7th長崎QDG スペシャルセッション 「未来を想起する協創研究の『三種の神器』」

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September 15, 23

スライド概要

スペシャルセッション「未来を想起する協創研究の『三種の神器』」
福永 泰 氏
(ITECメンタークラブメンター、株式会社Gamaエキスパート チーフアドバイザー、元・日本電産株式会社 基礎研究所 所長、元・株式会社日立製作所 中央研究所 所長)

2023年9月15日(金)に出島メッセ長崎にて「7th長崎QDG」を開催しました。
ご講演者より許可を頂いた資料につきましてNaITEにて公開いたします。(公開版資料は当日版資料と内容が異なっていることがあります)

★7th長崎QDG
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★NaITE(長崎IT技術者会)
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各ページのテキスト
1.

2023年9月15日7th長崎QDCプレゼンレジメ 未来を想起する協創研究の 3 種の神器 日立・日本電産の 3 つの研究所運営 から得たこと 福永 泰@facebook y[email protected] ●「実行委員長【池田 暁】とのつながり」(2009~後程述べる 「3%の輪の重要性)

2.

〇中国 5000 年歴史の教え 『聞いたことは忘れる、見たことは覚えている、 (でも)やったことしか身につかない』 from スタンフォード大 MBA 6week ショートコース R.L.Joss(Dean) より 〇米国 IT 業界からの教え 『パワーポイントエンジニア』になるな‼ 3つの研究所運営を通じ、同じ考え方(Philosophy) 『情報学を勉強し』融合型(CONVERGENCE*協創)研究で推進 『3はキーワード:日立;藤沢技師長 tech はラテン語で3. 1,2では不十分で tech とは言えない。』

3.

参考文献 〇井手寿之:日立ユーバレール 19 号論文 井手論文 (鉄鋼制御技術を鉄道制御へ横展開) 〇中西宏明経団連会長プレゼンテーション 中西講演テキスト化 (中央集権型新幹線制御【解析型】から関東圏鉄道制御【融合 型】へ)

4.

◎3つの研究所での実施例 ●日立・日立研究所時代 システム先行研究論 1994 年情報制御第 1 研究部部長時代 ●システムの先を見た研究テーマ (3 世代研究に頼らない手法) 先行システム研究は、開発済み技術を 隣の似かよった分野に最適化して展開すること。 ●手法の憲法 ①隣の研究活動に興味を持つ。 ②もらった情報、伝える情報に敬意を表し分野間の情報が うまく流れるようにする。 ③過去の研究活動も含め異分野に類似性を求め、横展開する。 参考文献 通信学会 研究室巡りより「日立製作所日立研究所 情報制御第一研究部」 https://www.ieice.org/iss/jpn/Publications/society_mag/laboratories/3-3-1.html 紙 の よ う な 計 算 機 を 目 指 し て : 平 面 デ ィ ス プ レ イ が も た ら す 21 世 紀 の新 し い 計 算 機 文化 https://www.jstage.jst.go.jp/article/tvtr/15/37/15_KJ00001967825/_pdf/-char/ja 動き始めた ITS ビジネスと日立グループの取り組み https://warp.da.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/9419079/www.hitachihyoron.com/jp/pdf/2002/0 8/2002_08_01.pdf 日立研究所 工場における機器トータルの最適省エネルギー制御システムを開発 200302 06http://www.hitachi.co.jp/New/cnews/2003/0206/index.html

5.

●日立・中央研究所時代 異分野が融合・横断するダイナミズムが研究開発の原動力。 「今日明日の研究もやるが、10 年先、100 年先のこともやる」 という、創業者、小平浪平の理念。 事業所から離れた地を選んだのは、事業部門に先行して 将来のビジネスを生み出す研究開発をやる意気込み。 異分野が融合・横断するダイナミズムが研究の最大の原動力。 研究所には、今日、明日にも役立つ研究をしている研究者と 10 年、20 年先のことを考えている研究者が同居している。 両者が情報を交換し互いを刺激するインスパイアし合う環境。 地球規模で考えると、私たちが前にしているテーマは二つ。 ●人間の生存を支える環境を維持保全していくこと。 ●地球規模の情報を結びつけて「知の構造化」を図ること。 20 世紀に培ったモノづくりの技術と経験を見つめ直し、 さらに新たな研究開発を推進することによって、 21 世紀の社会形成に貢献し、確固たる足跡を記すこと。 参考文献 特集 日立の頭脳――「中央研究所」の研究 http://www.hitachi.co.jp/Sp/hitachi/2007_spring/index.html 福永 泰、竹内 薫 イノベーションを加速する「協創」の力 日立評論 https://warp.da.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/286174/www.hitachihyoron.com/frontline/ pdf/frontline_05.pdf 福永 泰 uVALUE を実現する実業と IT の融合 日立評論 https://www.hitachihyoron.com/jp/pdf/2008/07/2008_07_00_professional.pdf 知的情報社会実現に向けての uVALUE 活動 https://repository.kulib.kyotou.ac.jp/dspace/bitstream/2433/84706/1/cue21_03.pdf 私はこうする―日本の研究開発の新しい方向を求めて http://www.murase.m.is.nagoya-u.ac.jp/fm-kenkyukai/event/FM06-4-4.pdf

6.

●日本電産モータ基礎研究所時代 異分野が融合・横断するダイナミズム ●2025 年、50 円スパコンでモータを制御 ●マーケットインの研究、情報学(梅棹忠夫、長尾真) ――民俗学的電気工学―― ●技術と技術を掛け合わせて新しい領域を切り拓く。 素人考え、玄人実装(金出武雄) ●桶狭間の戦いの「情報の価値」の重要性 ●左脳と右脳のバランスが大事 参考文献・資料 日本電産が描く未来 https://www.nidec.com/corporate/recruit/gradu/special/special.html 日本電産社会・環境報告書 2013 https://www.nidec.com/jp/sustainability/report/-/media/www-nideccom/sustainability/report/report2013_jp.pdf 2015 年 11 月 17 日 かわさき科学技術サロンに参加して https://www.circlecross.com/2015/11/18/2015%E5%B9%B411%E6%9C%8817%E6%97%A5-%E3% 81%8B%E3%82%8F%E3%81%95%E3%81%8D%E7%A7%91%E5%AD%A6%E6%8A%80% E8%A1%93%E3%82%B5%E3%83%AD%E3%83%B3%E3%81%AB%E5%8F%82%E5%8A% A0%E3%81%97%E3%81%A6/ 永守賞での川崎市―京都市連携 https://www.facebook.com/424268717920627/posts/753883164959179/ 研究開発トップに聞く(2)日本電産専務執行役員・福永泰氏 https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00484445/0/11054 次世代パワーエレクトロニクスを活用したインテリジェントモータの開発 https://www.astem.or.jp/whatsnew/event/20170926-23114.html 研究開発の敗戦認め前へ 革新力インタビュー(2) https://www.nikkei.com/article/DGXMZO22914510R31C17A0000000/ 日本電産~CSR 活動、研究所と省エネ事例~20200225(中山所長、大阪でのプレゼ ン)

7.

https://www.kansai.meti.go.jp/39enetai/energypolicy/details/save_ene/nihondennsan.pdf 日本電産中央モーター基礎技術研究所 羽生瑠那・高谷裕香 かわさき FM COOL CHOICE 第 15 回 https://m.youtube.com/watch?v=ZtyOB6EWELs&feature=share&fbclid=IwAR3ps4MJIKoe_2n4-xnQ_gmehL0zwBw3axtCnm2g0fRxm0LYJ7R-byZdqU

8.

