技術同人誌のすすめ2024

852 Views

February 27, 24

スライド概要

OSC2024 Online/Spring 2日目(3/2) C会場 14:00~14:45
技術同人誌を書こう
https://event.ospn.jp/osc2024-online-spring/session/1374181

profile-image

技術書同人誌博覧会(技書博)は、技術に関する同人誌の即売会です。ITの他に、理工/数学/デザイン/マネジメントなど幅広い技術を取り扱っています。エンジニアのアウトプットを応援したい&増やしたいという思いからこのイベントが生まれました。初心者にもベテランにも優しく、ゆったりと交流しながら知識を深め、仲間を作ったり成長できるような場所を目指しています。

シェア

またはPlayer版

埋め込む »CMSなどでJSが使えない場合

関連スライド

各ページのテキスト
1.

執筆 技術同人誌のすすめ2024 OSC2024 Osaka / Online @gishohaku

2.

About me ariaki @ariaki4dev 技術書同人誌博覧会 / 代表 株式会社MyAnimeList 2

3.

About me fumiya @fumiyasac 技術書同人誌博覧会 / デザイン協力 サークル「just1factory」 3

4.

おねがい 感想をツイートする際には #osc24os #技書博 をつけて いただけるとうれしいです! お寄せいただいた声は技書博のプロモーションに 使用する場合がありますのでご承知ください。 ぜひ最後まできいて、技書博に申し込んでね! 4

5.

技術書同人誌博覧会 技術書(技術同人誌)オンリーの同人誌即売会イベント 5

6.

技書博とは ● 技術ならなんでもOK(IT/理工/数学/デザイン/マネジメント/etc..) ● エンジニアのアウトプットを応援したい&増やしたい ● 初心者にもベテランにも優しく ● ゆったりと交流しながら知識を深める ● 仲間を作ったり成長できるような場所を目指しています より詳しい記事はこちら https://blog.gishohaku.dev/entry/2023/09/04/131252 6

7.

私達エンジニアは アウトプットで成り立っている 7

8.

アウトプットで成り立つ世界 ● 私たちエンジニアは 先人のアウトプット で成り立っている ○ 先人のアウトプットを元に私たちは 学んでいる ⇒書籍、ブログ、発表、動画番組、など ○ 日常的に 利用する製品 は先人がアウトプットしたもの ⇒OS、ミドルウェア、言語、フレームワーク、など ● つまり、アウトプット(=先人の知恵)がなければ世界は成り立たない ○ アウトプットで誰かが 少しだけ豊かになる 行為を積み重ねる 8

9.

アウトプットが増えた世界線 ● コンテンツに対してより 安価かつ簡単にアクセス できる ● 学ぶうえで発生する 困難を乗り越えやすく なる ● 便利なソフトウェアや製品によって 開発生産性が向上する ● 相対的に 社会が豊か になる ● 情報量の増加に伴い、情報整理や取捨選択、検索の困難が課題になる 9

10.

アウトプットが減った世界線 ● コンテンツが 高価になり、学ぶ方法や機会が少なくなる ● 学びで詰まった際に解決できない可能性がある ● 便利なソフトウェアや製品がなく開発すべき範囲が増える ● 門戸が狭くなり、エンジニア人口が減少する ○ カンファレンスや勉強会が開催されないかも? ○ 発行部数が減ったら本が高価になったり出版されなくなるかも? ○ 学習難易度があがったらエンジニアを諦める人が増えるかも? 10

11.

アウトプットを続ける重要性 ● ● 自身が学びやすい世の中 を作り出す ○ アウトプットそのものを増やす ○ アウトプットによって コミュニティを増やす アウトプットを増やすことで、未来にバトンをつなぐ ○ 知見を共有して良いプロダクトを増やす ○ 後進を育てて エンジニア人口を増やす 11

12.

アウトプットとコミュニティ ● ● コミュニティは アウトプットの機会として最高のマイルストーン ○ 機会 がなければ行動しない人が圧倒的に多い ○ きっかけ がなければ生まれないものが圧倒的に多い コミュニティはアウトプットがないと継続できない ○ ● 登壇者がいない勉強会…サークルがいない即売会… コミュニティは「新しいヒーロー」を生み出し続ける ○ 10年単位で考えると、今のヒーローは引退していく ○ 次世代のヒーローを登場させ、現役世代を正しく引退させてあげる 12

13.

どちらも“相互に影響し合う” もの それが良い社会への “Groove(高揚感)” に繋がる コミュニティ 🤝 アウトプット 知る機会・きっかけ 学ぶ機会・言語化 表現の場所 知見の共有 13

14.

