スペシャルセッション 「楽しいサービスを生み出すために必要なこととは?」

>100 Views

September 15, 23

スライド概要

スペシャルセッション 「楽しいサービスを生み出すために必要なこととは?」
増崎 和彦 氏(KDDI株式会社 事業創造本部 XR推進部)

2023年9月15日(金)に出島メッセ長崎にて「7th長崎QDG」を開催しました。
ご講演者より許可を頂いた資料につきましてNaITEにて公開いたします。(公開版資料は当日版資料と内容が異なっていることがあります)

★7th長崎QDG
 https://nagasaki-it-engineers.connpass.com/event/263690/

★NaITE(長崎IT技術者会)
 https://naite.swquality.jp/

profile-image

NaITE(長崎IT技術者会)です。 イベントや勉強会の資料を公開していきます! ★NaITE(長崎IT技術者会)  https://naite.swquality.jp/

シェア

またはPlayer版

埋め込む »CMSなどでJSが使えない場合

関連スライド

各ページのテキスト
1.

楽しいサービスをうみだす ために必要なこととは? 2023/09/15 KDDI株式会社 XR推進部 増崎 和彦

2.

自己紹介 所属 増崎 和彦 主な仕事 KDDI株式会社 事業創造本部 XR推進部 携帯電話関連業務:20年 XR歴:7年 データチャージ デジラアプリ ミク☆さんぽ KDDI XR Cross Portal 取得特許件数:54件 趣味 スケート ゲーム アニメ 1

3.

自己紹介(これまでやってきた主な仕事) @CFM 2

4.

自己紹介(趣味・好きなもの) @CFM @CFM 3

5.

自分が所属してる組織・チームの紹介 KDDI株式会社 事業創造本部 XR推進部に所属 XR推進部 4

6.

自分が所属してる組織・チームの紹介 私が所属しているクリエーティブチーム 【au VISION STUDIO】 わたしたちは、 テクノロジーとアイデアで 未来の体験を継続的に創造するための 取り組みを行います。 テクノロジーやナレッジを クリエイターや企業に提供し、 アイデアのコラボレーションを 生み出していきます。 アイデアを実現できる 実証フィールドを提供し、 体験に変えていきます。 たくさんの人に体験してもらえるよう 情報を発信していきます。 https://au5g.jp/visionstudio 5

7.

チームでの自分の役割 アジャイル開発のPOを担当しています。 企画 開発 ココ ウォータフォール型開発 アジャイル開発 どうやったらいいかよくわか らないモノ(試作・PoC) 6

8.

(本題に入る前にちょっと休憩)「XR」って何? XR推進部に所属…「XR」って何? 【AR】… Augmented Reality(拡張現実) ⇒現実世界の情報に重ね合わせる形で、デジタル情報を表示 【VR】… Virtual Reality(仮想現実) ⇒デジタル情報の世界に入りこむ 【MR】… Mixed Reality(複合現実) ⇒現実世界の情報に重ね合わせる形で、デジタル情報を表示 現実世界と、ぴったり重なりあう。 【XR】… Extended Reality/Cross Reality(AR,VR,MRを含む包括的な表現) ⇒現実の物理空間と仮想空間を融合させて、現実では知覚できない 新たな体験を創造する技術 7

9.

(本題に入る前にちょっと休憩)実際に「XR」を体験してみましょう <ほっけ> <ガレの壺>  Webブラウザ(iOS Safari / Android Chrome)  iOSとAndroidを判定し、iOSの場合はRealityを起動、Androidの場合は WebXRを起動する  6DoF※1(3DoF※2よりもリアル感が得られる) ※1 6DoF(six degrees of freedom):XRを体験できる自由度が6軸(前後の回転、左右の傾き、左右への回転、上下左右前後に動く) ※2 3DoF(Three degrees of freedom):XRを体験できる自由度が3軸(前後の回転、左右の傾き、左右への回転) 8

10.

本日のテーマ ・楽しいサービスを生み出すために必要なこととは? 【1】やりたいこと、やるべきこと、やれることの話 【2】現場にいろいろなヒントがある話 【3】地方自治体との取り組み事例 9

11.

そもそも「楽しい」サービスとは? ・お客さまが「楽しい」サービス ⇒純粋に楽しめるサービス。サービスを体験して満足感を得られる。 おどろき(こんなことが出来るんだ!) ワクワク感、新しい!初めて体験する。 お客さまが欲しかったサービス。(こんなの欲しかった!) ・作ってる人が「楽しい」サービス(開発モチベーション) ⇒お客さまが楽しんでいるところを見ることが出来る(感じられる) 仲間と共に一緒にサービス提供をやり遂げる。 サービス開発を通じて、仲間と自分の成長が感じられる。 調査していた技術がサービスに生かされる。 みんなが「ありがとう」と言ってくれるようなサービス(社会貢献)の提供。 10

12.

【1】やりたいこと、やるべきこと やれることの話

13.

【1】やりたいこと、やるべきこと、やれることの話 「技術」がサービスの下地になる(当たり前だが 重要)普段からココをできるだけ大きくしておく。 世の中の人たちがやりた いこと お客さまがやりたいこと 開発者がやりたいこと 世の中として喜ばれること (社会貢献) 会社としての方針 やるべきこと やりたいこと やれること 技術 法律 お金 時間 12

14.

【1】やりたいこと、やるべきこと、やれることの話(ミク☆さんぽの事例) お客さまがやりたいことをくみ取り、やるべきことと 擦り合わせつつ、必要な「技術」を用いて実現する。 お客さまの要望: ミクさんと デートがしたい! やるべきこと やりたいこと やれること 先端技術を使って 社会に対してワクワク感 を提供する 社会に貢献する 新技術のウォッチ 新技術を用いた試作 既存技術の深堀 次世代技術の動向調査 13

15.

