現場にあったプロジェクトマネジメントを探求する ウォーターフォール or アジャイル

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July 15, 18

スライド概要

PMI日本フォーラム2018での講演資料をベースにした Why Agile の資料です。

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サーバントワークス株式会社 代表取締役/チーフアジャイルコーチ/エバンジェリスト DASA Ambassador DASA DevOps 認定トレーナー NOTA株式会社 アドバイザー 講演や支援のご相談はぜひお気軽に(ご相談は無料です)! PSPO II, PSM II, SPS, PAL-EBM, PAL I, PSU I, PSK I, PSD I, PSPO I, PSM I, CSM

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1.

現場にあった プロジェクトマネジメントを探求する ウォーターフォール or アジャイル Project Management Quest within Gemba - Agile? or Waterfall? 長沢 智治 Tomoharu Nagasawa エバンジェリズム研究所 代表 nagasawa@evangelism.jp evangelism.jp @ tnagasawa evangelism.jp Copyright © 2018 Tomoharu Nagasawa, All rights reserved.

2.

自己紹介 - キャリア 1996 - 2000 2000 - 2006 2007 - 2018 2018 - ソフトウェア エンジニア 改善 コンサルタント エバンジェリスト 独立 Software Engineer Kaizen Consultant Evangelist Advisor インテック Rational Software、 IBM など Microsoft など OOAD / UML 反復型開発 RUP / UML CMMI プロセス改善 Agile / DevOps チーム開発 / 働き方 事業支援 プロダクト支援 Copyright © 2018 Tomoharu Nagasawa, All rights reserved.

3.

自己紹介 - 事業展開 Evangelist Advisory Evangelist Teacher Agile Writer Service Evangelism Lead Research Expert ご支援のお問い合わせはお気軽に Copyright © 2018 Tomoharu Nagasawa, All rights reserved.

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自己紹介 - 講演や書籍 講演 生放送 書籍 基調講演 開発プロセス入門 DVCS 入門 スクラム入門 プロジェクト管理 チーム開発入門 プレゼンテーション DevOps Summer 2013 DevOps Copyright © 2018 Tomoharu Nagasawa, All rights reserved.

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本講演でのコンセンサス

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お持ち帰りいただきたいこと • 現場に適したプロジェクトマネジメントを見極める ひとつの指針を把握いただく • アジャイルなプロジェクトマネジメントが 有効な状況を知っていただく • 代表的なアジャイルなプロセスフレームワーク によるプロジェクト進行を把握いただく Copyright © 2018 Tomoharu Nagasawa, All rights reserved.

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ビジネスとIT

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ビジネス ビジネスとIT 1990 IT 便利 IT 2010 2000 IT 有効 2020 IT 不可欠 既存のビジネスモデル IT コア 新しいビジネスモデル ビジネス 意思決定 システム特性 品質 IT部門が主導 経営陣が主導 守るプロダクト (SoR) コード品質 client/server システム品質 web マーケットが主導 攻めるプロダクト (SoE) ビジネス品質 cloud & devices データ品質 IoT & AI テクノロジー Copyright © 2018 Tomoharu Nagasawa, All rights reserved.

9.

ビジネスを牽引するIT 2010 2020 ビジネスに学習機会を提供 継続的な投資とデリバリー IT 不可欠 IT コア 新しいビジネスモデル マーケットが主導 直接タッチ 競争の激化 攻めるプロダクト (SoE) ビジネス品質 データ品質 デバイス cloud & devices クラウド IoT AI IoT & AI Copyright © 2018 Tomoharu Nagasawa, All rights reserved.

10.

プロジェクトの特性

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プロジェクトの特性 高 無秩序 要件定義の難易度 合意の難しさ IT 便利 やや 複雑 複雑 IT 有効 やや 複雑 単純 IT 不可欠 低 低 不確実性 経験があるか?安定しているか? 出典: Stacy Matrix, 『アジャイルソフトウェアエンジニアリング』日経BP社 高 IT コア Copyright © 2018 Tomoharu Nagasawa, All rights reserved.

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プロジェクト特性に合ったプロセス 定義済みの プロセスモデル IT 便利 Defined Process Model 単純 / やや複雑 経験したことがあり安定 • 調達可能なものが増えている • IT 有効 実測的な プロセスモデル Empirical Process Model IT 不可欠 複雑 経験したことがなく試行 • 検査と適応していくしかない • IT コア Copyright © 2018 Tomoharu Nagasawa, All rights reserved.

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プロセスモデルの特徴 定義済みのプロセスモデル 実測的なプロセスモデル ゴールが明確 ゴールが変動 技術に精通 技術をキャッチアップ 方法論が確立 人材が豊富 🔥 方法論が通用しない 人材を育成 Copyright © 2018 Tomoharu Nagasawa, All rights reserved.