アウトプットをしよう! 技術書を書いてみませんか? 14

15.

アウトプットの本質ってなんだろう? 1/2 ● ● ● 自身を成長 させるもの ○ 教えられるのは最も習熟した状態 ○ 説明力・説得力・構成力などさまざまな技能が向上する 自身を表現 するもの ○ 外的刺激を脳内に蓄積・解釈・変換し、表現すること ○ あなたを外から観察できる唯一の方法 社会を持続させる もの ○ 社会の豊かさの根源は学びであり、知の共有は必要不可欠 ○ 誰でも知にアクセスできる状態を作り上げることを目指す 15

16.

アウトプットの本質ってなんだろう? 2/2 ● ● アウトプット=成果 ○ 成果物の生産性(速度・品質・汎用性など)をより高く保つ ○ 成果=貢献(Contribution)=より価値のある貢献を提案する ○ 成果物がどう影響を及ぼしたか、興味をもち定量的に計測分析する ○ 生み出した価値が周囲に認められ評価される アウトプット=コミュニケーション ○ 何に悩み、気づき、決定・解決したのか課程と理由を共有する ○ 他者の時間と自分の時間を奪わないための質問や相談 ○ 再現性を高めるためのドキュメンテーション 16

17.

本とは ● 特定分野の知識を 体系的に学ぶ のに最適なメディア ○ “学ぶべき内容” や “学ぶ順番” をばらばらに探さなくていい ○ “情報の品質” が最初から最後まで一定に保たれている ○ 誰かが苦労して学んだ知識を “苦労せずに” 手に入れられる ● 非同期(好きなとき)に学べる ● 他の学習法と比べて学習の 時間効率 を最大化できる ● さっと渡せて最も情報量を詰め込めて 名刺代わり になる 17

18.

他アウトプットと比較 本 ブログ 勉強会 体系的な学習 ◎ ○ △ 情報量 ◎ ○ △ 時間あたり学習効率 ◎ ○ △ 情報の深さ/ニッチさ ○ ◎ ○ サンプルコードの実行 △ ◎ △ 情報の新鮮さ/更新の難易度 △ ◎ ◎ 視覚的理解(デモなど) △ ○ ◎ 感情の伝達 △ △ ◎ 18

19.

アウトプットを実践する前の “壁” を越えていくために 0の状態から記念すべき第1歩を踏み出すヒント 19

20.

アウトプットをどう始める? ● たとえばこんなこと思っていませんか? ○ 自分の発信に需要はない / そもそも発信できることなんてない / 発信す るのは怖い ● テーマを絞ってみるといかがでしょう? ○ あなたがもっとも得意とする技術は? ○ 過去のあなたと同じ課題を抱えた人はいない? ○ 今のあなたがもっとも情熱をかけている技術は? ○ あなたは最近同僚に何を教えた/教えられた? ○ 自慢できる過去の体験はない? 20

21.

あなたが “持っている引き出し” にヒントがある それが誰かにとっての “宝物” かもしれない 大きなカテゴリ 特定のテーマ 範囲を絞ってみる。 経験に目を向ける。 21

22.

はじめは小さな1歩からのスタート ● ● あなたのアウトプットは、「必ず誰かの役に立つ」 と考えよう ○ 自分の不便や悩みを誰かの便利にする ○ 自分の後に続く人にバトンを渡す やりたくない → やりたい ○ 学びによる変換を伝える できない → できる ○ 学びの経緯や道のりを伝える うまくいかない → うまくいく 少ない文章量 でのアウトプットを続けてみよう ○ インプットした内容を日報等を活用してまとめてみる ○ 日々の調べた事や知識を「自分の言葉」で言い換えてみる ○ 学ぶ事ができた知識を図解という形でまとめてみる 22

23.

アウトプットによる学び ● アウトプットの過程でのインプットからの学び ○ 「知っている」と思っていても、完全に理解していることは意外と少な い。だからこそ、準備の中にはたくさんの学びがある。 ● ● アウトプットは 良質なインプットのチャンス ○ 再調査しよう、深掘りしよう、知識を補完しよう ○ 考察しよう、整理しよう、法則を見つけよう アウトプットによって、重要な要素をより明確に意識することができる ○ 情報が不足していないか? / 理解できている? / その情報は正確か? / その情報は自身に定着しているか? / その情報は説明できるか? 23

24.

