現場駆動を成立させるためのUiPath × CoE 実践 ~「作れる」と「運用できる」の壁を越えるために~

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February 04, 26

スライド概要

2026年1月31日(土)開催
UiPath Friends Festival 2026 ~Hello Agentic World ! みんなで語る、エージェンティックオートメーションの世界~

UiPath活用ストーリー共有会 - エンカレッジオートメーション!
ジオテクノロジーズ株式会社 中井 雄一、永田 俊介

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UiPath FriendsはUiPath ユーザー有志によって運営される非営利の公式ユーザーコミュニティです。 UiPathに関する技術交流や勉強会を行い、UiPathユーザーの技術力向上に寄与していきます。 イベントの登壇資料を掲載しています。 コミュニティサイト: https://uipath-friends.doorkeeper.jp/ YouTubeチャンネル: https://www.youtube.com/@UiPathFriends

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現場駆動を成立させるためのUiPath × CoE 実践 ~「作れる」と「運用できる」の壁を越えるために~ UiPath Friends Festival 2026 UiPath活用ストーリー共有会 - エンカレッジオートメーション! 2026.01.30 ジオテクノロジーズ株式会社 中井雄一、永田俊介 © GeoTechnologies, Inc. All Rights Reserved.

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事業概要 コアビジネス オートモーティブビジネス エンタープライズビジネス ⚫ ナビゲーション ⚫ デジタル地図データ • MapFan DB • ナビ用コンテンツ整備・開発 • データフォーマット開発・編集 ⚫ 地図APIサービス • ナビアプリケーションの提供 • MapFan API(地図表示・ルート検索等) • 実走・机上の検証・評価 • 業務用ソリューション オートモーティブ ビジネス (レンタカー・トラック等) エンタープライズ ビジネス ⚫ AD/ADAS ⚫ 地図開発 • MapFan SDK(オフラインシステム対応) ⚫ フリートサービス • AD/ADAS用地図(HD Map / MapFan ADAS等) の整備・開発・編集 • スグロジ(トラックカーナビ) • シミュレーション用データ コンシューマービジネス ⚫ ポイ活アプリ コンシューマー ビジネス ⚫ 地図サービス • MapFan • トリマ • トリマナンプレ ⚫ カーナビ関連サービス • トリマソートパズル • トリマトリプルマッチ • Beauty Walk ⚫ インバウンド支援 © GeoTechnologies, Inc. All Rights Reserved. • Ask Japan マーケティングビジネス ⚫ 人流サービス • Geo-People • Location AI Platform • GeoSmile • GeoQuest(ジオクエ) • トリマソリティア マーケティング ビジネス • 地図更新ソフト販売 • MapFan Assist(カーナビ連携アプリ) ⚫ 広告サービス • トリマ広告 • Geo-Promotion Ads ⚫ リサーチサービス • Geo-Research • GeoQuest Connect 2

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自己紹介 中井 雄一 永田 俊介 担当経歴: 担当経歴:  地図データオーサリングシステム開発  ISO/TC204/WG3技術渉外  Automotive SPICE導入推進  開発部門支援(可視化、プロセス改善)  地図制作管理  RPA開発(4年) CoEとして1年半 趣味:  地図データオーサリングシステム開発  社内開発プロセス管理・改善  RPA開発(4年) CoEとして1年半 趣味: ベース演奏(バンド) バー巡り 読書 © GeoTechnologies, Inc. All Rights Reserved. ゴスペル 植物園・散歩 ゲーム全般 3

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組織と体制 CoE 社員の専任プロ開発者: 0名 リーダー:中井 本社チーム リーダー:永田 ✓ CoE: 5名 (うち1名パートナー) 盛岡チーム リーダー:中井 ✓ プロ開発者: 2名 (パートナー) ✓ パワーユーザー: 16名 ✓ セルフユーザー: 21名 CoEチームがリーダーを兼務することで 現場との意思疎通を潤滑化 © GeoTechnologies, Inc. All Rights Reserved. 4

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ことのはじまり:「RPAって簡単なんでしょ?」 RPA本格導入開始(2022年)当時の空気 「RPAは簡単でしょ?だったらSIerも専任も不要だよね? 社員が片手間で開発できるよね?」 半分はその通りだと思う。 たしかに「実装」のハードルは低そうだ。 でも、「開発全体」はそこまで 単純じゃないと思うんだけど。。。 要件整理、保守性の高い設計、テスト観点、運用… 「作れる」 と 「運用できる」 には壁があるよね?。。。 美しい氷山(実装)の水面下には巨大な本体(開発工程) がある © GeoTechnologies, Inc. All Rights Reserved. 5

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進めてみて、見えてきた個人開発の罠 短期的には... 個人の思いつきで即効性のあるロボットが増え、 一気に業務が効率化されたように見えた。 しかし同時に、運用破綻の足音も... 誰も直せない。 影響範囲が分からない。 怖くて止められない or 怖くて動かせない。 いわゆる技術的負債。 © GeoTechnologies, Inc. All Rights Reserved. 6