融合型研究で未来を描く 参考文献 Concept Oriented R&D https://www.amazon.co.jp/Concept-Oriented-Development-Information-TechnologyEngineering/dp/1118478916 第 8 回星新一賞応募作品 150 年ぶりに巡ってきた電流戦争 ――21 世紀のジャンヌダルクーー https://www.facebook.com/100001983891659/posts/3561450873931007/ 第10回星新一賞応募作品 第 6 次産業の勃興 https://www.facebook.com/groups/338891154552226/permalink/702271881547483

9.

3 種の神器

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参考文献(研究ノート資料集掲載分) , 漱石 20090916,春秋 「素人と黒人」という芸術論で玄人をコテンパンにしたのは 95 年前の夏 目激石である, https://www.facebook.com/100001983891659/posts/3073484412727658/ 19140107,漱石 素人 玄人 朝日新聞, 20110101,春秋 100 年前の明治 44 年はまだ「開化」という言葉がよく使われていた。夏目 漱石 が講演で、義務に対しては活力を節約し、道楽の方で活力を消耗しようとする、二つが コンガラガッテ 世が変わっていくのが関化だなどとしゃべっている。, 20120909,春秋 夏目漱石に「初秋の一日」という小品がある, https://www.nikkei.com/article/DGXDZO45924420Z00C12A9MM8000/ 20160101,漱石 没後 100 年 近代人の孤独描く, 20170708,時代映す言葉読み解く 「漱石辞典」、最新研究盛り込む ,https://www.nikkei.com/article/DGKKZO18596490X00C17A7MY5000/ 寺田寅彦 20140620,寺田寅彦「寺田寅彦随筆集」 https://www.nikkei.com/article/DGKDZO73073850Q4A620C1BE0P00/

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佐々木正 20140512,百歳現役、電子工学の草分け 佐々木正, https://www.nikkei.com/article/DGKDZO71021320Q4A510C1NNMP00/ 20140513,百歳現役、電子工学の草分け(2) https://www.nikkei.com/article/DGKDZO71112120T10C14A5NNMP00/ 百歳現役、電子工学の草分け(5), https://www.nikkei.com/article/DGKDZO71299200W4A510C1NNMP00/ 20160601,シャープ「伝説の技術者」の遺言 シャープ元副社長 佐々木正, https://www.hmv.co.jp/en/artist_Bungei-Shunju_000000000263926/item_ 文 藝 春 秋 -2016 年-6 月号_7043044 梅棹忠夫 20151220,梅棹忠夫の歴史観 生態学から考える文明の進化 渡辺 利夫, https://www.nikkei.com/article/DGKKZO95349990Z11C15A2MY6000/ 20160730,民博、グローバル化映す展示 梅棹 近みち 竹内義治, 20200924,梅棹忠夫生誕百年展、IT 社会を予見 , https://www.nikkei.com/article/DGXMZO63732770R10C20A9BE0P00/ 長尾真 19840317,長尾研究室 10 周年記念学術講演会 情報科学の未来を探る, https://www.facebook.com/100001983891659/posts/1660550800687700/ 長尾真退官記念講演 https://www.facebook.com/100001983891659/posts/2890657331010368/ 2007年ごろ 長尾元総長あいさつ文 情報学研究科創立 10 周年記念誌, http://www.i.kyoto-u.ac.jp/archive/pdf/10kinen.pdf 20140101,未来を考える 洛友会会長 長尾真(昭 34 年卒), https://www.s-ee.t.kyoto-u.ac.jp/ja/information/540c7a934f1a6d1b53cb4f1a/raku243 20161124,何を研究すべきかを研究する 長尾真, 20190114,「未来から来た」情報工学者・長尾真、飽くなき人間への興味と哲学への回帰, https://www.bengo4.com/c_23/n_9133/ 情報を読む力、学問する心 長尾真 ミネルヴァ書房 https://www.minervashobo.co.jp/book/b67805.html 危機に直面して 情報学シンポジウムの講演 h t t

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p ://www.facebook.com/groups/338891154552226/permalink/35777674933033 3/ 松波弘之 20130104,半導体の省エネ化に道筋 京都大名誉教授松波弘之さん 朝日新聞, 20160603,松波弘之 京都イノベーション技術評価委員会(アドバイザリ委員会), 20190116,MARUYA SHIGEHISA-MTSAG6<[email protected]> 松波先生との面 談(会談テ ーマについて)1. SiC&GaN 製品に関して 2。インゴットの引き上げについて 松本紘 20150407,「若手育成、理研に新制度」 松本新理事長に聞く, https://www.nikkei.com/article/DGKKASGG06H55_W5A400C1TJM000/ 20150523,長期雇用で研究支援 松本理事長が改革案, https://www.nikkei.com/article/DGXLASGG22H3T_S5A520C1CR8000/ 20150609,松本紘(9)大林先生 質問攻め、型破りの講義 器も視野も際立つスケール, https://www.nikkei.com/article/DGKKZO87820370Y5A600C1BC8000/ 20170720,工学教育、対応力・適応力を磨け 松本紘氏, https://www.nikkei.com/article/DGXMZO18998620Z10C17A7SHE000/ 金出武雄 20151001,人類史的なこの転換期を、時代の水先案内人としてリードしてきた偉大な先達た ちの声を聴く。4 回目「ロボットの目」を世界にインストールした金出武雄だ。MEET THE LEGEND, 20171007,人間と AI とがせめぎあい共存する時代 AI の無限の可能性に人間社会の未来を 賭ける 金出武雄カーネギーメロン大学ワイタカー冠記念全学教授/京都大学工学博士 土 佐尚子情報環境機構教授総合生存学館兼任教授, 20190826,カーネギーメロン大学教授 金出武雄(1) 「素人発想玄人実装」の書, https://www.nikkei.com/article/DGKKZO48913060T20C19A8BE0P00/ 辻井潤一 20151201,研究の出口戦略 辻井 潤一, https://www.ipsj.or.jp/magazine/9faeag000000pfzm-att/IPSJ-MGN570102.pdf 20160531,人間と人工知能が協働する時代へ 辻井潤一, 石角莞爾 「Innovation は家庭教育に秘密があった。Innovation を生むユダヤ式 WHY 勉強法」

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http://kanjiishizumi.com/dreamingclass20171020.mp3

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3 つの研究所での CONVERGENCE 研究実例(失敗事例と成功事例) ●日立研究所 HIDIC シリーズの開発、エンジニアリングワークステーション、ペンベー スシステム、ナビゲーション、 ステレオカメラ、ITS, トンネルアクチュエータ(WEB ページ: http://www.kovery.com/kor/main/main.php) 電気学会 2019 年応用部門大会講演論文集より(201908 20) 金 弘中