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Q QCD + S S

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プロセスモデルの特徴 定義済みのプロセスモデル 実測的なプロセスモデル ゴールが明確 ゴールが変動 技術に精通 技術をキャッチアップ 方法論が確立 人材が豊富 🔥 方法論が通用しない 人材を育成 Copyright © 2018 Tomoharu Nagasawa, All rights reserved.

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QCD+S - 鉄の三角形 S 費用 Cost C Q 範囲 Scope 品質 Quality D 期日 Delivery 何を固定して計画するか? Copyright © 2018 Tomoharu Nagasawa, All rights reserved.

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従来型 QCD+S - 鉄の三角形 S 費用 Cost C Q 範囲 Scope 品質 Quality D 期日 Delivery 何を固定して計画するか? Copyright © 2018 Tomoharu Nagasawa, All rights reserved.

18.

QCD+S - 従来型の計画の仕方 従来型 S 範囲 = 要件 C 費用 = 人月 費用 = 人月 (工数) D 期日 = 納期 Copyright © 2018 Tomoharu Nagasawa, All rights reserved.

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QCD+S - 従来型の調整の仕方 従来型 S 範囲 = 要件 C 費用 = 人月 費用 = 人月 (工数) 調整方法② 人員を増加 D 期日 = 納期 調整方法① 期日をのばす Copyright © 2018 Tomoharu Nagasawa, All rights reserved.

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QCD+S - 鉄の三角形 S 費用 Cost C Q 範囲 Scope 品質 Quality D 期日 Delivery 何を固定して計画するか? Copyright © 2018 Tomoharu Nagasawa, All rights reserved.

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アジャイル QCD+S - 鉄の三角形 費用 Cost C D Q 期日 Delivery 品質 Quality S 範囲 Scope 何を固定して計画するか? Copyright © 2018 Tomoharu Nagasawa, All rights reserved.

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QCD+S - アジャイルの計画の仕方 アジャイル S 範囲 = バックログ #1 C #2 #3 費用 = チーム #4 #5 費用 = 固定チームの数 D 期日 = 反復の期間 #1 #2 #3 #4 #5 Copyright © 2018 Tomoharu Nagasawa, All rights reserved.

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QCD+S - アジャイルの調整の仕方 アジャイル S 範囲 = バックログ #1 C #2 #3 費用 = チーム #4 #5 ①スコープを絞って調整 費用 = 固定チームの数 D 期日 = 反復の期間 #1 #5 #2 #3 #4 ②反復を増やす(期日を調整) Copyright © 2018 Tomoharu Nagasawa, All rights reserved.

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アジャイルによる計画と予測可能性 アジャイル 反復 イテレーション スプリント #1 #2 #3 #4 ベロシティ 予測値 7 7 ポイント 6 5 6 5 6 6 6 実績値 6 5 4 3 2 6 1 チームでのみ意味のある 相対的な見積もりをする ことが多い #1 #2 #3 #4 Copyright © 2018 Tomoharu Nagasawa, All rights reserved.

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QCD+S - 鉄の三角形 S 範囲 費用 Scope Cost C D 期日 Delivery Q 品質 Quality Q 品質 Quality 費用 Cost C D 従来型 期日 Delivery S 範囲 Scope アジャイル Copyright © 2018 Tomoharu Nagasawa, All rights reserved.

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改めてアジャイルとは

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アジャイルソフトウェア開発宣言 2001年 agilemanifesto.org/iso/ja/manifesto.html Copyright © 2018 Tomoharu Nagasawa, All rights reserved.

28.

アジャイルプロジェクトマネジメント宣言 2005年 継続的な価値の流れによる投資対効果 顧客との信頼関係と確かな成果 透明性による不確実性の予測 個人のチカラが発揮できる環境 責務を共有するチーム 状況に応じた戦略と改善 ©2005 David Anderson, Sanjiv Augustine, Christopher Avery, Alistair Cockburn, Mike Cohn, Doug DeCarlo, Donna Fitzgerald, Jim Highsmith, Ole Jepsen, Lowell Lindstrom, Todd Little, Kent McDonald, Pollyanna Pixton, Preston Smith and Robert Wysocki. 相互依存宣言 Declaration of Interdependence pmdoi.org Copyright © 2018 Tomoharu Nagasawa, All rights reserved.

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プロジェクト運営

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プロジェクト運営のスタイルや価値観の違い S 範囲 費用 Scope Cost C D 期日 Delivery Q 品質 Quality Q 品質 Quality 費用 Cost C D 従来型 期日 Delivery S 範囲 Scope アジャイル Copyright © 2018 Tomoharu Nagasawa, All rights reserved.

31.

プロジェクト運営|計画と価値観 提供価値を固定 時間 自律型マネジメント 都度、価値を評価・設定 統制型マネジメント 価値 提供期日を固定 タスクによる計画・進捗 価値を基準に計画・計測 Copyright © 2018 Tomoharu Nagasawa, All rights reserved.