アウトプットからつながる行動 浅 学習で補いながら伝える 知らなかった 学ぶ 新しい視点 知っている 忘れていた 知っていた 覚えていた 理解していた 深 知っていることを伝える (理解度) 知らなかった事を調べる過程で 知っている 新しい視点を発見する 24

25.

アウトプットがもたらす “幸せのサイクル” アウトプット 事前準備 ● スキルや思考の整理と再認識 ● 説明力の向上 ● 学ぶべき方向性を定義 ● 会話力の向上 ● 学びの動機付けと意識向上 ● 文章力の向上 ● 学ぶ機会の増加 ● 記憶の再整理 インプット フィードバック ● 学びの質が向上 ● 周囲からの認知と評価 ● 学びの量が向上 ● モチベーションの向上 ● 学びの進捗が明確化 ● 感想や指摘など ● ゴールが明確化 ● 次のインプットを目指す

26.

あなたのアウトプットが “あなたの周りの幸せに繋がる” 私達の制作活動は常に誰かの 技術 書 アウトプットによって成立している ※「刀鍛冶の未来」の様になっては勿体無い アウトプットが減る → 情報が減る → 志す人が減る 26

27.

技術同人誌を書こう 1/2 ● ● 自分が 企画したものをそのまま世に出す ことができる ○ 商業誌は ”広く一般に受ける” ことが条件になる ○ 同人誌は ”本当に自分が広めたい知識” を扱える 小さな執筆量 から始められる ○ ● 同人界隈の名言 ”書いたものを折れば本” より 濃いフィードバック を得られる ○ 即売会に参加すると ”買う人の顔や声” がわかる 27

28.

技術同人誌を書こう 2/2 ● ● 技術以外の すべてのことを試行錯誤して学べる ○ 💪 技術を本としてまとめるための知識 ○ 🧐 製本に関する知識(印刷・紙質・入稿・専門用語、など) ○ 🥺 企画やプロモーションの知識 ○ 😇 会計や税務処理、など 完成した 本の手触り は最高! ○ 本の重み=作った実感 ○ 段ボールをあけたときのにおいが大好きな人がたくさんいます 28

29.

技術同人誌作家が考える執筆の醍醐味 自分で作った本を、 マーケティングとか イベントで著者同士 実際に手に取ったと 経理とかは、自分が が繋がれて懇親会で きの感触や重みが最 普段業務では絶対に 美味しい物が食べれ 高です😄 やらない経験を積め るなんて、これ本当 るのも面白い! に最高じゃん! 29

30.

アウトプットと私達 技書博が目指していく像 30

31.

私たちのイベントは… ● 総参加者が数百人規模の小さなイベント ● 主役はサークルで “本を出した体験” ができる場所 ● こんな人が多いはず ○ 売れても売れなくても数万円程度の損益で楽しもう ○ ブース同士で活発に交流しよう ○ 手に取った人からのフィードバックがほしい 31

32.

技書博の理念 ● ● 改めて技書博の理念は アウトプットを増やすこと ○ アウトプットを始める人を増やす ○ アウトプットを続ける人を増やす アウトプットによって豊かな社会の実現を目指す ○ アウトプットの質と量を向上させる ○ エンジニアが増える ○ 良いプロダクトやサービスが増える 32

33.

技書博が気をつけていること ● テクノロジーニュートラルであること ○ ● ● すべての技術を等しく認め支える(IT以外も含め) アウトプットの垣根を作らないこと ○ 同人誌と商業誌を分け隔てなくつなげる ○ 技術書と他のアウトプット手段をつなげる 著者に寄り添い続けること ○ 企画はすべて著者のモチベーション向上を目指す ○ 執筆するための障壁を、周辺環境から崩していく 33

34.

技術同人誌の未来をみんなで作ろう ● 技書博という ”場” を技術書が生まれるきっかけにしよう ○ 技術書を ”書き始める” 人を歓迎しよう ○ 技術書を ”書き続ける” ために支え合おう ● コミュニティとエンジニアが相互に支え合おう ● これからもアウトプットしたくなるような環境を作ろう 34

35.

あなたの “アウトプット” は 誰かにとっての “応援歌” になる 自分の活動に価値を感じる。 そんな人が絶対にいる。 35

36.

イベントに申し込もう ● 第10回 技術書同人誌博覧会 ○ 2024年5月12日開催(大田区産業プラザPiO) ○ サークル応募 本当にありがとうございます ○ 現在スポンサー様 は 絶賛募集中です ○ ぜひ技書博公式Xのフォローもお願いします https://gishohaku.dev 36

37.

ご清聴ありがとうございました! 37