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●中央研究所 XX 顕微鏡(XX:ビジネス、産業、ITS、パーソナル)、指静脈センサ、IT ベース画像システム、MEMS(ミューチップ、圧力センサ他) ●日本電産モーター基礎技術研究所 モータモジュールを鉄腕 ATOM へ展開、モビリティへの展開、―― SynRM モータで IE4,5 性能実現

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付録1

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付録2 「知の構造化」による未来からの発想法 ―――未来を描く手法――― 53 冊の研究ノート (紙媒体) IT(エクセル)と紙 のリンク Python による検索 (日立と日本電産の例) 参考文献 南方熊楠 20180108,熊楠の情報処理, 知 的 生 産 の 成 果 人 類 の 未 来 を 考 え る 知 的 生 産 の 現 場,https://scrapbox.io/nishio/こざね法 20151220,梅棹忠夫の歴史観 生態学から考える文明の進化 渡辺 利夫, https://www.nikkei.com/article/DGKKZO95349990Z11C15A2MY6000/ 20160730,民博、グローバル化映す展示 梅棹近みち 竹内義治, 20200924,梅棹忠夫生誕百年展、IT 社会を予見, https://www.nikkei.com/article/DGXMZO63732770R10C20A9BE0P00/ 20100117,「医学と芸術展」ルネサンス期にレオナルド・ダビンチやミケランジェロは 解剖を通して身体を探求 20090126,知を構造化し俯瞰せよ 小宮山宏東大総長に聞く, 連想記事検索と産業日本語などの連携を図り、グローバル化の動きを強めている企 業のデータベースの知の構造化支援システムメモ 第 8 回星新一賞応募作品「150 年目に巡ってきた電流戦争――21 世紀の若きジ ャンヌダルクーー」 https://www.facebook.com/100001983891659/posts/3561450873931007/ 第10回星新一賞応募作品 第 6 次産業の勃興 https://www.facebook.com/groups/338891154552226/permalink/7022718815 47483

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付録3. 井手論文 巨大化、複雑化、高度化する社会インフラを制御せよ 制御用コンピュータに賭けた先人の意志を受け継ぎ、 さらなる夢を後世に引き継ぐ。 創業から 100 年を超え、いま日立は社会イノベーション事業への取り組みをさらに強 化しようとし ている。 社会イノベーション事業は日立 100 年の柱であり、日立はこれ まで金融、公共、 通信、産 業、流通、社会インフラなど幅広い分野のお客さまとの協 創により、製品、技術力を培ってきた。 こ の社会イノベーション事業の基盤を支えて きたのが情報通信技術である。 本 「uVALUE の世界」では、 日立創業 100 周年を記念し、 昨年より製品・テクノロ ジーやシステム 開発などの分野で多大な貢献を果たしてきたキーパーソンへのイン タビュー特集を掲載してきた。 これまでの情報・通信分野における日立の挑戦の軌跡 を振り返るとともに、 お客さまや社会との新たな協創を展望するものである。 今回は その最終回として、日立製作所の大みか工場において長年にわたって制御用コンピュ ータの開発に情熱を注ぎ、そのデジタル化制御の礎を築いてきた井手寿之氏(現、新 明和工業株式会社 相談役)を迎えた。 その話は、 大規模プラントや鉄道システムな どの今日のビジネスや社会のインフラを支えるさまざまな機器・設備システムを効率よ く、正確に、 迅 速に、そして安全かつ自動的に機能させるための未知への挑戦には じまり、これからのスマートな次世代都市の実現に向けた制御技術と情報通信技術の 融合まで、 非常に示唆に富んだものとなった。UVALUE All Rights Reserved. Copyright ©2011, Hitachi.Ltd. 井手寿之氏 【いでじゅし】 1941 年 長崎県生まれ、1964 年東京大学工学部電気科卒 業後、株式会社日立製作所 入社、1993 年大みか 工場長 1995 年 機電事業部長、 1997 年 取締役 電システム事業本部長、 1999 年 新明和工業株式会社 取締役副 社長、2000 年 代表取締役社長、 2006 年 代表取締役会長、 2008 年 相談役(現職) 文=小山健治 (ジャーナリスト) 新幹線の運行管理を支えた HITAC7250

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1972 年 3 月 15 日、東京駅のホームに詰 めかけた多くの報道陣に見守られながら新 幹線ひかり号が発車した。東京・新大阪間に 開通していた新幹線が、運行区間を岡山 まで 延長。その第 1 号列車がこの日、走り始めたのだ。 この歴史のページの背後には、実はもう一つのドラマがあった。 「コンピュータによる 列車運転管理システム」略称 COMTRAC(コムトラック)の始動である。 今日、高密度ダイヤの中で、世界でも比類のない正確性と安全性を誇る新幹線による 高 速大量輸送は、このシステムなしに実現でき なかったといっても過言ではない。 そ して、この COMTRAC の開発・運用 を支えたのが、「HITAC7250」と呼ばれる国内初 のフル IC 型の制御用コンピュー タである。 HITAC7250 が開発されたのは、この新幹線岡山開通からさらに 5 年さかのぼる 1967 年のこと。当時の産業界では、GE、 IBM、DEC などの米国メーカーによる制御用 コンピュータの開発競争が熾烈化してお り、日立も「技術面で遅れをとるな」と全社的に 大号令をかけ、巻き返しを図った。その CCP(制御用コンピュータプロジェクト) による成 果こそ、HITAC7250 だったのである。 1964 年に日立製作所に入社し、茨城県の大みか工場で長年にわたり制御用コンピュ ー タ開発のキーパーソンの一人として情熱を傾 け、現在は新明和工業株式会社の相 談役を務 める井手寿之氏は、このように振り返る。 「我々のような制御系の技術者にと って、 実はコンピュータは道具にすぎません。実際、昔のプラントはコンピュータではなく アナロ グ制御機器とリレーを用いて制御を行っていました。発電所や製鉄所、化学プラ ントなど の大規模な装置において仮に間違った制御を行った場合、故障の引き金ともな り、膨大な 損害をもたらしてしまう恐れがあります。そこで、諸先輩から叩き込まれたの が「絶対に 主機(※)を壊すことがあってはならない」と いう金科玉条でした。制御に使っ ている製品 の信頼、部品の信頼性、システムの信頼は主機と同等もしくはそれ以上に 高くなければならない、という信念がその基本となっています。そこでシビアなヒートラン (温度試験) をして、マイナスから高温では 100℃ にまで及ぶ環境下での耐久テストな どを重 ね、苦労して制御機器の信頼性を確保していました。そんな状況ですから、プラ ント現場 の厳しい環境で本当にデジタル計算機は使い物になるのかと憂慮していたの は率直なところです。ただ、一方で高度な制御を実現するためには、コンピュータが不可 欠であると痛感していたのも事実。「これまで培った制御 の経験から、踏んでも蹴っても 倒れない、い くら暑かろうが寒かろうが、異常を起こさなコンピュータを』という大みか工 場の初代工場長であった泉千吉郎さんの言葉を胸に、そんな制御用コンピュータを何と しても創り上げたいと皆が考えていました」 そうした中で 1963 年、日立中央研究所の指揮のもとで日立工場ならびに国分工場 が、トランジスタ式の制御用コンピュータ 「HICOM2100」「CODAL1000」 の開発に成 功。そして、その後を引き継ぐ形でフル IC 化をめざした HITAC7250 の開発が始まった というわけである。