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プロジェクト運営|マネジメントスタイル 統制型マネジメント 自律型マネジメント • 経験豊富 • チームを活かす • 多能マネージャ • ファシリテート マネジメント • 個人意識 • チーム意識 • タスクの完了 • 価値の完了 メンバー (チーム) Copyright © 2018 Tomoharu Nagasawa, All rights reserved.

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プロジェクト運営|見積もりの担当と仕方 統制型マネジメント 自律型マネジメント 絶対値 相対値 5 5 4 4 3 3 2 2 1 1 均一化して見積もる マネジメント メンバー (チーム) 4 3 チームで見積もる Copyright © 2018 Tomoharu Nagasawa, All rights reserved.

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プロジェクト運営|進捗と報告 統制型マネジメント 自律型マネジメント Iʼm done Iʼm done Weʼre done Weʼre done Iʼm done Iʼm working 完了タスクの積み上げ マネジメント メンバー (チーム) Weʼre done チームでマネージ・報告 Copyright © 2018 Tomoharu Nagasawa, All rights reserved.

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プロジェクト運営|権限と説明責任 統制型マネジメント 自律型マネジメント 企画 編成 調達 企画 編成 調達 設計 品質 育成 設計 品質 育成 交渉 フォロー 調整 交渉 フォロー 調整 計画 進捗 計測 計画 進捗 計測 マネージャー マネージャー 実行 マネジメント メンバー (チーム) 品質 育成 計画 進捗 計測 実行 現場チーム プロジェクト管理 設計 現場チーム プログラム管理 プロダクト管理 Copyright © 2018 Tomoharu Nagasawa, All rights reserved.

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プロジェクト運営|権限と説明責任 統制型マネジメント 自律型マネジメント • 上意下達 • 方向性を理解 • 指揮系統が明確 • 各自が判断し行動 • 現状維持志向 • 創造的 • 合理的な対話コスト • 対話を重視(コスト高) • 変化への適応が難しい傾向 • 変化への適応を想定 • リスクが少なく見える • うまくいかないと無計画 • 仕掛かり(WIP)が多くなりがち • 仕掛かり(WIP) を小さくする Copyright © 2018 Tomoharu Nagasawa, All rights reserved.

37.

アジャイルのこれから (参考)

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アジャイルのスケーリング (大規模対応) SAFe Scrum @ Scale Nexus LeSS DAD SAFe の原則 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 8. 9. 経済的な視点を取る システム思考を適用する バラツキを認め、複数の選択肢を残す 素早い統合された学習サイクルで インクリメンタルに構築する 動くシステムの客観的な評価を基に マイルストーンを設定する 仕掛作業 (WIP) を制限し、可視化する。 バッチサイズを小さくし、待ち行列の長さを管理する リズムを適用し、ドメイン横断的な計画策定で同期する ナレッジワーカーの内発的なモチベーションを解き放つ 意思決定を分散する Copyright © 2018 Tomoharu Nagasawa, All rights reserved.

39.

Modern Agile アジャイル宣言から10年、 • イノベーティブな企業 • ソフトウェアの思想的リーダーたち • アジャイルとリーンの開拓者たち は、 • • • よりシンプル より強く より合理化された アジャイルを模索してきた。 この「モダンアプローチ」は、 • 「実験的な成果の創出」 • 「優れたカルチャーの育成」 に焦点をあてている。 今日、伝統的なアジャイル定義をバイパスして、モダン アプローチを語ることには、十分意味があるだろう。 出典: https://anagileway.wordpress.com/2016/10/07/modern-agile-jp/ Copyright © 2018 Tomoharu Nagasawa, All rights reserved.

40.

アジャイルの組織化(日本での取り組みのひとつ) 『ジャイロ型組織』 Agile Project Agile Projects ナレッジ Agile Project 文化 Agile Project アジャイルプロジェクトにより顧客価値に フォーカスできるチームはできるが、 組織横断的なナレッジ共有と人材の育成に 新たな課題がでてくる 育成 プロジェクトでの学びをナレッジとして 収集と共有を行い習慣化することで、 育成に還元することで、アジャイルな プロジェクトを組織的に運営していく ジャイロ型組織 で検索 Copyright © 2018 Tomoharu Nagasawa, All rights reserved.

41.

まとめ

42.

まとめ プロジェクトマネジメントは、現場の状況に応じて選択すべき マネジメント方法により価値観も進め方、指標も異なる アジャイルは特異なものではなく、有効な選択肢である Copyright © 2018 Tomoharu Nagasawa, All rights reserved.

43.

Thanks ご清聴ありがとうございました 連絡先 nagasawa@evangelism.jp evangelism.jp @ tnagasawa evangelism.jp ご質問、ご相談は、お気軽にご連絡ください