AIにはできない2つのこと〜地域密着型VR企業の試み

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July 05, 26

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株式会社フレームシンセシス代表取締役。VRとGodotが好き。

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各ページのテキスト
1.

AIにはできない2つのこと 地域密着型VR企業の試み Korin(@korinVR) 2026/7/5 イワケンラボ5周年イベント

2.

自己紹介 本名 ハンドル 職業 古林 克臣(こばやしかつおみ) Korin(@korinVR) 株式会社フレームシンセシス CEO

3.

名義・アイコン変えました こりん Korin Godot関連で海外とのやり取りが増えたため英字表記で統一 実は会社ロゴだったためイラストに変更 (IT漫画家の湊川あいさん作)

4.

2025年3月 XR開発者集会 春の大LT大会 「AIコーディングとゲームエンジン~今何が起きているのか、我々はどうするか」 ソフトウェア開発の大変化が起きていてやばいですよ、という話をした

5.

15ヶ月後の今── まじでやばい──

6.

昨日Claude Codeでやったお仕事 複数のUnityプロジェクトにまたがる大きく複雑な新規実装が必要に 人力なら1人月くらいは見積もる内容 ※架空のプロンプトですがこんなイメージ 作業手順: 1. 2. 3. 4. 5. 6. Fable 5とSonnet 5のオーケストレーションをCLAUDE.mdで構成 関連ドキュメントをすべてMarkdownに変換して見える場所に格納 全部のプロジェクトにUnity CLI Loopを入れて疎通確認 プロンプト:要件を思いつく限り音声入力で口述(2000文字) 出力された実装計画書(20000文字・8フェーズ)を見て2、3修正 /goalで完了するまで自走させる 8時間後には実装・動作チェックまでほぼ完了 (Unityが数十回落ちたが概ね自動的に再起動しほぼノータッチ)

7.

“Software development is solved / cooked” (?) ※ cooked(調理済み)は「火が通ってしまって手遅れ」 みたいなニュアンスらしい

8.

違うことをしないとこの先生きのこれない AIにはできないこと

9.

AIにできないこと1:肉体労働(広義の) ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● VRヘッドセットを(自分で)かぶる VRヘッドセットを人にかぶせてあげる 機材の運搬 会場運営 3Dスキャン・360度動画・フォトグラメトリの撮影 実地トラブル対応 自分の身体でテストする 機材をセットアップする(境界線を引く等) コンテンツを人間の主観で調整する (このような)勉強会イベントにやってきて交流する 勉強会イベントを運営する

10.

AIにできないこと2:ハンコをつく ✕AIには責任が取れない どちらかというと「法的な手続きができない」 ● ● ● ● ● ● ● ● 施設の利用契約をする コンテンツ制作上のライセンス契約 オフィスの賃貸借契約 MetaやSteamの開発者登録をする 電車に乗る・飛行機に乗る お金を払う (このような)勉強会イベントに参加登録する 勉強会イベントを運営する

11.

上記より明らかな現時点の出口2つ

12.

1. LBE(Location-based Entertainment) 機材を実地に運搬して設営・稼働する必要がある→肉体労働 展開する場所を契約・交渉して確保する必要がある →ハンコが必要 =AIには難しい ※ちなみにLBEというのは元々かなり 広範囲で使われている言葉なので注意 ディズニーやUSJのようなテーマパーク 脱出ゲーム、イマーシブシアター(演劇)など 文脈により「VR LBE」等 限定したほうがいいかもしれません

13.

2. 3D Gaussian Splatting カメラやスキャナを持って歩きまわる必要がある→肉体労働 撮影の許可申請や交渉をする必要がある →ハンコが必要 =AIには難しい

14.

…ただこの2つもう大人気ですよね? 特にVR LBEは資本とIPの怪獣大戦争になりそう 僕の会社(フレームシンセシス)は数人規模の小さな自己資金の会社 同じことをそのままやっても仕方がない でも、いずれにしてもただソフトウェア開発をしていては駄目そうなので…

15.

吉祥寺に開発拠点を作りました(昨年12月) それまでバーチャルオフィスだったので、足かけ7年住んでいる吉祥寺に めちゃくちゃ契約書にサインした オフィス設備を整えた(一人で) →ハンコが必要 →肉体労働

16.

地域密着型VR企業を目指します ただオフィスがあるというだけでなく… 「吉祥寺をVRで盛り上げたい」 と話して活動を始めているところ

17.

地域の取り組み 地元の商業施設の方々に Meta Questをかぶせて いろんなものを体験いただいたところ ステレオ360動画の反応がすごく良い 今更ながらInsta360 Proを購入して イベントを記録撮影 XGRIDSのスキャナーも欲しい!

18.

夏まつりの縁日にVRを出します Location-Based Entertainment 7/23(木)24(金) 奇しくもCEDECと完全同一日程

19.

いったんスコープを絞る VR体験会で作品を展示していたらVRが仕事になったのが自分の出自 まず身近な人々にヘッドセットをかぶせて喜んでもらうのを丁寧にやり直したい スコープを広げるとAIが解ける課題になってしまう 足場をきちんと築いてから拡げていく

20.

XR開発者はそう悪いポジションにはいない AIにはヘッドセットはかぶれないし、人にかぶせることもできない 一般のソフトウェア開発者よりむしろ安全まである 領域を問わず「肉体労働(広義の)」「ハンコをつく」を軸に行動すれば AIだけでは解決しない課題に立ち向かい、価値を生むことができると思います。 (変なハンコは捺さないようにね!)

21.

お知らせ1:「吉祥寺空間ラボ」 XRクリエイターが集まる定期プレゼン・交流会はじめました(開催レポート) 6月14日(日)に初回を実施。次は8月くらい?(connpass)

22.

お知らせ2:吉祥寺でVR体験会やります 10月17-18日(土日)に大型商業施設の屋上でVR体験会を実施予定 一緒に出展したい個人クリエイターや企業様を探しています。 数日中にいったん簡単な企画書を出さないといけないので声かけてください あるいは中央線・井の頭線沿線でXRを一緒に盛り上げたいという方も!

23.

Korin(@korinVR) ありがとうございました!