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※制御対象とする主たる機械のこと。タービン、モーターなどの原動機や発電機、圧延 機などをいう。 困難を極めた COMTRAC の制御ソフトウェア開発 井手氏の言葉にあるように、制御用コン ピュータ独自のデザインフィロソフィーは、 「プラント制御機器として使えるか否か」と いう信頼性に集約される。 当時はもちろん現 在も事情はまったく同じなのだが、一般にコンピュータは周辺温度や 湿度に敏感であ り、運用にあたっては万全な 体制の空調環境を必要とする。ところが、プ ラント現場に はそのような設備はない。周囲温度 5℃、結露ギリギリの湿度、激しい振動に耐えつつ 24 時間連続稼働できることが大前提となる。 当然のことながら人間が造ったモノである 以上、プラント機器といえども故障すること はあり、同様にコンピュータの故障も完全に回避することはできない。とはいえ、プラント の連続運転中にコンピュータが故障して停止 してしまうのは大問題。 したがって、そこ で は MTBF(Mean Time Between Failure : 平均故障間隔)が重要となる。プラントの 制 御で要求される MTBF のレベルは 4000 時間だ。トラブルが発生していったんダウ ン したとしても、一定時間内に立ち上がって処理を継続できればよしとする汎用コンピュ ー タ流のフェイルオーバーによる可用性は、制御の世界ではまったく通用しないのだ。 「そこで私たちは、制御用コンピュータの信頼度計算を、MIL(米軍規格)の部品・ 素子の 故障率をベースに推定していました。 また、半導体は温度に弱いことがわかっていまし たので、過酷な高温多湿状態で試験を繰り返し、一つひとつ信頼性を確認しながら パ ーツを選別しました。 こうした取り組みの末、ようやく周囲 55℃の温度環境に耐えられ る製品、すなわち HITAC7250 を開発。 通常のプラント環境であれば 2000 時間程度 の MTBF を確保し、十分とは言えないまでも何とか使用可能なレベルにまでこぎつける ことができたのです」と井手氏は話す。 こうして 1967 年に完成した HITAC 7250 の第 1 号機は、八幡製鐵(現、新日本製鐵)の 堺製鉄所分塊工場に納入された。 そ して、翌 1968 年における関西電力 堺港 発電 所 5.6 号機、1972 年における中国 電力 島根原子力発電所 1 号機など、鉄鋼制御シ ステムや電力系統監視制御システムを中心に次々と納入が進み、HITAC7250 は実績 を重ねていったのである。 COMTRAC への採用も、こうした HITAC7250 の実績が日本国有鉄道(現、 JR グル ープ)の鉄道技術研究所(現、財団 法人鉄道総合技術研究所)の目にとまり、 日立に声 がかかったのがそもそものきっかけである。

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【この前に緑の窓口の国鉄と日立情報部門の連携があり、その信頼感から自動的に日 立の制御部隊に声がかかったと思われる】 もっとも、COMTRAC の開発は、それまでのプラント制御を目的としたシステム開発と はずいぶん勝手が異なるものであった。 「お話をいただいた 1968 年の時点で 日立 は、プラント制御に関する数多くの実績 を持っていました。しかし、そこで培っ たノウ ハウが鉄道運行指令という分野でそのまま生かせるはずはないと頭でわか っていても、未 踏の領域である列車制御にはチャレンジすべ き価値があると身 を乗り出しました。この時から我々の苦難が始まりました」と井手氏は明かす。 【 プラント制御から列車制御へ技術と応用のマトリックス】 鉄道技術研究所がまず研究用として HITAC7250 を 1 台購入したのを機に、 日立は 技術課題研究会に参加。鉄道技術研究所と日立の技術者は一体となってシステム開発 を開始した【協創】。鉄道のポイントや信号の仕掛け、駅の仕組みなどの初歩から勉強 し、列車の制御がいかなるものなのかといった全体像 をイメージし、両者で問題を共有 化するとい うのが、そこでの最初の作業であった。【素人考え玄人実装】 そこで次第にわかってきたのが、列車制御はコンピュータからの指令によってポイント や信号を切り替えることになるため、1 ビットの誤出力も許されないという事実だったの である。 「鉄道技術研究所からは、コンピュータが 誤演算や誤出力を起こす確率を示せと要求さ れ、非常に弱りました。さらにその検証を行った結果、1 台のコンピュータでは演算の正 しさを保証できないことがわかり、大問題に発展してしまいました。この問題を解決する 方法として我々が提案したのが、2 台のコンピュータによる並列照合型二重系計算機シ ステムと呼ぶ仕組みです。これは、まったく独立して動作する 2 台のコンピュータから出 力される制御データを、極めて小さなハード ウェアで作られた信頼度の高い二重系監視 装置で比較照合し、一致していれば有効な制御信号として採用するというもの。【これは 後の周波数論理回路に引き継がれる】 結果的にこの方式が、 COMTRAC の信頼性 を支えデュアル計算機システムの動作原理に結びついていったのですが、本当に COMTRAC の制御ソフトウェアの開発には悩まされ 後に伝説となるほどの困難を極め ました」 と井手氏は語る。 しかも、このソフトウェア開発は新幹線 岡山開通までに是が非でも間に合わせる必要 があり、国鉄から派遣された 15 名の技術者とともに 24 時間三交代で休みなく進められ た。

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黎明期における制御用コンピュータ開発は、まさにお客さま(ユーザー)と日立が 一蓮 托生」となった協創の中で繰り広げら れたのである。 制御を知り尽くした 技術者ならではの発想 その後、1970 年代に入って日立は、より小型かつ低コストで導入可能な制御用コンピ ュータに対するニーズの高まりにも応えるべく、新たなラインアップとして HIDIC 3 桁シリ ーズを展開。さらに 1975 年には、 複数のコンピュータを多重化することで、システムの 信頼性ならびに拡張性の飛躍的な向上を実現した HIDIC80 を開発。こうして 制御用コ ンピュータによるデジタル化制御 は、いよいよ拡大期に突入していった。 実はこの HIDIC 80 こそ、「泉さんから託された宿題に迫る制御用コンピュータでした」 と井手氏は言う。 「泉さんは根っからの制御屋で、プラント全体から見た制御装置のあり方を常に考えて いました。そうした中から泉さんから我々に託された"夢"は、「どんな大きなプラント も、 多くの機器を積み重ねたシステムによって制御されている。ならば、大規模なデジタル 化制御システムも、小型・高性能のコンピュー タを積み重ねることでできるはず。そんな 仕組みを持った制御用コンピュータをめざせ」 というもの。【2010 年代の私の仮説 ど んな複雑な社会システムも BLDC モータを積み重ねることでできる!】制御屋ならではの 勘に基づいた、 制御を知り尽くした技術者の発想でした」 簡単に言うと HIDIC80 は、今でいうブレードサーバに近いシステム構造で成り立って いた。小型・高性能のコンピュータを必要に応じて追加し、組み合わせていくことで性能 を拡張することができるのである。 ただ、デジタル化制御の世界では、プラン トの現況値を取り込み、演算し、その結果を プラントにフィードバックすることが基本となる。このため、制御を分担するすべてのコ ン ピュータ間で、プラントの現況値を格納したデータベースをランダムに参照できるよう に する必要がある。【現在の分散制御ネットワークシステム “リフレクティブメモリー”の原 形】 そこで開発したのが、「マルチプロセッサ型マルチコンピュータ」と呼ぶ独自のアーキ テ クチャーである。各コンピュータの主メモ リーの外側に、共通プラントデータの専用メ モ リーを配置。 各コンピュータがそのデータ を共有しながら、マルチプロセッサ的に動作 するという仕組みを実現するものだ。この アーキテクチャーの構想を検証するため、 井 手氏たちは欧米のコンピュータメーカーや 研究所を訪問し、技術討論を行った。ところ が、同様の方式を採用したコンピュータはどこにもなかった。まさに、制御系のエンジニ アでなければ発想できないユニークなアー キテクチャーだったのである。 もっとも、この

