LiDAR搭載端末を用いた 災害査定用資料作成の効率化作業 静岡県 建設政策課
作業の流れ 10min 15min 設計に要する時間 CAD ❶現地計測 ❷点群データ処理 ❸設計図面の作成 被災箇所にて、小型LiDAR付のモバイル 端末またはタブレット端末にて、構造物 の全景および周辺地形の計測を行う。 計測データから、設計に要する数量を計 測することも可能。 計測した点群データをCADへ取り込める 様に点群処理ソフトウェアを用いてデー タの「断面図の抽出」および「データ形 式の変換作業」を行う。 2次元CADにて計測点群から作成した現 況地形の取り込みを行い、これを元に、 設計図面の作成を行う。
❶現地計測 計測機器について:LiDAR搭載のモバイル、タブレット端末 計測アプリについて:LiDAR計測ができるアプリ 参 考 : モ バ イ ル ス キ ャ ン 協 会 H P h ttp s : / / m o b i l e s c a n .j p 計測箇所について:2方向 (1 被災構造物の全景、2 河川を横断的に計測したもの) 計測に関する注意事項:計測範囲は5m程度。 周囲の安全に気をつけて計測を行うこと。
❶現地計測 被災構造物の全景をスキャン
❶現地計測 河川を横断方向にスキャン
❶現地計測 データの出力作業 計測アプリ 「3D Scaner App」 を用いた場合の作業例
❶現地計測 数量諸元の確認 計測アプリ 「3D Scaner App」 を用いた場合の作業例
❷データ処理 ソフトウェアについて: 「Cloud Compare」等の点群処理ソフトウェア 「Free CAD」等の3次元CADソフトウェア 作業の手順:「Cloud Compare」にて断面線を抽出し、 「Free CAD」にて2次元CAD用にデータ形式を変更す る。 (使用するCADが3次元CADの場合、Free CADでの作業 は不要となる)
❷データ処理 断面線の作成(1/2) 点群処理ソフトウェア「Cloud Compare」を開き、計測点群データ (データ形式は「xyz」)をインポートする。(ドラッグ&ドロップ) XYZのデータ選択時に、YとZの選択を反対にして読み込む。(3d Scanner Appでの計測時に限る。別のアプリを用いた場合は、これと 異なる場合があるのでご注意ください。) データの読み込み完了画面。 横断線の抽出を行う。 DBツリーからデータ選択後に、「ツール(Tool)」→「分割 (Segmentation)」→「任意の断面作成(Extract sections)」 点群処理ソフトウェア 「Cloud Compare」 を用いた場合の作業例
❷データ処理 断面線の作成(2/2) 右上に出現するダイアログより、断面線の抽出を行う。 (詳細は、右下) 抽出した断面線を出力する。 DBツリーから断面線データを選択後、保存(Save)のアイコンをクリ ック。 点群処理ソフトウェア 「Cloud Compare」 を用いた場合の作業例 断面線の作成 (A) (B) (C) (D) 1)切断ラインの決定 図面上でクリックして、断面線を決定する。 (真上からの表示になっていることに注意) 2)アイコン(A)をクリック。 3)アイコン(B)をクリック。(設定は変更しない) →DBツリーに断面図が保存される。 4)アイコン(C)をクリック。 →DBツリーに切断ラインが保存される。 データ形式は、DXFを選択する。 5)アイコン(D)をクリックして完了。
❷データ処理 2次元CAD用データ作成 (1/2) Cloud Compareから出力したDXFデータの読み込みを行う。 右上の視点切り替え機能を使って、表示したい面に設定する。 (ここで表示面がズレると、2D CADでの寸法が現地と合わなくなる ため、注意する。) CADソフトウェア 「Free CAD」 を用いた場合の作業例 「Start」の選択を「Tech Draw」に変更する。 「デフォルトページを挿入」をクリック。
❷データ処理 2次元CAD用データ作成 (2/2) 新しいページが別タブに挿入される。 コンポビューから、各ラインデータを全選択して、上の「ビューを挿 入」をクリック。 CADソフトウェア 「Free CAD」 を用いた場合の作業例 新しいページ内に、図形が挿入される。 「ページをDXFとしてエクスポート」をクリック。
CAD ❸設計図面作成
❸設計図面作成 2次元CADへの反映 CADへデータを読み込み、縮尺の調整を行う。 (出力されたデータは「m」だが、CAD WELLで読み込むと「mm」表 示になるため、1000倍して縮尺を合わせる。) 2次元CADソフトウェア 「CAD WELL」 を用いた場合の作業例 作成した現況地形の図面に基づいて、査定用の設計図面を作成する。 (上記図面は、大規模方針に基づく簡素化により代表断面を作成したもの) 地形の凹凸が緻密に表示できているが、必要に応じて上から線を重ね ることで、設計に適した現況地形を表示する。