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そこでは何が起きていたのか? ローコードの「光と影」 光:現場駆動 構造がバラバラ 画面操作と業務ロジックが混在し、作成者に よって書き方が統一されていない。 現場が自分で作れる スピード感がある ボトムアップの改善 読みづらいコード 命名や配置に意図がなく、作成者本人ですら時 間が経つと読めなくなる。 影:刹那的対応 今動けばいい ブラックボックス化 私がメンテし続ければいい 「動いているから触れない」「動かなくなった から使われない」ゾンビロボットの増加。 可視化されても管理はされない © GeoTechnologies, Inc. All Rights Reserved. 7

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じゃあ、どうすれば?統制と放任のジレンマ ガチガチのルール 放任主義 • 現場の手が止まり、プロセスが形骸化する。 • 「例外対応」が裏で量産され、誰も守らなくなる。 • 見えてもさわれない野良ロボットが量産され、属人化が進む。 • エラーが増え、「RPAは使えない」と撤退することになる。 私たちが選んだのは 「 身の丈に合った 」お約束ごと 。 それは妥協や落としどころではなく、 © GeoTechnologies, Inc. All Rights Reserved. 人の可能性と限界の両方を直視した結果 でした。 8

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具体策1:コーディングルールをコードの読み手に最適化する コーディングルールは誰のもの? ✓ 変数名やアクティビティ名、ワークフ ロー名を日本語にする エンジニアとしては違和感があるが、1年後 の現場の安心を最優先。 Key: アサインされた人たちなら誰でも読める だろうか? ✓ワークフローを読み物として成立させる ロジックを追わなくても、フローを見ただ けで業務の流れがわかるレベルまでわかり やすくする。 Key: 引き継ぐ人や、1年後の自分に分かるだ ろうか? © GeoTechnologies, Inc. All Rights Reserved. 9

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具体策2:プロセスを市民開発に最適化する 標準プロセスはシーケンス図を作成 区分 対象・基準 標準プロセス 簡易プロセス 個人用プロセス 顧客/全社影響あり 品質リスクが高い業務 影響範囲限定 品質リスクが低い業務 自分のみが利用 完全個人タスク ドキュメン ト 必須(Full) 軽量化(Lite) 設計書、テスト仕様書… 概要書、簡易テスト結果… レビュー レビュー必須 任意で依頼 - 実行環境 Unattended / Attended Attended (Unattended可) My Workspace 任意(Minimal) AIによるリバース エンジニアリングを実験中 簡易プロセスはワーク フローのキャプチャでOK このプロセスの本質的な目的は? ✓削れるところは覚悟と責任をもって削る フルSIerプロセスは真似できない。必要な部分だけを守り、現場の スピードを殺さない。他サービスで管理できることは任せる。 Key: これは必須?あればいいな?文書化が目的?代替手段はない? © GeoTechnologies, Inc. All Rights Reserved. 10

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具体策3:市民開発者に成長してもらう 力をつけるのが王道かつ最短の道 ✓レビュー、レビュー、レビュー! 対等なパートナーとしてレビューを行う。 レビューに魂を込めろ! Key: レビューに勝る相互育成メソッドは無い。 © GeoTechnologies, Inc. All Rights Reserved. 11

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我々が大切にする「現場駆動」 現場が「考えて、作って、直す」 丸投げでも統制でもなく、現場が主役になること。 任せたいのではなく、当事者になってほしい。 CoEの役割は「ガードレール」 CoEは監視役でも審判でも統治者でもない。 失敗しても致命傷にならないためのガードレールを敷く。 我々は、挑戦を続けても壊れないようにするための存在。 © GeoTechnologies, Inc. All Rights Reserved. 12

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UiPathは“思想を実装できる道具” Automation Hub 工程を 可視化する 。「 何をしたいか 」「 どこが 困っているか 」「 どれだけ 効果があるか 」 を 共有 する 場。 Orchestrator 統制と 自由の両立。 野良ロボットを 防ぎつつ 、 現 場に実行権限を 渡す。 Insights 結果を 振り 返る 。 効果測定を 行い、 次の改善につ なげる 。 フルスタックだが、銀の弾丸を謳わない。 我々の思想を現実化できるのが UiPath でした。 © GeoTechnologies, Inc. All Rights Reserved. 13

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Before / After Before Before 業務がしんどい ↓ 「とりえあえず」 RPAで作ってみる ↓ 「とりあえず」動いた ↓ 可視化された野良ロボットの完成 「 この 案件を 開発してください 」 と 振ってくる ↓ 重厚な要件定義書・ 設計書... ↓ 指示を 受ける 、 レビューする 、 指摘を 受ける … ↓ 疲弊したロボット 開発者 After After Automation Hub にアイデアを 書く ↓ プロセスを 選定 (個人用/標準) ↓ 困ったら CoEに相談・もくもく 会 ↓ 「 任されている 」 けど 「 孤独じゃない 」 © GeoTechnologies, Inc. All Rights Reserved. 「何をしたいか」「どこが困っているか」を発信 ↓ 自分たちで最適な手段を選ぶ ↓ 困ったら CoEに相談・もくもく会 ↓ 自律的な改善文化 14

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さいごに:私たちが残したいもの それはロボットでも、ルールでもありません。 時が経っても、メンバーが変わっても、 開発者が「自分たちで考え、改善し続ける文化」です。 © GeoTechnologies, Inc. All Rights Reserved. 15

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© GeoTechnologies, Inc. All Rights Reserved.