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HIDIC80 をもってしても、 「泉さんが描いた夢に 100%応えられるも のではありません でした」と井手氏は言う。 「制御システムの理想として、基本となる コンピュータをもっと 小型化・高速化し、1 枚のボードに集約することで高信頼性を確保したいと考えていまし た。しかし、当時の技術レベルでそれを実現するのは困難で、結局 3 枚のボードにまた がらざるを得ませんでした。そこで HIDIC80 の開発から 2 年が過ぎた 1977 年のこと、 半導体開発を手掛けていた武蔵工場に大みか工場の設計者を派遣し、自分たちの手で 世界初の 16 ビットマイクロプロセッサを開発。何とか 1 枚のボードに収めることができま した。こうして実現したのが HIDIC08L。これでやっと、泉さんの夢と思いに応えることが できたと感無量でし た。振り返ると、すでに 12 年の歳月が流れていました。【その後 50 年 1チップ以下でモーターに直につけられる。50 円スパコンでモーター制御】 スマート化時代を見据えて今後の技術者が取り組むべきこと デジタル化時代を切り拓いてきた制御用コ ンピュータの歴史を、主にその初期に焦点 を 当てて駆け足で振り返ってきた。限られた誌面の中でこの時代に開発されたエポック メイ クな製品群や技術、そこにまつわるエピソー ドのすべてを取り上げることはでき ず、エッ センスにとどめざるを得ない。 この後にも物語は脈々と続いており、 制御システムは制御用コントローラ、EIC (Electricity: 電気制御 Instrumentation 計装制御、Computer:計算機制御) 統合シス テム、自律分散システムといったコンセプト を融合しながら発展していった。 ここで言えることは、今回の語り部となっていただいた井手氏、そして井手氏が師と仰 ぐ泉氏をはじめ、多くの先人たちのたゆまぬ努力によって、今ある制御システムの基礎 が 築かれてきたということだ。 そして現在、制御システムはどのような進化を遂げつつあるのだろうか。その一つの発 系としてめざしているのが、スマート化時代への対応だ。 ここでいうスマート化とはいかなるものだろうか。私たちの生活は、すでに世界一のレベ ルにあると言われている交通システム、あるいは電力や水道を供給する公共システムな どの社会インフラシステムが確実に、滞ることなくスムースに働き続けることによって支え られている。 今日、環境問題、高齢化社会などの新しい課題に対応しながら、生活の質を下げるこ となく、納得感のあるコストで維持可能な社会を実現するためには、更に高度な社会イン フラシステムが求められる。(日立はこうした次世代の社会インフラシステムのコンセプト をスマート&スムースと称している)

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そこでは、社会インフラをスムースに動かしてきた制御技術に、情報通信技術(IT) を 融合させた、スマートな制御システムが、 ますます重要な役割を担っていくと考えられて いるのである。 鉄道分野を例にとると、先に紹介した COMTRAC に続き、民営化後の 東日本旅客鉄道株式会社(JR 東日本)は、首都圏の在来線を対象とする「東京圏輸送 管理システム」 略称 ATOS (アトス)を開発し、1996 年より順次導入を進めている。この ATOS により、ダイヤが乱れた際の速やかな復旧が 可能になるとともに、駅や車内で の案内を通じて、乗客に最新の運行情報を伝えられるようになったのである。【横須賀線 と湘南新宿ラインの乗り入れ 上野ー東京ライン、これから羽田空港への延伸 他】 もっとも、こうしたシステムでは、従来の制御システムとはまた違った技術やノウハウ が要求される。実際、ATOS の開発におい ては、ダイヤ系、進路制御系、保守作業系 などの機能を 3 階層の分散系システムで全体最適化を図る必要があり、日立側からもさ まざまな分野の専門家が集められた。 「例えば、システムを構成する機器の部分的な故障がシステム全体に影響を及ぼすこ とがないよう、システム開発研究所が開発した自律分散システムを全面適用しました。ま た、 ネットワークそのものの信頼性を確保するため、100Mbps の光ファイバ LAN を二 重に張り、制御情報を一般情報から分離することで保護する方式を開発しました。最初 の線区の完成だけでも 5 年以上の歳月をかけて苦労を重ねた大構想でした」と井手氏 は振り返る。【中央線を何回停めたか】 今後のスマートかつスムースな社会システムを実現するためには、こうしたさまざまな 分野ごとに発展してきた基盤技術と IT を連携させた高度な制御技術が不可欠であり、 今まで以上にシームレスなインテグレーションを利用者の視点から実現していくシステム 的思考が求められることになる。そんなスマート化時代に向けて、井手氏は次のように 語る。 「IT を活用したスマート技術はまだ緒についたばかりであり、それがどこまで有効に機能 するのか、 まだ私にもわからないのが正直なところです。それでも、プラント運転の最適 化をめざしてきた制御技術と、企業や公共事業の情報活動の最適化をめざして IT の 2 つの技術が結びつくことにより、 多様化するお客さまのニーズへの対応やサービスの拡 充といった側面で大幅なレベルアップが図られるのは間違いありません。ただ、 ここで 絶対に忘れてはならないのは、大事なのは技術だけではない。 スマート都市基盤であ れ、スマート生産基盤であれ、そのシステムは外部環境から影響を受 けながら、どんど ん変化あるいは進化していくオープン性を持っています。おそらく発注者自身も、そうし た将来に対する明確なイメージを持っているわけではありません。だか らこそプロジェク トにあたる技術者は、常に想像力を働かせてステークホルダーの“思い” を感じ取りな がら、システムの機能やサービスとして具現化していく必要があります。そ の地域で暮