ミク☆さんぽとは… ARのミクさんと散歩したり、写真を撮影したりして楽しむ!サービス 最新技術を用いて、お客さまが体験したい(と思われるような)サービスを実現する 世界で初めて「Tango」の空間認識技術を活用し仮想キャラクターによる案内サービスの実証実験を実施 KDDIとクリプトン、世界初のバーチャルキャラクターとのカフェデート体験を実現 「初音ミク」による、AR技術を活用した義援金贈呈式の実施 とクリプトン、 技術等を活用したコンテンツ事業で協力 【体験例】 使用した主な技術 ・TANGOによる空間認識 ミク☆さんぽにて使用 ・Vuforiaによる画像認識 観覧車イベントにて使用 ・ARCore/ARKit 雪ミク2018の展示にて使用 ・クラウドレンダリング 雪ミク2019の展示にて使用 ・スマートグラス 雪ミク2019の展示にて使用 ・WebAR 2023年の展示にて使用 14

16.

ミク☆さんぽとは… https://www.youtube.com/watch?v=8StLIQ9PueQ 15

17.

ミク☆さんぽとは… 16

18.

ミク☆さんぽと社会貢献(女川義援金贈呈式) 17

19.

【2】現場にいろいろなヒントがある話

20.

【2】現場にいろいろなヒントがある話 KDDIフィロソフィ:現地現物で本質を見極める コレ https://www.kddi.com/corporate/sustainability/policy/philosophy/ 19

21.

【2】現場にいろいろなヒントがある話 現場には「やりたいこと」「やれること」「やるべきこと」の ヒントが落ちている。 ⇒それぞれを拡張できる!(新たなサービスが生まれる!) やるべきこと やりたいこと やれること 20

22.

【2】現場にいろいろなヒントがある話(ミク☆さんぽの事例) 現地でミクさんぽを楽しまれていたお客さまとお話しをする機会 があり、次はどんなことをしてみたいかヒアリングしたところ 「観覧車デート」をしてみたい!というご意見を頂いた。 お客さまの要望: 次はミクさんと観覧車 デートをしてみたい! やるべきこと やりたいこと やれること 先端技術を使って 社会に対してワクワク感 を提供 現地でARの動作を確認。 ⇒空間認識はNG 他のAR手法を模索… ⇒ Vuforiaによる画像認 識を採用 21

23.

【2】現場にいろいろなヒントがある話(ミク☆さんぽの事例) 現場で得られたお客さまの要望を元に、現場に行き、技術調査 を行った結果、空間認識ではミクさんが観覧車に乗れないこと が判明。空間認識ではなく、画像認識を使うことで問題を解決。 サービス提供に至った。 【結果】 ・観覧車サービスとして普段ターゲットとならないお客様が増。 ・サービス好評につき2カ月延長。 ・お客さまにも、ノルベサ(観覧車の会社)にも喜ばれる 楽しいサービスを提供することができた。 22

24.

【2】現場にいろいろなヒントがある話(ミク☆さんぽの事例) 23

25.

【3】地方自治体との取り組み事例

26.

【3】地方自治体との取り組み事例(長野県飯田市) 2018年より、XR技術を用いて長野県飯田市と複数の取り組み を実施してきました。 地方創生 飯田市の活性化 観光の魅力を知ってもらう やるべきこと やりたいこと やれること 先端技術を使って ワクワク感を提供 XR関連技術の提供 25

27.

【3】地方自治体との取り組み事例(長野県飯田市)実施事例 バーチャルキャラクター「レナ」が長野県飯田市の非常勤特別職員に就任(2018年8月 ) 自動運転と連動した コンテンツ体験の実証実験を実施(【動画】)( 年 月) 飯田市と 、 度映像で市民が魅力的なスポットを紹介する コンテンツを提供開始 ~飯田市役所が運用し市民とともにコンテンツを企画・制作。今後の活用を見据えた 特典も~ ( 年 月) 飯田市と 、ウィズコロナ時代における地域活性化施策として、遠隔の飲食店同士をオンライ ンでつなぐ「つながるバル」を実施 ( 年 月) 飯田市との一連の取り組みについて 特別賞 長野県飯田市 KDDI株式会社 キャラクターXR による観光体験 のアップデート の「特別賞」を受賞 自動運転、多言語対応AR、ARスタンプラリーな どさまざまな技術要素の組み合わせにより新たな 体験価値を創出。自治体と企業が一体となり先進 的な取り組みを実施。 26

28.

【3】地方自治体との取り組み事例(長野県飯田市) 飯田市との取り組みが長く続いている理由(2018年~) ・飯田市側に対応可能な技術者がいる ⇒XR用のコンテンツ作成・入稿など (360度映像の撮影、CMSサーバへの入稿など) ・飯田市担当者のモチベーションが高い ⇒「やりたいこと」を推進・実行する 自治体側の取り組み姿勢(KDDIだけだと上手く続かない) 27

29.

本日のまとめ ・楽しいサービスを生み出すために必要なこととは? 【1】やりたいこと、やるべきこと、やれることの話 ⇒チャンスが来たとき使える「技術」がないと、何も出来ない。技術大事!! 【2】現場にいろいろなヒントがある話 ⇒現場には宝が埋まっている。現場に行って宝を探すべし! 【3】地方自治体との取り組み事例 ⇒地方自治体との取り組みの際は、現地の技術者に出番あり。 28

30.

おわり 29