DSM-5-TR 気分障害の変更点

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July 17, 23

スライド概要

DSM-5-TRにおける気分障害の変更点をレクチャーやYouTubeで解説するのに使用した資料です。レクチャーなどでの使用OKです

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精神科医、大学教員かつYouTuberです。資料は講義での使用OKです。 私がYouTubeで使用している資料につき公開をご希望の方がいたら、該当する動画のコメント欄でお知らせください。

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各ページのテキスト
1.

DSM-5から DSM-5-TRへの 変更点

2.

気分障害 双極症及び関連症群 双極症Ⅰ型、双極症Ⅱ型、気分 循環症、気分症・特定不能 抑うつ症群 重篤気分調節症、うつ病、持続性 抑うつ症、月経前不快気分障害、

3.

DSM-5 〇〇障害 DSM-5-TR 〇〇症

4.

DSM-5 気分循環性障害 DSM-5-TR 気分循環症

5.

DSM-5 Persistent Depressive Disorder (Dysthimia) 持続性抑うつ障害 (気分変調症) DSM-5-TR Persistent Depressive Disorder 持続性抑うつ症

7.

躁 抑うつ エピソード エピソード 軽躁 エピソード

8.

DSM-5 躁病エピソード 軽躁病エピソード DSM-5-TR 躁エピソード 軽躁エピソード

9.

DSM-5 双極Ⅰ型障害 双極Ⅱ型障害 DSM-5-TR 双極症Ⅰ型 双極症Ⅱ型

10.

双極症Ⅰ型 躁エピソードを経験 多くは抑うつエピソードもたくさん経験している 双極症Ⅱ型 軽躁エピソードと 抑うつエピソードを経験

11.

DSM-5からDSM-5-TR 少し変更点が診断の根幹 双極症 の基準が変わった!?

12.

双極Ⅰ型障害 DSM-5 A. (過去の躁の存在) B. 躁病エピソードと抑うつエピ ソードの発症が、統合失調感 情障害、統合失調症などで はうまく説明されない 注:上記は途中を省略

13.

双極症Ⅰ型 DSM-5-TR A. (過去の躁の存在) B. 少なくとも1回の躁エピソード が統合失調感情症でうまく説 明されない。なおかつ、その 躁エピソードは統合失調症な どに重畳したものではない 注:上記は途中を省略

14.

双極症の 基準は ほぼ不変

16.

DSM-5 うつ病(DSM-5) /大うつ病性障害 DSM-5-TR うつ病

17.

うつ病 抑うつエピソードだけが 存在

18.

DSM-5からDSM-5-TR 少し変更点が診断の根幹 抑うつエピソード の基準が変わった!?

19.

抑うつエピソード A基準(9)の語順と言葉の変更 DSM-5 a specific plan for committing suicide 自殺するためのはっきりとした計画 DSM-5-TR a specific suicide plan はっきりとした自殺計画

20.

うつ病の 基準は ほぼ不変

21.

特定用語 DSM-5 精神病性の特徴を伴う 緊張病を伴う 季節型 DSM-5-TR 精神症性の特徴を伴う カタトニアを伴う 季節性のパターンを伴う

23.

DSM-5 Persistent Depressive Disorder (Dysthimia) 持続性抑うつ障害 (気分変調症) DSM-5-TR Persistent Depressive Disorder 持続性抑うつ症

24.

持続性抑うつ症 抑うつエピソード未満のものも 含めて、ずっと抑うつが続くもの

25.

DSM-5 気分循環性障害 DSM-5-TR 気分循環症

26.

気分循環症 軽躁エピソード未満の調子の高さや 抑うつエピソード未満の調子の低さが ずーっと繰り返されているもの

27.

DSM-5 月経前不快気分障害 DSM-5-TR 月経前不快気分障害

28.

月経前不快 気分障害 月経前症候群 PMSの中でも 精神症状を扱ったもの 月経の前に落ち込んだりイライラ したりするもの

29.

重篤気分調節症 いつもイライラしていて よくかんしゃくを おこす子ども

31.

双極症及び関連症、特定不能 抑うつ症、特定不能 に相当するものなら DSM-5から存在していた

32.

双極症及び関連症、特定不能 抑うつ症、特定不能 とは別に 双極とも抑うつ(単極)とも まだ言えぬものを扱う 気分症、特定不能 が作られた

33.

遷延性悲嘆症 Prolonged Grief Disorder が新しく作られた

34.

遷延性悲嘆症 Prolonged Grief Disorder A. 親しい人の死から1年以上が 経過 B. 故人への強い思慕・あこがれ、 または、故人についての思考や 記憶へのとらわれ しばしば強い悲しみと頻繁な号泣を伴う