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らす人々の文化そのものを、いかなる形で新しい都市基盤に組み込むことがで きるか が問われると言い換えることができるかもしれません。技術者一人ひとりが感性 (感受 性)を高め、周りの人々を引き込んでいく人間的な魅力や技術プラス α の能力を身に 付 けることが、ますます大事になっていくでしょう」 いずれにせよ制御技術やシステム技術、特に社会インフラを支える巨大なシステムとも なると、一年や二年といった短期間で完成できるものではない。【今から始めると 2025 年スタートで 2030 年ぐらいには形が出来上がるか?】場合によっては、先人の意志を 受け継ぎ、さらに、自分たちが遣り残した仕事を後世に引き継ぐというバトンタッチも必要 となるだろう。そうした世代を超え努力の果てに構想が現実のものとなり、 人々の夢へと つながり、望んでいたシステムが完成するのである。 「あらゆる物語は夢から始まりま す。だからこそ若い人には、できるだけ大きな夢を描いてもらいたいのです。どんなシス テム開発も、お客さまと夢を共有するところから始まります。それこそすなわち協創の原 点に他なりません。 これからの日立には、単なる国産技術にとどまらない日本発のシス テム文化を提案し、世界の人々と一緒になって新しいシ ステムづくりにチャレンジしてほ しいと思います」と井手氏はエールを送る。【戻る】 写真説明文 スケーラブルな制御用 コンピュータ実現の夢をかたちにした「HIDIC 80(上)とさらに小 型化、高速化を実現した 「HIDIC08L」に実装された世界初の 16 ビットマイクロプロセッ サを搭載したボード (下) 本格的なデジタル制御コンピュータの時代を切り拓いた 「HIDIC 3 桁シリーズ」 付録4 中西経団連会長講演のテキスト化 講演「Society5.0 時代に求められるアーキテクチャの考え方」(社)日本経済団体連合会 会長 中西 宏明氏 YouTube 2020.8. https://www.youtube.com/watch?v=RrgTUjcMbic ソサエティ 5.0 という未来のアーキテクチャー、「創造の時代」のベースはデータの活用 データをどう活用していくかという知恵が新ビジネスモデル設計

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どういうデータをどんな風に活用しながらその次の世界を考えていくかという、そういうひ とつの構造を考えておかないと、なかなかそれがうまくスムーズに行かない。 システムアーキテクチャー設計を実務で実装した過去のシステムアーキテクチャ事例を 示して参考にしてもらう。 そのままアーキテクチャを決めるわけでもないが、こういうことを考えないといけないんじ ゃないかという話と、それを使った将来が、どういう産業構造になっているんじゃないか と、そういう話で進めさせていただきたいと思います。 データの時代といわれているのは ①データが集められる、 ②膨大に蓄積できる。 ③膨大に蓄積したデータをさらに分析する というこの 3 ステップでこれがものすごくコストが低くできるようになったということがこの デジタライゼーションの大きな前提条件 どんなことかは具体的に発生してくるのかということをいくつかの事例で考察 (a)例えば都市化ではインフラのデータっていうのは実は膨大に集まるようになってき た。これをうまく使っているかと言うとこれ実は大きな課題がある。 (b)人の健康っていうと個々の人の健康データっていうのをまた膨大に集められて蓄積 できる。 (c)列車は後で出てくる実例 (d)スマホは今常時接続で常にデータっていうのは出てくるので皆さんがどこに行って何 があったかってはほとんど分かる。プライバシーの問題というのは非常にシリアス。 次の一手をどうしていくかっていうことを考えていかなきゃいけないと言う一つの示唆に なる。 今 IOT と言っているのは人の情報だけじゃなくて機械、さらにはその日常的な生活の 色々な局面の中から全部データが集められ、それがなおかつリアルタイムっていうことが もっとも大きなポイントになってきている。 さらに、膨大に集まってきたデータを分析するためのツールというか、道具がこれもそん なにバカげたコストでなくてできるようになる。 人の信用とかデータが全部集まるわけだから、この人は何をやるかっていうことを予想も できる。 逆の言い方をするとこれは確実に絶対変更できないような手続きだというような工夫もで きる。こういう全部ディジタル化されたデータをベースにしてこういうような事実が身近に なってきた。 その次にどういう風にと考えていかなきゃいけないかという事を話していきたいと思いま す。 いろんなルール持たないとなかなかうまくいきません。

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国別で今データについていろんな議論を行なっていると言うことだけをまず紹介したい。 欧州については皆さんよくご存知の GDPR という個人データの経済圏というプロジェク トが動いている感じ。 アメリカは民主導でどんどん走っている。 ASPAC とかインドとかってディジタルでデータを集める事自体はもうその先進国と全然 区別なくできるようになったので先進国で作った今まで蓄積されたものと違うデータの活 用の仕方がいっぺんに広がってくる。 データという切り口だけ捉えても一体、国が何を重点としてどんなことをに活用していくか っていうのはそういう一つの切り口の中からいろんなルールが出てきて、これやっちゃい けないアレやっちゃいけないって言う、要するに禁止事項の集まりであると同時にあるい はもっといろんなニーズが必然的に入ってきてしまう。 実際のデータの流れが始まってしまっているということを考えていくと、やっぱりこの中で きちっとしたルールづくりっていうことをやっていかなきゃいけないし、まずデータの活用 環境っていうのをきれいに整備していく必要があるだろう。日本は昨年のダボス会議で DFFT(DataFree flow with Trust)というコンセプトを打ち出してそれを G7 の場で大阪ト ラックという時から具体化し今一生懸命それをさらにもう一歩進めるためにどうするかと いうことで、アーキテクチャーをつくっていかないとこのトラストという信頼できるデータ、そ ういう素地がまずできて来ないというふうになります。 こういう動きを、 world economic forum ダボス会議の主催者がデータガバナンスという 捉え方をしていろいろなアクティビティをしていこうというのはそういう動きに今なってい る。 ポイントというのは技術はどんどん進歩していますからそういうことはどんどんできるよう になると当然それに伴うルール形成というのが出てくるわけだしルール形成を考えていく うえではどういうデータに構造も出せるか、どういう建付けを考えておかなきゃいけない かということが重要になってくるという捉え方が必須。 ゴールは新しい価値。最後は人間の幸せ、quality of life をしっかり上げていくということ になるんでしょうけどもそういうことを考えていくうえでそのいろんな成り立ちっていうこと をくみ上げていかなきゃいけない これ自身が一つの picture 設計。つまりゴールは人に安心して安全に暮らせるところへ 持ってくることだとするとこういう構造を考えておかなきゃいけないっていうアプローチが データそのものに対しても、あるいはそのデータを使う人たちの社会構造みたいなところ もよく想定して決めていくということは必要。そういう意味で、こういう最後ゴールになるわ けですから、アーキテクチャの議論っていうのは非常に大事だというふうに強調したいと いうふうに思います。 ここまでのサマリーですけれどもこれからの世界っていうのは価値創造の源泉はデータ にあり。

