が、その目的は人間形成である • モチベーションを共鳴・増幅することで、個々が継続的に成長 を繰り返す組織やプロジェクト作りにつながる • モチベーションは「目標の魅力×危機感×達成可能性」で表すこ とができ、心に届き合うコミュニケーションを刺激として増幅 される • プロジェクトを介して人が成長することで、プロジェクト自体 も更に成長する • これらには場つくりが重要である ©NaITE 2022/4/15

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12 LTセッション 一人5分の持ち時間で3名の方に発表頂いた。 1. 「ソフトウェア設計と国語力」水藤倫彰 氏 (集成塾) • 言いかえる力(抽象化と具体化)、くらべる力(対比関係)、 たどる力(因果関係)はソフトウェア設計においても必要であ る 2. 「StartupWeekend佐世保に参加してきた」要谷貴則 氏 (NaITE長崎支部) • ビジネスアイディアを売り込み競うイベント。プレゼン力、事 業計画や収益見込みの考慮が必要。体力も必要。 3. 「ソフトウェアエンジニアリングのチュートリアル予定の リーク」金子昌永 氏 • ソフトウェアエンジニアリングが理解されていない状況を変え ていかねばならない。 ©NaITE 2022/4/15

13.

13 事例・技術セッション 「若手エンジニアの成長と育成 ~初めての社外活動から3年、 テスト設計コンテスト優勝までの軌跡~」 金田 直純 氏 (NaITE(長崎IT技術者会)) 仲澤 圭汰 氏 (NaITE(長崎IT技術者会)) 初めての社外活動を起点に、U30テスト設計コンテスト優勝に 至るまで、自身の成長に影響を与えたマインドセットと行動、 周囲の働きかかけについて入社6年目の両名に発表頂いた。 • 国内では一般的にIT人材の学習環境が整っていないとされる • 自律的な自己研鑽が必要であると感じ、モチベーションの改 善、技術の習得、技術の実践に取り組んだ • 社外イベントに参加することでモチベーションが向上し、使 命感も向上した • 資格取得や社外勉強会などで体系的テスト技術や開発技術ト レンドを学び、技術を習得。専門性が向上した • 技術の実践として、U30テスト設計コンテストへ挑戦し、優 勝という実績を積み、信頼を獲得することができた • 今後も使命感/専門性/信頼の向上に向けて活動していく ©NaITE 2022/4/15

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14 スぺシャルセッション2 「IoT/DX 時代を生き抜く力」 足立 久美 氏 (元・株式会社デンソー) IoT/DX時代、Agile、OSS、Safety、Security、AI、ML、プロセ スなど様々な技術を組み合わせ、新たな価値を創造することが求 められる。そのためには絶えず技術やプロセスの変化に適応しビ ジネスに繋げられるアーキテクトの存在が必要である。 <ポイント> • 顧客の期待に応えるためにビジネスと技術をつなぐアーキテク トには「対応力(=専門力+提案力+実践力)」が求められる • 専門性は深い基礎知識と専門知識と関連分野の知識 • 提案力は主体性とモチベーションと活発な思考 • 実践力は制約条件下においても価値を生み出すことができる力 • 企業人全般の心構えとして5業(聞く、見る、試す、感じる、考 える)の実践が大切 • IoT/DX時代における技術や要求の大変化はエンジニアにとって の大きなチャンスである。思考停止にならず、外に出て積極的 に環境を変え、多くの人と接することが重要である。 ©NaITE 2022/4/15

15.

15 クロージング 共同実行委員長 浦崎風より閉会の挨拶を行い、イベント開催 にご協力・ご参加いただいた方々へ感謝申し上げるとともにメ ッセージをお伝えいたしました。 <ポイント> • NaITEの今後の活動 • プロセスデザインセミナー長崎を開催予定(2022/4/18(月)) • その他 各種勉強会を開催予定 • 7th 長崎QDGを開催予定! • • • ©NaITE サポーターを募集中 事例発表・LT発表者を募集中 実行委員会への参画も募集中 2022/4/15

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7th長崎QDGでまたお会いいたしましょう! ©NaITE クロージング後、最後までお残りいただいた参加者ご講演者・スタッフ、実行委員、の方々にて記念撮影 16 2022/4/15