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しかもリアルタイムだっていうことをしっかり受け止めるためにはグローバルなルール整 備であるとか全体がどういう構造っていうのを考えていくアプローチが非常に重要。 こういう話始めるとですね多くの方はそれは文理の、理の領域、技術屋の話だよねって なるんです。私はそれは技術の要素がたくさん入ってはいるけれども、基本は技術の話 でも何でもなくて、社会設計の話だし、それから捉え方によっては企業の経営のあり方と か企業の組織の在り方そのものと全く同じ話だというふうに思います。 じゃあこれシステムアーキテクチャでどんなふうにして考えるのって、実例として私なんか 自分でやってきた仕事を紹介したいと思います。 この図の二つ(左が新幹線、右が関東圏列車制御システム)ですね、まったくその機能と してみると「列車の運行を制御するという」同じシステムなんですが、 これ architecture まるで違うということをちょっと事例としてお話ししたい。 左の computer adid traffic manager システム。これは新幹線作る時に世界で初めて 250 キロみたいなハイスピードで、ビャーッと飛ばして、しかもその制御をどんどん動か そう、ここはコンピューターでやらないと信号の制御とか難しい、ただすごい高速で多数 の列車を走らせるんですが途中でこう別れたりしない。途中から入っても来ない。(現状 は、高崎とか福島駅とか一部で別れたりはしている。)ある意味でシンプルで、ただその 高速性と絶対誤っちゃいけない、ここだけを考えてまずシステムを作ったというのは 1974 年です。そこから稼動に入って、そこから今までの間、その時はこれ博多延伸って 言って東京から博多までだったんですけどもこれがいま全国にガーッと伸びていっても全 く同じやり方を連続して継続してやっています。それは新幹線モデルっていうのは、ある 意味で高速にしかも頻度高く次々列車を通す、こういうところがポイントになるんです。 ところがもう一方ですね、首都圏の運行管理システム、これもやっぱり列車運行管理な んですけれども、名前はですね ATOS といいます。autonomous train operating system といい autonomous というのは自律分散のことなんですけれども、新幹線と全く 要素が違いましていろんな線が入り乱れてスピードは違うはそれからあのまあ線路自体 例えば首都圏、これ約 300 駅あるんですけれども、毎日なにか変わってるんですね。し たがってカチッと全部ハイスピードでザーッと流すような仕組みでは全く使い物にならな い。これを JR マネージャーさんと一緒に検討している時は分散型パソコンで運行管理 やるんだ、こう言うことから出発したんですね。これは要するに機能はまぁ同じようなもん だけど全く目的 あるいはカバーしていく範囲、そういうことが違ってくるとアーキテクチャ ーはまるで 違う。 これはですね comtrac ですから先ほど申し上げましたようにその線路に高速に列車が ぴやっと走る、それを全部中央装置まあこれは東海道と山陽とちょっと経営体が違うの では分けてはありますけど ある意味ではこれ一つのハイアラーキーシステムでトップダ ウンで 全部情報は中央集中でそしてダイヤと列車の位置がピタッと合うかどうかという

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ことをきちっと抑えるって そういうことをポイントとして繰り上げられたシステムでございま す 。 こういうこれらの中央集中型の典型的なシステムとそういうふうに見てきたい。 ところが先ほど言いましたように ATOS の場合はですね、そういうふうに行かないんです ね。制御っていうのを、全部集中型で制御しようとすると、毎日この中のプログラムを変 えなきゃいけない、こうことはやってられないよなと。じっと考えてみるとやっぱり列車の 運行管理上の制御という観点から言うと超分散でいいんです。ぶつからないようにすれ ばいいんですから。列車が来る、 はいその次の線区に入ったか入らないか、その次の 線区に入れるか入らないということになると、この駅を中心にして 3 区間ぐらい見ると全 部制御ができちゃう。 ただ情報は集中させなきゃいけない、それはどっかでドーンとどんな風に動いてるって見 る必要があるからですね、そういうふうに制御は分散、情報は集中というミックス型のア ーキテクチャにしておかないと、首都圏の交通網鉄道網のようなものはおよそ機能する ことができませんね、っていう結論なのでこれ超分散なんです。 したがって今の ATOS はですねえ、コレ JR のカバーしている 300 駅全部にこういうコ ンピューターが入っててそれを 超分散で制御ですね。 基本的に必ず駅間の連携だけでやり情報はこれ場所言っちゃいけないんですけど一箇 所に集中して集めてですね、しかもこの情報の集中、集めるということと制御であるとい うことこれやっぱネットワークでつないでいきますからあるトラフィックが集中したら、制御 ができなくなっちゃうなんてことになっちゃダメなんですね。 したがってパケットで制御パケット優先っていうのは作りこんであると、同じような目的で も発想が先ほどの COMTRAC の一点集中型と超分散 まるで違う形を考えて、この辺 がですね、あのアーキテクチャ議論の一番重要なポイントであってどういう目的でどうゆ うデータをベースにその次を考えていくのかっていうそういう設計であるわけですからこ れはある意味で会社経営と全く同じじゃないかとそういうふうに思うんですね。 そういう意味でですね、鉄道システム事例から言えることでも目的実現したいことを踏ま えてシステムの構造を決めていく、そしてその経営方針を設計するのと同じですよね。と いうふうに思うわけでございます。 まあ今みたいにありとあらゆるところでデータが集められ、冒頭でお話しした環境はどん どん出来上がってくる中ではその society5.0 っていうのはゴールになるわけですからそ ういうゴールを実現するためにどういうデータの受け渡しどういうデータ構造を作っていく んだ そしてそれをどう活用していくんだっていうようなそういうアーキテクチャ設計の考え 方が 非常に重要になってくるとそういうふうに考えていただきたいと思います。 そういうことを色々考えた上でですね、これからこれを事業にどう使っていくか、あるいは どう展開していくかということを ちょっと話してみたいと思うんですが。ゴールはですね

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実現価値っていうかこれ単に制御するとか 情報をどう使うかっていうことじゃなくてやっ ぱり最後は例えば社会全体であれれば quality of life だしあるいはその企業活動でい うとお客様にどうバリューを提供できるかということだしそういう発想で物を考えていくとい うことが非常に重要であるというふうに思います。 経団連でもディジタルトランスフォーメーションっていうのはしっかり考えていかなきゃい けないんじゃないかと society 5.0 っていうのを創造社会と位置付けてですねディジタル の力でもって非常に夢のある未来をつくっていこうと、それをやっていくためにはディジタ ルをここまで申し上げてたような形でデータをどう活用していくのかっていうのはそのゴー ルに向かってどんなデータを使っていく必要があるのか、どんなデータを集めていかなき ゃいけないのかそういうシステム設計が必要になってくるというふうに思いますので例え ば交通データですと個人や店舗をつなげて駅エリア全体サービス性とこのような話です ね。例えば JR さんは品川と次の駅を今開発されててそこはそういう意味ではそういう新 たなデータをベースにしたスマートスモールシティのひな型をつくっていくというトライアル になるので最初からこの駅っていうのはそのそういうゴールを実現する場として設計して いこうとそのようなアプローチになるのでそうなると鉄道の駅だけじゃなくて当然モビリテ ィということを考えますとタクシーやバスや他の公共手段とのドッキングとかサービスとど うやってつなげていくかっていうもうそういう世界になるでしょうしそういうことをもうちょっ と幅広く考えていくと街全体がどういう風にしてスマート化できてメリットになってくるだろう かっていう話なんですからこの運行管理から出発したことはですね、その人流情報だと かあるいはそのテナント、スケジュール、バス、タクシー、インフラ行政全部そういうところ で繋がってくるようなそういうそのアプローチを大いに幅を広げて考えていくということが これからの一つ大きなポイントになってくるというふうに思います。 これこういったたぐいの発想っていうのが今あの ASEAN でも大変盛んでございましてこ こでそういうことを捉えたベンチャーがですね、今ユニコーンという風に色々大きく伸びて います。ただ彼らもですね、いろんな企業と私にディスカスしたことがあるわけですけども ある着眼点をベースにしているスマート機能サービスを膨らましますよね。ところがその 次がなかなかイメージしにくいというのは最後のゴールはどうやったらお客取り込めるか じゃなくてどうやったらお客さんが喜んでくれて新しい社会的な価値ができてくるのか、っ ていう発想が必要になってくる。そうするとやれることとゴールとの間のその行ったり来た りがどうしても出てくるっていうふうに今はそういうところに今来てるというふうに彼らも自 覚してて。そうするとですねソサエティ 5.0 みたいなコンセプトを、要するに夢のある方へ ディジタルのパワーを使ってより安全で安心でしかも快適な生活を提供できるようになっ ていくのかっていうような発想が非常に重要になってくるので彼らは今日本に大いに期 待しているというふうには少なくともあのリップサービス上は言ってくれる。まぁ今そんな 状況にあるというふうに思って頂いて良いかと思ってるんですが。

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そしてさらにこれが進むとですね、実は産業構造が変わってきちゃうんですね。 産業構造がまあ例えばあのう、配車サービスなんていうのは典型例ですけどタクシー業 界がなくなっちゃうとかですね、そのことはどんどん起こってくると。でもそれが本当に社 会に受け入れるかどうかっていうのは業界の問題じゃなくて最後のバリューがどこにある かっていうことの議論だというふうに思います。 こういうそのサービスということをさらに拡張して考えていくとですね、ディジタルスマート シティー、このスマーシティーという言葉もですね、使われ始めてからもう十数年経つん です。当初はやっぱりエネルギーとか個別の機能のその効率化みたいなところに焦点が ありましたけれども今からのスマートシティーというか、今さかんにもうある意味では従来 のスマートシティーの次のコンセプトがどんどん議論されるようになってきていて、それは 多くの場合ですね、いろいろなあのディジタルのデータの集積をベースにして新たなライ フスタイルを提案していくというところに今も到達しているというふうに思います。 従いまして、これますますアーキテクチャ大事なんですね。なぜかっていうと関わってくる 人、要するにステークホルダーがですね非常にいろんな切り口で出てきて結果として 我々の生活がどうなるんだというところに話がありますから従ってこの多様に変化してい く、ソーシャルニーズをですね、どういうふうに具体化していくかっていう議論が非常に大 事になってくるということになるので、こういうデジタルの世界をいじくっていくと最後はそ ういう色々な構造設計に、ぶち当たるというか、そこをやっていかないと、個々のサービ スだけの開発では必ず壁にぶつかると思っていただいていいんではないかと思います。 ここで言ってるステークホルダーというのはまあ交通機関ってのは我々は自分の商売で いつも付き合ってるもんですからまあそういうところとディベロッパーの全体の構想力、そ れにインフラは必ずついてきますし 最後のゴールが人を幸せにすることだとすると医療 だとかそれから住民サービスですよね。そんなところまで全部包含したものは一つのデ ータストラクチャー、アーキテクチャの上に乗っかって使われていくという風になってくる のがスマート シティではないかというふうに思います。 さてこうなるとですね 製品とかサービスとか個別の業界っていうのが まずそれにとらわ れているとこの話って進まなくなっちゃうというのが現実だし業界が壊れると思いますね。 壊れたほうが実はもっと良い社会になるっていう事を示しながら壊さないと多分、混乱す るだけだろうというふうに思うんですね。 製品業種別の産業クライテリアっていうのがありますよね。 もうこれ意味がなくなるんじ ゃないかというふうに思ってましてどういうバリューを届けられる企業なのか、あるいは行 政なのか、あるいは産業なのかっていう考え方に持ってくる必要があるだろうというふう に思っていまして例えば我々だと電機業界って何だっけ、ていう状態になる。あるいはそ の運輸業から今一番大きく変わりつつあるところですよね。 物を運ぶというだけではどう もバリューにならないのでそれにプラスしてリテールの商売なんていうとまあ今伸びてる

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産業ってほとんど経営者と話すると、「中西さん、俺んとこはね、製造業でもあるんだよ」 ってほとんどの方がおっしゃる。 まあそういう世界にどんどん変化していくので未来の産業という見方をして産業政策って いうのを作っていかなきゃいけないんじゃないか。 こんなのもやっぱりアーキテクチャ設計そのものじゃないかと思うわけでございましてそう いう意味で社会産業の、あるいは社会システムのアーキテクチャというような発想を持っ て、こういうその今のディジタル化ってことを考えていただくと、これもテクノロジーわけわ からんなあっていう世界ではなくて まさにこれからの社会をどういうふうに作っていくか っていう話に直結することになるんだろうというふうに思うわけでございます。 これはちょっと PR ですけれどもう一昨年になるんですけれども経団連としてはですねソ サエティ 5.0 でともに想像する未来っていう提言を作りました。 こういう第 4 次産業革命とかインダストリ 4.0 とかという議論をするとですね、日本は遅 れているとかですね、そういう議論から出発する人多いので、確かにインターネットのプ ラットフォームというのは、日本語と英語のハンディとか日本語と中国語のハンディで要 するに絶対使っている数の母体が違いますのでなかなか厳しいというのはそれはイエス だと思うんですけど IOT の時代になって機械のデータなど人間だけじゃない様々なデー タがネットに繋がって くるようになると日本が持っているポテンシャルはすごく大きいの でそれをうまく使っていけば日本はいろんな社会課題を抱えているので、それをデジタル によってちゃんと解決するってことができればそれは夢のある創造的な社会ではないか ということで society 5.0 の目指すものというのを第 1 章で「夢ある世界を作ろう」という ことが目標です。 現実にそれをやっていこうとすると日本を解き放つアクションプランということになると一 番最初に出てくるのは「企業が変わること」。企業のターゲットが良いものを作って売って 儲けるって言う単純な話でなくて本当にそれを使って頂く方々に想いを届けられるかどう かというところが勝負のポイントになるっていうことで、そういうことができるようにするた めのステップをこんなんじゃないって言って提案したのは一昨年の 11 月に発表しまして 今これをやろうとすると先ほど来申し上げたようなアーキテクチャの議論であるとか、あ るいはその業界が壊れちゃうという痛みのある変化をむしろアグレッシブにとっていくって いうようなそういうアクションが必要だよねっていうのを今一生懸命、いろんなところで議 論し発表させているってのは今の経団連の活動で一番重要な活動にしております。 まとめなんですけど、 (1) ディジタルによる情報共有の進展ということで業界の垣根はなくなります。 (2) 新しいサービスができるっていうのはこれは新しいサービスということに意味がある んじゃなくて本当に実現できるオファーできる価値っていうところに非常に重要な意味が ある。

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(3) そこを頭に置いた上でこういう価値とか作っていこうじゃないかというところを頭に置 いた上でいろいろな事業企画あるいは行政上の制度整備、あるいは R&D の作り上げ 方、そういうところを変えていく必要がある (4) そういうことをきちっとやっていくためにはデータ利活用の戦略、それはアーキテク チャだというふうにそういう発想で見ていただいてわけのわからない言葉だなっていうそ ういうアレルギー反応だけは少なくなる話にしてもらいたい。 そういうことを今日話したかったわけでございます。 以上でとりあえずのお話は終わりにさせていただきたいと思います 【戻る】